やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2011年10月

サツマイモの話題をもうひとつ。

いま我が家にはサツマイモがふんだんにあるため、日々大量に蒸かしては大皿にのせ、毎食・おやつに食べています。子どもたちも甘い!だの、おいしい!だの言ってたくさん食べてくれます。作ってよかったなぁと思うのですが、それはたくさん食べてくれるからというのもありますが、それよりもしっかり味を感じてくれている、というところにあります。
というのも、蒸かし芋が甘いといってもそれは当然サツマイモの甘さ。饅頭やチョコレートに比べたら全く甘くありません。このほんのり自然の甘さを喜んでくれているのが親としてはなんだか嬉しくなるのです。食育、とまではいいませんが幼き日々の記憶にこんな自然の甘みをもった黄色い蒸かし芋が残ってくれれば、大人になったときの彼らの食に対する考え方にも少しばかりでもいい影響を与えられるのではないかなと感じています。

とはいえ、大人になると蒸かし芋ばかりむさぼってる余裕もなくなりますよね。蒸かすのが面倒くさい、っていうのもあるかもしれませんがそんなに日々蒸かし芋っていうのも発想としてないような気がします。

そこでオススメしたいのがお芋ご飯です。

小さく切って炊飯器に入れ、スイッチを押すだけ。数十分後に蓋をあけるとやさしい芋の香りが広がります。

こった人は昆布や塩、酒などをいれるとなおいいかもしれません。出来上がりに白ゴマをふると美しいかもしれません。

でもものぐさにサツマイモだけでも立派なお芋ご飯になり、食卓に秋の気配が漂います。

超簡単に秋を感じられるお芋ご飯。この秋のオススメです。

IMG_5044この秋のメイン、サツマイモを掘りあげました。

6/5に植え付けをし、十分日数を経てから学校給食用に掘り上げました。今回の給食用は「ベニアズマ」という品種で、関東ではもっともメジャーな品種です。今年は5畝の作付けだったのですが、約1tの収穫で、給食用に出荷できたのは約500kgでした。後は小さかったり、大きかったりで形が揃わないため他の売り先に回す予定です。

今年はその他にも色々な品種を試しています。
その中でも一番よくできたのが「べにはるか」。既存品種よりもはるかにうまいというのが名前の由来らしいのですが、掘りあげた芋の見た目もはるかに美しく、ほれ込んでいます。

その他、まだ掘りあげていない品種としては、

・おいしい紫芋の「パープルスイートロード」
・ねっとりとしている「金時」
・ほくほくしておいしい「紅高系」
・とっても甘く、ちまたで大人気の「安納芋」

などがあります。これらはいまいち出来が悪く、もう少し時間をかけてから掘りあげようかなと思っています。品種によってそれぞれ個性があり、てんぷらにしたらおいしいとか、加工に向いているとか、焼き芋に最適とか食べ方によってその特徴が活かされます。なので単純に安納が一番うまいとは言い切れません。とても奥が深いのです。

ベニアズマ以外の5品種はさほど量はないので宅配や直売での販売を予定しています。興味のある方はお試しください。

芋ほりのお手伝いをしてくれた方々、どうもありがとうございました!
本当に助かりました。

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