やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2012年04月

IMG_6432このあたりのラッキョウの旬は5月末〜6月くらいとされています。その前に若どりして食べるのがこの「若ラッキョウ」。一般的にはエシャレットという名前で知られていますが、調べてみるとラッキョウを軟白栽培させて(白身部分が7儖幣紊世箸)早取りしたのがエシャレットという記述が見られます。

しかし種を購入したとき、ラッキョウとエシャレットで別々で販売されていたのでやっぱり品種そのものが違うのかなという認識です。なので私たちは「若ラッキョウ」ということでお届けしています。

この「若ラッキョウ」、味噌をつけてポリポリ食べるのが一般的ですが、少々辛いので我が家では塩漬けをオススメしています。

<簡単塩漬けラッキョウ>
1、一本ずつほぐして、よく洗う
2、根と葉を除去する
3、小瓶に入れて、塩を少々振り、シャッフル

一晩経てば食べごろです。塩漬けにすることにより辛みがとれてマイルドな味わいとなります。沖縄島ラッキョウ風にカツオ節を散らせば、この時期のおつまみに最適です。

IMG_6401また、葉の部分は少々弾力がありますが、ニラのようにして使うことができます。

写真は豚バラ&ラッキョウの葉炒め。

ごく普通の中華炒めの味付けですが、なかなかイケます。写真のものは生のラッキョウも刻んで一緒に炒めましたが、特に存在感がなかったので、葉だけでよいと思います。

ちなみにこの「若ラッキョウ」、旬は3月〜4月とのことで、楽しめるのもあとわずかです。みかけたらぜひお試しください。


※ラッキョウは食べすぎると腹がゆるむという情報もありました。食べ過ぎの度合いがわかりませんがほどほどに。

ぐりとぐら自慢する話ではありませんが、社会人になって以来、こんなに本を読まなかった年はあっただろうかというほど、この一年間は本を読みませんでした。必要にせまられていくつかの農業書は読みましたが、これらは読書というようなものではありませんでした。

とはいえ、子どもたちへの就寝前の読み聞かせはほとんど毎晩かかさず行っており、これが一日の締めくくりのいいコミュニケーションの時間となっています。


同じ絵本を何度も順繰りに読むことになるわけですが、それでも絵本は結構読んでいてお気に入りもいくつかできました。その中の1冊がこの『ぐりとぐらとすみれちゃん』です。

私はこの冬の一連の出来事でネズミが大嫌いになってしまいましたが、このぐりとぐらだけは特別で、数あるキャラクターものの絵本の中でも一番好きです。

このお話は突然訪ねてきた女の子「すみれちゃん」とのやりとりや、彼女がおみやげに持ってきてくれた「すみれかぼちゃ」との奮闘などが描かれています。

この本の中でとりわけ好きな場面があります。

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のねずみの ぐりとぐらは あさ おきると すぐ、
「にんじん げんきかな」
「いんげん のびたかな」
と にわの はたけへ いきました
にんじんの はっぱは あおあおして、
だいぶ こみあってきていました。
ぐりは はっぱを まびきました。
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この後、ぐらはインゲンの誘引や土寄せを行います。
そして朝ごはんには間引き人参の葉っぱをいれたオムレツを食べるのです。
今度はカボチャを作りたいね、と仲良く話すぐりとぐら。

これって私にとっての理想です。
いつもこの辺のくだりを読んでいてしみじみとしてしまいます。

子どもたちへの情操教育、畑や野菜に対する理解というか愛着を持たせるつもりで買ったこの本。
あまり子どもたちには響かなかったようですが、私自身はかなり気に入っていて、ボロボロになってもとっておきたい一冊になりました。

晴耕雨読とはなかなかいきませんが、今はわりきって絵本をたくさん読みたいと思っています。

IMG_6397宅配セットvol.12

・人参(ハマベニ)
・分けつネギ(東京晩成)
・三陸つぼみ菜
・若ラッキョウ
・小松菜(新黒水菜小松菜)
・赤リアスからし菜

以上、6品目です。




好評いただいていた人参は今回で終了となります。
ネギ、つぼみ菜は先日のヒョウに打たれた影響で少し傷というか、あざみたいになっています。

ちなみに「宅配セット」とか「野菜セット」というのは味気ないので新しいネーミング考え中です。

IMG_6382一夜明けて改めてみてみると、なかなか面倒くさい事態になっていた。

これが左からスナップとインゲン1本とゴボウ2本。マルチの裾の土がなくなってるから強風が吹く前に直さないと…





IMG_6383反対からみるとこんな感じ。地形が変わってます。








IMG_6385場所によっては堆肥、米ぬか、土砂が堆積。この下にネギ苗が…













IMG_6387埋まってないネギは命からがら首の皮一枚でつながっているが復活できるのか!?







IMG_6391ジャガイモはボロボロ。頑張って新しい葉をだしてもらおう。病気になるなよ!







IMG_6393小松菜は葉が破れてる…。どうすっぺ。50m分は多いと捉えるか、少ないと考えるか。

幸いにも生育中でトンネルがかかっていたところは無傷。よかったー。
朝、隣の畑の方が近所の人はカブと小松菜全滅だと言っていた。やはりみんな結構厳しい。




IMG_6392こんな感じのひょうがまだ残ってました。



さて、どこから手をつけよう。

とりあえず子どもたち起こすか。

IMG_6377今日の夕方、出先から帰って畑にいったら、当たりの景色が一変していた。

八王子方面に黒い雲が発生し、雷が鳴っていたから嫌な予感はしていたのだが…。
すでに日没も近かったので写真も撮れなかったし、ちゃんとした様子は把握できなかったけれど、ざっと畑を見た感じでは豪雨と共に、かなり大きなヒョウが降ったようだった。


野菜の被害は以下のような状況。自分でもまだ飲み込めてないので、被害とその対策を客観的に整理してみる。

・ゴボウ: 畝の一部が水没および畝の周囲の土が流失
→土をどこかから持ってきてマルチの修復およびまき直し。水没した部分のマルチはきっと上に10僂らいは土がのってしまっているのでそれを除去するかどうか

・インゲン: 畝の一部が水没および畝の周囲の土が流失、マルチの穴がえぐれて種が全部むき出しに
→土をどこかから持ってきてマルチの修復および、とりあえずもういちど覆土。発芽しなそうなら早急にまき直し。ゴボウと同じでマルチの上の土を除去するかどうか

・苗床のレタス、サラダ菜、サニーレタス、キャベツ、カリフラワー:
→今週定植予定だったが、かなりボロボロになって萎えているので苗の回復状況をみて無理そうなら片付ける、可能なら定植へ

・ジャガイモ: 地上にでた葉がヒョウにより穴だらけ、畝間は積もったヒョウで白くなっていた
→とりあえずマルチの補強。穴だらけになってしまった葉から細菌が入らないことだけを願う…

・小松菜、チンゲン菜: 来週出荷できそうだったが葉が穴だらけ
→とりあえず出荷はできそうにないので葉が更新するのを待つしかないか、時期をみて片付ける

・カブ、山東菜: 穴だらけ
→とりあえず放置

・トウモロコシ: マルチが埋まってしまった
→マルチを修復して播きなおす

・玉ねぎ: 土壌の流失と共に根っこごと抜けて流された
→残った部分だけ収穫できるように願うが、とりあえず放置

・春人参: 2畝のうち1畝が畝ごと流失、残った畝も一部水没
→とりあえず放置

・ほうれん草: 穴だらけ
→出荷を止めて片付ける

・土づくり中の畑: 表土流失
→昨日まいた堆肥、米ぬかがうなう前に流されてしまった。もういちどまくかどうか

・ネギ苗: 畝ごとなくなっているように見えた
→早急に播きなおすがもう時期遅れの気が…

他にも暗くて確認できなかったが、スナップエンドウがぐったりしているように見えた。関東の平野部では今日の午後に集中豪雨がくるかもしれないとは言っていたけど、まさかピンポイントで八王子にくるとは!唖然とするほかない。

しかし上記の被害がでたのには原因があり、収穫中、および収穫間近の葉物野菜のトンネルをはずしてしまったこと、レタス、キャベツの苗も定植間近だからとトンネルをはずしてしまったことが一番の原因。

畝ごと流されたトウモロコシ、人参、玉ねぎ、インゲン、ゴボウ、ネギ苗は地形の問題。これは仕方ない。

肥料と堆肥はうなってればある程度は畑に留められたんだろうか。時間がなくてうなえなかったので仕方ないが疑問は残る。

不幸中の幸いはハウスが無事だったことと、中の果菜類の苗は被害なしだったこと。それと仕事が遅れていてミニ白菜、枝豆の種を播いていなかったこと。

この春はネズミによる荒らし、低温、春の嵐、今回の豪雨およびヒョウとなかなか難しい状況となってしまった。地球規模で気候がおかしくなっている今、こういうことは今後も起こり続けるんだろう。

本当に胃が痛くなる状況だけど、去年の今頃はまだ畑のゴミ拾いしかしてなかったから、苗とかいくつかの野菜が残っているだけまだましかな。

大根は元気に生きてるぞ!!人参も半分あるぞ!!

と思いたい。

IMG_6349ずいぶん前に、友人が言っていた冒頭の言葉。ずっと頭の中にあったのだが、この間聞いた子どもたちが通う保育園の理事長先生の話と重なるところがあり、また意識の中にはっきりと戻ってきた。

今お世話になっている保育園は、一般的な保育所における「サービス」という概念を嫌い、むしろ親に対して子どもたちに手間をかけさせるという方針がある。遅くまで預けることができる、なんでも面倒を見てくれる、いつでも預けられる、モノは全て用意してくれる、連れて行くだけでOKなど、そういった利便性を重視した保育所とは一線を画して、「質の高い保育とは何か」ということを常に追求している。子どもたちを感性豊かに、のびのびと育てていくために、親にはそれ相応のことが求められ、あれこれと制作物や提出物の準備に追われたり、仕事を休んで平日のイベントに何かと参加しなければいけないことになる。今この生活を送る中で時間に余裕がない原因の一つにこの保育園の存在があげられる気がするが、だからといってこの保育園は嫌だとは思ったことは一度もない。それは保育園や先生方から子どもたちに対しての熱量が感じられるからなのかもしれない。

先日の懇談会で理事長先生は子どもたちに対して「手間をかけること」の重要性を説いていた。それは子どもたちの成長もさることながら、親自身の子どもたちに対する愛着を育てることになると。幼児期の今、手間をかけないともう手遅れになるとも。そのために課された親への課題が制作物であり、行事なのである。

一般的に、「手間をかける」とは労力や時間を費やすこととされている。仕事をし、生活をしている中でさまざまな制限があり、すべての物事に手間をかけることなど到底できない。しかし、自分が大切にしていることにはやはり手間はかけるべきなんだと改めて思わされた。それは何も、子どもに対してのことだけではない。

手間をかければ、おのずと愛着がわく。
愛着がわくものがあり、その愛着が深ければ深いほど、人生も豊かになっていくのかもしれない。

少し前に「スロー」という言葉が流行ったが、さまざまな商品や旅行プラン、マーケティングの中での言葉そのものなどが消費される中で、いつのまにか廃れていった。慌ただしい現代社会に対してのニーズが「スロー」にあるような風潮があったにも関わらず。使われる言葉と生み出されるプロダクトの間に差異があり、違和感のようなものを感じていたのを覚えている。

今にして思えば、その言葉の本質は、その当時のニーズとは真逆のところにあったからではないだろうか。
それはつまり「スロー」とは「ゆっくり」ということではなく、「手間をかける」ということ。スローフードしかり、スローライフしかり。


プリン焼けたよーと子どもをよびみした。子どもは焼けたプリンを見てびっくり!緑色です。

小松菜プリンを作ってみたのですが、ちょっと小松菜入れすぎてしまいした。
メープルシロップをかけて食べましたが、次回は小豆のトッピングとかが良いかも。

さち

IMG_6258春が来た、というと穏やかでポカポカしたイメージがありますが、実際のところ、春ってかなり荒れます。

何度も何度もやられてますが、昨日の嵐は特にすごかった。

ニュースで八王子は瞬間最大風速38.9mと報じていましたが、高台にある私の畑は見事にトンネルがすべて吹き飛びました。

大根のトンネルはパイプごと引っこ抜けています。





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育ち盛りのネギはボキボキ。








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人参はマイカー線がUピンごと引っこ抜けていました。

40僂Uピンですよ…。












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今回は危なそうだなと思い、自慢の育苗ハウスと何本かのトンネルは飛ばされる前にあらかじめビニールをはいでおいたのですが、それはいい判断でした。はずすのではなく、逆に補強したところはぶっとんでしまったか、ビリビリにやぶけてしまったので。




いつも思いますが、やっぱり自然の力にはかないませんね。


早々に直そうと思いきや、夕方まで強風が続いたため復旧は結局日没後に。
2〜3時間で終わりましたが、最近夜づいててなんか嫌なリズムです。

とはいえ、桜が咲いてなかったのが不幸中の幸い。

週末はいい桜が拝めそうですね。

宅配でも、葉物を多くお届けしている近頃ですが、皆さまどんな風に料理されてますか?


緑色が多いある日の食卓。

・ほうれん草にハムとチーズをのせたサラダ
・ターサイの菜花の甘辛味噌がけ
・芽キャベツと鶏肉のオイスター炒め
・豆腐の小松菜ジャコのせ(中華ドレッシング)
・若らっきょうの塩漬けカツオ節がけ
・ありあわせ野菜炒め

若らっきょうは日本酒のつまみにサイコーです。

小松菜やホウレン草のおすすめレシピがあれば教えてください。

いつものように夜、ラジオをつけて作業場で袋詰めをしていたら、突然「夜遅くにすみません」と声がした。

外の方を見ると見知らぬ白髪交じりの男性がいた。ひと気のない場所だから一瞬ギョッとしたが、「どうしましたか」と努めて冷静に尋ねた。そもそもこんな時間に訪客があることなんて今まで一度もなかったから何か目的があるはずであることはすぐに悟っていた。

金か?

それともなんだ。

よくみるとその男性は小刻みに震えていた。

一瞬で「トイレか!」とひらめいた。

トイレですかと聞こうとしたが、その男性の方から先に口を開いた。

「お尋ねしたいのですが、畑に石灰をまいたのだけど、やっぱりすぐにうなった方がいいんですか(※うなう=耕す)」。

ちょっと拍子抜けはしたが、なんだそんなことかと思いつつも応答する。

「石灰は水を含むと固まっちゃって後でうないずらくなるから、明日の雨の前までにはやっちゃった方がいいんじゃないですか。私なら今からでもうなっちゃいますね」。

「え、今からですか…」と男性。

そうか、ふつうこんな時間に畑行かないよなと思い直し、「すみません、私ならってことだけで、まぁ明日の雨の前ならセーフじゃないですか」と答えなおした。

すると男性は言った。

「出たんですよ」。

「何がですか」と私。

「うちの畑の裏が墓地なんですけど、そこから女性の叫び声がしたんです。焦ってヘッドライトで照らしてみたんですけど、誰もいないんです!!」

「…やめてくださいよ」と私。

「本当に怖くなっちゃって、石灰撒いてる途中だったけど逃げてきたんです。今からもう畑戻るの嫌なので石灰は明日うないます。ありがとうございました」。と言ってその男性は去っていた。

この間の夜間のジャガイモ植えつけのときの恐怖がよみがえる。さっきの人が言ってたのはあの畑の向こうの墓地のことか…。

一人作業場に取り残され、ただ怖いだけの思いをさせられ、ハラをたてたいところだが、もうただ怖くなってしまった。っていうかあの男、誰だよ。あの人がお化けなんじゃないの!?とかわけがわからなくなった。明日ニュースであの人が出てきたら間違いなくお化けだし、と意味もなくストーリーまで組み立て始めてしまった。

そして結局あの男性は石灰のことが聞きたかったんじゃなくてお化けのことを話したくて見ず知らずの私のところにわざわざ来たのかと気が付く。震えるほど怖かったのだ。明かりが灯っているところへ飛び込んできたということだったのだ。無駄に恐ろしい思いをしつつも、自分はまだ袋詰めの途中で帰れない。背中にぞわぞわしたものを感じながら仕方なく歌でも歌って気を紛らわした。

「笑顔のよおで〜、色々あるな〜、この世は〜♪(星野源)」

気は紛れなかった。

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