やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2013年02月

IMG_0475夏野菜の苗を育てるための踏み床温床を、今年も作りました。

いい加減、いまどき電熱マットにした方がいいような気もしていますが、畑に電源がないので今年も懲りずに踏み床です。

去年作ったものを一度どかし、枠も作り直してゼロから作りました。去年の床土はまだ結構大きな有機物が残っているのと、米ぬからしきものが残っているので、切り返しつつあと一年寝かせて、来年の育苗用培土にしようと企んでいます。栄養たっぷり、のはず。

さて、手始めにと今年も市内の大学で落ち葉拾いをさせてもらったのですが、年が明けてからも何かと忙しかったり雪が積もったりで、集めるのが遅くなってしまいました。


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軽トラ軽く一杯分をゲットして、帰ります。

構内の歩行者からは掃除のおじさんと間違えられているのか、「ご苦労様です!」と声をかけていただきました。









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そして2月1日にようやく着手。

昨年の反省をいかして、今度は横向きにすだれを組みました。

が、ケチって100均のすだれにしたら、水がかかった部分がクニャクニャに…。大きな誤算でした。

そして、去年の角材をそのまま使おうとしたら今度はすだれの寸法が変わったので角材が足りなくなり、仕方なくイボ竹を使うことに…。

そうして完成したのが左の枠です。


IMG_0499それから昨年同様、落ち葉と米ぬかを交互にいれて、水をかけ、ネチョネチョ踏み込みます。

去年の床土を見ると米ぬかが残っていたので少な目でよかろうと5袋にしました。
油粕は値上がりしててもったいないのでナシ。

それを繰り返し、1時間半後にこうなりました。

落ち葉が足りない…。

改めて自分のブログで去年の資材を確認すると、前回は大豆カスを軽トラ半分も入れてるではないか!!?

そういえば大豆は何も考えずに畑にすきこんでしまった…。

そしてさらには寸法が合わない…。

写真からみて水稲用トレーが横に2枚入る寸法を取った、はずなのに出来上がってみると横に2枚入らない…。写真一番下のトレーは2枚入っていますが、無理やり入れたので枠が歪んでます。

できあがったはできあがったけど、落ち葉が少なくて枠の壁が大きくせり出しているし、寸法が合わないし、資材だって足りなかったし、本当にひどい出来となりました。去年通りやればいいという思いからフィーリングだけに走り、その挙句がこれ。もともとDIYがニガテとはいえ、まさに油断の産物。ガッカリ。

これで春まで乗り切れるのかと不安になりました。

出来が悪いと愛着もあまりもてないもので、4日間放置した挙句しぶしぶ温度を計ってみると、もう45℃まであがっている!?早くないか!?今回は踏込みも甘かったのだが、それが逆に空気を多く含むことになり、結果的に発酵が早く進んでいるとか!?

枠が小さくても、発酵材料が少なくても、一応、一春だけは役目を果たしてくれそうで、ほっとしました。

最後に、また去年のように野ネズミがやってくるかもしれないので、ネズミ除けのハーブの芳香剤を設置して完成。

さて、何から播くかな…。

IMG_0472成田での修行時代、ゴボウの種まき、掘り取りといえばその都度デカい機械が出動したものでした。
そのせいもあってか、ゴボウの栽培というのはそういうものだと思い込んでいたフシがありました。

ところがどっこい、いざ自分でやってみるとなると、そんな機械はあるわけないし、まるで異なる方法論で進めなくてはなりませんでした。

まず、種まき。

成田時代は施肥が終わると空堀といってゴボウが伸びる地下1.5mくらい?を一度大きな機械で掘って埋めます。その部分だけフカフカの柔らかな土壌となっているため、後にゴボウが成長したときに、固い土壌に阻まれて生育に害になるということが回避できるのです。

で、いきなりこれができない。

仕方なくとった方法はというと、品種選びの段階で60僂砲靴ならないという大浦太ゴボウを選ぶということ。

種袋を見ると「形はゴツイが、味は最高!」とか「グロテスクだが柔らかい」などと書かれている。ヒドイ言われようだが、「味は最高!」の言葉を信じ、まだ見ぬゴボウに思いをはせて種まきをした。空堀はできないから、とりあえず黒マルチをしいて、株間15〜30僉アバウトなのは色々と試したせい。結論から言えば15僂2条チドリで問題ないと思う。

そして一穴に5〜6粒播いて、あとで間引き。

そしてあとはひたすら草取りだけして放置。

年末になるとそれは立派なグロテスクなゴボウができました。

ところが、空掘りしなかったせいもあり、二股やタコ足のゴボウがたくさんできました。
しかしそれが予期せずして通常のゴボウの太さのタコ足となっており、一株からたくさんのゴボウがとれるというラッキーな現象がおきました。そのようなゴボウは全然グロテスクでなく、至って普通のゴボウとなっていました。

去年の4月からゴボウをやってみて、何が大変だったかというと、やっぱり収穫です。

成田時代は一気に機械で掘り上げて、畑にまとめて埋めて保存していましたが、そんなことできないので出荷の都度スコップで掘り上げます。これが思ったより大変で…。

1本10分はかかります。

ひざより深く掘るのでもう赤土です。

その固いこと…。

来年はちょっとひと工夫しないとめげそうなゴボウ栽培です。

IMG_0497学研パブリッシングから出版されている『野菜だより3月号』に特集記事として6ページ掲載いただきました。私たちの畑のことだけでなく、私が就農した経緯や家庭での料理などをご紹介いただいています。

 ぜひご覧ください!

明日は大雪との予報がでているため、出荷の荷造りも今夜のうちに前倒し。私の畑には、日が落ちても中央高速道路の灯りがわずかながらにも届き、収穫くらいなら真夜中でもできてしまう。そして今夜は少し暖かい。気持ちに余裕をもって作業ができた。

よなよなの袋詰め作業のお供はFMラジオのJ-WAVE。今日はたまたま「Jam the world」という番組でソーシャルビジネスについて時間を割いていたので作業の傍ら興味深く聞いていた。その中でバングラディッシュで「グラミン銀行」というものを創設し、ノーベル平和賞も受賞しているムハマド・ユヌス氏のインタビューがあった。

とても刺激的な内容だったが、その中で特に印象に残ったのは次のようなことだった。

彼は言う「人間はもともと利己的な側面と利他的な側面の両方を持ち合わせた生き物である」と。しかし、利己的な側面ばかりのビジネスが主流なのは、現代社会の企業やビジネスといったものが利己的な面を中心として設計されているからに過ぎないと。人間は本来、他人に何かしてあげたいという気持ちを持ち合わせているものなのだ。
一方でソーシャルビジネスというのは利己的な側面と利他的な側面を両輪としているもので、これによって社会を変えることができるのだと言っていた。NPOやNGOと違い、補助金や援助を頼りとせず、社会問題の解決に主眼を置きつつも、自らで運営資金、投資資金を作り出すビジネス、それがソーシャルビジネスなのだ。

私自身、以前からソーシャルビジネスに興味があり、いつかどんな形かで実現したいと思っていた。農業を始めるにあたり書き記した初心のノートにも、最終章のところには漠然とはしているものの、ソーシャルビジネスという単語が残っている。

インタビューの中の「設計図」という言葉が妙に引っかかり、どんなものかと想像してみると、昨年行った「SOY for CACAOプロジェクト」のことが思い返された。様々な理由づけはあったにせよ、純粋に設計図として考えてみると、参加者のみなさんには畑や農業のことを知ってもらうきっかけにしてもらい、売り物になる大豆まで栽培してもらった。そして出来上がったものをお金に換えて、ガーナの子どもたちを児童労働から守るための支援に使う。そして私自身はただのボランティアかと思いきや、大豆の分け前をいただく。来年の種分も含めて、自分一人でやっているときに若干劣るくらいの分け前を私自身もいただいており、言ってみれば三方ヨシの状態を作ることができたと思っている。ついでに言えば、大豆を買っていただいた学校と、お豆腐屋さんも喜んでいただければ四方ヨシということにもなる。

このプロジェクトの場合、自らの手元には大豆が残ったとはいえ、次に新たな投資をできるほどの量ではない。だがしかし、始めの一歩としてはあながち見当違いの行為だったとは思っていない。

私が有機農業に魅せられたのは、単に無農薬だからというものではなかった。有機農業を行うことによって土壌を汚さなかったり、多様な生物と共存したり、大きな視野でみて心地よかったからなのだ。またのちに野菜自身が強く生きられる環境を作ってやれることや食味についてなど、その魅力はさらに多岐に渡っていく。いわば、有機農業自体が利他的な側面を持ち合わせているとも思え、そこに大きな魅力を感じたのだ。ただ、この考え方自体を利己的ととるか、利他的ととるかは両論あるとは思う。しかし、せっかく農業という仕事、生き方をすることができたのだから、私自身は今は利他的なことを排除したビジネスのみに邁進するのではなく、なんらかの形でソーシャルな取り組みを絡めていきたいと考えている。とは言いつつも、当面はもっと美味しい野菜を安定して育てられるように精進しなくてはならない、というのが念頭にあるわけだが…。

今夜のムハマド・ユヌス氏のインタビューは改めてそんなことを思わせてくれ、刺激的な袋詰め作業となったのだった。

豆まき我が家も鬼を追い払おうと、豆まきをしました。

でも何も準備してない…。

と、思ったらうちには大豆がいっぱいありました(笑)

とはいえ、大事な大豆を投げるわけにはいかない。どうしたもんかと思っていたら、選別したときのクズ大豆があったので、それを投げることにしました。

しかしこの大豆、「鬼は外」はいいのだけれど、

「福は内」で投げたあと、ナマの固い大豆だから拾っても食えない…。

子どもたちにも「食べちゃダメだぞ!」って注意しました。

なんか「借金なし」を投げて、ちょっと贅沢な感じがしてたのに、食べれないんじゃなんかつまんないですね。来年はちゃんと買ってこよう。

昨年末をもって、お世話になっていた元気な食卓の直売所は閉店となっていましたが、皆様の熱いご要望のおかげで元気な食卓のレストランの一角に、野菜の直売コーナーを設けていただくことになりました!

この一ヶ月、お店の方に電話や手紙で熱いリクエストがあったとのことで、今日の再開にいたっております。これには本当に感謝です。


今回は他の生産者さんの野菜はなく、私たちのものだけになってしまうため、ささやかなスタートとなっておりますが、充実させられるよう努力していきます。

今後ともよろしくお願いします!


ちなみに今回はレストランということで、10〜11時くらいの納品となります。野菜だけの購入も大歓迎です!

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