やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2013年03月

野ねずみにカボチャとズッキーニの種を食べられてしまった翌日、改めて種を播きなおした。近くにはネズミ取り。しかしまたしてもカボチャとズッキーニの種は食べられてしまっていた。

3度目の正直。

いや、ただの意地とでも言うべきか、3回目の種まきをし、今度はネズミ取りの数を増やし、位置も変えた。

すると翌朝、3匹のネズミがネズミ取りに張り付いて動けなくなっていた。灰色の小さなネズミ。まだモゾモゾと動いている。

近づいてみると私に気が付いたのか、ジタバタと動くも、身体が粘着テープに張り付いて逃げることができない。成田の師匠は確かネズミを見かけると素早く捕まえて、尻尾をつかんで地面に叩きつけ、気絶したところを踏み潰していた。そんな様子を思い出すも、実際それをやる局面になってみると及び腰になってしまう。散々悪さされたのにもかかわらずだ。

一瞬、動けなくなり、恐怖に怯えているように見えるネズミを目の当たりにして、やっぱり可哀想だから逃がしてやるかな、という気持ちが芽生えてくる。しかしながら逃がせば彼らはまたハウス内に侵入して種を喰らうだろう。

逡巡した挙句、トドメを先送りにして、ネズミ取りごとハウスの外に出しておいた。

他の作業を終えてハウスに戻ると、さっきまでジタバタしていたネズミたちは絶命していた。よく見ると、腕はなく、内臓が飛び出ている。きっとカラスにやられたのだ。

いや、私がやったのか…。

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私も、ネズミも、カラスもこの地球上の同じ世界の中で、しかし異なる社会に生きている。

ネズミたちに悪気はなかった。

そう、種を喰らうことに悪気などないのだ。彼らも生きていくために必死であっただけ。それは至極ふつうの、当たり前の行為だ。しかしながら人間である私もこの社会で生きていくために同じように必死に活動している。ただ今回、私も彼らもこのカボチャが必要であったというだけのことなのだ。異なる社会で生きていても、交差する瞬間がある。

可哀想ではない。

その空間に悪気などどこにも存在しなかった。

私は日頃から畑で野菜につく虫を捕殺している。昔どこかで聞いた話の通りなら、殺生をし続けている私はきっと最後には地獄に堕ちるのだろう。それでもこの世界で虫も動物も人間もみんなが生きていくというのはそういうことなのだ。これらの営みはゲームではないのだから。

これだけ種を播きなおすと収穫時期も大きくずれ込むし、費用も時間もかかるので、客観的に判断すれば苗は買った方が合理的だ。しかし、野菜という命をめぐる営みの中にもこのような様々な生き物たちが関わっている。普段は忘れがちなことだが、種をまくという行為から、畑は命の現場なのだということ、そして私たちの命は、多くの命の上に成り立っているということを実感する。



IMG_9511今は、菜花の最盛期。同時にたくさんの菜花や菜っ葉を販売しているけれど、それぞれの特徴を自分たちでも再度確認したく、今夜のメインは「菜っ葉」!



写真の手前左前から時計まわりで

・のらぼう菜
・紅菜苔
・ほうれん草
・小松菜の菜花

この4種は、味がわかりやすいように茹でただけで食べ比べ。どれもそれぞれの個性があっておいしいけれど、総合得点1位は、「のらぼう菜」でした。
「のらぼう菜」は多摩西部地域から埼玉県にかけて古くから伝わる江戸東京野菜のひとつです。甘さというよりもコクを感じられて歯ごたえもいい感じ。

奥の豚バラと一緒に炒めたのは
・黄からし菜

「黄からし菜」はピリリと大人の味。豚バラ肉がこってりなので、さらに七味もかけて食べました。

もう少し菜っ葉だらけの食卓が続きそうな我が家です。


SABOUSIGA昨年末からお取引させていただいている白金台のカフェ、「SABOU-SIGA」にお邪魔してきました。

東京メトロ南北線白金台駅から歩いて2〜3分。白亜の3階建てビルの3階にそのお店がありました。

若干急な階段を上まで登りきると、SABOU-SIGAの文字が。店内は三角屋根の形状をそのまま生かしたような天井で、さながらパリのアパルトマンの屋根裏部屋のよう。白い壁、木のテーブル、やや低い位置にある窓から入る日の光、そしてBGMはジャズ。そこは言うならば白金台という場所の印象そのままの、オシャレな隠れ家でした。

ランチの時間帯は火・金がパンとおかずサラダのバイキング(スープ・ドリンク付き)で1000円。
他の曜日はお肉とお魚から選ぶプレートランチだそうです。

SABOUSIGA2この日は今お届けしている人参、ほうれん草、紅菜苔などがおかずサラダとしてお皿に並べられていました。

店主の田中さん曰く、野菜の素材の味を生かした調理方法、味付けを心掛けているそうで、パンもサラダも優しいながらもウマミたっぷりの料理に仕上がっていました。

調理され、皿に盛りつけられたうちの野菜たちをみて、「おぉ、お前たちここに来てたのか!」などと心の中で思わず呟いてしまった。自分たちの見慣れた野菜たちが白金台という地でこのような形で供されているのを見るとありがたくも嬉しい気持ちになりました。この仕事の新たなヨロコビを発見したかのようでした。



そもそもここのお店とのお付き合いは成田修業時代の同期生である、松本の四賀梶原農園からの紹介で始まりました。お店の名前にもあるSIGAというのは長野県の松本市(旧四賀村)の地名だそうで、四賀梶原農園が冬休みに入っている間の代打として使ってもらっていたのでした。春が来たのでそろそろ終わりかと思いきや、四賀梶原農園とかぶらない形で引き続きおつきあいいただけるそうです。研修時代の仲間が松本に就農したからこそのご縁です。

お近くにお寄りの際はぜひ。

かぼちゃ被害2朝、育苗ハウスに行ってみると様子が変だった。

ん?

種がちらかっている。

一瞬わけがわからなかったが、いや、わかりたくなくて無意識に理由を探そうとしたがやはりすぐに我に帰り理解した。

今年もヤツがきたのだと。

そう、野ねずみが。

思い返すと昨年は2月の厳冬期にキャベツ、レタス、カリフラワー、セロリなどの苗がすべて喰われ、前半戦の経営難の引き金になったのだった。その後、罠を仕掛け御用となったのだが、今年はその苦い経験を活かし、先手を打って「ネズミが嫌いな芳香剤」をハウス内に設置して忌避させていたのだった。その効果があったのかどうか、この時期まで被害はなかったのだが、ついに昨日やられてしまった。

今回の被害はカボチャとズッキーニ。2日前に播いたばかりのものが100粒あまり、ほじくり掘り起こされ、喰われていた。カボチャは消毒種だったのにおかまいなしのようで殻を割って中身がない。

かぼちゃ被害1
上の写真のように一か所に集めて食べたり、ポットの上で食べたりもう好き放題。

修業時代、師匠にはよく「農業はあきらめが肝心だ」と教えられてきたが、ポットに土を詰めたり、種を播いたり、ひいては種を買いに行ったり、これから種を買いなおす費用や時間や労力を考えるとどうしたって怒りがこみ上げる。

ちょっと用事があったので、そのまま放置して日が暮れてから罠を仕掛けにいくと何かがピューっと逃げて行った。また来ていたのだ。

ゾワゾワっとした気分になりながらも冷静に罠を設置。


さて明日の朝、どうなっているだろうか…。

そういえば、松本で就農した同期の仲間が猪や鹿の被害がすごいと言っていた。ここ八王子では猪や鹿はでないが、カラスと野ねずみには一年中悩まされている。カラス除け、ネズミ除けあるいはモグラ除けというのは方法論としてあるかもしれない。しかし彼らを完全に駆除することなど到底できないし、有機農業をやっているものとしてはそれはあまり考えるべきことではないと思っている。自然と共生するということはそれぞれの土地の気候風土だけでなく、こういった動物環境ともうまくやっていかなくてはならないのだろうし、ちょっとは被害がでたとしても、大局的にはうまく交わしながら自分たちの生活を守っていくような方向性、方法をとって農業を営んでいく必要があるのだなと改めて感じた。

そこまで考えていくと、もしかしてカボチャのタネって結構ウマいのかも…ここはあったかいし、旨いもんあるし楽園だな。気持ちはわかる!とか妙にネズミ気分になってきてしまった。

いやいや、ここで納得してる場合じゃないだろ…。
嫌いな場所に変えて行かなくては。

IMG_9431本日のランチ。

 ・紅菜苔(コウサイタイ)のピザ

 ・ホウレン草とグリルドチキン+アボカドのハニーマスタード

 ・ジンジャーエール

紅菜苔は、中国野菜で濃い紫のような茎に、黄色い花がきれいです。
食感がいいし、色も活かしたいので茹でずにオリーブオイルでさっと炒めるのがおすすめです。

                                さち

mame昨年、たくさんの方にご参加いただき育てた大豆が、葛飾の豆腐屋「埼玉屋 気合豆腐」のあるじの手により、ついに豆腐となって販売されます!

以下、あるじからのご案内メールです。
ぜひご賞味ください。






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こんにちは〜、気合豆腐の店主「あるじ」こと新井です。
今日の葛飾は春の陽射しが降り注ぎ穏やかで、とっても静かです。
桜の花もちらほらと咲き始めました。

そんな陽気に浮かれたせいか(笑)
「東京豆腐 春うららセット」の販売をご用意致しました。
このセットはお客様到着日、3月30日・31日のみと限らせて頂きます。
(携帯からもお申し込みが可能です)
お申し込みは下記URLから!
http://kiaitofu.mame2.net/

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東京都八王子産 借金無し大豆使用 
「東京豆腐 春うららセット」

八王子で農薬や化学肥料を使わずに農業を営んでいらっしゃる北原さん主催「SOY for CACAOプロジェクト」で、ご参加頂いたメンバーが育て上げた貴重な大豆を使い、気合を込めて豆腐をお造り致します。東京で生まれ育った大豆、「東京借金無し大豆」※1、東京は青ヶ島産の「ひんぎゃのにがり」、そして東京は葛飾にて高度浄水処理技術から精製された安全で美味しい「東京水」、それ以外の余分なものは足さずに※2、大豆の味は引かずに、美味しい「東京豆腐」にしてみせましょう。

そう、春の息吹も一緒に、、、
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このセットはお客様商品到着日を限定させて頂きます。
3月30日・31日のみのご到着と限らせて頂きます。

セット内容
 ・東京豆腐 絹 1
 ・東京豆腐 おぼろ月夜 2
 ・東京借金無し大豆の 柔らか湯葉 1
 ・青大豆の肉厚油揚げ 青丸くん 2
 ・当店自慢 滋賀県産タマホマレ大豆使用 気合豆腐「塩田」(絹) 1
 ・秘伝青大豆入り マメ豆がんもどき 1セット

以上、商品合計 1915円 (この他に送料1040円、代引き手数料315円が掛かります)

※1 東京借金無し大豆
 借金無し大豆は埼玉県の在来種ですが、八王子産としては2期目、いわゆる2代目となります。これを私たちは東京借金無し大豆と呼んでいます。
※2 余分なものは足さずに
 消泡剤や品質保持に関するあらゆるものを使用いたしておりません。
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説明が長くなり携帯メールご登録の方には恐縮です。m(__)m

ではは、お申し込みお待ち申し上げます。
気合豆腐WEB店 http://kiaitofu.mame2.net/

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