やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2014年02月

画像32/14〜15にかけて降り続けた今回の大雪。テレビの報道では孤立した集落や立ち往生した車を報じていて被害の全容は見えてきませんが、facebookを通じて全国の農業者仲間たちの様子が伝わってきています。長野、山梨、東京、神奈川、千葉…どこも想定外の大雪、というか記録どころか歴史に残るような大雪のせいで大きな被害がでています。畑の全面が雪に覆われている今のところはパイプハウスの倒壊が眼前の光景として広がっているようです。私も新しく物置や作業小屋としてのパイプハウスを建てようと思っていましたがこの被害の影響でパイプは当面入手するのが困難になってしまいました。

1回目の大雪から溶けないままに2回目がきたせいもあってか、いまだに20儖幣紊寮磴残っており作物は姿を現しません。最初の雪から10日以上も雪に閉ざされています。

雪の下には生育中の小松菜、ホウレン草、玉ねぎ、空豆、スナップエンドウ、グリンピース、コウサイタイ、のらぼう菜、ニンニク、ラッキョウ、からし菜、大根などがあります。もはや生育はしていないものの人参やジャガイモ、ゴボウ、里芋なども残っています。当初は「雪の下で甘さが増す」などと言っていたのですが10日を過ぎても全くメドがたっていない状況に焦りを感じます。空豆は生きているのだろうか。玉ねぎはどうなっているのだろうか。考え始めると心配は尽きません。

トンネル栽培の野菜たちは暗闇で光合成もできないのでもやしみたいになってるのかな…。

画像4畑のある小高い丘のてっぺんまで歩いてみると雪原の奥に東京の街並みが一望できます。雪には懲りたはずですが、空気も澄んでいて、空も風景も格別に美しかった。

この場所が好きだー!と叫びたいくらい。



画像1畑で育てたひまわりの種を、搾油所に持っていき「低温生搾り(コールドプレス)」という方法でぎゅっと絞って、濾過して仕上げていただいた純粋な油です。

新潟のおばあちゃんは、畑で育てた菜種を持っていくと搾油所で油にしてもらえてそれを使っていたと前に話してくれました。テマヒマはかかるけれど日々使うものを全て地域で賄えたすばらしい時代だと思います。

今はなんでも簡単に手に入るから、たくさんの種類の油から好きなものを選べます。食品の多くを輸入に頼っている日本。油の自給率は約3%と言われています。つまり97%の油は海外産の原料を使ってるのです。海外産で良質の油ももちろんありますが、油の原料については遺伝子組み換えの有無についての表示義務がないため、現在輸入され、安価で販売されているものはそのほとんどが遺伝子組み換えのものと疑っていいとも言われています。

自分たちが生きていくために食べるものは、なるべくなら素性の知れたものがいいと思っています。
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良質のエクストラバージンオリーブオイルを使うような感じで、何にでも使えます。お手軽でオススメなのはパンにつけたり、毎朝フレッシュジュースを飲む時にちょっぴり加えたり、蒸した野菜に塩・こしょう・オイルで食べたり、根菜やチキンに回しかけてオーブンで焼いたり。レストランではアイスにかけて提供しているところもあります。楽しみ方は色々です。
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2013年のひまわりからは200ml瓶で60本分ほど搾ることができました。手間のかかる作業ではありますが、今年も続けていきたいと思っています。

雑誌『フローリスト』の11月号で紹介されました。女優さがゆりこさんが種の収穫の時期に取材にきてくれました。
写真+1
写真+2

画像9積雪から2日たち、雪をどかした小松菜の様子を見に行くと、ヒヨドリたちについばまれていた。

畑を見まわすと雪の中から顔をだした白菜やブロッコリーたちもボロボロに喰われていて、あたりには喰い散らかされた葉の破片と糞が雪の上に散らばっているではないか…。

もともと春先にはヒヨドリの大群がやってきては野菜を食べつくしていくのだが、先手を打って被覆資材をかぶせることによって、被害を免れてきた。

ところが、今回は雪対策で被覆材を剥がしたタイミングで襲われた。
しかし被覆材を戻そうにも20cm以上もある雪の下だ。雪の量も多く、とても掘り起こせない。無力。。

画像10もう少し溶けてきたら被覆しなおそうと思い、翌日見に行くと、顔を出した小松菜たちは軒並み喰われていた。葉先がみんなギザギザ。

うまいだろう、コノヤロウ。

しかしまだ被覆材を戻せない。ひっぱったら凍ってて破損しそうになってしまった。

明日の朝、ヒヨドリより早くいってなんとかしよう。これ以上喰われるのは耐えられない。黙って見ているだけではストレスフルだ…。



ある農家さんが言った。

「容赦なく畑の緑を喰いつくすヤツ(ヒヨドリ)は悪魔のようだ」と。

悪魔だなんて、たかが鳥ふぜいに対してそりゃ言い過ぎですよ、と思っていたのだが、撤回する。

ヤツは悪魔だ。


画像11ヤツらからの食害を回避できれば、今回の雪は作付計画に大きな影響を及ぼしたくらいで済むかと思っていたのだが、姿を現したのらぼう菜を見て愕然とした。

雪の重さでみんな折れていた。

コウサイタイも、よくみたら小松菜もだった。まだ雪の下には多くの野菜たちが残されている。被害の全貌はまだ見えない。






そして今週の金曜日にもう一回積雪だとか。

こりゃ作付計画も全面的に見直しだ。

画像22月8日から9日にかけて、大雪が降りました。八王子では毎年必ずと言っていいほど、およそ2回くらいは積雪するのですが、報道によれば今回は45年ぶりの大雪だそうで、ここ数年の積雪とは全くレベルが違うものだったようです。2年前の積雪のときはトンネルが潰れたり、結構な被害がでたのですが、今回は降雪中に畑に雪下ろしに行ったものの、そこまで目立った被害はないように見えました。しかし45年ぶりというのはダテではなく、今回は40兪宛紊眄僂發辰討い泙靴拭

積雪は事前にわかっていたことなので、対策としてはグラスファイバーで作っていたベタロンのトンネルやべた掛けしていたパオパオやベタロンなどの被覆資材は圧雪されて作物が折れないようにはがしておきました。

積雪中に畑にいくとすでに畝はなくなっていました。ファイバーのポールだけが畝のありかを教えてくれています。



画像3トンネルはもうほぼ同じ高さまで積雪。埋まっていました。














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特に被覆資材などをしていない場所は真っさらな雪原に。この下にニンニクなどがあります。










画像5育苗ハウスは潰れないように雪下ろし。

暖房などはついていませんが、中は想像以上に暖かいです。










画像6一夜あけて行ってみるとご覧のとおり。













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雪をどかしてみると中から出荷オーライの小松菜たちが。
しかしキンキンに冷えていて雪をどかすときに誤ってぶつけるとパキッと折れました。
雪の量もまだまだ多く、除雪は一旦あきらめました。







画像1寒い日が続きます。我が家では、この時期旬の根菜たっぷり豚汁をよくつくりますが、たまにはかす汁もいいものです。

辛口の鮭をぶつ切りにし、煮干しだしをとった汁に里芋と一緒に入れて煮ます。薄い短冊切りにした大根、にんじんを加え煮込み、だし汁でのばしておいた酒かすと味噌で仕上げます。油揚げやこんにゃくを入れてもおいしいですよ。寒い時期だけのお楽しみです。

画像1ことしも作りました踏み床温床!

過去二回はすだれを使って作りましたが、今回は畳屋さんで古畳を譲っていただき、ちょっと頑丈なものを作ってみました。

まずは畳を5枚。







画像2落ち葉は軽トラ2杯分。

ことしも市内の大学の構内で落ち葉掃きをさせていただきました。

いつもありがとうございます。








画像4最近あまり遊んであげていなかったので、嫌がる少年を畑に連れだし無理やりお手伝い。

米ぬか、落ち葉、大豆カス、水を入れて何層にも重ねていきます。

水分量は踏んだときに水がジンワリ染み出てくる程度(これで約80%だとか)。







画像1毎年毎年遅れに遅れるのですが、例年より4日ほど早く完成。あまり変わらないか…。

2/2現在、早速30℃を越えてきました。

さて種播くかー!


画像22/5 お届けの野菜セット。

1、人参(ハマベニ)
2、かぶ(ゆきわらし)
3、小松菜(陽翠)
4、里芋(土垂)
5、大豆(借金なし)
6、ごぼう(大浦太)
7、大根間引き菜(春風太)

以上、7品目。


節分に合わせて大豆をと思いきや、数日間に合いませんでした。すでに立春ですが、季節の味を楽しんでいただければと思います。

人参も小松菜も寒さで甘さが増しています。真冬でも元気に生きる野菜たちのエネルギーをいただいて、明日も元気にがんばりましょー!

東京で農業を初めて3年目が終わろうとしています。

千葉県は成田で2年間修業をしてきたわけですが、成田周辺は畑も広く、大きな面積を作付けて人参やサツマイモや落花生などをダイナミックに作っていて、北海道は別にして、これが農業っていうもんなんだと感覚として身体で覚えてきたのでした。

ところが東京にきてみると、一枚の畑をドカンと耕作している人など本当に稀で、そのほとんどが1〜2反歩くらいの畑を何枚も耕作するというスタイルでした。それによってやはり千葉とは使う機械も違うし、畑のレイアウトも違うし、最初は結構戸惑いました。堆肥クサいって怒られたり。

でも、だんだんと東京にいることの良さ、面白さというのも身に染みてわかってきました。

東京のよさは、まず第一にお客さんが目の前にたくさんいるということ。スーパーや直売所、飲食店などがそこいら中にあります。そして人口も多いので消費量そのものが多い。また、お祭りやイベントなどでの直売もやりやすく、採りたてのものをすぐに地元の人たちに提供できるというのも面白さの一つでした。また、特に八王子は地元色(地元愛?)が強いようで、様々な取り組みをして街を盛り上げようという人たちにたくさん出会いました。その都度地元の農家の野菜ということで一緒になって楽しむことができました。また、東京産の野菜を東京に住む方々が大切にしてくれているという風にも感じました。

一年を通じて戦略的に作付けをし、自分自身で販売方法をいかようにも選ぶことができる、多様性があったように思います。そしてなにより畑と人の距離が近かったです。東京の農業はおもしろい!そういう東京の農家は少なくありません。

しかしながら、東京で新規就農するがゆえの問題もいくつかあります。

その一つが家です。

農業をするに当たり、家は生活の場であるだけではなく、畑から収穫してきたものを保管したり、調整・袋詰めをしたり出荷をしたり、はたまた数多くある農業資材や機械を保管するという機能も必要になってきます。そしてまた車を数台くらいは置けるスペースも必要です。昔ながらの農家さんはやはり広い敷地に母屋、作業小屋、倉庫などを擁したいわゆる農家住宅に住んでいます。家こそ新しいこともありますが、そこには代々引き継がれてきた農家としての歴史、貫禄すら感じます。

現在私たちはアパートに住み、車で5−10分のところにある畑に通い、その側にある作業小屋を生産組合から間借りしているという状況でなんとか営農しています。これはこれで非常にラッキーなシチュエーションです。

しかし基本的には東京で新規就農者すると、その機能を備えた家を見つけることが非常に困難となります。

リアルな話、朝起きて畑に行き、お昼ご飯に帰ってきて、また畑に行き、作業をしたり、収穫作業ならば倉庫に運ぶか作業小屋に運んで荷造りをして出荷をして…日が暮れてしまったならば夜ご飯を食べてまた荷造りして…と忙しいときはこんな感じになります。また、用事があれば仕事も休みますが、とはいえ農家に就業時間はないので例えばちょっとした収穫はしてから、苗の水やりをしてから、ちょっとトラクターで耕してからでかけるという風に合間合間で仕事をすることもよくあります。子どもの遠足から帰ってきてから収穫・配達などなど…。そうなってくるとどこからどこまでが仕事なのか明確な線引きをすることも難しく、生活と仕事が混然一体となってきます。

農家にとって、家というのはその生活と仕事の両面においての拠点となる場所です。もちろん今のように通っての農業も可能です。しかし、有機農園けのひとしてこれからやっていきたいこと、届けていきたいもの、伝えていきたいことを実現するにはちょっと窮屈になってきてしまいました。

東京で農業をやりたいけど、農家住宅も欲しい!
その可能性を探ってはきましたが、率直に言ってこれは贅沢なことだと思っています。
東京で庭の広い一軒家、一体いくらで、そしてどこに求めればいいのでしょう…。

東京で農業をすることのメリットとデメリット。
そして地方のメリットとデメリット。

これらを天秤にかけて自分たちのやりたい方向をしっかり見つめました。

「東京にいてお客さんもすぐ側にて、色々やれてその恩恵を受けているんだから住居は我慢しろ。それが嫌なら東京でなく、北総でもどこでも地方にいけばいい」。

東京で農業を始めるに当たりお世話になった人のその言葉は的を得ていると思います。

こうして、3年間いた八王子に別れを告げる覚悟を決めたのでした。

農家にとって、特に新規就農者にとって「家」というのはそれほど重要なファクターになると考えています。東京で新規就農という流れは出来てきていますが、畑さえあれば農業はできる、ということにはならないのです。
もし東京で新規就農を考えている方がいるならば、長い目でみてそれが自分のやりたい農業なのかを今一度考えてみた方がいいのかなと僭越ながらに思います。

もちろん、東京の農業は面白い。

それだけははっきり言い切れます。

画像6最近は2月らしからぬ暖かさで、日中は畑にいても心地よいとさえ感じる。いつもなら、これは3月半ばくらいの春がもうすぐそこに来ているときの感じだ。

そんな中、畑を見回してみると、いつもよりこころなしかニンニクが大きい。









画像7そして地中に保存していた里芋もニョキッと芽をだしている。

まだ早いって!












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最近、収穫するものが少ないのでこいつは早めでもOK

小松菜(陽翠)。

それでもまだまだ小さいかな…

火曜には雪マーク。

みんなびっくりして枯れるなよ!!





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