やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2016年03月

2016-03-20-19-38-542月末に最初の発芽を確認してから早一か月。この間、日々ニョキニョキと伸びてくるアスパラたちは毎日毎日ナニモノかに喰い荒らされ、結局一本も食べないまま一か月が経ってしまった。

いくつかの情報を総合すると、2年目のアスパラガスは最初の収穫から1週間程度まで収穫し、あとは翌年のために立茎させるというのがセオリーのよう。とはいえ一本も食べないで終わってしまうのはあまりにつまらないので、どうにかならないかと悶々としていたのでした。

今回の作付ではアスパラガスの品種は2種類。一列ずつ違う品種を植え付けていた。よくよく見てみると、そういえば2月下旬から早々と顔を出し始めていたのはゼンユウヨーデルの方で、ゼンユウメーデルの方はまだ顔を見ていなかった。ヨーデルはわんこそば状態で喰い荒らされていたせいか、3月中旬くらいになって細い芽ばかりがでていて、収穫する気もなくなってしまった。このまま立茎させるのが無難という判断。

しかしメーデルの方は発芽が遅かったおかげなのかさほど喰い荒らされておらず、最近になって太いのがニョキニョキと生え始めた。そして数日待ってこの日の一本。

ここから一週間、せっかくだから取れる分だけとってみようかなと欲をだして企んでいます。

2016-03-20-19-48-16感動の一本を早速調理。

味が濃い!ということは特にないけれど、さすが取り立て、フレッシュさと柔らかさは十分な逸品でした。

端境期の救世主としても、これからが楽しみな野菜です。

2016-03-18-17-11-59お彼岸になり、ぼちぼちジャガイモを植え付けました。早い人だと2月の下旬頃、一般的には3月5〜10日くらいに植え付けるようなのですが、私たちはあえてちょっと遅めの植え付けです。

早く植え付けるとそれだけ早く収穫に至るのですが、万が一、遅霜にあたるとせっかく出た芽も枯れてしまいます。私たちは種イモを切る段階で芽の数を3〜4つまで制限してカットするので、遅霜にあたって芽が枯れてしまうと致命傷になることが多く、今までもそれで欠株を作ってしまうことが何度かありました。

そのため去年からお彼岸頃に植え付けて遅霜の回避を狙っています。若干遅れるといっても6月にはちゃんと収穫できるし、リスクヘッジの手段としては有効なのかなと思っています。

また、植え付けは成田方面ではカマボコマルチャーで9130黒マルチで畝立てし、植え付けというのが一般的でしたが、カマボコマルチャーがないのでそれはできず、八王子方面では9230黒の平マルチが一般的でしたが、土が固いとどうしても植え付けのときに深く入っていかないなどストレスがあったので、昨年からは溝を切ってそこに種イモを落とし、あとで通路の土を戻して畝を立てるという方法に変更しました。


マルチ栽培に比べて地温があがりずらく、生育が遅れる傾向はありますが、メリットとしては収穫が遅れて木が枯れた場合でも地温が極端に上がらず、在圃性が高いということを確認しました。そしてマルチも張っていないので片付けもラクです。


そんなこんなで一番原始的(?)な方法をとって植え付けています。

ちなみに芽の勢いが強い、休眠が浅い品種は断面を上に、逆に休眠が深く、芽の数が少なめの品種は断面を下にして植え付けています。意味があるのかどうかはわかりませんが、机上の計算でより安定した芽数を得るための手段にしています。

このあと草が出始めたら除草を兼ねた土寄せを2回ほどします。
昨年は2回やるつもりが1回しかできないうちに木が出来上がってしまい、そのまま収穫となりました。今年はどうなることやら…。

2016-03-11-12-22-13今日はこんな顔ぶれで発送したしました。










2016-03-08-13-17-33オススメレシピは黄からし菜とお麩のチャンプルー。お麩がなければ油揚げや厚揚げで代用してもOKです。

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かぶに似ているけれどかぶではない「ルタバガ」。見た目はごつごつしていて、味の想像がしにくいのですが、なかなかおもしろい素材です。

原産地がスウェーデンなので「スウェーデンカブ」とも呼ばれていて、マッシュしたり、スープに入れて煮込んだりして食べます。

貯蔵性が良いこともあり、第一次世界大戦中のヨーロッパ大陸では、他の食べ物が底をついたあと最後に食べるものとされていたとか。また、ドイツでは、1916年から1917年にかけての"Steckrubenwinter"(ルタバガの冬)と呼ばれる食糧難があり、ルタバガを常食に飢えをしのいだようです。

日本でも年配の方が、食べ物が少なかった時代にさつまいもやかぼちゃは一生分食べたからもういらないというのを聞いたことがありますが、ルタバガはヨーロッパ版のそれのようなものなのかもしれません。それがなければ命をつなげなかったありがたい野菜だったんですね。

2016-02-23-07-30-49明治時代初期に日本にも入ってきたようですが、当時の食文化にはなじまなかったのでしょう。

色々な食べ方がありますが、簡単だけどルタバガの良さを引き出すソテーがおすすめです。似ているようで、かぶともいもとも違う食感。そしてキャベツのような甘さが感じられます。

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image八王子の畑では厳冬期に寒すぎて枯れてしまったり、防寒した年はアブラムシにたかられてしまったりと、イマイチ満足のいく出来栄えに育てることができなかったソラマメ。今年はいつもより念入りに除草をしたり、摘芯をしたり、追肥をしたおかげなのか、今のところ順調そうに見えます。やはり手間をかけた分だけいいような。


収穫はまだ2か月以上先なのでこれからアブラムシも出てくるでしょうし、何かいろいろとトラブルはありそうですが、うまくできたら豆板醤を作りたいなと企んでいます。

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