かぼちゃ被害2朝、育苗ハウスに行ってみると様子が変だった。

ん?

種がちらかっている。

一瞬わけがわからなかったが、いや、わかりたくなくて無意識に理由を探そうとしたがやはりすぐに我に帰り理解した。

今年もヤツがきたのだと。

そう、野ねずみが。

思い返すと昨年は2月の厳冬期にキャベツ、レタス、カリフラワー、セロリなどの苗がすべて喰われ、前半戦の経営難の引き金になったのだった。その後、罠を仕掛け御用となったのだが、今年はその苦い経験を活かし、先手を打って「ネズミが嫌いな芳香剤」をハウス内に設置して忌避させていたのだった。その効果があったのかどうか、この時期まで被害はなかったのだが、ついに昨日やられてしまった。

今回の被害はカボチャとズッキーニ。2日前に播いたばかりのものが100粒あまり、ほじくり掘り起こされ、喰われていた。カボチャは消毒種だったのにおかまいなしのようで殻を割って中身がない。

かぼちゃ被害1
上の写真のように一か所に集めて食べたり、ポットの上で食べたりもう好き放題。

修業時代、師匠にはよく「農業はあきらめが肝心だ」と教えられてきたが、ポットに土を詰めたり、種を播いたり、ひいては種を買いに行ったり、これから種を買いなおす費用や時間や労力を考えるとどうしたって怒りがこみ上げる。

ちょっと用事があったので、そのまま放置して日が暮れてから罠を仕掛けにいくと何かがピューっと逃げて行った。また来ていたのだ。

ゾワゾワっとした気分になりながらも冷静に罠を設置。


さて明日の朝、どうなっているだろうか…。

そういえば、松本で就農した同期の仲間が猪や鹿の被害がすごいと言っていた。ここ八王子では猪や鹿はでないが、カラスと野ねずみには一年中悩まされている。カラス除け、ネズミ除けあるいはモグラ除けというのは方法論としてあるかもしれない。しかし彼らを完全に駆除することなど到底できないし、有機農業をやっているものとしてはそれはあまり考えるべきことではないと思っている。自然と共生するということはそれぞれの土地の気候風土だけでなく、こういった動物環境ともうまくやっていかなくてはならないのだろうし、ちょっとは被害がでたとしても、大局的にはうまく交わしながら自分たちの生活を守っていくような方向性、方法をとって農業を営んでいく必要があるのだなと改めて感じた。

そこまで考えていくと、もしかしてカボチャのタネって結構ウマいのかも…ここはあったかいし、旨いもんあるし楽園だな。気持ちはわかる!とか妙にネズミ気分になってきてしまった。

いやいや、ここで納得してる場合じゃないだろ…。
嫌いな場所に変えて行かなくては。