二十四節気の大寒に入ったとたんの大雪。昼前から降り始め、結局夜の22時くらいまで降り続いて、積雪量は推定35僉しばらく人参もゴボウも掘れない状況。葉物やキャベツ、ブロッコリーの様子はまた明日、明るくなってから見に行くとします。

今日の作業中の話。

スタッフと袋詰めをしているときにふと「私たちは殺すのが仕事だよね」と言われてハッとした。言葉そのものが尖っていて強烈なのは間違いないが、農業ってそういえば命を奪ってばかりだ。草を取れば草は死に、虫をつぶせば虫が死に、野菜を収穫すれば野菜も死ぬ。そうやって命をいただいて人間は生きている。今まで何度もそういうことを考えてはいたけれど、「命をいただく」という言葉と「殺す」という言葉には本質的には同じであっても受ける印象には大きな隔たりがある。視点をずらせばその存在やその命を「活かす」という風にもなるのだろうし、意味もなく殺めているわけでもない。それでも原点に立ち返ると私たち農業者含め、林業や漁業など、一次産業の人たちはみんなそうやって命と向き合っている。そう考えるとなんだか身が引き締まる思いだし、社会の構造が俯瞰的に見え、自分たちの役割というのもクッキリとしてくる。

普段、農業って楽しいなぁ、クリエイティブだなぁ、いろいろ可能性があってワクワクするなぁって思うことが大半。だけどそれだけでこの仕事をしていると大事なことを見落としてしまいそう。来週から始まる種まきシーズンのスタート前に、改めて思い出せてよかった。

ちなみに冒頭のタイトルは修業時代に先生が最初に発した言葉。
「奪うだけではいかんのだよ。この意味がわかるかな?」