紅菜苔、のらぼう菜だけでなく、私たちの農園ではアブラナ科である小松菜や白菜、カーボロネロなどいくつかの菜花を収穫しています。紅菜苔のように真冬頃からトウを伸ばしてくるものもあるけれど、大抵は春を感じ始めてからトウを伸ばし花を咲かせようとします。これら菜花類の栽培・収穫にはちょっとしたコツがあって、これを間違えると早々に品質が劣化して収穫期間も短くなってしまいます。
そんなわけでコツを3つ。

IMG_62611.主茎はゴッソリとる

これが一番大事な点。食べられる部分、手で折れる部分だけと遠慮して折ると脇芽が細くなるのが早くなり、細くなるとあまりいい菜花になりません。食べ応えもありません。これは取り終えた図。切り口が太くなるので、手ではなく、ナイフで刺して取ります。こうすることで下の方から太い脇芽が出始めます。






2.脇芽も深く折る

出荷できる部分、食べられる部分だけと遠慮しているとすぐに細くなりだします。食べられる部分を手で折ったら、残った枝をもう一回深めのところで折ります。節の数が少なくなるのでは?と思うのですが、上に行けば行くほど細くなっていく性質があり、細いものをたくさん取っても仕方ないのでここは思い切って折った方が結果的に収量も上がります。


3.収穫は早朝のまだ朝露が切れないうちに

菜花は収穫後、呼吸により熱を発するため収穫後に積んでおくと自ら暖かくなって劣化が進んでしまう性質があります。そのため早朝のまだ冷たい、朝露がついているうちに収穫するとその後のもちがだいぶ違うのです。また袋詰め後は立てておくと立ち上がろうとするエネルギーを使わなくなるのでさらに劣化が防げます。冷蔵庫がある場合はそこで温度を下げればなんてことはないのですが。

細かく言えばまだありますが、この3点を抑えておけばいい菜花が長くとれます。

個人的には菜花は太い方がうまい!と思う。