この二週間、子どもたちの顔が見えて三食一緒にご飯も食べられるような状況で過ごしてきたけれど、農業という仕事はつくづく生活に近い職業だなと感じる。普段から言っていることだけれど、生活と仕事の場がほぼ同じだし、必然的に生活と仕事の境界があいまいな部分も多々ある。そして大震災のときもそうだったけれど、こういう非常時は家族が近くにいるということが何よりも安心感につながる。オンとオフのメリハリがついていないといえばそうなのだけれど、生活するために仕事をしている一方で、仕事が生活そのものみたいな部分もまたこの仕事のよさの一つなのではと改めて感じている。そんなだから農家は儲からない、と揶揄されそうだけど、そんなだから農家は面白いと言えるし、そう言い切ってしまいたい。
朝から晩までマスクもしないで、家族が近くにいて、大地に近い暮らしをする。とりあえず農家であることで今はこんな暮らしをさせてもらっている。