やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

カテゴリ: 畑な日常

朝、家の外に出てみると、いつもより空気がキンと冷え切っていた。畑に行ってみると秋ジャガはすっかり枯れて、ブロッコリーは凍っていた。どうやら初霜が降りたようで、しかも初回から強烈だったみたいだ。昨日までは日中暖かだったので油断していたが、ついにやってきた。すでに暦の上では立冬は過ぎていたけれど、これで名実ともにというか、冬が始まった気がする。


今年の秋は10月に雨が降りすぎて、全体的に生育が遅かったり、停滞しているものが多かった。そのせいもあるのか地域では虫の発生が例年より多く、被害が出ている畑を散見した。台風も2つも直撃した。
ようやく天候が安定したのは11月に入ってからで、さぁ、収穫の秋!というくらい野菜がそろってきたのもここ一週間くらいのことだった。そして冬のはじまり。体感的には12月10日くらいの寒さというか、空気感で、ちょっと冬が早いなと感じる。秋がぐずぐずしていて、冬が早めにきちゃったなぁという感じ。


今年の秋はよくできたという農家さんはあんまり聞かない。みんなそれぞれに苦労していたみたい。
冬は秋の延長上のようなものなので、秋がダメだと冬もあまり期待できないけれど、そこは楽観的に行きたいですね。

先日、たくさんの方にお集まりいただいて、ヒマワリの種の収穫を行いました。連日雨が降る中、その日だけはピンポイントで晴れ渡り、久しぶりの真夏の日差しにうろたえるほどでした。大勢での作業の甲斐もあって、10~18時くらいまでやって、全体の2/3くらいまで終わらせることができました。ここまでいけば大方決着はついたもの、だったのですが、それからの一週間、まったく太陽が出てきませんでした。それどころか連日雨が降り続け、天日で乾かすことはおろか、外に出すことすらできませんでした。もともと湿っているヒマワリの種ですが、そんな状況だったので発酵して熱を帯び始め、部分的に発芽してきてしまいました。もう何年もやってますが、こんなのは初めてです。工業扇を回し続けること数日、それでもまだまだ乾きません。果たしてものになるのかどうか。

最近の話題はもっぱら天気のことになってしまうのですが、この夏の長雨は今現在の夏野菜の収穫量の落ち込みだけでなく、秋冬野菜の仕込みにまで影響を及ぼしています。苗は仕上がっているのに畑がぬかっていては入れないために植え付けができない。なんとか乾いたので畝立てをしても夕方にはまた豪雨。一向に進みません。それでも苗はどんどん大きくなっていく…。

今週、地元の農家が集まって夏のお疲れ様会をする予定なのですが、この夏の不完全燃焼感をどこにもっていけばよいのか、肉なんて焼いている場合なのかと、心がザワッとしてきます。もともと真夏といえばこう、晩夏の仕事はこれで、初秋はこんな感じ、という風にだいたい季節によってやることが決まっている職業なのに、カレンダーと季節が一致していないような一か月を過ごしてきて、頭と心が若干パニックになっているような、そんな気がします。なんだか自分はいったい今どこにいるのだろうか、といったようなちょっとした迷子状態なのかも。

そうはいってもまた明日はすぐにやってきます。とりあえず半日ごとに天気予報がコロコロ変わるのはお見通しなので、それになるべく振り回されないように、平静をよそおって、いつもどおりに明日の準備、段取りを決めなくては。明日の天気は、まぁなんでもいいか。

地温の確保や防草、泥はね防止など、様々な効果のあるマルチ。透明、銀ネズ、黒、白、緑、紫など色によってその効果も様々で、季節や野菜の種類によって使い分ける必要があります。大まかにいって、寒くて地温を確保したい時期は透明、草の多い時期は防草効果の高い黒、真夏は地温を下げる白など。

だいたい真夏にかかる時期は暑くなりすぎて、太陽光をよく吸収する黒だと根が焼けてしまうので、日差しを跳ね返す白にするのが最近のセオリーともいえるのですが、今年はちょっとそうとも言えない感じです。

今収穫中のお盆キュウリは試しに黒と白を半々で使用しました。平年だと黒だと暑すぎてへたり、白が快適に伸びていくのですが、今年は梅雨が明けてから雨ばかり。日照も足りないので当然地温も上がりません。野菜って気温も大事だけど、根にとって快適な環境を維持するためにも地温というのがもっと大事なのです。そのため今年は白の方は生育が遅く、黒が当たりとなりました。

黒があたりになる年なんてほとんどないのですが、黒にしたナスは生育良好、白にしたピーマンは伸び悩んでいます。適度に夕立が降り、夏らしくガンガン晴れる、という正しい(!?)夏はもうこないのか、ここ数年はお盆以降は残暑もなく、秋になっています。今年も今日から先一週間は全部雨予報。現在畑にある作物も伸び悩むし、これから秋冬の作付けにも影響がでてきます。

マルチの色なんて悩むべくもないはずなのに、こうも気候が極端だと正解は毎年変わってきます。

なんだか在り方が定まらない南関東の夏です。

先日、ここ愛川町では雹(ひょう)が降り、これから盛りを迎える夏野菜たちに大きな傷跡を残していった。ゲリラ豪雨とはよく言ったもので、本当にゲリラ戦が行われた現場かのように、キュウリの葉は上から下まで穴だらけ、ぶら下がった実も半分から下がなかったり、本当に小さな実でさえも傷だらけになっていた。ナスも誘引紐が切られてなぎ倒されたり、やはり葉は上から下まで穴だらけ、成長点にある新芽はどれも折れて皮一枚残してぶら下がっていた。そしてミニトマトに至ってはまだ青い上の段の実まで打撲痕や裂傷を負っており、回復の余地は残されていなかった。
その後、一週間くらいはどの野菜もほとんど収穫できず、手入れに力を注いでいたのだけれど、その後ナスやオクラ、空心菜やツルムラサキなどの葉物野菜は回復傾向を見せてくれた。一方で、ミニトマトやキュウリはもう復活できない様子だった。幸いキュウリは別の畑にこの後のリレー収穫分を植えていたので、そちらが生育してくるのを待てばこれからまた収穫できそうで安心した。

今回まともに雹被害にあってみて、いつくるかわからないし、いざやってきてみても守る手立てはなく、なされるがままに見守るほかないという点で多少の対策ができる台風や大雪よりもタチが悪いということがわかった。しかも被害は割と狭い範囲に限定されるからもう運が悪かったと思うほかない。今回はピークの夏野菜の畑直撃だったので個人的には被害が大きかったのが残念だったけれど。

今回の被害で私自身、珍しく2~3日も落ち込んでしまったのだけれど、その間、修行時代に師匠が口酸っぱく言っていた言葉が鮮明によみがえってきた。

「農業は諦めが肝心」

「(台風などがくればなすすべもなく無になってしまう)夏野菜にはあまり手をかけすぎるな」

「身体をとるか、欲(お金)をとるか」

農業、とりわけ野菜農家にとって好都合なことは、季節のスパンが短く、すぐ次のステージがやってくることだ。今回の野菜が終わっても、9月になればまた次の野菜たちがスタンバイしている。10月、11月、年末とまたそれぞれ待っている野菜たちも違う。なので頭を切り替えやすい。

ということで、3日くらいクヨクヨして、自然とまた新たな日々が始まった。

ところが、8月に入った今日、今度は断続的に大雨に降られてしまった。そして人参をまいたばかりの畑も水没。どれだけキチンと作業してても、こういろいろあると無意味にすらなってしまうというのはわかってはいるけれど、種が流れた畑を見ていると、本当に無念だなぁと思ってしまう。

まぁそれでも、「あれがダメでもこれがある」、というように作付けしてるので、
大丈夫なものたちと共に次の季節に向かおうと思う。

そういえば、師匠はよく「農民魂(のうみんだましい」って言葉も使ってたっけ。







という格言めいた言葉があります。7月末から8月の上旬、ちょうど梅雨も明けて1年でもっとも暑い最中が種まきの適期である人参。水を自由に扱える環境であればそんなに困難なことでもないのかもしれませんが、種まきから発芽までの約7日間、土を乾燥させないように細心の注意を払いつつ、ゲリラ豪雨のような強い雨にも叩かれないようにケアをしていく必要があります。そんな発芽させるまでが大変な人参も、出てしまえば後は多少の間引きくらいで収穫までこぎつけられる、はずだったのだけど‥。

今年は右往左往した結果、発芽は良好。途中台風や長雨の影響を受けて腐りが出たりはしたものの、順調そのものでした。

2016-10-04-09-39-51写真は10/4のもの。収穫が楽しみだな〜なんて思いながら撮影したものでした。

それが10/9になると‥。










2016-10-10-09-27-23こんな地獄絵図に。葉がありません。全部食べられました。。


犯人を捜索したところ、5種類くらいいましたが、主にはコイツ↓↓
(食事中の方は見ないでください)








2016-10-06-11-19-25土をほじくってみると、1箇所に27匹いました。30mの畝を虫とりしてみると、約1000匹いました‥。

そろそろ夜温も下がってきたし増えることはないはずだけど‥。悲しいなぁ。

久しぶりに正面切ってまともに上陸してしまった台風9号。上陸が相模湾になるのか、東京湾になるのか、はたまた房総方面になるのかで微妙に変わってくるのでそのあたりを注視していましたが、結局房総半島に上陸し、ギリギリ暴風圏には入らなかったような感じでした。

とはいえ、台風の中心から西側に位置した湘南〜相模原〜八王子〜青梅の縦のラインは、東側の房総半島の暴風とは打って変わって豪雨の被害が多発しました。夕方頃に畑の見回りにいくと…。

2016-08-22-17-31-25秋冬野菜の苗床が土砂で埋まっていました。








2016-08-23-08-30-30
防虫ネットごと埋まってしまったので、掘り起こしてみると、20僂らい下にキャベツ、ブロッコリーの苗が。

少し頑張って掘り起こしたけれど、途中で諦め。









2016-08-22-17-36-54オクラはちらほら折れていますが、ほとんどは斜めに倒れた程度。それでも以前までのような元気はなく、一気に終わりに近づいています。












2016-08-22-17-53-01

7月下旬に播いた11月収穫予定の人参は流れてきた雨水により表土が削られ、流されたり、埋まったり、はたまた抜けかかっていたり。









2016-08-22-17-45-04こうなってしまうともう期待薄ですね。

せっかく発芽が揃っていた人参たちも万事休すです。






2016-08-22-18-05-10八つ頭は部分的になぎ倒されていました。

同じ畑でも里芋は無傷でした。










2016-08-22-18-19-37ひまわりは無事。この畑の作物は特に被害なしでした。







2016-08-22-18-19-51結局この台風の被害としては11月収穫の人参、2月収穫予定のブロッコリーとキャベツがなくなってしまったのが大きなところで、あとは今収穫中の夏野菜がほとんど傷ついてなくなってしまったというところでした。

ナスとミニトマトはサヨウナラですが、もう8月末だし、予定通りなのかもしれません。
連日の収穫で疲れがたまってきていたところもあり、少しほっとする自分もいたりいなかったり。。


ご心配いただいたみなさん、ありがとうございました。なんとか大丈夫そうです!

2016-07-31-17-54-06今年はキュウリもズッキーニも1回目分が病気がちで、あまり収量が上がりませんでした。どうにかこうにかな感じでしたが、2回目はびっくりするくらい調子がよくて、このあまりの違いは何なのだろうかと思ってしまうほど。

考えられるのは1回目の作付はどちらも開墾から3年目だったこと、2回目の作付は今回が初めての作付だったこと。土壌分析はしていて、どちらも計算に基づいた施肥設計はしているのに。
根本的に、大切なのは肥料とかそういうんじゃないんだってことが身に染みてわかる気がします。

とはいえ、「この畑いいじゃん♪」といって調子に乗っているとすぐに使えなくなるので、土に寄り添っていきたいと思います。

2016-07-31-17-55-07元気な野菜を見ると気分がよいですが、畑に借りを作ったような、そんな気分です。

「1回までだぞ」って。

2016-06-30-13-00-06梅雨らしく雨ばかりの日々。おかげで例年なら7月に入ってもまだバリバリ元気なはずのズッキーニは6月下旬で早々にリタイヤしてしまいました。ナスやキュウリ、ミニトマトにも病気がちらほら。太陽が恋しいです。写真はミニトマトについたアブラムシを捕食する虫くんの様子。


今日は畑でキツネの親子に出会いました。

最初は破かれたマルチを見つけて、「また猫のしわざか!」と思ったのですが、視線を畑の奥にやると耳がピンと立ったおうど色の動物が親子で2匹。犬でもないし、ハクビシンやタヌキでもアライグマでもない。あとで調べたらホンドギツネのようでした。

そういえば最近ミニトマトがちょくちょく食べられてるし、何かなとは思っていたのだけれど。

もう、こないでおくれ。

2016-06-27-14-24-54師匠からは「草は敵(かたき)だ」と口酸っぱく言われてきました。千葉の流山で週末ファーマーをしていた頃のお師匠さんは「草と仲良くなる」と言っていました。最近の農家の風潮として草はそんなに悪いものではない、むしろ利用するといったことも聞かれます。人それぞれではあります。では自分はどうかというと…。

このありさま。



目に優しいから生やしているというわけでも、草と仲良くしていたらこうなったというわけでもありません。

うっかりしていたらこうなっていました。


2016-06-27-14-37-37ということで慌てて中耕。













2016-06-27-15-44-32そして中耕。


何がでるかな…。









2016-06-27-17-05-27最後は三角ホーでゴリゴリと。

分けつネギでした。

このあとすぐに雨が降って、また草だらけです。

草と仲良くなれる日はまだ先のようです。

2016-06-06-16-02-31ここにきて鳥害がひどいです。
もともとカラスはたくさんいたのですが、最近になってもろに喰われ始めてます。

まずはカボチャとコリンキー。









2016-06-10-08-36-32そしてズッキーニまで。

愛川町農政課の鳥獣害対策担当者さんによれば、止まり木がない場所の被害はたまたまではなく、作物をめざしてわざわざきているのとのこと。となれば餌があるうちはいつまでも通い続けるそう。。

本来なら個体数を一気に減らしたいけれど、動物愛護法などでそれは無理らしいので地道に餌にありつけさせないのが現実路線だそうです。

そんなわけであれやこれやと対策中。

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