今、上海に来ている。初めての中国本土。

将来の事業展開の可能性を探るための出張。
非常に短期のステイだったが、このblogを通じて知り合った上海の戦略コンサルティングファームで日本企業の中国進出支援を行うK氏と彼の同僚の方の素晴らし過ぎるアテンドのお陰で非常に意義深い出張となった。初対面にも関わらず一日中上海各地の主要商圏を案内して頂き、上海市場についての興味深い話も数多く聞かせてもらえた。本当に感謝。

噂には聞いていたが、人口が2300万人を超える中国最大の都市である上海は想像以上に巨大な街だった。近代的な高層ビルがそびえ立ち、建物はド派手なライトアップで装飾されている。街中に立ち並ぶデパートには世界中のブランドショップが揃い、巨大ショッピングモールはテナントの入居を待つことなく開店し、建築中の巨大ビルも数多く控えており、街中に活気とポジティブな勢いが溢れている。「明日は今日よりも確実に良くなる」、そんな未来への絶対的な信仰心が都市の空気を支配している。もはや都市として東京を超えているのではとすら感じた。
shanghai3



ホテルのバーでシングルモルト片手に今回の上海滞在を通じて浮かんだアイデアを整理しながら、ふとこの3年間を思い返した。

ようやくここまで来たんだなぁ。上海進出を現実的な計画として考えられるレベルに。会社、そして自分も。


最初にこの会社で働き始めた時、まだ店すらなかった。正社員は社長・副社長含めて3人しかいなかった。あったものは、溢れんばかりの熱意と野望だけだった。
大学卒業したての私はビジネスのことなど何も分かっておらず、アメリカ帰りでプライドだけは無駄に高く口が達者で少し器用なだけの取るに足らない存在だった。

その後商社への就職を経るが半年で戻ってきた。

転職からの2年間で法人営業、接客、マーケティング、企画、オペレーション、物流、会計、財務、出店、内装デザイン、内装施工・・・・・この会社の事業運営に必要なことのほぼ全てを経験した。正直辛い仕事もあったし、そんなに面白くない仕事だってあった。地味な仕事が殆どだったし、ダンボールの上げ下げや、木を切って内装を作るような泥臭くて肉体的負担の大きい業務も数多くこなした。複数業務の兼務をしていることで、徹夜が続き、休みがないことも日常茶飯事だった。

そんな経験を通じて、小さい組織だからこそ学べること、ベンチャーだからこそ経験できることを全力で身に付けた。それに加え、本を読み、尊敬できる友人との議論を続けることで更なるインプットも欠かさなかった。たまに休めた日には、殆どの時間をカフェで本を読んで過ごしていた。


そして今年3月にスタートした台湾展開。会社として、初の海外販売展開。
この二年間で身に付けたこと、日々のインプットから得た仮説とアイディア、自分の持てる全てを総動員して全力で考えながら走った。

まだまだ成功したとは口が裂けても言えないが、代理店や商社等は全く使わず、自分たちの手のみでの展開。大企業のように巨額の予算とリソースを使うわけでもなく、考えうる限り最小限のコストでの展開。
それが展開開始から1年足らずで台北内のほぼ全ての主要百貨店で販売を行い、複数の正規出店の話も順調に進み、大学での講演依頼やメディアでの取材も増えており、来年は一気に拡大できそうだ。これは何よりも、良い仲間とサポートしてくれる方々に恵まれたお陰。本当に感謝している。


2008/9に転職して早3年。これまで経験してきた「点」が自分の中でようやく繋がった。ようやく胸を張って達成したと思える結果をつくれた。

そうやって台湾展開をハイスピードで推し進めると共に、徐々に次のフェイズも視野に見え始めた。
香港、韓国、シンガポール、そしてもちろん中国。アジアには勢いのある国・都市がまだまだある。


川越し煌びやかにライトアップされた摩天楼群を眺めつつ、アジアの中心となりつつあるこの都市で事業を立ち上げ、チームをつくって事業を行うことを考えると、高揚感で体が震えてくる。
shanghai1



アジアの主要都市で事業を立ち上げ、現地でPassionとPotential溢れるイケてる若手を採用しチームをつくる。既に台湾では非常に有能な同世代からの応募が集まってきている。そうやってアジア各国でチームをつくり、グローバルなチーム、事業を創っていく。


今の台湾事業だけでも凄く楽しいのに、これを複数都市でチーム作ってやれたら超楽し過ぎるだろうなぁ。


そんなことを考えつつ、明日朝のフライトで東京に一週間程戻ります。着いたら早速MTG。。。我加油!