共通報告基準(CRS)に基づく自動的情報交換の開始に向けて、日本のマイナンバーに相当するマレーシアの所得税番号(Income Tax Number)を銀行に登録してもらいに行きましたが、歳入庁も銀行もおおむね「必要ない」という返事で驚きました。

0.概要

  • 共通報告基準(CRS)による、金融口座の自動的情報交換が始まるにあたって、所得税番号(Nombor Cukai Pendapatan, Income Tax Number)を銀行に登録しようとした
  • 歳入庁(Lembaga Hasil Dalam Negeri, Inland Revenue Board Malaysia)のサイトで登録申請をしたが、手続きはオンラインで完結せず、歳入庁の最寄り支所で番号を書いた書類を入手した
  • その書類をもって銀行に所得税番号を登録しに行った
    • CIMBは登録してくれたが、「登録しても、マレーシア政府、日本政府にも知らされない」
    • Citibank Malaysia「登録は必要ない」と、登録できず
    • Maybank やはり「登録は必要ない」と、登録できず
  • 自動情報交換で個人を識別する番号になっているTax Identification Number(TIN)はマレーシアでは所得税番号、日本ではマイナンバー。
  • 現状は日本のマイナンバーに相当する所得税番号を銀行に登録しようとしたら「政府に知らされない」「不要」と言われる状態(2018年1月現在)

1.はじめに

 共通報告基準(CRS)に基づく自動的情報交換がいよいよ始まります。マレーシアでは2018年からCRS情報を交換することになっています。
 日本だと、マイナンバーを金融機関に登録せよということですが、そのマイナンバーにあたるのがマレーシアの場合、所得税番号(Nombor Cukai Pendapatan, Income Tax Number)であるようです。
 そこで、それに備えて、口座を持っている銀行に所得税番号を届けようと思いました。

2.歳入庁から所得税番号を取得

 MM2Hビザで来ているので、私たちはマレーシアで働けません。働いていないので、今まで所得税番号を持っていませんでした。

 まずは歳入庁(Lembaga Hasil Dalam Negeri, Inland Revenue Board Malaysia)から所得税番号をもらわないといけません。
 歳入庁は実質的には日本の税務署だと思ってもらえばいいと思います。

2.1 電子登録にはe-Dafterを使う

 調べると、インターネット上のe-Dafter(電子登録)というしくみで所得税番号の申込みができるようでした。昨年末のことです。
 英語のウェブページはあって、おおむねマレー語と英語が併記されているのですが、選択肢がマレー語だけだったり、説明がマレー語だけだったりするところがあるので難易度は少し高いです。もちろん、Google翻訳で訳しながら進められると思いますが、やってみてダメだったら、近くの歳入庁支所に所得税番号がほしいと言いにいったほうが早いかもしれません。
 それはともかく、電子登録のトップページは下記リンクです。

 このウェブページから申請します。申請の細かいところは補足1を見てください。ただ、メモに基づいているので完璧でないことはご了承ください。

2.2 申請書は2人以上の妻に対応

 申請書に記入していくと、途中で配偶者の情報を入れる欄があって、イスラム教国らしく、配偶者を複数記入できるようになっていました。

e-DafterPluralWives e-DafterSecondToFourthWife
図1 (左)電子登録の配偶者情報の入力部分「妻が2人以上いる場合にはここをクリック」とマレー語で英語でかかれている(で囲った部分)
(右)クリックすると、2人目から4人目までの妻の情報が入力できる

 これはイスラム教の国なので、当然といえば当然ですが、びっくりしました。イスラム教では4人まで妻を娶ることができることになっているので、4人までの妻の情報を入力できるようになっていますした。

 脱線しましたが、申請書を送信したあと、パスポートのコピーをアップロードしました。

2.3 運良く翌日に登録完了(このときは)

 手続きを終えると、3営業日以内で所得税番号が発行されると表示されていましたが、発行状況を調べると、なんと翌日発行されたとの表示がありました。


Registered
図2 「所得税番号が歳入庁に登録された」という通知(で囲った部分)
一方、「セキュリティ上の理由でネット上には表示されないとの注意書きあり(黄色で囲った部分) 
 で囲った部分は
「パスポート番号XXXXXXの所得税番号はマレーシア歳入庁に登録されました」

という意味です。

2.4 所得税番号はネット上に表示されず

 ところが、所得税番号はセキュリティ上の理由でネット上には表示されない黄色で囲った部分)とのことで、最寄りの歳入庁の支所に行くことになりました。
 ちなみに、IDの種類としてパスポートを指定し、パスポート番号を入力するだけで、登録されたか、登録がまだかが表示されますが、メールアドレスや電話番号を入力しても、結果は同じでした。つまりは、オンラインでは教えてくれないということのようです。
 結局、所得税番号の入手はネットで完結しなかったということです。
 でも、他人のID(MyKadの番号やパスポート番号)がわかればネット上でその人の所得税番号がわかってしまうというのも困りものですから、それが防がれているだけで十分としなくてはいけません。ここはマレーシアなので。

2.5 歳入庁支所で「マレー語は喋れるのか」

 住んでいる近くに歳入庁の支所があることは知っていたので、そこへ出向くことにしました。

 窓口で、図2の「パスポート番号XXXXXXの所得税番号はマレーシア歳入庁に登録されました」と表示されたe-Dafterのウェブページを示して、所得税番号を知りたいと伝えました。

 すると、受付の若いマレー人男性は「マレー語は喋れるのか」と聞いてきました。私はありきたりな「ここに4年住んでいて、云々」と少し喋ると、
「では、ここで手続きしてやろう」
と言って、受付ブースの中のパソコンのキーボードを叩いて1枚の紙を印刷して、ここに所得税番号が書いてあると教えてくれました。
 ”Terima kasih banyak”(ありがとうございます)と言ってその所得税番号の書いた紙をもらってきました。

Nombor CukaiC
図3 所得税番号(Income Tax Number)の記された書類 
で囲った部分に所得税番号が記されている
(※実際の番号は消しています)

 もらった書類はオンラインで税申告するために所得税番号と数字パスワード(PIN)が記された書類のようでした。

 納税はしないので、パスワードは不要ですが、これで私の所得税番号はわかりました。
 結構簡単じゃん。
 ここまでは、めでたしめでたしです。

2.6 妻の所得税番号を同様にとるーー同様でなかった

 これで、所得税番号のとり方の流れがわかったと思った私は、次に妻の番号を取ることにしました。

 私の時と同様にオンラインで書類を埋めていき、送信したのち、(サイズを縮小した)パスポート画像を送りました。
 やはり「3営業日中に所得税番号が登録される」と表示されましたが、3営業日たってもなかなか登録されませんでした。あとから考えると、クリスマスとマホメッドの誕生日の休暇が入ったのがいけなかったようです。
 結局、12/20に申請して、12/28にやっと登録されました。途中、もう一度申請し直そうかと思いましたが、無事に登録されていてよかったです。

2.7 歳入庁支所「働いていないのに、なぜ所得税番号が要るのか」

 2018年新年明けて、歳入庁支所へ再度行きました。

 受付で、Nombor Cukaiをほしいと言って妻の番号が登録されたという出力を見せると、番号札をくれました。前回とは異なり、受付ではやってくれませんでした。毎回、対応の違うマレーシア。

 10分ほど待ってカウンターに呼ばれました。マレー系中高年女性が担当でした。Nombor Cukaiをほしいといいました。なお、彼女は英語はあまりできないみたいだったので、こちらも片言のマレー語で補足しました。
 すると、手元のメモ用紙にこちょこちょと番号を書きます。私の所得税番号と同様のアルファベットで始まっていたので間違いはないと思いましたが、彼女が書き間違えていたり、私が写し間違えるとめんどうなことが起こるでしょう。日本と違ってマレーシアでは間違いが頻発するのでできるだけその原因は絶たないといけません。印刷されたものがほしいところです。
 いや、そもそもメモ用紙にくちゃくちゃと書くのはやめてほしいです(メモ用紙を見ると、他の人の番号らしきものも書かれていた。それでいいんかい)。

 気を取り直して、
「前回はこれをもらったので、印刷されたのがほしい」
と図3の前回もらった書類を見せて伝えましたが、そこではできないのか別カウンターへ行けと言われました。

 新たなカウンターへ行くと、中華系中年女性が対応してくれました。
「なぜ番号が必要なのか」「働いているのか」「この書類は税の申告が必要な者用だから、働いていなければ必要ない」
といろいろ聞かれたり、言われたりしましたが、銀行に登録する必要があるとしつこく言って、何とか前回と同じ書類を出してもらえました。

 やれやれ、なんとか妻の所得税番号も手に入りました。前回は受付であっという間に出してくれたのに。

3.銀行「登録しても政府に知らされない」「登録必要ない」

 さて、何とか所得税番号が私と妻の分の両方、手に入ったので、銀行に登録です。

 CIMB, Maybank Citibankに口座を持っているので、その3銀行に届けに行きました。
 情勢が変わるかもしれないので、日付を記しておきます。2018/1/10のことで、今から2ヶ月弱前のことです。

3.1 CIMB「馬国政府にも、日本政府にも所得税番号は知らされない」

 CIMBは最近Preferredになったので、Relationship Manager(RM、担当者)がいます。そこで、RMにSMSで連絡すると、その日は休みらしく、女性担当者の名前を知らせてきて、その担当者を探してくれという返事でした。

 CIMBのK支店のPreferred区画へ入って、女性担当者の名前を告げて、その方に会いたいというと、本人で、Preferred担当の一番年配と思われるマレー人女性でした。

 「Income Tax Numberを登録したい」

と伝えると、

「ここで登録してもオンラインでデータをアップデートするだけです」

という返事でした。税金関係(Tax purpose)ならLHDN(歳入庁)に言えといいます。
 やばい、たらい回しが始まった、と私は思い、
「データが日本の税務署に行くかもしれないからCIMBに登録が必要なのです」
と説明しました。
 彼女は、チェックすると言って席を外しました。チェックしてくれるなんてすばらしい。

 帰ってくると、
「Manager(支店長のことと思われる)に聞きましたが、銀行内での情報(Banking only)で、マレーシア政府にも、日本政府にもIncome Tax numberは知らされません」
とのことでした。私は
 「ともかく登録したい」
と言うと、1枚両面書類を渡されたので記入しました。記入後写真撮影しました。(コピーはくれません。トラブルがあったとき、「書類を提出した、提出していない」の押し問答になるので、必ず写真を撮っておきましょう)
 妻の登録には、妻の書類とパスポートが必要と言われたので、次回はそれを準備してくることになりました。昼の12時ころで待ちはなかったが、25分ほどかかりました。
 (妻の分は翌日サインしてもらって、パスポート持参で行きました。妻本人は行かなくて済みました)

3.2 Citibank「税務当局への報告は所得税番号には基づかない」

 次に、Citibank MalaysiaのJalan Ampang支店に行きました。

 担当になったのはインド系女性は
 「所得税番号(Income tax number)の登録は不要です」
といいます。
 私が
「今年から顧客情報をマレーシアの税務当局(tax authority)へ報告があるはずだ」
と言うと、話を聞いていた隣の窓口のインド系男性(と思う)が
「税務当局への報告はパスポート番号に基づくので、所得税番号には基づかない」
と答えました。(※あとで調べると、CRSのTIN(納税者識別番号)はマレーシアではIncome Tax Numberを使うということなので、間違っていると思います)
 ところで、私の"residence status"(居住の扱い)を聞くと、私の認識どおり、"non-resident status"(非居住者扱い)という答えでした。この点は、Citibankで送金するときにチェックするので覚えていました。(私の理解ではマレーシアでは永住者でない外国人は銀行業務上は非居住者扱いになります。)
「それ(非居住者扱い)は銀行業務に関して(banking purpose)であり、税金に関しては(tax purpose)別である」
と隣のインド系男性が再び返事をしました。
 その時はかなり明快な説明だと思ったので、「正しいのかも」と思いました。
でも、税務当局への報告はパスポート番号ヒモ付けというのは、少なくともOECDの公式文書と説明が違っていると思います。

 ということは後で判明したわけですが、そのときは説明が明快に思えたので、Citibank Malaysiaへの登録は断念しました。

3.3 Maybank「意味がわからない」「必要ない」

 MRT工事のため、Ampang Parkの支店は張り紙が窓ごとに貼られ、閉店済みのようでした。Ampang Parkのモールも閉店しまっている状態で、がらんどうになっていました。
 新設(臨時の)Jalan Tun Razak支店へ 入ったところの受付の華人女性に、Income Tax Numberを登録したいというと、

「意味がわからない」
という返事でした。
 再度言うと、
「必要ない(No need)」
と、取り付く島のないお返事でした。
 念のため、マレーシア人でも必要ないのかと聞くと、再度必要ない(No Need)という返答でした。
 ということで、Maybankへの登録も断念しました。

4.日本のマイナンバーに相当するのがマレーシアの所得税番号

4.1 Tax Identification Number

 CRSの中で報告されるものの1番にTax Identivation Number(TIN)というものが入っています。個人を識別する番号になっています(「海外居住者の口座情報の交換」一般報告要件抜粋)。

  1. 口座保有者各人(注:口座保有者が複数の場合があるから)の名前、住所、居住法域(jurisdication(s) of residence、注:普通には居住国)、TIN(注:Tax Identification Number「納税者番号」と思われる)生年月日、誕生地

 補足2に書きましたが、マレーシアではこのTINが所得税番号(Income Tax Number)であり、日本ではマイナンバーです。つまりは、マレーシアの所得税番号は日本のマイナンバーに当たることになります

 ただ、マレーシアで所得税番号が居住者全員に割り当てられないことはOECDの文書にも記されています。「所得を報告する必要のある個人に対して発行される」ことになっています(補足2)

 結果としては、資産を持っていて利子や配当収入、キャピタルゲインのある個人は抜けてしまっていることになります(※マレーシアでは、現在のところ、利子・配当・株式譲渡益は課税されないので、申告する必要がない)。

4.2 マレーシアはゆるゆる?ーーいいや、そうでもない

 ということで、TINはマレーシアでは所得税番号、日本ではマイナンバーということがわかりました。
 日本では「マイナンバーがないと口座が開けない」「マイナンバーがないと送金できない」とか言い出しているわけです。
 一方、今見てきたようにマレーシアではそのマイナンバーに当たる所得税番号をとろうと歳入庁へ行くと、「なぜ働いていないのに、所得税番号が要るのか」と言われ、銀行に登録へ行けば「政府には報告されない」「登録は必要ない」と言われるという、ゆるゆるな状態(?)です(2018年1月現在)
 とは言っても、実際には非居住者に口座を開かせなくなっているようなので、マレーシア政府(たぶん、中央銀行Bank Negara Malaysia)は別方向から脱税やマネーロンダリングには取り組んでおられるということなのでしょう。

 それから、マレーシアは急に方針転換するのも得意なので、あるとき急に「所得税番号を登録せよ、そうしないと取引させない」と言い出して、歳入庁と銀行とMM2Hビザ保有者を混乱に陥らせる可能性も無きにしもあらずだと思います。
 ただ、現状(2018年1月時点)では、CRS自動情報交換のTINについては求められていないという状態のようです。

5.おわりに

 この件、もっと早く書けばよかったのですが、わからないことが多くてほったらかしになっていました。今でも、歳入庁の支所や銀行のスタンスがあのままでいいのかはよくわかりません。
 そういう中で、私の自動情報交換への対策も今の状態でいいのかどうかわかりませんが、ベストは尽くしました(!?)。

 私としては、一番資産の置いてある(と言っても大したことないですが)CIMBには何とか所得税番号を登録できたので、CIMBや歳入庁最寄り支所が間違っていて「やっぱり所得税番号が必要ラー」と言ってきても、それほどひどいことにならないだろうということで現在のところ納得しています。
 すでに所得税番号は取得してあるので、必要とあれば、MaybankとCitibankに登録すればいいだけだと期待しています。(マレーシアでは期待はよく裏切られますが

 「私は所得税番号を必ず登録するように言われた」「最近はここに書いてあることと違う」「いや、そもそもしなくてはいけない手続きが違う」などの、読者の皆様のご体験をお聞かせいただければ幸いです。


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補足1 オンラインでの所得税番号取得申請

A1.1 オンライン申請はonline registration formから

 調べると、インターネット上のe-Dafter(電子登録)というしくみで所得税番号の申込みができるようでした。昨年末のことです。

 本文にも書きましたが、英語のウェブページはあって、おおむねマレー語と英語が併記されているのですが、選択肢がマレー語だけだったり、説明がマレー語だけだったりするところがあります。
 それはともかくe-Dafterのページは下記リンクです。

 このウェブページで、

  1. Please complete this online registraion form(登録開始はこちら)

のリンクをクリックすると、個人申請書が下のように表示されますので、記入していきます。

e-DafterTop
図A1.1 歳入庁の所得税番号オンライン登録(e-Dafter)の入力画面

 該当の項目に記入していきます。
 最後に「セキュリティコード」として示されている画像中の文字を入力して、Hanter/Submitをクリックすると、確認画面が出て、"Agree"をクリックすると、あなたの申請番号(No Permohonan Anda, Your Application No.)が下の図2のように表示されます。スクリーンショットをとるかメモをしておきます。

ApplicatioNoUploadPassport
図A1.2 申請番号の表示()とパスポート番号のアップロードを促す表示(

 このあと、緑で囲ったところにあるリンク(Muat Naik Disini)からパスポートの写真ページの画像をアップロードします。
 ここで注意しないといけないのは、大きさ制限が40k以上60k以下ときついことです。パスポート画像の縮小を試行錯誤して何とか送りました。

 3営業日以内で所得税番号が発行されると表示されていましたが、なんと翌日発行されたとの表示がありました。下のリンクから、登録状況をチェックできます。


 下に示したのは、「所得税番号が登録された」ことを示す画面です。

Registered
図A1.3 「所得税番号が登録された」という通知(で囲った部分)
一方、「セキュリティ上の理由でネット上には表示されない」との注意書きあり(黄色で囲った部分) 
 で囲った部分は
「パスポート番号XXXXXXの所得税番号はマレーシア歳入庁に登録されました」

という意味です。
 ところが、所得税番号はセキュリティ上の理由でネット上には表示されない黄色で囲った部分)とのことで、最寄りの歳入庁の支所に行くことになりました。
 ちなみに、IDの種類としてパスポートを指定し、パスポート番号を入力するだけで、登録されたかまだかが表示されますが、メールアドレスや電話番号を入力しても、結果は同じでした。つまりは、オンラインでは教えてくれないということのようです。

補足2 Tax Identification Number(納税者番号) 

A2.1 マレーシアのTINは所得税番号(Income Tax Number)

 歳入庁で「なんで所得税番号が必要なのか」、銀行では「所得税番号の登録は必要ない」と言われたわけですが、OECDの文書によると、マレーシアでのTax Identification Numberの記述として”Malaysia Income Tax Number”と記されています。

  • 法域名:マレーシア
  • 納税識別番号(TIN)に関する情報
  • 第1節 TINの記述
  1. マレーシア歳入庁は歳入庁に登録した個人に固有の番号を割り当てる
  2. この固有の番号は“Nombor Cukai Pendapatan”またはIncome Tax Numberとして知られている
  3. この番号は、所得を報告する必要のある個人に対して発行される。所得の報告先は歳入庁長官)(Director General of Inland Revenue)である。
  4. 番号は納税者の性格に応じて、各納税者に一意に割り当てられる
  5. たとえば、個人の番号は会社の番号とは異なる
  6. しかし、歳入庁で扱う税の種類が異なっても同一の番号が用いられる。
(以下略)

 所得税番号Income Tax Numberが居住者全員ではなく、歳入庁に登録した個人にのみ割り当てられるということがわかると思います

A2.2 日本のTINはマイナンバー

 日本のTax Identification Numberはマイナンバーになっています。

  • 法域名:日本
  • 納税識別番号(TIN)に関する情報
  • 第1節 TINの記述
    • 個人番号(「マイナンバー」)
    • 個人番号(ニックネーム「マイナンバー」)は12桁の番号で、社会保障・納税システムの下で日本に住む個人に割り当てられる。
    (以下略)