プロヴィデンス紀行

背景は、インド北東部ダージリンにて。南アジア、アフリカ、ラテンアメリカ等世界各国見聞録。研究関連(主に政治経済)の話も少ししつつ、それに偏らず、写真や様々な場所を流離った記録をぼちぼちあげていきたいと思います。

2017年秋学期フィールドコース

ある先生がPh.D2年目は人生のGlobal Maxとか言っていたらしいが、確かに仰る通りかもしれない。
2年目はフィールドコースだ。Micro developmentはサバティカルが重なり秋学期はなし。故に隣接分野で有用なものを受講。

Industrial Organization
Professor: Jesse Shapiro
IOの90年代ー2000年代の基本メソッドの習得及び構造推定のテクニックを鍛えるものだ。アメリカに来てからというより、今までの人生で受けた授業という名のものの中で一番といって良い内容である。クラスメイトも同意見。課題やコード等、TAのみが見て採点することがほとんどだが、全て教授が読んでコメントをくれるのは贅沢である。

Topics in Macroeconomics, Development, and Trade
Professor: Joaquin Blaum
主にMacro Development, Misallocation, Financial Friction,そしてTradeの主要ペーパーをカバー。個人的にはFinancial Frictionパートがメインで、例えばBuera (2008), Banerjee and Moll (2010 AEJ), Buera, Kaboski, and Shin (2011 AER), Midrigan and Xu (2014 AER)等がカバーされた。及び関連して個人的にはTownsendらの研究を追った。

Applied Econometrics
Professor: Emily Oster
主要なミクロ計量手法を用いた実証論文に基づいた講義だった。「誰か一人でも読んで理解できないのであれば、それは書き手の責任」という教えが印象に残った。四方八方から(言語に関わらず)文章が下手だと言われるからなおさらだ。つい「ちゃんと読めばわかるでしょ」と割り切って書いてしまったりすることもあったが、少なくとも英語力でハンデがあるのだからせめてシンプルでわかりやすい文章構成を徹底する必要がある。授業は図表の議論等を減らしてもう少し理論をやってほしかった。


2017春学期コースワーク & Comprehensive exam

2017春学期コースワークメモ。

各授業週2コマ

Microeconomics II
Professor: Kareen Rosen 
Reading: OR、MWG及び論文数本

A Course in Game Theory (MIT Press)
Martin J. Osborne
The MIT Press
1994-07-12

ほとんどやったことがある内容でつまらなかった。しかしおかげで精神的時間的余裕ができた。

Macroeconomics II
Professor: Joaquin Blaum; Gauti Eggertson
前期同様2パートに分かれる。
Joaquinパートが、
complete market下のperfect risk sharingに始まり、Asset pricing、
idyosyncratic riskのあるincomplete market下でのincome fluctuation problem、
そしてBusiness cycle。このパートが全コースワークで一番充実していたのでJoaquinのフィールドコースも取ることにした。内容云々より、誰が教えるかが全てだと思う。
ReadingにはTownsend (1994 EMCA), Deaton (1991 EMCA), Deaton and Paxson (1994 JPE)等Micro Developmentの人間にとっても非常に有用なものも多く含まれていて楽しめた。 
Gautiパートが、金融政策など。このパートは自分には難しすぎ、残念ながら試験の成績のみを意識した勉強になってしまった。

Econometrics II
Professor: Andriy Norets
Readings: 主に以下+
Newley and McFadden (1994) "Large Sample Estimation and Hypothesis Testing"
Econometrics
Fumio Hayashi
Princeton Univ Pr
2000-12-15


Bayes専門の教授なので後半1/3くらいはBayesだった。Hayashiも読んだことがなかったし、Bayesは完全に初めてだったので受ける価値があった。他の大学はどんな感じなんだろう。

Applied Econometrics 
Professor: Anja Sautmann
Reading: 以下等。

授業に出ずレクチャーノートとmostly harmlessを独りで読んでも身につく内容だった。自分の英語力がへぼくてあまり授業に集中してなかったせいかもしれない。しかしながら、先生本人の研究の説明を授業でしてくれた点は良かった。

1年目の最後に5月に、
ミクロマクロ計量のComprehensive examを受けた。どれか一つでも失敗するとその科目を8月に再試験、それにも落ちると落第だ。例年平均的に落第は13-25人中2-3人という確率だ。しかしこれは結果論で、評価は絶対評価であり、例えば全員優れていれば全員受かる制度なので、そこは良いと思う。大学によっては相対評価で下数割を落としたりするらしい。ミクロは余裕だと思っていたし実際ほぼ完璧に全部解けたが、計量の前日と当日は異常に緊張した。計量の先生は平均点が低いこと大前提で非常に難しい問題を出すこともあったためである。試験中に大量のフルーツやスウィーツが用意され(試験時間が4時間と長いため)、小腹が空けばそれらをつまみながら問題を解けたため、集中力を保つことができた。

僕らの同期も最終的に1人落ちてしまった。

2年目の終わりの面接試験及び3年目終わりの論文審査でも落第させられる可能性がある。自腹で留年とかならまだわかるが、落第は正直やめてほしいと思う。

生活小話

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このパイロットのG-knockというボールペンを小学4年生の時から15年以上使ってきたのだが、ついに昨年生産を停止してしまったもよう。買い溜めておいた最後のインクをついに使い果たし、パイロットさようならとなってしまい、寂しさがつのる。現に、アマゾンではもう価格が高騰してしまっていて100円のボールペンが5000円となっている。









基本的にぺんてるしか使わない中、唯一気に入って使っていたパイロットの製品なのに、それすら生産しなくなるというと、もう本当に文具はペンテルか、となってしまう。また、アメリカの文具屋で唯一見られる日本メーカーがペンテルであり、さすが見初めたメーカーだ。感服させられる。おかげでボールペンに困ることはない。


そして最近の敵は花粉症である。日本では1~2ヶ月マスクで通していたが、アメリカにはなぜかマスクをする文化が全くなく、この時期は図書館でもくしゃみの音が絶えない。そんな中、このAllegraという薬が無敵である。日本でも売っているが、避け続けてきた。しかし今ではこれがなければ生活が成り立たないほど助かっている。
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プロフィール

Namche Bazaar

米国東海岸Ph.D.課程。
開発経済学 政治経済 
農業経済学 経済地理   

研究興味: 制度 紛争 暴力 犯罪 奴隷 農業家計モデル 自給的農業 資源 牧畜 空間 メディア ネットワーク インド ニジェール川流域

登山したい。キリマンジャロとラスデシェンに登りたい。

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