February 05, 2008

〜はじめに〜

with miguel

グアテマラ、Tikal遺跡で出会った、エルサルバドル出身のMiguelと。

俺の今回の旅で、一番の友達になったやつ。




















「金がない・・
 休みも、もうこれで最後、
 10日間しか取れない・・
 今までと全然違うところに行きたい・・

 ・・でも金がない・・ 笑」



〜学生生活最後の休み、
”どっか他の国に絶対旅行に行きたい!!”
という思いを捨てきれず、
ムリヤリ休みを一週間伸ばし、
最後の悪あがきとも言うべくして旅立った、
中米での旅行記〜



俺がよく泊まってた感じの安宿ベッド
安宿













〜全体のあらすじ〜

*****

予算は8万円。
行きたかったインドへの旅は、チケット代だけで9万円。
次の候補、マチュピチュ・ペルーへも、8万円。

アメリカ内を今周るのは寒いし、
どっか別の国を旅してみたい。
自分を試してみたい・・・
という思いで、
北アメリカから一番近い大陸、
中央アメリカ行きへの激安チケットを調べ、
”グアテマラ”という、よく分からない国へのチケット、
$250で発見!!

「もうこれしかねえ」と、
即そのチケットを購入。
アメリカにいる先生たちにムリヤリE-mailで、
”もう一週間日本に滞在しなければならなくなった。
 遅れた分は後で必ず取り返すから、ドロップしないで”
とE-mailし、USAへ着いた翌日、
中米へ飛び立った!!


*****

持ち金はアメリカドルで$240。
持ってたガイドブックによると、
”一日100Q(ケツァール)(日本円で1300円)もあればOK”

勝手に一日$10と見積もり、
更に交通費で$10×10日=$100、
プラス何かあったときの為に、$40。
計$240きっかりで旅立った。

つ〜か、これしか金ねーし・・・


*****

そんな勝手な読みは大間違い。
交通費は思ったより高く、
しかもガイドブックの情報は2年前のやつ。
物価は上がり、一日100Qで持つわけね〜し!!
しかも初日は物価がわかんねーから、
タクシーにボッタくられそうになるわ、
宿にも払いすぎるわで、
持ち金はドンドン減っていく・・・・


8日目、残りあと3日あるのに、
”あと2日で帰れる!!”とカン違いし、
生き残れると思っていた・・・


*****

6Q(78円)のパイが買えず、
20Q(260円)のボートに乗れず、
川辺で行ってしまったボートを見ながら、
踵を返す・・・笑

昨日泊まったとこより5Q(65円)安い、
25Q(325円)の宿を見つけて喜び、

一コ30¢(3.9円)のパンを見つけて、
"Thank you God"
苦労して見つけた一コ4Q(52円)のホットドッグを、
シミジミと食う・・・


残り3日間、計算した結果、
一日20Q(260円)の食費が可能。
「断食は逃れた」と、ホッとする・・


*****

初めは声をひっきりなしにかけて来た道の物売りも、
何故か7日目辺りからは、声もかけねーどころか、
俺が見ると、目をそらしやがる。

”何がおかしい!?何も変わってねーのに!?”

と、鏡を見つけ、自分の顔を見ると、
そこにはオレ自身も逃げ出したくなる様な、
”乞食”っぽさが漂っていた・・・

目つきは鋭く、腹は減り、
明らかに金が無さそうなその出で立ち。
ヒゲは生え、汚いパーカーとパンツ、
毛玉のつきまくったビーニー。
今にも飛びかかって来そうなオーラを出しすぎていた。笑

そりゃ、誰も寄ってこないわ(笑)


******

”超”田舎町で、旅行会社のシャトルバスは高すぎて買えないから、
地元の人が乗る激安のバスに乗る。
そこで乗ってきた、民族衣装に身を包んだ地元のおばあちゃん。
バスの中に子供が売りに来た、
1Q(13円)のアイスクリームを買うのを見て、
「そんなものが帰るなんて、金持ちだなあ・・」
と心から思っていた。(笑)


そのおばあちゃんの横でオレは、
一コ1.9Q(20円くらい)で買ったその日の食料のパンを、
少しづつかじっていた。
だってひもじかったんだもん・・
そしたらそのおばあちゃんが、水筒に入れてきたコーヒーをくれ、
ひどく感激する。
「カフェ?飲むか?」と。
その甘くて温かいコーヒーに俺は泣きそうだった。
覚えたてのスパニッシュで、必死に感動を伝えながら。
「エストゥーブ・ムイビエン!!」
(めっちゃ美味しかったよ!!)と。

*****

4Qのホットドッグ屋の前で会ったアメリカ人の女性に、
$5をもらって泣きそうになり、
教会の前で入り口に座り、
明らかに元気そうな若造が、
”ディネロ!!(金くれ!!)”と声をかけて来たのに腹が立ち、
”俺は金がねーんだ!!
 テメーが金よこせ!!”と言い返す。

地元を歩いている女の子たちに、
”こじきみたいね・・・”と笑われる。


******


そんな生活の中、
オレは大事なことを学んだのさ。

それは、
いくら金銭的に貧しくなろうが、
心までは貧しくなっちゃいけないってこと。

そして、どれだけ貧乏になろうが、
”笑い”と”希望”だけは、
タダだってことだ。


どんなに腹が減ってても、
落ち込んで不機嫌になってるより、
「ガハハ!!」と大声で笑って、
人生に希望を持って生きている方が、
ずっと良いんだ。
どっちにしろ、同じ状況ならな・・


そして、取られるものがないってことは、
何よりも強いんだ。
オレには、モノも、金もないから、
誰が寄ってきても恐くない。
逆にオレの方こそ、金をくれって感じだから、
向こうが寄ってこない。

人間は、自分が必要以上のモノや金を持ちすぎると、
それを守るのに必死になって、
大事なものを、それに奪われてしまうんだ。

自分の、”心”をな。


******

オレには金がないから、レストランにも入れねーし、
金のかかることはできない。
でも、その代わり、通りに座って、
道行く人や、自然、動物を観察することはできる。
よ〜く観察してると、どんな教科書を読むより、多くのことが学べる。

それに、”想像力”は偉大な財産だ。

本を読み、今とは全然違う世界へ行き、
己の将来に思いを膨らませ、自分がなりたいと思う自分像を作り上げていく。


今の絶望的な状態に満足せず、自らが、”なりたい”と思う自分像を、
限界なく想像し、
それに近づくプロセスを夢見る。
それが、今日一日を生きる、
果てしない活力となる。


******

この10日間、己の人生について、
過去のことから、現在、そして未来まで、
何百回考えたか・・
オレにとっては、一人っきりになり、
金もモノもなくし、
”己”という人間を徹底的に見つめ直す時間が嫌というほど取れた、
貴重な10日間となった。


・・・まだ終ってないからキツいけどな(笑)

(↑というのは、これをノートに書いていたのは、
旅の10日目だったから)

*****

そんな訳で、今回の11日間の旅、
毎日己の思いを書きまくった日記帳と共に、
記憶の新しいうちに、ここに残して行きます!!
なるべく早いうちに書き終わる予定だから、
乞うご期待!!


2・4・07 俊輔

〜マヤ文明の残した偉大な遺跡、ティカールの前にて〜地

shungua at 10:41|PermalinkComments(5)TrackBack(0)