正朝通信

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、江戸の履き倒れ」という言葉があります。

それぞれの町の人が一番好きなモノ、あるいは大切にしている物、という意味です。
京都の人は着物にお金をかけます。大阪の人は美味しい食べ物にお金を惜しみません。
そして江戸の人はお洒落に気をつかう時、着物よりもむしろ履物(下駄や草履)にお金をかけるのです。

噺家は、下足(ゲソ)を大切にします。
師匠や先輩から教わりました。
「いいゲソを履きなよ」と。

『鰻の幇間』でも鰻屋に向かう途中で、
旦那が一八に「さすがは芸人だね。いい下駄を履いてるね」と言うと
「何を言ってるんですか。ほかを削っても、少〜し下足にオアシをかけているだけなんですから」
というのが出てきます。

「足元を見られる」というのはこのことです。


新しい雪駄を買いました。
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いろんな師匠がたに、それぞれご贔屓の履物屋さんがあるでしょうが、
浅草は田原町の和泉屋さんは、知る人ぞ知る名店です。
今は亡き圓生師匠、先代馬生師匠は、この和泉屋さんの雪駄を愛用していました。
それに倣って多くの噺家が利用しています。

私も噺家になってすぐ、今の権太楼師匠(当時前座でほたるさん)に
「帯は帯源、雪駄は和泉屋で買いな」と言われました。

帯源の帯は前座時代に、お正月のお年玉を貯めて買うことができました。
もちろん、思い切って、かなり無理をして買いました。
しかし、和泉屋の雪駄は、前座の分際では買うことができません。
二ツ目に昇進して、初めて和泉屋さんで雪駄を買った時の高揚感は忘れられません。
いわば私にとって、憧れのブランドです。

和泉屋さんの雪駄の特徴は、幅が狭い細身なところです。
これだけ細身の雪駄は他では見たことがありません。

去年から「赤紫の雪駄が欲しい」と思い、色見本を見せてもらって、特別に誂えていたのが、
ようやく出来上がりました。
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私にとっては、最大の贅沢。
「和泉屋さんの別誂えの雪駄」です。
もう嬉しくて(笑)

落語協会の真打披露興行は上野鈴本、新宿末廣亭を終え、浅草演芸ホールにやってまいりました。
今日は我が一門の朝也改め三朝さんのお披露目初日です。
2017,4,11,浅草プロ中身

















今席、私は浅草演芸ホールの夜の部に出ているのですが、披露興行は昼の部です。
ちょいと早めに家を出て楽屋に入りました。
ちょうど仲入りの時間で、口上の準備の真っ最中でした。

口上を述べる市馬会長が興味深そうに話題の後ろ幕を見ています。
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AKB48岡田奈々さんから贈られた後ろ幕です。
司会の喬太郎さんと副会長の正蔵さんも興味津々です。
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さあ、準備が整いました。
立て前座の朝太郎くんが、最後の確認をします。
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今日は特別に大人数になりました。
なななんと新真打の三朝さんを含めて8人という豪華さです。
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下手(画面左)から、喬太郎、正蔵、小朝、三朝、一朝、木久扇、馬風、市馬の面々です(敬称略)
一朝兄哥さんが笛を吹いてご祝儀をつけました。
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最後は吉例の三本締め
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オマケ
口上の直後の高座は大変です。客席のテンションも上がり、とても落語をやる雰囲気ではありませんので、色物さんに務めてもらうことになります。
今席は女流漫才のにゃん子・金魚のお姉さん。
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にゃん子姐の髪飾りは五月人形と鯉のぼりと柏餅
姐さんの顔が怖いので、髪飾りのアップがこれ
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三朝さんの次の出番は19日水曜日です。
皆さんのご来場をお待ちしています。

今日から4月中席(なかせき)が始まりました。
私の出番は浅草演芸ホール夜の部18時45分の仲入り前です。
2017,4,11,浅草プロ表紙


















今席は昼の部が真打昇進襲名披露興行です。
2017,4,11,浅草プロ中身

















我が一門の朝也改め三朝さんは、14日と19日に出演します。

私の出る夜の部の主任(トリ)は、圓太郎さんです。
前方(まえかた)を五代目柳朝一門でガッチリ固めました。
楽しい顔付けです。

なお、私は16(日)17(月)お休みします。ゴメンナサイ。
皆様のご来場をお待ちしています。

巷で最近流行っているという御朱印集めを、私も今年2月から始めました。
今日は朝から一日予定が無いので、カミさんと二人で散歩がてら、日本橋人形町界隈の神社の御朱印を頂戴しに出かけました。散歩ルートは以下のとおりです。
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10時に家を出発
まずは清洲橋を渡ってすぐの日本橋中洲金毘羅宮へ。地図
日本橋中洲金毘羅宮



















10:08
道路のワキの小さなお社ですから、御朱印はありません。神社巡りのスタートを祝して(?)お詣りしました。
続いて浜町神社へ。地図
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10:12
浜町の交差点に面したビルの前の広場にありまして、お社は比較的新しいです。
こちらもお詣りだけ

いよいよ、御朱印集めのスタートです。
浜町の信号を左に折れて、安産の神様でおなじみ水天宮様。地図
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10:51
昨年建て替えられて、すっかり近代的な佇まいになりました。
御朱印はこちら
水天宮
















続いて小網神社。地図
落語ファンならご存じ『宮戸川』の主人公「小網町の半七」の小網町がこの界隈です。
半七の家の隣のお花ちゃんの家は船宿です。
地図で見ると、日本橋川がそこまで来ています。船宿があったのも納得ですね。
11:05 小網福禄寿
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小さな神社ですが、大人気なんです。
そのわけは、先の大戦の時、こちらの神社のお札を持って出征した兵隊さんは、全員無事に帰って来たと言われています。
強運の神社なのです。
11月の「どぶろく祭」も奇祭として有名です。
御朱印はこちら
小網神社
















次に向かったのが三光稲荷。地図
人形町の交差点を渡ると右に読売ISという大きなビルがあります。ここはその昔、寄席「人形町末廣」があった場所です。
落語『百川』で、百平衛さんが使いに行った「長谷川町の三光新道、常磐津の亀文字」がこの辺りです。
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11:24 三光新道の看板が今もかかっています。初めて見た時は、ちょっと感動しました(笑)
そこにあるのが三光稲荷
IMG_0219 社務所は閉まっていて、張り紙があります。
「御朱印は、通りに出て右に4軒目の化粧品屋さんでお願いします」と書いてありました。
行ってみたらカネボウ化粧品のお店でした。ここで御朱印を押した紙をいただきます。後で家に持って帰って、御朱印帳に張り付けるという物です。
御朱印
三光稲荷

















人形町通りをどんどん進んで行きます。
11:35 椙森神社
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次に行ったのが椙森神社。「すぎのもりじんじゃ」と読みます。地図
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『富久』で久蔵が千両富を当てた富くじの神社です。
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御朱印
椙森神社





















最後に向かったのが寳田恵比寿(たからだえびす) 地図
12:00 寳田恵比寿 
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毎年10月の「べったら市」は有名です。
私も去年初めて来ました。それはそれは賑やかです。
下は去年10月19日の写真です。
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立派な御朱印がいただけると期待して行ったら、べったら市の賑わいがウソのような小さな神社でした。
人もいないようで、御朱印の受付もありませんでした。ガッカリ!

ここでお昼になったので、戻ることにしました。
昼ご飯を食べようと思ったのですが、ちょうどサラリーマンやOLさんたちで、どこのお店も激コミ!
浜町界隈まで戻って、小さな洋食屋さんがあったので、そこでお昼をいただきました。

オマケ
私の御朱印帳
題字は寄席文字の春亭右乃香さん
表紙

鈴本の昼席の後、落語協会二階の黒門亭に行きました。
その後、簡単なインタビューを受けて、鈴本の楽屋に戻りました。
朝也さんの真打昇進三朝襲名披露興行の初日です。
いやあ、久しぶりに身内の真打昇進をお祝いしましたが、おめでたい席というのは良いものです。
楽屋が華やかです。
金魚姐さんの髪飾りは「桜」でした。春らんまんです。
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お祝いに駆け付けてくれた先輩真打や、同期の仲間、手伝いの二ツ目さんたち。
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客席は満員
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口上の前の楽屋風景
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左から師匠の一朝、長老金馬、司会の扇遊、本人を挟んで手前が馬風最高顧問、市馬会長(敬称略させていただきました)

仲入りの後、後半の後ろ幕は、新真打が大ファンのAKB48岡田奈々さんから贈られた後ろ幕に張り替え
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三朝さんの嬉しそうな顔(笑)

口上、いよいよ幕が上がります。
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三本締め
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噺家は本当に三本締めが好きです(笑)
場内は、お祝いムードがマックスに盛り上がります。

さあ、とうとうやってきました。
真打として初めて寄席のトリを勤めます。夢にまでに見た高座です。
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真打最初の演題は『愛宕山』でした。
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昭和55年5月、36人抜きで真打になった若き日の小朝兄哥さんがその初日にかけた噺が『愛宕山』だったのを思い出しました。
三朝さんの噺家人生に幸あれ!

打ち上げはしゃぶしゃぶの木曽路
新真打!ご馳走様でした
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3月18日(土)ティアラこうとう(江東公会堂)小ホールで開催されます。
今年最初の住吉亭です。
2017,3,18,住吉亭




























私の演題は
『転宅』『品川心中』の二席です。ほかに正太郎。

詳細は以下のとおりです。
【年月日】平成29年3月18日(日)
【時間】18時30分開場 19時開演
【会場】ティアラこうとう小ホール
江東区住吉2-28-36   03-3635-5500
【木戸】2000円(正朝後援会1500円) 全自由席 
【アクセス】都営新宿線、東京メトロ半蔵門線 住吉駅A4出口徒歩4分

ただ今前売り絶賛発売中です。
お申込みは、正朝公式ホームページLe Matin
【千客万来】からどうぞ。
または、こちらのコメントからでも結構です。

皆様のご予約をお待ちしています。

一朝兄哥さんのお弟子さんの朝也さんが真打に昇進しまして、初代三朝を襲名しました。
そのお披露目のパーティーが帝国ホテル孔雀西の間で行われました。
私は、鈴本昼の部主任の千秋楽を終えて、駆け付けました。
師弟が揃ってお客様をお出迎えします。
迎賓





















場内にはご贔屓様から頂戴した寄席幟(のぼり)が3本と後ろ幕が飾られています。
後ろ幕・改














迎賓は太神楽社中の「やっしゃ」
太神楽社中














祝辞は山田邦子さん
山田邦子
























さすがにシャレの聞いた楽しいスピーチでした。
余興は、三K辰文舎(さんけいしんぶんしゃ)
三K辰文舎













左から橘家文蔵、入船亭扇辰、柳家小せん。
見事でした。

同じテーブルでフォー・ショット
4ショット・改













久しぶりに小朝兄哥さんと一朝兄哥さんと揃って(あっ、もちろん三朝くんも)写真撮影!嬉しかったです。
余興の最後は吉例獅子舞いです。
獅子舞













締めのごあいさつは師匠の一朝から
締めのあいさつ


























愛情あふれる一朝師匠の言葉でした。
締めのあいさつ


























続いて新真打三朝さん本人のあいさつ
三朝あいさつ


























大締めは、小朝兄哥さん
小朝


























ここから意外な展開へ
小朝














三朝さんが大ファンだというAKB48の岡田奈々さんのビデオメッセージを
小朝さんが撮ってきてくれました。
その上映がありました。バカ受け!
手締め



























最後は小朝兄哥さんの音頭で三本締め。
心に残る、久しぶりに良い披露宴でした。

身内で言うのもナンですが、
我が五代目春風亭柳朝一門は良い一門です。

三朝さん、真打昇進おめでとうございます。
いよいよ勝負はこれから始まります。
ますます芸の道を突き進んでください。

3月上席鈴本演芸場昼の部主任興行も、無事に千穐楽を終えることができました。
鈴本千穐楽幟






















後半の寄席幟(のぼり)は光が丘IMAさんから頂いたものです。
ちなみに前半はこちら。私の後援会からの幟でした。
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それでは、十日間のネタをば。
1日花見小僧
2日啞の釣
4日茶金
5日祇園祭
6日お見立
7日宿屋の仇討
8日片棒
9日風呂敷
10日野ざらし

連日大勢のお客様がお出かけくださいました。
心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

3月上席(かみせき)初日を迎えました。
今日から上野・鈴本演芸場昼の部主任(トリ)を勤めます。
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夜の主任は百栄さん
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本日の出演者はこちら
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初日のお客様の入りは、少し寂しかったです(悲)
これから十日間、一生懸命勤めます。

チラシを貼っておきます。これをプリントして持参していただければ、
大人2800円のところ、2500円に割引きになります。
2017,3,1,鈴本昼主任


































皆様のご来場をお待ちしております。

今年二度目の定席の主任を勤めます。
3月上席(かみせき・1日〜10日)
鈴本演芸場昼の部お知らせです。
2017,3,1,鈴本昼主任






























番組はこちら
・春風亭正太郎/春風亭ぴっかり(交互)
・松旭斉美智・美登
・桂南喬
・春風亭一之輔
・ニックス/笑組(交互)
・入船亭扇遊
・三遊亭歌奴
・翁家社中
・柳家権太楼
  仲入り
・三遊亭小円歌
・桃月庵白酒
・桂藤兵衛
・林家二楽
・春風亭正朝

上のチラシをプリントして持参していただきますと
大人2800円のところ、2500円に割引になります。
1枚につきご同伴3名様まで。期間中何度でもご利用になれます。
鈴本のぼり2
























素晴らしい顔ぶれが揃いました。
私が言うのもナンですが、面白い番組になりました。
春らしい明るく楽しい噺をしようと思います。
皆様お誘い合せの上、ご来場ください。

なお、3日(木)一日だけお休みさせていただきます。お許しください。
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写真は鈴本演芸場正面。今年の元日です。

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