正朝通信

2006年05月

f4227102.jpg　９回目ともなるとお客様も定着し、だいたい「いつものお客様」といった感じの、顔なじみが増えました。一席目は「初音の鼓」をやりました。軽い噺ですが、お客様もよく笑ってくださり、まずは快調なスタートを切りました。
　色物ゲスト、ギター漫談のペぺ桜井先生をはさんで、トリは「黄金餅」をやりました。写真は金山寺味噌屋の金兵衛さんが、長屋の隣に住む乞食坊主の西念の部屋を、壁の穴から覗いているところです。
　久しぶりの「黄金餅」でした。この噺の聴かせどころの一つである「言い立て」で、ちょっと失敗しました。絶対の自信をもっていたのですが、かえってそれがいけなかったのでしょうか？（自爆）

　「あれから下谷の山崎町を出まして、上野の山下へやってまいりました。三枚橋を渡って、上野広小路へ出て来た。あれからお成り街道をまっすぐに参りまして五軒町。そのころ堀様と鳥居様のお屋敷の前をまっすぐに・・・」という、落語ファンにはおなじみの「道中付け」です。
　下谷・山崎町から麻布絶口・釜無し村の木蓮寺までの道のりをえんえんと言い続けるのですが、一箇所で「うっ！」と、つまってしまいました。そうなったらもうダメです。仕方がないので少し戻ってやり直したのですが、お客様は完全に離れてしまいました

　その後は盛り返した（つもり）ですが、デキはもう一つだったようです。反省、反省。今度頑張ります

　終演後は、みんなで打ち上げです。恒例の「砂町酒場」で痛飲しました。ベタな名前ですが（笑）、奥の個室でゆっくりできる雰囲気のよいお店です。

　はあーっ、なんだか長い一日がようやく終わりました。疲れました。今日の日記、おしまい (^^)/~~~

b5ff3bdb.jpg　その後、いったん自宅に戻って、夜は改めて出直しました。江東区南砂で行なわれた「第９回元八幡落語会」です。年に二回開催されているこの寄席は、私のミニ独演会の形をとっています。

　毎回、前座さんと色物さんが一本ずつ、私が落語を二席というプログラムです。いわば「レギュラーの落語会」です。
　写真左は一朝兄さんのお弟子さんで、一左（いっさ）さん。右は下座の千葉しん師匠です。

　手前に写っているのは、母校明治学院大学の落語研究会が所有していた太鼓ですが、今の学生さんにあまりにもぞんざいに扱われていて、ほとんど腐っていました。
　それを発見した私が、あまりにも酷い状況に“あったま”にきて、引き取って修理して使っています。修理代はウン万円かかりましたよ（苦笑）
　でも、こんなに立派に再生して、ホントに良かったです。もう学生さんに渡す気持ちはありません。ずーっと私の手元に置いておきます。

5853a2a3.jpg　本当に申し訳ありません。激しいピンボケです。正太郎が撮りました。「もっとマシな写真はないのか？！」と思うでしょう。ないんです（爆）
　たくさん撮ってるんですよ。たくさん撮った中で、この写真が一番綺麗なんです

　佐渡ヶ嶽親方の後ろから、ハサミを入れているところです。行司さんに「ここを切ってください」と指示されて、ほんの少しだけ、形だけ、チョキッとはさみを入れました。
　せっかくの晴れの姿なのに（いえいえ「私の晴れ姿」という意味ですよ、お間違えなく）こんなボケボケ写真で残念です。皆様にも見にくい思いをさせて申し訳なく思います。ごめんなさい。

　今まで何度か、断髪式でハサミを入れたことがありますが、後日写真を送ってくれるのが通例です。もし送ってきたら、プロの撮影した素晴らしい写真を、改めて発表するつもりです。どうぞ、そちらをお楽しみにお待ちください。今日のは「速報」ということでご勘弁を（笑）

ea373330.jpg　引退相撲は、通常の取り組みの他にも色々な出し物（アトラクション）があります。「しょっきり」や「相撲甚句」「横綱・綱締め」「大銀杏（おおいちょう）髪結い実演」などが定番です。今日もありました。「髪結い」のモデルは人気大関の琴欧州でした。
　今は親方となったかつての兄弟子のために「ひと肌脱いだ」という感じでしょうか。

　そのアトラクションの中で、ひときわ盛り上がったのがこの「最後の一番」です。髷をつけた新・佐渡ヶ嶽親方が最後に戦う相手は、息子の将且（まさかつ）君でした。なんとも嬉しそうな顔で寄り切られていました。「琴ノ若〜〜〜〜っ！お疲れ様〜〜〜」
場内から飛ぶ声に、思わず目頭が熱くなりました。

c04dbca8.jpg　午前中、両国国技館に行きました。琴ノ若が引退し、佐渡ヶ嶽部屋の親方になっていますが、その襲名披露を兼ねた「断髪式」があり、出席してきたのです。
　このブログにも度々登場していますが、最近佐渡ヶ嶽部屋に仲良くしてもらっています。

　元横綱・琴桜の先代佐渡ヶ嶽親方とは、以前から顧問弁護士の先生を通じてお付き合いがありました。特別に「親しい」というわけではありませんでしたが、ゴルフコンペや食事会などで何度かご一緒しました。気さくないい方です。
　その先代親方が定年退職し、娘婿である琴ノ若が後を継いだのです。　今日は、その「引退相撲」が行なわれました。

　写真は、国技館の「釣り屋根」をバックにプログラムを手にしていますが、見事なピンボケです。弟子の正太郎がシャッターを押しました。下手くそです（苦笑）　

16199b81.JPG　東京の寄席を休んで、ふるさと山口県防府市に帰ってきています。浅草演芸ホールに正朝目当てでご来場くださいましたＫさん、本当に申し訳ございません。心からお詫びを申し上げます。これに懲りずに、これからもどうぞ寄席に足をお運びください。

　今回の帰省は、高校の同窓会です。これは防府高校の全体の同窓会で、はるか昔に卒業した大先輩から今年卒業して大学生になったばかりの新人まで、すべての卒業生の集まりです。「九華会（きゅうかかい）」といいます。
　防府高校は、ちょうど私達が高校在学中に「創立９０周年」というアニバーサリーを迎えました（笑）。なんと、もうすぐ１３０周年記念事業をやるそうです。ちょっと笑っちゃいます(^^ゞ
　実は私がこの九華会に出席するのは二度目です。東京で生活している者にとって、毎年この時期に行なわれる同窓会に出るのは難しいです。

　会場は母校の体育館です。久しぶりに会った（そうでもないか！）サッカー部の仲間と、スリーショットを撮りました。向かって左がゴールキーパーの山崎君。現在市役所に勤務。右がキャプテンで１０番をつけていた草田君。山口県庁に勤めています。
　山崎も草田も、高校３年の時には「山口県選抜」に選ばれて、岩手国体に出場しました。我が防府高校サッカー部からこの国体メンバーに５人も入りました。私は、落ちました。今でも、悲しい心の傷です
いえいえ、冗談でなく本当にそうなんです。国体に選ばれなかったことはＰTＳＤです

　写真を撮ってくれたのは剣道部だった田中菊次です。菊次の携帯で撮った写真なので （転送してもらいました） サイズが小さいですが、雰囲気はでてますね。

　帰省の目的はほかにもあったのですが、その話題は後日改めて発表します。

f161b6c6.jpg　世田谷区奥沢のお寺「源照寺」さんで、落語をやらせていただきました。
　毎年この日・５月１７日が、源照寺さんのお施餓鬼と決まっています。落語会は平成３年から始まりまして、ほぼ毎年この日にやらせていただいています。
　昨年はお寺の創設何十周年とかで（詳しい数字は忘れました。失礼しました）、ありませんでしたが、今年めでたく復活しました。ありがたいことです
　本来は檀家さんのためにやる催しなのですが、地域に住んでいらっしゃる方にも落語を楽しんでいただこうという趣旨で、檀家さんに限らず広く一般のお客さんもいらっしゃいます。

　本堂のご本尊様の前にカーテンを引いて高座を作ります。写真の、私の後ろがご本尊様です。仏様にお尻を向けるなんて、バチが当たりそうで怖いです
　
　プログラムは、毎回私と若手が一人。二人で一席ずつおしゃべりします。過去には、さん好（現・市馬）、あさり（現・圓太郎）、茶々丸（現・半七）、志ん次（現・志ん馬）、あさ市（現・玉の輔）、彦いちなどに出てもらいました。みんな今では、立派な真打になっています。それがこちらの東堂（とうどう・先代ご住職のことを言います）の、自慢でもありました。
「正朝さんがうちに連れてくる二つ目さんは、みんなすぐに真打になります。うちの寺はよほど縁起がいいのでしょう」とおっしゃるのです。
　ありがたいような、くすぐったいような気持ちです。今日連れて行ったのは、一朝兄さんの弟子の一之輔でした。これは真打になるには、まだまだ時間がかかりそうです（笑）

　あと、４年前には権太楼アニさんの弟子の太助を連れて行きました。この時にはちょっとした想い出もあるのですが、こいつもまだ二つ目のまんまですな（ふと物思いにふける）

　現在、東堂は体調を崩していらっしゃいます。一日も早く回復してまた私の独演会にいらして欲しいものです。全快を心よりお祈りしております。

e76eab3a.JPG　日頃からお世話になっている某百貨店の、「食品部会」という会合があります。
これは文字通り、デパートの食料品売り場の皆さんの集まりです。
　メーカーさん、卸し屋さん、商店さん、色んな立場の皆さんが集まって、デパートの売り上げを上げようと協力する会です。
　年に一度この「食品部会」で、ゴルフコンペがあります。毎年恒例で、伊香保温泉の有名旅館に泊って懇親会（つまり宴会）をやり、翌日ゴルフをやるというものです。
　私は三年前から、この催しに呼んでいただいています。宴会の席で、ちょいとした余興をやりまして、皆さんと一緒に楽しくお酒を飲んで、温泉に入ってノンビリして、翌日ゴルフをやらせていただくというものです。もちろんすべてご招待です。それどころか、ギャラまで頂戴します。有り難いことです
　芸人は、こういうお付き合いができるのが嬉しいですね。

　ところが、昨日のコンペで優勝してしまいました。
ご招待していただいた芸人の立場を忘れて、自己最高のスコアを出してしまいました。
デジカメを持参しなかったので、携帯電話のカメラで撮った写真です。見にくいですが、成績表です。一番上、優勝の欄に春風亭正朝の名前が書いてあります
　午前中（ＩＮスタートでした）は43。そして午後のＯＵＴでは、なんと37が出ました。トータルで80です。ハンディキャップが10ですから、ネットスコアは70の、２アンダーです。
　ゴルフをやらない人には分からないかもしれませんが、これはなかなか出ない、いいスコアなんですよ（笑）
　私の今までのベストスコアは、ハーフが38。ラウンドで81でした。その両方とも、いっぺんに更新しました。嬉しかったです。

　ついでに自慢させていただくと、37の内容は、８パー・１ボギーです。
そして８個のパーは、全部パーオンの２パットです。グリーンを外して、寄せてパーを拾うというのは一つもありませんでした。ほとんどが余裕のパーセーブでした。バーディー狙いに行って外した、いわゆる「ＯＫパー」も２回ありました。
　あれが入っていれば・・・、いえいえそんなことを考えたらバチが当たります。なにしろベストスコアなんですから。それに、ベストグロス賞・ドラコン賞・ニアピン賞（×２）もとりました。
　いやあ、今思い出しても楽しいゴルフでした（ウフフフフ・・・・、こらえてもこらえても自然と出てくる微笑）。

　とりあえず、今日は思いっきり自慢させていただきました。
　これで、山口でやった同級生コンペの悪夢のスコアからも、ようやく開放されました（笑）
えっ、こっちはいくつだったんだって？はいはい、白状しますよ、機嫌がいいから
48・50の98でした。お恥ずかしいです（このゴルフについては4月24日の日記をご参照ください）。
　98も実力、80も実力です。
そうだっ！今度は「目指せ！７０代」が目標になりました

このページのトップヘ