正朝通信

2006年06月

7b962520.jpg そろそろウナに帰ろうと、今度こそ乗り換えなしの直行列車に乗ることにしました。ケルン中央駅のホームで、ふと上を見上げるとアディダスの「プラス10」の巨大ポスターがズラリ!
 「中村俊輔はないかな」と捜してみたら、ありました。記念に一枚おさえておきました。

 今回のワールドカップ、俊輔自身はいったいどう結論づけるのでしょうか。伝えられた情報では、あまりにもコンディションが悪かったようです。風邪をひき、発熱し、モモを打撲し、左足親指の爪をはがし、フィジカルコンディションは最悪だったらしいです。
 ブラジル戦は、ほとんど仕事ができませんでした。サッカーの言葉でいうと、90分間「消えて」いました。また、クロアチア戦も見せ場はありませんでしたね。
 そんなこと、私のような素人に言われたくないかもしれません。本人が一番感じていることだろうと思います。
 4年前の日韓大会では、大会直前にまさかの代表落ちを経験し、今回見事にエースナンバー10番での初ワールドカップ。思いは熱いものがあっただろうと思います。
 しかし、どうひいき目に見ても、俊輔にとって初のワールドカップは、不満の残る大会となってしまいました。こうなったら、2010年の南アフリカ大会に望みを託しましょう。
 94年アメリカ大会以来、すべて現地での生観戦を続けてきた私ですが、さすがに南アフリカへは行くかどうか悩むところです。日本代表のさらなる進歩と成長を祈りつつ、今回のツアーのブログを締めたいと思います。

5c988586.jpg お土産屋さんで、発見しました。我が侍ブルーの代表ユニフォーム(バッタ物ではありません。本物でした)が、なんと30ユーロ(約4500円)に値下げしてありました。グループリーグは終わったし、もう売れないと判断したのでしょうね。
 よっぽど「買おうかなあ???」と思い悩みましたが、やめました。なんとなく屈辱感がありましたので(笑)

6d856479.jpg 機嫌を直して買い物なぞをし、また大聖堂前の広場に戻ってくると、こんな光景がありました。真ん中に立っているのは、銅像のように全く動かないパフォーマンスのおじさんです。大道芸ですから前にはお金を入れる入れ物があります。

 微動だにしないおじさんを、興味深そうに取り囲んで眺めていたブラジル人サポーターが突然手をつないで、歌いながら踊りだしました。ついには、おじさんも笑って大喜びです。みんなで写真を撮って、テレビクルーが撮影して、大騒ぎになりました。楽しかったです。

13780ba6.jpg ランチをこの店で食べました。ガイドブックにも出ている有名な店らしいです。“ケルシュ”というケルン地方特産のビールを飲ませるビアレストランです。
 日本人も、イングランド人も、ブラジル人も大勢いました。ビールも料理も美味しかったし、悪い店ではないのですが、かなりイヤな思いをさせられたので、詳細に書き残しておきます(笑)
 
 例によって4人で一緒に食べるので、まずはビールを4杯とソーセージを2皿頼みました。あとはスープを1品と、ポテトだったかな。なにしろ4品をオーダーしました。
 するとなぜか、先ずスープが二つきました。一つしか頼んでないのに・・・。でも、まっいいかと4人で回し飲みしました。味はかなり濃かったです。ソーセージ2皿はとても美味しかったです。このあたりでビールを追加しました。中田お母さんは飲まないので3杯追加です。
 やっと持って来たと思ったら、コースターに数を書き込むのが彼らのやり方らしいのですが(例のカタカナのキを横にして線を増やしていく西洋風「正の字法」で)、最初の4本に4を足そうとするのです。私は見逃しませんでした。大きな声で「ノー、ノー、ノー、ドライ(3杯)!ドライ!」と強く指摘しました。
 すると私達のテーブルを担当しているこのボーイ、少しトルコ系が入っているような男が、笑いながら「大丈夫、大丈夫、間違えただけだ」ってなことを言いながら、1本消しやがったのです。

 その後、頼んでもいないのに、コーヒー1杯と紅茶が2杯きました。例のボーイに「なんだこれは?」と聞くと店の奥を指差しながら「Your friend がどうたたらこうたら、No problem,No problem」と実に愛想よく笑うだけでした。「もしかしてサービスかな???」とも思ったのですが、とりあえず、3人が飲みました(私は飲みませんでした)。
 最後に勘定を頼んでレシートを持って来てもらうと、ベラボーに値段が高いのです。今までの経験からしてこんなモン、40から50ユーロくらいだろうと思います。それが70数ユーロになっているのです。こうなったら4人とも真剣です(笑)。詳細に小さなレシートを4人で覗き込んで、検討しました(笑)

 やっぱり、コーヒーと紅茶はちゃんと値段がついていました。「チキショーッ!頼んでもいないのに勝手に持ってきやがって」と思いましたが、それだけでこんなに高くなるはずはありません。
 さらによーく見てみたら、ソーセージが4つもついているではありませんか。これは完全にやられました。これが高かったのです。
 「コーヒーと紅茶は払ってやってもいいよ、もしかしたら後で頼んだかもしれないし、現実に飲んだんだから・・・。だけど、このソーセージ4皿は、許さないぞ」
 私達は、例のボーイを呼んで、あくまでも紳士的に交渉しました。野郎も最初はとぼけていましたが、ようやく私達が「しぶとい日本人だ」とでも思ったのでしょうか。しぶしぶ間違いを認めました。
 結局のところ、ソーセージ2皿分だけ間違っていたということなのですが、スープといい、コーヒー・紅茶といい、なんだか
「どうせ、なんにも分からない『日本人観光客』だから・・・・」とナメられたとしか思えません。

 
 おそらく言いなりにお金を払っているお金持ちの日本人が大勢いるのでしょう。皆さん、どうぞお気をつけてください。請求書、レシートの類いは絶対きびしくチェックしてください。

14bcd829.jpg 全景を撮ると、こうなります。つまり、この大きさのものが、大聖堂のテッペンに設置してあるというのです。
 かなり大きな感じがしますが、二つ下の写真で見ると、豆粒ほどにしか見えません。

a239800a.jpg こんなモノを発見しました。広場からちょっと離れた所にあった小さな塔です。下の方のまわりに各国の言葉で説明が書いてありまして、日本語のプレートがあったのです。
 よく読んでみると、塔の先端部分の原寸大模型と書いてありました。

e7f72cfd.jpg これが、ケルン大聖堂の正面です。高さ157メートルという塔は、圧倒的な迫力があります。ウィキペディア(インターネットの無料百科事典)によると、この塔は3代目だそうで、1248年に建設が始まりましたが、途中財政難などで中断され、最終的に全てが完成したのは建設開始から600年以上が経過した1880年のことだそうです。立派な世界遺産です。

bc7f9ed5.jpg ようやくケルン中央駅に着きました。ケルンといえば、大聖堂です。なんと駅のまん前にそびえ立っていました。駅を降りてすぐ、この景色です。
 喜んで写真を撮ったら、実はこれは側面でした
。画面の右側が正面入り口だったのです。遠目に見える階段には大勢の人がノンビリ腰かけていました。一番手前に写っているのは敦之くんです。

eae1a9b2.jpg 昨夜は1−4という屈辱的な敗戦を喫し、ツアーの全員( いや、おそらくドイツにいる日本人全員? )が、打ちひしがれてホテルに帰ってきました。しかし、落ち込んでばかりもいられません。なにしろ、今日がドイツ最後の日ですから。
 我々のグループは4人そろって、ケルンに出かけることにしました。多分私一人でツアーに参加していたら、ケルンなんて行かなかったと思います。そんな語学力も、バイタリティも、行動力も、ありませんから
 すべては同行してくれた中田さん親子と、吉沢さんの精力的な情報収集のおかげです。私は皆さんの立てた予定に乗っかるだけで、本当に楽しい思いをさせていただきました。感謝、感謝です

 ウナからケルンに行くには、何種類かの路線があります。いろんな行き方があるんです。けっこう複雑です。ところが予定していた直行便に乗り遅れてしまい、ドルトムントで乗り換える電車で出発することにしました
 しか〜〜〜〜し、ドルトムントで乗り換えた電車が、なんと日本の新幹線みたいな超特急でした。写真はICEという一番速い電車ですが、これではなかったと思います。この一つ下のクラスのICだったと思うのですが、記憶が定かではありません。なにしろ、アタシはみんなについて行っただけですから(笑)
 でも、特急料金として一人20数ユーロ(4000円くらい)ずつ取られましたから、結構高いと思います。

489a3bf3.jpg 後日、きっと有名なシーンになるでしょう。ヒデがセンターサークル付近で寝たまま、10分くらい起きてきませんでした。日本側ゴール裏のサポーターは、ほとんどがまさに「固唾を呑んで」ヒデを見つめていました。異常な雰囲気でした。

 やっとヒデが立ち上がってこちらサイドに挨拶に来た時、期せずして温かい拍手と歓声が沸き起こりました。
 ヒデ、有り難う。君は確かにファイトしていた

 バックに写っているのは、試合終了後のクールダウン(だろうと思います)で、ジグザグダッシュを繰り返すブラジル選手です。

338330a1.jpg 結果は1−4でした。後半、立て続けに3点とられました。前半あれほど当たりまくっていたヨシカツもどうしようもありませんでした。
 日本とブラジル、、、、、冷静に判断したら、妥当な点差かもしれません。

 はっきり言って、実力差があり過ぎます。このブラジルに対して、堂々と対等に勝負を挑む時は、はたしてくるのでしょうか

 あと100年かかる気がします

a7bf2c4e.jpg 前半は、夢を見せてもらいました。(苦笑)
「このまま1−0で前半を終了し、後半はブラジルの怒涛の攻撃をしのぎにしのいで、数少ないカウンターのチャンスを一発決めて2−0で勝てば、決勝トーナメント進出だ!」なんて、甘いことを考えていたら、前半ロスタイムに失点をして同点に追いつかれました。

 客席からは「(得点を決めた)ロナウドについていたマークは誰だ?」という(中澤に対する)批判の声が上がっていましたが、私は責任はアレックスにあると思います。
 ブラジルのやや左サイドから、ロナウジーニョがサイドチェンジのロビングを、右SBシシーニョに送りました。柔らかいいいボールでした。このヘディングの折り返しを、あれほどたやすく許したプレーが許せません。もう少し間合いを詰めて、せりに行くべきでした。せり負けたとしても相手に体をぶつければ、あれほど精度の高いクロスは入らなかったはずです。逆に言えば、アレックスがシシーニョを放したから中澤が引っ張られてロナウドを一瞬フリーにてしまったのです。高校生でもああいうプレイをすると先生に叱られます

 
 後半は、王者ブラジルが「うさぎを全力で倒すライオン」になってしまいました。ロナウジーニョは、上手いのはわかっていましたが、間近で見ると、想像以上に速くて、強くて、ファンタスティックで、まるで違う生き物のようでした。
 コーナーキックを蹴る瞬間ですが、完全にピンボケしています。スイマセン

c9846928.jpg その瞬間は唐突にやってきました。この試合、巻がトップに入ることによって、つぶれ役ができ、ボールが納まるようになり、日本にもチャンスが何度か生まれるようになりました。日本なかなかいいスタートです。

 少し専門的な話をすると、前2試合の高原・柳沢のツートップは二人とも、早い動き出しからスペースを見つけて走りこむという、空いたスペースを使うのが持ち味のFWです。そこに中村や中田から制度の高いパスが通ってチャンスを作るというやり方でした。
 巻は、少し違います。センターフォワードとして、まん中でターゲットになるタイプの選手です。後ろから巻にボールを入れると、相手からかなり厳しくマークされていますから、つぶされてしまいます(こういうプレーをつぶれ役になる、といいます)。しかし、そのこぼれたボールに素早く他の日本選手が反応すれば二次攻撃ができるのです。
 この試合、巻はダイナミックな動きで非常に良かったと思います。

 35分、日本が先制点を挙げました。私たちの見ている目の前でした 稲本からのパスを受けたアレックスがドリブルで中に切れ込む、その瞬間タテに飛び出した玉田にラストパス。玉田がゴールの天井に突き刺してニッポン・ゴール!です。
 スタジアム、とりわけ日本側ゴール裏は、絶叫し、乱舞し、狂喜し、錯乱しました。あわててカメラを取り出して撮影しましたが、こんな写真しか撮れませんでした。
 抱き合うアレックス、玉田、小笠原、だろうと思います。ほとんど記憶にありません

148c93e7.jpg ピーーーーーーーーッ!レフェリーの笛でスタートしました。思いっきりブレてますが、日本のキックオフ直後です。日本サッカー史の、また新しい1ページが始まりました。
 
 頼むぞ、巻、玉田コンビ

53d2dd7e.jpg オープニングセレモニーは、なぜかバックスタンド側に向かって整列です。おかげで、このアングルの絵が撮れましたが、なんか変な感じです。

 「君が代」は、学生時代の入学式や卒業式などで歌う機会があっても、ほとんど真剣に歌ったことはありませんでした。サッカー日本代表の試合前には、たいがい「両国の国歌斉唱」があります。タイトルのかかった公式戦では、ついつい大きな声で歌ってしまいます。
 日本の国家、純粋にいい曲だと思います。

00762dee.jpg ゲームキャプテン中澤(宮本がサスペンションで出られない)を先頭にして、我が日本代表の入場です。早くも軽い絶頂感を味わいました。光学ズームを使って撮影するとどうしても手ブレしてしまいます。ゴメンナサイ <m(__)m>

4caf1be8.jpg ここで、もう一度気合いを入れなおして、鉢巻きを締めました。ベタではありますが「必勝」です(笑)

a423d5ca.jpg 日本にやや遅れて、万雷の拍手の中、セレソンが登場しました。その姿を見た瞬間、悪寒にも似た戦慄が背中を走りました。なんとも形容しがたい感情です。嬉しいようでもあり、恐怖のようでもあり、高揚しつつ、なにか夢の中の出来事でもあるような。

 ロナウドが、ロナウジーニョが、カカが、ジュニーニョがいます。すご過ぎる男たち

7a90a6db.jpg さあ、試合前のアップが始まりました。生で観戦する時、私はこの瞬間が大好きです。すべてのサッカーファンに平等に、限りない幸せを予感させてくれる、夢を見せてくれる瞬間です。この時だけは・・・。

 4年前、楢崎のバックアップとして屈辱的なウォーミングアップをしていたヨシカツの姿が目に焼きついて離れません。今回、実力でレギュラーの座を奪い返した川口能活(ヨシカツ)。ゴールキーパー練習を見ているうちに、熱いものがこみ上げてきました。

 「ヨシカツ!腐らずにこの4年間、よく頑張ったな。いよいよブラジルと戦う時がきたぞ。人生のすべてをかけて90分間、守り抜くんだ」
 思い出せ、マイアミの奇跡


3b5640a8.jpg 私の目の前(正面)の景色は、こうなります。バックスタンドを真横から見ることになります。ブラジル人サポーターは、早くも陽気に騒ぎまくっています。

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