最後に私の正面の席の写真を押さえました。今日の下座は、あや師匠。隣が文生師匠のお弟子さんで桂文ぶんさんです。この写真の左側にも桂笑生、桂きん治という二人の若者がいたのですが、まあいいでしょう（笑）
本来、打ち上げは主任（トリ）がご馳走するものです。ところが今日に限っては、桂文生師匠（写真中央）がおごってくれました。「正朝さん、初日にご馳走になったから今日はボクがおごりますよ。つきあってちょうだいな」というので、すっかりご馳走になってしまいました。
小さん襲名披露パーティーから、末広亭夜の部のトリにかけつけました。新宿西口の京王プラザから東口の新宿三丁目の末広亭までは、歩いて２０分くらいです。アルコールも飲まず、ただひたすらウーロン茶で「食う一方」だった体には、ちょうどいい腹ごなしです。
最後の最後に、新・小さんが壇上からご挨拶をしました。「柳家小さん」という落語界でも最大級の大名跡を襲ぐプレッシャーは大変なものがあると思いますが、その思いのたけと決意のほどを訥々と、しかし力強く語りました。
柳家一門の忘年会や、五代目の誕生日会（１月２日）で、昔は必ず出ていたそうです。我々は噂に聞くだけだった幻の余興「小三治と扇橋の掛け合い」を、初めて見ました。
続いて登場は、さん八師匠の絶品・物マネです。もうすっかり有名になった昭和・平成の二代の天皇陛下の物真似です。何度聞いてもホントに面白い、バカウケの物まねでした。
さあ、食事も進み、いよいよ余興の時間がやってまいりました。まずトップはご存知・柳家の歌う馬頭観音と言われている柳亭市馬さんの相撲甚句からです。
最近、真打昇進や襲名披露で恒例になっている寄席文字・橘会から「招ね木」のプレゼントです。「まねき」と読みます。橘会を代表して橘左近師匠から贈呈されました。
中村吉衛門さんがいらっしゃいました。初めて、こんな間近で見ましたが、いい男でした。「寄席の吉衛門」丸一仙三郎さんとは大違いでした。
有名人も多数来てました。政治家から芸能人からスポーツ界まで、いちいち上げていられないくらい、大勢いました。
落語協会のパーティーの特徴がこれです。世間の普通のパーティーでは考えられませんが、「乾杯」の後にいきなり「中締め」を行ないます。
続いて末広亭の北村社長が乾杯の音頭です。いつもながら、寄席の社長さんはこういう所でなにかしら気の効いた面白いことを言わなくてならないので大変です。
都内４軒の定席を代表して、鈴本のお席亭さんのお祝いのスピーチです。寄席の披露興行は９月21日から、この鈴本演芸場を皮切りに行なわれます。
落語芸術協会を代表して、桂歌丸会長がお祝いの挨拶をしてくださいました。一時期、病気になったという噂を聞きましたが、お元気でなによりです。
６月に落語協会会長に就任したばかりの鈴々舎馬風師匠は、五代目小さん師匠の弟子です。六代目の新・小さんにとっては兄弟子に当たります。馬風師匠にとっては可愛い弟弟子になるわけです。
柳家三語楼師匠が、父親であり師匠でもある五代目小さんの跡を継ぎ六代目小さんを襲名しました。その披露パーティーが、新宿の京王プラザホテルで午後４時から開催されました。
新宿三丁目・末広亭正面前の通りを「末広通り」といいます。楽屋入りをする前に自分の幟（のぼり）を見ると、ジーンと熱いモノがこみ上げてきます。
」とつぶやいてみます。噺家冥利につきる一瞬です。
末広亭正面にある昼トリと夜トリを並べた看板です。昼の主任は川柳川柳師匠、読み方は「かわやなぎ・せんりゅう」です。落語家の中でも「奇人変人」の部類に属する人ですが、高座は爆笑です。間違いありません。
やや遅くなってしまいましたが、下席（21日〜30日）は、末広亭の夜の部の主任（トリ）を勤めています。
鈴本の下手側 （お客様から見て高座の左側） にあるお囃子部屋です。またの呼び名を「下座（げざ）部屋」とか「太鼓部屋」ともいいます。今日のお囃子さんはお琴師匠です。
