深川江戸資料館で収録しました。私の演題は「ねずみ」。先日の独演会で久々（平成8年以来、10年ぶり）に、掘り出して演ったネタです。実は事前に先方から、持ち時間３０分でネタを出して欲しいと言われ、「ふぐ鍋」と答えたのですが、「去年誰かが演っているから」という理由で却下されました。同じネタはダメなんですって。去年は近過ぎるらしいです
ならば「浮世床」か「ねずみ」と言ったら「じゃ『ねずみ』でお願いします」と言われ、決まりました。ホントは、第一希望は「浮世床」だったんですけどね（苦笑）
鈴本13時15分の高座を降りて、夜まで時間があったので、またまたカラオケボックスに一人で入ってみっちりさらいました。万全の体勢で高座に臨んだつもりだったのですが、噺の途中で「番頭の丑蔵（うしぞう）が」というセリフを、うっかり「番頭の卯兵衛（うへい）が」と言い間違えてしまいました。「卯兵衛」は、そのセリフを喋っている当人の名前です。あり得ない間違いです
瞬間「アレッ？間違えた」と自覚したのですが、なかなか「丑蔵」という名前が出てきません。仕方なく「誰だっけ」なんて言ってしまいました。最悪です。客席には失笑が漏れました。
頭の中で「番頭の・・・」とリフレインして、ようやく「丑蔵」が蘇りました。いやあ、間違いなくアルツハイマー始まってます。困りました。
ただし、飛行機の機内放送で流れる時にはきっと綺麗に編集されているはずです。ちゃんと編集できるように言い直しましたから。絶対分からないはずです。そうであることを熱望しています（笑）
放送月間はまだ未定のようですが、来年2月か3月頃になるらしいです。この時期に、ＪＡＬに乗る機会がありましたら、どうぞ機内放送は「落語チャンネル」に合わせてください。私の「ねずみ」が流れていたら、要チェックです。
トップの写真は、舞台ソデやや後方から撮った珍しいアングルです。落語協会の事務員Ｔ君に撮ってもらったのですが、完全なピンボケです。断っておきますが、十数枚撮った中で一番状態の良いのがこの写真です。使えないヤツです（笑）
こちらの写真は下座のおこと師匠です。ダイエットに成功してすっきりしました。撮影は私です。ねっ、こうやってシャッターを切れば、きれいに写るんですよ、アハハ（笑）
