ホームページのトップにも書いていますが、２０年以上にわたって住み慣れた練馬区光が丘から引っ越しました。
今、引っ越しから十日以上経って、ようやく落ち着いてきたところです。
新居は、江東区住吉です。東京の西から東へ、かなり離れた地域への転居ということになりました。
これには理由があります。
第一の理由は、下町に住みたい！
噺家ですから、「のて」（昔の東京言葉で「山の手」を省略したものです。下町の人が、若干の揶揄とやっかみを込めて使ってました。今はほとんど死語です）よりも「下町」に住みたいと、ずーっと思っていました。
じゃぁなぜ今まで光が丘に住んだのかといいますと、それは子育てのためです。
光が丘は緑も多く、公園もたくさんあって、子供を育てるには本当に環境の良いところです。今でも光が丘に住んだことは正解だったと思っています。子供達もみな、光が丘を誇りに思っています。
もう一つ、師匠五代目柳朝が住んでいたということもあります。脳梗塞で寝たきりになった師匠は、都営住宅の身障者用住宅に転居しました。師匠の近くにいれば、なにかと面倒をみられると思ったのも理由の一つです。
そんなこんなで、光が丘に移り住みました。昭和62年ごろのことです。
今、子育てが終わりました。三人の娘たちは皆、我が家を出て行きました。上二人は結婚し、三女は就職して一人暮らしを始めたのです。夫婦二人だけの生活になりました。師匠も亡くなり、子供もいなくなると、光が丘に住む理由はありません。
なにしろ都心からはちょっと離れていますから、仕事に通うには遠いのです。
で、住みたい町のナンバーワンは谷根千（やねせん）でした。谷中、根津、千駄木を総称して、そう呼びます。今注目の下町スポットです。
ここで色々と捜したのですが、値段の折り合いがつかず、また、そもそもあまり物件が出ませんでした。
二番目の理由は、親の近所！
そこで浮上したのが江東区です。ここには私の両親が住んでいます。長年（そう、やっぱり二十年くらいになるでしょうか）二人だけで暮らしている両親の近くにいた方がいいかな、と考えました。
色々と捜した結果、見つかったのがこの家
です。
ハナッからマンションではなくて、一戸建てと決めて捜しました。
と言いますのも、もの心ついた頃から一戸建ての家に住んだことがないのです。幼い頃から社宅住まいで、いわゆる団地、アパート、マンションという「集合住宅」に住んでいました。
地べたからいきなり玄関って、ある種の憧れがあったのです。一度でいいから「戸建て」に住んでみたかったのです。
それに噺家の家って、なんとなく一戸建てぽいじゃありませんか。そうでしょう（笑）
捜した結果、この住吉の家に当たりました。
駅から徒歩一分という便利な場所です。すぐ近くに猿江恩賜公園という大きな公園があります。三階建ての一番上にはルーフバルコニーもあります。
夫婦二人で住むには、少し広いかと思いましたが、引っ越して荷物を入れてみたら、全然広くありません（笑）
なんだか狭い気がします。
噺家は住んでいる町名で呼ばれるようになったら一人前です。
先代文楽師匠が黒門町、志ん生師匠が日暮里、圓生師匠が柏木、彦六師匠が稲荷町、先代小さん師匠が目白、志ん朝師匠は矢来町と、掛け声がかかっていました。
私も「住吉」と呼ばれるようになったらホンモノです。
今後ともご贔屓お引き立てのほどを、お願い申し上げます。
今、引っ越しから十日以上経って、ようやく落ち着いてきたところです。
新居は、江東区住吉です。東京の西から東へ、かなり離れた地域への転居ということになりました。
これには理由があります。
第一の理由は、下町に住みたい！
噺家ですから、「のて」（昔の東京言葉で「山の手」を省略したものです。下町の人が、若干の揶揄とやっかみを込めて使ってました。今はほとんど死語です）よりも「下町」に住みたいと、ずーっと思っていました。
じゃぁなぜ今まで光が丘に住んだのかといいますと、それは子育てのためです。
光が丘は緑も多く、公園もたくさんあって、子供を育てるには本当に環境の良いところです。今でも光が丘に住んだことは正解だったと思っています。子供達もみな、光が丘を誇りに思っています。
もう一つ、師匠五代目柳朝が住んでいたということもあります。脳梗塞で寝たきりになった師匠は、都営住宅の身障者用住宅に転居しました。師匠の近くにいれば、なにかと面倒をみられると思ったのも理由の一つです。
そんなこんなで、光が丘に移り住みました。昭和62年ごろのことです。
今、子育てが終わりました。三人の娘たちは皆、我が家を出て行きました。上二人は結婚し、三女は就職して一人暮らしを始めたのです。夫婦二人だけの生活になりました。師匠も亡くなり、子供もいなくなると、光が丘に住む理由はありません。
なにしろ都心からはちょっと離れていますから、仕事に通うには遠いのです。
で、住みたい町のナンバーワンは谷根千（やねせん）でした。谷中、根津、千駄木を総称して、そう呼びます。今注目の下町スポットです。
ここで色々と捜したのですが、値段の折り合いがつかず、また、そもそもあまり物件が出ませんでした。
二番目の理由は、親の近所！
そこで浮上したのが江東区です。ここには私の両親が住んでいます。長年（そう、やっぱり二十年くらいになるでしょうか）二人だけで暮らしている両親の近くにいた方がいいかな、と考えました。
色々と捜した結果、見つかったのがこの家
です。ハナッからマンションではなくて、一戸建てと決めて捜しました。
と言いますのも、もの心ついた頃から一戸建ての家に住んだことがないのです。幼い頃から社宅住まいで、いわゆる団地、アパート、マンションという「集合住宅」に住んでいました。
地べたからいきなり玄関って、ある種の憧れがあったのです。一度でいいから「戸建て」に住んでみたかったのです。
それに噺家の家って、なんとなく一戸建てぽいじゃありませんか。そうでしょう（笑）
捜した結果、この住吉の家に当たりました。
駅から徒歩一分という便利な場所です。すぐ近くに猿江恩賜公園という大きな公園があります。三階建ての一番上にはルーフバルコニーもあります。
夫婦二人で住むには、少し広いかと思いましたが、引っ越して荷物を入れてみたら、全然広くありません（笑）
なんだか狭い気がします。
噺家は住んでいる町名で呼ばれるようになったら一人前です。
先代文楽師匠が黒門町、志ん生師匠が日暮里、圓生師匠が柏木、彦六師匠が稲荷町、先代小さん師匠が目白、志ん朝師匠は矢来町と、掛け声がかかっていました。
私も「住吉」と呼ばれるようになったらホンモノです。
今後ともご贔屓お引き立てのほどを、お願い申し上げます。
東北新幹線「Maxやまびこ」で帰京。一旦我が家に戻った後、改めて鈴本に出かけて、昼の主任（トリ）を勤めました。ネタは「唖の釣」フーッ、少し疲れました。
車で移動しました。たっぷり一時間半はかかりました。一時間の高座というご要望でしたので、マクラをたっぷりふって「井戸の茶碗」を一席、みっちり喋りました。終演後懇親会に出席して、さらには
雪深い町に繰り出して、名物のホルモンをご馳走になりました。美味しかったです。
飲みました。相当疲れが溜まっています。
運転でそのまま帰宅しました。はあ、疲れました。
