第9回『扇遊正朝二人会』を行いました。大勢のお客様にご来場いただき、感謝いたします。ありがとうございました。
ネタ帖はこちらです。
・口上 扇遊、正朝
・狸札 辰じん
・金明竹 正太郎
・浮世床（本・夢） 正朝
・井戸の茶碗 扇遊
仲入り
・曲独楽 紋之助
・尻餅 扇遊
・中村仲蔵 正朝
プログラムには入っていませんでしたが、最初に幕が開くと同時に『口上』をやらせていただきました。
これは私が扇遊兄さんにお願いしたことです。
快く承諾してくれて、面倒なことにつきあってくれた扇遊兄さんに、感謝します。
心優しい見事な口上を述べてくれました。ありがとうございます。
お詫びとごあいさつをさせていただきました。
一席目『浮世床』は、緊張しました。「極度に・・・」と言ってもいいでしょう。今までにない「緊張感」でした。
口が渇き、唾が出てきません。なんだか調子をつかめないまま噺が進んでしまいました。
それでもお客様は温かく笑ってくださいました。有り難いと思いました。
トリの『中村仲蔵』は、だいぶ緊張感も薄れ、リラックスしてできました。まずまずだったと思います。
ただ、最後は終演時間をこぼれてしまい、ラストが少々「走り気味」になってしまったのが、残念です。
最後に扇遊兄さんと二人並んで、恒例の三本締めをしました。胸がジーンとなりました。
幕が降りた後、お客様の拍手が中々鳴り止みませんでした。
思わず涙がこぼれそうになりました。
今年、最後の高座となりました。
これからも、自分を見つめ直し、一生懸命生きていこうと思います。芸道に精進いたします。
来年もご贔屓お引き立てのほどを、よろしくお願いいたします。
皆様良いお年をお迎えください。
