正朝通信

2011年12月

69ff3250.jpg昨日、無事終了しました。


ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。






                

ネタ帳はこちら
・出来心 朝呂久
・粗忽の釘 一之輔
・寝床 扇遊
・黄金餅 正朝
   仲入り
・太神楽 仙三・仙花
・紀州 正朝
・たちきり 扇遊

  
   
終演後、恒例の二人でごあいさつ


  
最後は、これまた恒例の三本締め
手前に幽霊の手が写っている心霊写真・・・
 

ではありません。
来春真打に昇進する一之輔も混ざりました(笑)


私の年内の仕事はこれで終わりです。
今年一年お世話になりました。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

9a386eb5.jpg押し詰まってまいりました。
明日は、私の仕事納めです。
年内最後の落語会

第10回扇遊正朝二人会 
新宿・末廣亭です。

演題は
扇遊『たちきり』『寝床』

正朝『黄金餅』『紀州』

『黄金餅』は、志ん朝師匠に教えていただきました。
平成11年10月です。
志ん朝師匠はその二年後、13年10月に亡くなりました。

非常に難しい噺です。
今まで満足できる高座は、ただの一度もありません。
明日は、今持っている力の限りをぶつけてやろうと思っています。
お楽しみいただけたら幸いです。
    昨年の「扇遊正朝二人会」

ほかの出演は、来年三月真打昇進が決まっている我が一門期待の星・一之輔と、
昨年電撃結婚して楽屋中を「あっ?!」と言わせた鏡味仙三・仙花のご両人です。

一階全席指定席は、おかげ様でチケットぴあ発売当日に「即日完売」しました。
ありがとうございます。

当日券として、二階自由席を、窓口で販売します。
木戸銭は3000円です。
末廣亭二階の桟敷席もなかなか風情があります。

皆様お誘い合わせの上、是非お出かけください。
ご来場を心からお待ちしております。

1eb94621.jpg箱根高原ホテルでプチ独演会を行いました。

今週、このホテルではクリスマスイベントが連夜行われ、
コンサートとか、コンサートとか、コンサートとかありまして、
今夜が最後の夜、春風亭正朝落語会というわけです(笑)

昨年に続いて二度目の開催です。


7時半から始まって一時間ということで、
立て続けに二席やりました。

     
マクラをたっぷり振って『紀州』へ。
そのまま「電車でお化粧」のネタから『宮戸川(前半)』をやりました。
ちょうど一時間の熱演でした。
「熱演って、自分で言うな(笑)」

あとから(開演に間に合うように)カミさんも来ました。
何年か前の山形赤湯温泉以来、久しぶりの夫婦旅行となりました。


23日は朝から、ラリック美術館を見て(完全にカミさんの趣味です)、
湯本富士屋ホテルでランチを食べまして、
帰りはロマンスカーで爆睡してあっという間に新宿に着きました。

一足早い「夫婦でクリスマス」でした。

0a08744a.jpgホテルニューオータニで、新大関琴奨菊関の昇進披露パーティーがありました。
例によって大勢の有名人が出席しました。

全部で1000人のお客様だったそうで、それはそれは盛大でした。
               
放駒理事長の祝辞は、愛情あふれる素晴らしいごあいさつでした。
当然ながら「横綱を目指せ」という激励もありました。

       
佐渡ヶ嶽親方のあいさつ さすがに若干緊張ぎみでした(笑)
また、飲みに行きましょうね、親方!

      
新大関琴奨菊本人のあいさつ 間違いのないように原稿を読みます。よくできました(笑)

   
鏡開きは、なんと樽が全部で5本。一樽7〜8人で開きましたので、総勢30人以上だったと思います。
向かって左からそれぞれの樽に琴欧洲、把瑠都、親方と琴奨菊、日馬富士、稀勢の里の大関陣がつきました。
 
   
一番右側には我らが落語界を代表して(?)金馬師匠が参加しました。左端のひときわ美しい着物姿の女性は女優の小山明子さん。大島渚監督夫人です。

   
スピーチのトップはロックシンガーで俳優の大友康平さん。琴奨菊関が大ファンなのだそうです。
司会によると、大関昇進を決めた9月場所では取組の前に必ずこの人の曲を聴いて気合いを入れていたとか。
そんな関係で最初のスピーチでした。

     
私たちのテーブルに挨拶に廻ってきた師弟。本当に嬉しそうな笑顔でした。


     
私の左隣の席には古今亭志ん弥兄哥さん。右には元関取でタレントの竜虎さんでした。
志ん弥兄哥さんに頼んでシャッターを切ってもらいました。竜虎さんとのツーショットです。座ったままの形と、立った姿では、こんなに差があります。やはり、でかいです(笑)

           
ステージの上には、清酒大関さんから贈られた樽が、それこそ「山積み」でした。
壮観です。

宴会場「鶴の間」の入口には化粧まわしが6本も披露されていました。
せっかくですから全部アップします。
   
地元柳川後援会から名物の「川上り」。本当は「川下り」なのでしょうが、そこは縁起を担ぐ商売ですから、ここはあえて「のぼり」としたようです。

   
同じく柳川後援会から「柳川の黄金の菊」

   
ご贔屓の摂津倉庫様から「不動明王」

   
母校明徳義塾から「紋章」だそうですが、あたしゃ「校章」の方が合ってるんじゃないかと思うんですけどね(笑)

   
ご贔屓の(株)甲斐田メタリックス様から「七福神宝の入船」。おめでたいです。

   
琴奨菊後援会から「昇り龍」

華やかで楽しい大関昇進をお祝いする一夜でした。
好漢・琴奨菊関のこれからの大活躍を期待します。
それは初優勝と、そして横綱昇進というさらなる目標を達成してもらうことです。

がんばれっ!大関!

オマケ
この後、志ん弥兄貴と私は興奮醒めやらぬ中、新宿ゴールデン街へと繰り出したのでありました。
三軒まわって、私は撃沈してしまいました

43c43ee1.gif今日は、以前から頼まれていたお稽古の日だった。
午前中、前座の多ぼうがやって来て『狸札』を教える。
午後から朝呂久が来る。『寄合酒』をつけた。

人様から「どんな噺家になりたい?」と、聞かれた時、
噺家には、それぞれいろんな答えがあるだろう。
「名人になりたい」
「ヘタでもいい、爆笑王になりたい」
「テレビに出て売れっ子になりたい」
「独演会をやって客を呼べる噺家になりたい」
「独演会なんかやらない。常に寄席に出られる噺家になりたい」
「気楽に生きられればそれでいい」などなど。

その昔、亡くなった右朝がこう言ったことがある。
「あたしゃ、後輩に稽古を頼まれる噺家になりたい」

落語の稽古は、自分の師匠に教えてもらうのが基本だが、
師匠以外の人に教えてもらうことも多い。
どちらかと言えば、そちらの方が多いかもしれない。

誰に教わってもいい。自由なのだ。

やりたい噺、覚えたい噺ができたとする。
A師匠、B師匠、C師匠、D兄さん、が持ちネタにしている。
面白い人もいれば、面白くない人もいる。
当然ながら、古典落語であるから大筋は同じだ。しかし、ところどころが少しずつ違う。
人によってはオリジナルのくすぐりを入れている部分もある。
結局B師匠を選んだ、とする。

そこだ!右朝が言っていたのは。

教えてもらう方もプロだ。
つまり、プロがプロを選ぶのである。

「このネタは、私にとって貴方がナンバーワンです」と言っているのと同等なのだ。

「稽古を頼まれる噺家になりたい」という言葉は
いかにも右朝らしい。

端正で、奇をてらわず、それでいてちゃんとお客様を笑わせる、
さらに持ちネタが豊富。
「お手本」のような落語をやっていた右朝さん。

前座・二つ目と言えど、プロである。
失礼ながら、素人のお客様とは違う目や耳を持ったプロから
「お稽古してください」「教えてください」と言われることは、
ある意味で噺家として本当のステータスかもしれない。

特に一門以外の人から教えを請われるのは、名誉なことと考えていい。

私も後輩から
「お稽古つけてください」と言われるように努力しようと思った一日だった。 

d6b2292b.jpg朝早く起きて、病院に行った。

今年の5月6日、突然心筋梗塞に襲われ、救急車で運ばれ、緊急手術を行った。
一時は大げさでなく生命の危機まで陥ったが、なんとか助かった。
5月10日の日記

一命はとりとめたものの、以後、私は心臓に重大な疾患を持って生活をしている。
朝晩の薬は欠かせない。

今日はその半年後の経過を調べる心臓カテーテル検査だ。

最初の緊急手術の時は、右足の付け根からカテーテルを挿入したが、
今日の検査は、足よりも簡易的な左手首から入れる方法をとった。

これは5月の退院前にも一度経験している
5月18日の日記

割と簡単な手術(一応、手術らしい)のはずだが、意外とてこづった。
手首に部分麻酔をして、血管にカテーテルを入れるのだが、これがなかなか入らない。
何度かトライするが、ドクターが「あれっ、入らないな」とつぶやく。
私も痛い!
「おかしいな。血管が細くなったのかな」などと、お茶目なことをおっしゃる(笑)
「仕方ない。ひじにするか」と言われ
手首をあきらめ、上腕に近いひじの内側にポイントを移した。
「本当はここから入れたくないんですよ。神経が近くを通ってるんで、傷つけやすいんでね」だって。
「おいおい、それは私もイヤです」と、心の中でつぶやく。

改めてヒジの内側に麻酔を打つ。これも結構痛い。
カテーテルを挿入しようとするが、また入らない。
何度か試みて
「難しいな。やっぱり手首にしよう」だって。

また手首に挑戦するが、どうしてもダメだ。
またまた、ヒジに戻る。
結局、二度目のトライでようやくヒジからの挿入に成功した。
ここまで10分以上経っている。
フーッ!

ドクターから次々に指示される。
「大きく息を吸って・・・、ハイそこで止めて。・・・・・・ハイ、楽にしていいですよ」
テレビモニターの画面を見ながら、ドクターが説明してくれる。
「うん、いいですね。うん、問題ないですね。再発はしてませんね」
などと、概ね良好な状態を告げてくれた。

30分程度で終わるはずが、小一時間近くかかって終了した。
検査はすべて終わった。ここから止血だ。これが大ごとだった。

実は毎日「血液サラサラ」の薬を飲んでいるので、
一旦出血すると、血が止まりにくいのだ。
抜歯をする時などは歯医者に「この種の薬を常用しています」と知らせなけれいけないし、
手術前一週間程度は、薬を飲むのをやめなければいけないらしい。
そんな、ややこしい体質になっているのである。

ヒジのカテーテルを挿入した箇所に、頑丈にテーピングをして、包帯をグルグル巻きにして出血を止める。
さらに、何度か針をさした手首にも、軽く絆創膏を貼って止血処置をした。

これで点滴が終わるまで約1時間半、待合室でボンヤリ過ごすことになる。

この時、事件が起きた。
左の手首に貼ったバンドエイドみたいな簡単な絆創膏からダラダラ血が出てきた。
ギョエッ!
あわてて処置室に飛び込んで、
「すみません。血が止まらないんですけど」と言うと看護師さんが、ちょっと強めにテーピングをして止めてくれた。

これがつらい!
ヒジと手首の二か所を、きつく止血したのだ。
手首から先、指の方がシビレてきた。
さらには肩の方まで痛くなってきた。

点滴が終わって13時になった。
お腹が空いた。院内レストランで食事をする。
「生姜焼き定食」をチョイスするが、左手はこんな状況である。
【写真】分かりにくいが、添え木がしてあってヒジが伸びきって、曲がらない状態
              
右手一本で食べるしかない。
トホホな体勢だ。
生姜焼きを運んできたウェイトレスさんが
テーブルの上にドーンと伸ばして乗っけた私の左手を見て
「お肉を切ってきましょうか?」と優しい心遣いを見せてくれた。
「お願いします」と言うと、一旦厨房に戻って一口サイズにカットして持ってきてくれた。
さすがは病院内のレストランだなと感心した。

2時過ぎになってようやく処置室に呼ばれる。
ドクターが止血の状態を確認して、帰宅を許された。ナースから
「今日はお風呂は入らないでください。お酒も飲まないでください」と言われ、無事帰宅した。

しばらくは手先がシビレていたが、夜になってやっと楽になってきた。
今日はこのまま風呂にも入らず、アルコールも飲まず、早く寝ることにする。

でも、少し安心することができた。
そんな一日だった。

無事終了しました。
お客様の入りは・・・・
「少数精鋭」としておきましょう(笑)

19時開演
開口一番・正太郎の『時そば』に続いて、一席目は『茶金』をやりました。
口慣れた噺ですが、今年は一度もかけていません。
丁寧に、どこも抜かずに、フルバージョンでやりました。
まずまずのデキだったと思います。

仲入り後は、8年ぶり二度目の口演となる『柳田格之進』
ほぼ「ネタ下ろし」に近い噺です。

この一週間、集中して稽古しました。

結果的にほぼ一時間の長講になってしまいました。
以前にやった時とは違う発見が、何か所かありました。
当然力を入れるところも違ってきます。
少しだけこの噺の肝が見えてきた気がしました。

これから練っていこうと思います。

打ち上げは、近所のお好み焼きに行きました。
その打ち上げの真っ最中、皆既月食です。

月齢15,9の満月で、しかも空は雲一つないという奇跡的なシチュエーションがそろいました。

みんなが代わる代わる、何度も何度も店の前に出ては、ほぼ真上の空を見上げました。
ロマンチックな天体ショーを楽しみつつ、
鉄板焼きとお好み焼きともんじゃと、美味しいお酒をいただきました。

今年最後の住吉亭、いいお開きとなりました。
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
来年もやります。ご贔屓のほどをお願いいたします。

033ff2a3.jpg今、楽屋で評判の前座がいます。
「他人のそら似」という言葉がありますが、この二人、完全なる「アカの他人」なのですが、非常に似ています。
みんなから「兄妹じゃねぇのか」なんて声が上がっています。

寄席通いのご通家のお客様からも、すでにそんな声(「似ているぞ」という評判)が聞こえています。

そこで今日、写真を撮ってみました(笑)
     
右が柳亭市馬門下、市也くん。左が林家正蔵門下、つる子さんです。

印象では、確かに似ているのですが、こうして並んでみると・・・・
いえいえホントに似ていました(笑)

市也くんは一説によると「ウエンツ 瑛士」に似ているという声もあります。
いわゆる「イケメン前座」です。
二つ目に昇進したら、ブレイクすること間違いないでしょう。

一方、つる子さんもかわいいです。
中央大学落語研究会出身ということで、うちの朝也の後輩です。
すでに一部熱狂的なファンがいるという話です。
真偽のほどは知りませんが・・・(笑)

この兄妹のような前座さんに、どうぞご注目ください。
末永いご贔屓お引き立てをお願いいたします。

b51199ac.jpg今年最後の『住吉亭』の宣伝です。

◆第10回住吉亭
〜春風亭正朝独演会〜

◆12月10日(土) 
午後6時半開場 7時開演

◆会場:ティアラこうとう小ホール

江東区住吉2−28−36 

半蔵門線・都営新宿線「住吉」徒歩4分

◆木戸2000円 全席自由席

◆正朝演題 『茶金』 『柳田格之進』 ほかに正太郎


『茶金』は別名『はてなの茶碗』ともいいます。
元々が上方落語です。
京都が舞台で、京都人がいっぱい出てきます。
「京都弁」をしゃべるのが一苦労です。
演者にとっては、難しい噺ですが、
お聴きになったお客様にとっては、
終わったあとの、いわば「読後感」が、とってもさわやかな良い噺です。

『柳田格之進』は、古今亭の噺です。
元々は講釈ダネで、講談では『柳田の堪忍袋』という題がついています。

落語に生まれ変わったルーツを探ると、
志ん生師匠が一時期、噺家をやめて講釈師になっていた時に覚えたのが原点ではないかと言われています。

師匠がその後、また噺家に復帰してから、
講釈を落語風に直した・・・という説です。
同様のネタに『井戸の茶碗』があります。
講釈では『細川の茶碗屋敷』あるいは『細川茶碗屋敷の由来』などという題があります。
これも志ん生師匠が講釈師時代に覚えて、噺家に戻って落語に直したと言われています。

私はこの『柳田格之進』を、亡くなった右朝さんに教わりました。
右朝さんは、当然ながら志ん朝師匠からです。

平成15年、鈴本の独演会でネタ下ろしをして以来、一度もやっていません。
8年ぶり二度目の再演です。

非常に難しい噺ですが、目いっぱい挑戦します。


さてさて、
前売り券が全然売れていません(笑)
いえいえ、笑いごとではありません

このままでは年が越せません。
シャレになりません。
お時間のある方は、ぜひともお出かけください。
皆様の勇気ある行動力を期待しております。

心からご来場をお待ちしております。

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