正朝通信

2020年04月

知らなかったけど、昨日からGWに入ったらしいです（笑）

今年のGWは「ガマン・ウィーク」だそうです。
出歩くのをガマンしましょう


今日は四月下席千穐楽でしたが、全然実感がわきません。

朝、郵便局のバイクが来ました。

とうとう来ましたガーゼマスク。アベノマスク

1改 466億円の内の２個
2改開けてませんが、見た目、やっぱり小さいですね。

髪の毛が入ってなくて、残念（笑）

五代目春風亭柳朝一門の、というより私のすぐ上の兄弟子である春風亭小朝兄哥さん
25.4ショット・改（あえて「あにさん」と呼びます）がこの度紫綬褒章を受章しました。
兄哥さん、おめでとうございます。
（写真は3年前、三朝さんの真打昇進披露パーティーの時のものです）

我が落語協会で紫綬褒章を受章したのは、小朝兄哥さんが10人目です。
ウィキペディア によりますと、以下の十人です。

1961（昭和36）八代目桂文楽
1964（昭和39）五代目古今亭志ん生
1974（昭和49）八代目林家正蔵（彦六）
1980（昭和55）五代目柳家小さん
2005（平成17）十代目柳家小三治
2013（平成25）三代目柳家権太楼
2016（平成28）五街道雲助
2017（平成29）柳家さん喬
2019（令和1）入船亭扇遊
2020（令和2）春風亭小朝

意外なのは、圓生師匠がもらってないんですね。ちょっと驚きました。
ちなみに落語協会以外だと、上方落語協会が
六代目笑福亭松鶴、三代目桂米朝、五代目桂文枝、三代目桂春団治、二代目露の五郎、桂三枝（現文枝）、桂文珍、四代目林家染丸の8人。
落語芸術協会が
四代目桂小南、四代目桂米丸、
そして立川流から立川志の輔
以上、すべて敬称略させていただきました。

ウェブサイトの記事を以下に貼ります。ご一読ください。
スポーツ報知 スポニチ 時事ドットコム FNNプライムオンライン  日本経済新聞
なかでもスポーツ報知の記事がいいです。
「受章を知った時に師匠、柳朝の顔が浮かびました。やっとひとつ目の恩返しができたような」と小朝は、真っ先に９１年に亡くなった師匠・５代目春風亭柳朝へ感謝を口にした。
img196改

師匠もさぞや、喜んでいることでしょう。
小朝兄哥さん！
これからも益々、落語界全体を引っ張る存在として輝いてください。

ボンヤリしていられません。
コロナ禍で鬱々としていましたが、私も気合を入れてがんばらなくてはいけません。

新型コロナウィルスのせいで、インタハイ（全国高校総体）が史上初めて中止になった。
高校総体か・・・、半世紀も前の話だが、私には特別な思いがある。
甘酸っぱい話だ、思い出の記として書く（思いのほか長文になった）。

昭和43年4月、夢と希望を胸いっぱいに膨らませて始まった高校生活。
山口県立防府高校に入学する前から決めていたサッカー部に入って、右も左も分からずただ走り回っていた。

6月、県予選を勝ち抜いて、創部以来初めてのインタハイ出場を勝ち取った。
一年生の私はもちろんメンバーにも入っていない。
それどころか3か月前まで中学生だった私には「インタハイ初出場」という、それ自体の偉大な価値すら理解できていなかった。
夏休み、インタハイは隣県の広島で開催された。全国なのに隣なんて・・・（笑）
16番のユニフォームをもらって帯同させてもらった。
とは言っても、私が特別に優秀な一年生だったというわけではない。どんな非常事態が発生しようとも120％ いや10000％ 出場する可能性のない、単なる員数合わせの一年坊として入れられただけだ。
なぜならこの時、部員は3年生が5人、2年生が10人、我々1年が10人、全部で25人ほどの所帯だったのだ。
5.一年時上の写真は、私が１年の時の３年生の卒業アルバムの集合写真である。最前列真ん中の５人がその３年生だ。
私の場合「メンバー表にまだ空欄がある。とりあえず名前を書いとけ」というメンバー入りだった。

それでもインタハイに参加したことに間違いはない。感動的だったのは広島市陸上競技場での開会式だ。
入場行進は晴れがましかった。高揚した。
ロイヤル席から今の上皇さまが皇太子としてごあいさつされるのを、ピッチの上に整列してボンヤリ聞いた。15歳の私には十分過ぎる「感動のセレモニー」だった。

試合は翌日から始まった。会場はどこかの高校のグラウンド。どこだか校名も覚えてない。
一回戦の相手は、はっきり覚えている。山形の鶴岡工業。荒いチームだった。
キックオフ直後に突然スコールのような大雨が降りだした。見る見るうちに土のグラウンドには水たまりができる。泥んこになった。パスが回らなくなる。個人技も活かせない。
相手は体力にまかせてロングボールを蹴ってくるキックアンドラッシュのチームだ。
ハーフタイム、左ウィング藤本さんのストッキングは向こうズネをスパイクされてズタズタに破れていた。結果は１−２で負けた。唯一の得点はエースの渡辺さんだった。
初めてのインタハイは、あっけなく終わった。
2年生になり、私はDFのリザーブとしてメンバー入り。時々、後半から交替で出場するくらいの選手になっていた。
インタハイ山口県予選は、ベスト4で終わった。私はほとんど出場してない。サブというと聞こえがいい。早い話が補欠だ。先輩が引退した。

いよいよ俺たちの代になった。秋の新人大会は準優勝した。行ける。
3年生になってWMシステムの6番をもらった。今風にいえば３‐２‐２‐３の左のボランチ。
あっ、ちょっと違うけど（笑）
本当は全然違う（爆笑）
だってWMは、お互いに「基本マンツーマン」だから。今のボランチと全然違う。同じなのはキックオフの時に、立つ位置だけだ。
まあ、システムの話はいい。

私たち3年生の目標は、インタハイ出場だった。
全国大会の前哨戦とも言える春の中国大会には、3年連続で出場した。
鳥取で開催された大会は、あれよあれよという間に決勝戦まで勝ち上がった。今思うとミラクルだ。
1入場行進決勝の相手は、エース高見をアジアユース大会出場で欠く広島市商だ。
どう考えても、広島市商の方が実力は上だ。戦う前から分かっている。
「でも、エースがいないんだってよ。ひょっとしたら勝てるかもしれないぞ」愚かな考えを抱いたのも、また事実である。
実際は、全国レベルの強豪校になすすべも無く敗れた。本当に辛い試合だった。
7-2一試合を通じて、ハーフウェイラインを超えて相手陣内に攻め入ったのは、2回か3回しか無かったんじゃないだろうか。ずっと攻められっ放しだった記憶しかない。クリアしてもクリアしても、押し戻される。メンタルもフィジカルも、疲れきった。何十本打たれたかも分からないコーナーキックからの2失点で、０−２の負けだった。
点差以上の実力差を思い知らされた。内容から言えば0−8だろうか。
しかし、実績として中国大会準優勝であることは間違いはない。
11（左手で顔を触っているのが私。泣いているわけではない）
もちろん我が校では史上最高の成績である。
「俺たちは強い。インタハイに出るぞ」夢は手の届くところ、すぐそこまで来ていた。

ここまでが、マクラである。長いマクラだった（笑）
実は、ここから書く話が、冒頭に書いた「高校総体（インタハイ）の特別な思い」なのだ。本当に書きたいのは、ここからだ。お付き合い願いたい。

この当時、６月に開催される県民体育大会（県体）がインタハイ予選を兼ねていた。毎年この県体で優勝したチームがインタハイに出場することになる。
ところが、なぜかこの年（私が3年生の時）だけ、レギュレーションが変わった。
決勝戦を戦った二校が、三回戦のプレーオフを行うとなった。2勝した方がインタハイ出場権を獲得するという。
50年経った今でも、意味が分からない。
さらに、翌年からはまた、優勝校が県の代表になるという、以前の方式に戻ったのだ。
この年だけ、一体なんだったんだ。
気を取り直して・・・、
私たちは順当に勝ち上がった。山口高、南陽工業、多々良学園（現・高川学園）という強豪を打ち破り、決勝に駒を進めた。
決勝の相手は、小野田工業。間違いなく最強のライバルだ。
当時、県内で唯一芝生のピッチを有する小野田サッカー場で戦った。
勝った。県体優勝だ。バンザーイ！
去年までならここで「防府高校、二度めのインタハイ出場」だった。
念願のインタハイである。1年生から胸に抱いていた夢の実現だった。
ところが今年に限って「3回戦プレーオフ」である。まだ終わってないのだ。

決勝戦で勝った我が防府高校は、先ず1勝したわけだ。あと一つ勝てば良い。
二回の内、一回勝てばいいんだ。うちが有利であることに間違いはない。

プレーオフ第2戦は、一週間後だった。
そこは優勝したうちのアドバンテージだ。防府高校のグラウンドで行われた。
グラウンドの回りは、大勢の生徒がピッチを取り囲んで立って応援してくれた。とりわけ女子生徒の声援は力になった。我々にとっては、まさにホームだった。
ところが、負けた。
点数は全く覚えていない。1勝1敗のタイになった。
第3戦は小野田工業のホーム、小野田サッカー場に移った。
アウェイだ。うちが県体で優勝したのに、である。

プレーオフ第3戦。勝った方がインタハイ出場だ。情勢は、まだ五分五分だ。と思っていた。
しかし、実際はそうではなかった。
前半、誰のゴールか覚えてないが、1−0とリードした。ハーフタイム、先生の指示は意外なものだった。
いきなり「後半、もし失点して追いつかれてもあせるな。落ち着け」という言葉だった。

えっ？なんで？なんでそんなネガティブな話になるの？

具体的な戦術の修正とか、もう1点取りに行くのか、それとも守りを固めるのか、相手の何番を徹底マークしろとか、そんな技術や戦術の話ではなくて、
「追いつかれてもあせるな」？？？　なにそれ？？？　精神論かい？？？

モヤモヤした気持ちのまま後半が始まった。
案の定というか、やはりというか、失点した。追いつかれた。
先生には予感があったのか？霊感か？言霊（ことだま）か？
「先生が言ったとおりになった〜」
相手はノリノリだ。
「おうっ、全国、行けるど」という相手の声が聞こえてきた。私の中で、なにかが崩れる音がした。
もうはね返す力は無かった。
また取られた！
ぶざまに逆転されて、敗れ去った。

手のひらに乗っていた「インタハイ出場」が指の間から、スルスルとこぼれ落ちていった。
全国へのキップは、準優勝の小野田工業に持って行かれた。
なんという不条理なんだ。なんで優勝した俺たちが行かれないんだ。

高校総体＝インタハイ、甘酸っぱい思い出というのは、このことである。
あの時、オートマチックにインタハイ出場が決まっていたら、私のサッカー人生は変わっていたに違いない。
大学では落研ではなくて、体育会サッカー部に入っていたかもしれない。

ま、それはいいだろう。
話を戻そう。

今年の新3年生である。サッカーだけではない。すべての運動部に所属する選手たち。
入学した時から思い描いていたであろう「自分が3年生になった時の高校総体」
それが今日4月26日、無くなってしまった。
その悔しさ、悲しさ、喪失感、絶望感は、察するに余りある。
だが、これでお終いではない。
負けるな、高3生。人生はまだ長い。
4.サッカー部拡大
それにしても和歌山インタハイ、行きたかった

相変わらず自粛しています。引きこもりです。ニートです。
21日の火曜日に、わずか30分ほどの散歩しました。昨日、一昨日と丸二日間、一歩も外に出ていません。
今日は三日ぶりに散歩しました。
Screenshot_2020-04-24 Google マップ清州橋を渡って小網（こあみ）神社に行きました。
1改小網神社は「強運厄除の神様」として有名です。
2太平洋戦争の時、小網神社の御守を受けた兵隊さんが全員生きて帰ってきたそうです。
また東京大空襲の時には、社殿を含む境内建物は奇跡的に焼けなかったのです。
ホームページによると「日本橋地区に残されている唯一の戦前の木造神社建築」だそうです。
そんな関係で「強運」「厄病退散」「死なない」神様なのです。
今回の新型コロナウィルスに罹患しないように、死なないように、しっかりお参りしました。
ご朱印ももらいました。
2020,4,24次に人形町の交差点まで歩きました。小伝馬町方面に渡ってすぐに寄席「人形町末廣」跡があります。
寄席ファンでもよく間違える人がいるので、改めて書いておきます。現在も営業しているのが「新宿末廣亭」。こちらは「人形町末廣」で「亭」はありません。覚えておきましょうね（笑）
昭和45年に廃業して、現在は読売ISという会社のビルが建っています。
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ビルの入り口には、その末廣に敬意を表して「寄席 人形町 末広跡」というプレートが埋め込んであります。
4正面入り口のガラスの中には、末廣を描いた絵が飾ってあります。
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近づいて見ると
6改
よく見ると幟（のぼり）は末廣亭と「亭」の字が入っています。描いた人が勘違いしたんですね、きっと（笑）
さらに歩くと右側の小さな路地に三光新道（さんこうじんみち）の看板が見えます。
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そうです落語ファンならお馴染み『百川』に出てくる「長谷川町の三光新道、常磐津の師匠で歌女文字」の、あの三光新道です。まさにここが落語の舞台なんですね。
新道を入ってきて、一番奥の左手に三光稲荷があります。
振り返るとこの景色です。
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引き返しましょう。新道の出口の看板がこれ
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さあ、そろそろ帰ります。人形町通りを戻ります。
名物の時計台です。
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毎時、正時になるとからくり人形が踊り出します。
見えづらいですが、噺家の名前があります。
11改また清州橋を渡って我が家まで、ほぼ一時間の散歩でした。

6385歩でした。まだまだ足りませんね。
明日からはまた閉門蟄居します。

四月下席（しもせき）の初日を迎えました。
しかし、都内の寄席はすべて公演休止です。私はお上の言いつけを守って外出を自粛して、家でじっとしています。
しかし、やっぱりたまには外に出たくもなります。にんげんだもの（by あいだみつお）
今日は五日ぶりに外出、カミさんと二人で散歩しました。
2020,4,21,散歩小名木川にかかる萬年橋を渡りました。
1.萬年橋-2江戸時代のかなり初期から架かっている有名な橋です。
葛飾北斎の描く富嶽三十六景「深川萬年橋下」
葛飾北斎の描く富嶽三十六景「深川萬年橋下」歌川広重の名所江戸百景「深川萬年橋」
歌川広重の名所江戸百景「深川萬年橋」両方とも西の方を見ています。この頃は、富士山が見えたんでしょうね。
現代ではこんな感じ
4.萬年橋から見た清州橋
世界一美しいと言われたケルンの吊り橋を模した清州橋の先は、ビルばかり。
富士山は見えません（笑）
逆方向を見ると、こんな景色です。
3.小名木川水門-2東の方、千葉方面ということになります。水門があって、船の行き来で開閉します。
いろんな番組でも紹介されています。
ブラブラ歩いても、10分しないうちに深川神明様に着きました。
5.深川神明様-2参詣している人は誰もいません。
6.深川神明様境内には、深川七福神の寿老神があります。
7.深川神明様寿老神-2毎年お正月には「深川七福神めぐり」で大変な人気です。
森下からスタートすると最初の神様。
門前仲町富岡八幡の恵比寿様を振り出しにするとゴールインになります。
8.説明板









































由来
この辺一帯は慶長年間（1596〜1614）に摂津の国（大阪府）の深川八郎右衛門ほか6人が新田を開拓し、八郎右衛門の姓をとり深川村と名づけられた、深川発祥の地です。
八郎右衛門は持地内の小祠に神明を勧請したと伝えられ、これが深川神明宮です。
のち、現在の新大橋、常盤、高橋、森下、猿江、住吉あたりの開拓が進み、八郎右衛門は代々名主をつとめました。
深川七福神のひとつ（寿老人）として親しまれています。
*******************************☆****************************
帰りは隅田川に出て隅田川テラスを歩きました。
9.新大橋右手に見えますのが、新大橋でございます。お馴染み「明太子かねふく」が目立ちます（笑）
左方向に歩いて帰ります。
いつ見ても美しい清州橋
11.清州橋-2さらに歩くと小名木川にぶつかるので、左にカーブします。
13.萬年橋萬年橋に戻ってきました。
のんびり歩いて、写真を撮って、我が家まで、全部で約30分。2973歩でした。
こんなんじゃ、散歩とも呼べませんね（笑）

総理大臣と都知事の外出自粛要請が出て以来、それを忠実に守り、ほぼ引きこもり状態になっていましたが、もう限界です。
夕方、散歩に出ました。
2清州橋を渡って浜町方面へ
清澄二丁目の我が家を出て、隅田川を東から西に渡ります。地図で見ると右から左です。
写真の前方の先に、浜町明治座があります。
スカイツリーと深川萬年橋
5
橋の真ん中を過ぎた辺りで立ち止まり、右斜め後ろを振り返ります。隅田川から別れた小名木川は徳川幕府が作った運河です。そこに架かるのが深川萬年橋です。美しいフォルムですね
7大川の右岸を歩きました。後ろを振り返って、今渡ってきた清州橋。
8一説によると、世界で最も美しい吊り橋と言われるドイツ・ケルンのヒンデンブルグ橋をモデルにしているそうです。
惚れ惚れしますね。
お次に見えてきたのは黄色い新大橋
11新大橋につきものは「明太子かねふく」の大看板（笑）
橋の下から見上げる
12この後、浜町公園を歩いて、清州橋を渡って帰りました。
約30分、3630歩でした。
これじゃ散歩とは呼べませんね。単なる老人の徘徊？

一般社団法人落語協会は政府の緊急事態宣言を受け、都内すべての定席が5月6日（水）まで営業を休止すると発表しました。
2020,4,7,緊急事態宣言こんなSF小説のような状況が、生きているうちに起こるとは夢にも思いませんでした。
しかし、これは現実です。この地球規模の危機を乗り越えるためには、皆で力を会わせるしかありません。
新型コロナウィルスの騒動が鎮静化したら、寄席は再開します。
その時には、また明るい笑い声が響くことでしょう。その日を信じて、手に手をとって乗り越えていきましょう。

事態は想像以上に逼迫しているようです。
当初、小池百合子東京都知事は
「週末の不要不急の外出を自粛するよう」要請を出しました。

ちょっと待ってください。
自粛とは「自らがその言動を慎む、控えること」です。
それを「自粛を要請する」というのは言い換えると、よその人が「自分からやめるようにお願いしますね」と頼むことになります。こりゃ日本語としておかしな話ですね。
まあいいか。本題はそこじゃないし（苦笑）

その要請を受けて我が落語協会と芸術協会、そして都内四軒の寄席組合は
3月28日（土）29日（日）、4月4日（土）5日（日）、11日（土）12日（日）の三週間の週末、合計6日間の公演中止を決めました。

おかげで私も鈴本で主任（トリ）を勤めていた3月下席で、28日（土）29日（日）二日間の休演を余儀なくされました。

そして迎えた４月上席は新宿末廣亭昼の部に出ています。
昨日と今日の2日間「感染すると重篤化するリスクの高い既往症（心筋梗塞）のある高齢者」として、自宅に引きこもってじっとしていました。いい子に、いえ、いいジジイにしていました。
そして「明日からまた再開された末廣亭でいい落語をするぞ」と思っていたら、夜になって落語協会事務所から電話がかかってきました。
「明日から12日まで、都内の寄席は全部休みになりましたので、よろしくお願いします」という、軽い感じの声でした。
2020,4,5,寄席公演中止のお知らせ落語協会事務員の能天気な声の調子とは裏腹に、これは重大な局面に来たことを示しているのではないでしょうか。

損害補償を伴わない「自粛要請」に対して、これまで
「ふざけんなよ。俺たちはやるぞ！」と強情に営業していた落語協会も、定席のお席亭さんも、いよいよ「こりゃマズイぞ」と自覚したのでしょう。
とうとう一週間（正確には今週末と併せて合計9日間）の「営業休止」を決めました。
さあ、大変なことになりました。

我が東京もいよいよクラスター感染からパンデミックになって、ロックダウンして、オーバーシュートになって、サンキューベリマッチになってしまうのでしょうか。なんだかよく分からないけど。

現時点では一週間と言っていますが、この一週間で新型コロナウィルスが収束しているかなんて、誰にも分かりません。さらにもっと長びくかも知れません。
私たちは今、人類の歴史が始まって以来みぞうゆうの戦いの入り口に立っているのかもしれません。

昨日とはうって変わって、春らしい陽気になりました。少し風が強いけど、爽やかです。
末廣亭の写真をアップします。
2-2看板のお話を少々。
お芝居の看板や、映画のポスターなどでは、役者さんの名前の順番でトラブルになることもあるそうです。
寄席の場合はそんなことはありません。単純に落語協会の香盤順です。
香盤上位の人の名前を上に書きます。それから順番に、下に下がっていきます。こりゃ当たり前（笑）
横の並びに、ちょっとした決まりがあります。
左が一番偉い人で、二番目に偉い人は右端になります。
三番目が真ん中です。
左から順番ではないんですね。気がついてましたか？

上の写真では三人連名が4段あります。2段目から下は皆、この法則に則ってます。
一番上の段をご覧ください。
最上位の左端は夜の主任（トリ）、右端が昼の部の主任で、真ん中には、今席で出演する一番偉い人の名前が入るのです。
お分かりですか。ここだけは香盤順ではなくて、その興行の主任（トリ）が優先されるのです。いわゆるリスペクトというやつですか（笑）
最高顧問の馬風師匠が睨みをきかせています（怖）

4人が並ぶ看板では
3偉い人から順に、左端→右端→左から二番目→右から二番目、となります。
左から�´↓��い任呂覆い鵑任垢諭�
あっ、この書き方は分かりやすいですね。自分で今気がつきました（笑）
これに倣うと、�´��き△箸いκ造咾砲覆蠅泙后�
4-2

上の看板で香盤順は一朝、扇遊、小ゑん、正朝です。私が一番身分が低いんです（笑）
昼の部の主任（トリ）は小満ん師匠です。夜の部は真打昇進襲名披露興行です。5人が日替わりで口上と主任を勤めます。
今日は我が一門の一左師匠です。
6-3プログラム。昔からデザインは変わりません。
7プログラム表紙私が学生の頃から全く同じですから、50年（それ以上？）変わってないはずです。
8.プログラム中末廣亭のプログラムは2枚セットです。
中身の読み物も充実しています。3ページと4ページ
9.プログラム読み物


5ページ・6ページ
話題も豊富です。
10.プログラム読み物2大きな声で「皆さんお誘い合せの上お出掛けください」とは言えません。
健康と体力に自信のある人は、よかったらお出でください、と小さな声で言ってみます。
ご来場をお待ちしています。

4月になりました。普段ならエイプリルフールのジョーク（うそ）が飛び交うのでしょうが、今年はそうもいきません。
新型コロナ肺炎は、ウソも冗談も言えない雰囲気になっています。
そんな中でフェイスブックで見つけた数少ない秀逸なエイプリルフールがこちらです。
2020,4,1,フェイスブック私はすぐに
「財務省が難色を示しているようです。PMからは「強気でいけ」と言われたそうです」
というコメントをつけました。
はあ、なんだか情けない（笑）
さて、今日から四月上席です。新宿末廣亭の昼の部13時に出演します。
2020,4,1,末廣亭今日、初日のお客様は、私が高座に上がった時点で「つ離れ」していませんでした。
なんとかこの状況を乗り切りたいものです。

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