正朝通信

2023年06月

「ふるさとツアー」はコロナ禍で2020年,21年と、2年間中断しました。
そして昨年、ほとんどの会が3年ぶりに復活しました。
有り難いことだと感謝しています。
しかし、江戸前手打ちそば上善庵 さんは
「万が一落語会から感染者が出たら・・・」ということで、昨年も「自粛します」と開催しませんでした。
それが今年、いよいよ満を持して再開の運びとなりました。
実に4年ぶりの開催で、第10回目です。
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一席目は蔵前駕籠
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元々30名様限定の小さな会ですが、前売り券は早々と完売になりました。
平日の昼間なのに、嬉しいです。
二席目は三方一両損
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皆さん楽しんでくださいました。
本日のネタ帖
・蔵前駕籠
　仲入り
・三方一両損
来年はまた、以前と同じ日曜日に開催が出来ると良いですね

ツアー四日目、かなり疲れてきました。
やはり年齢からくるものでしょうか。古稀の身には堪えます。
今日は防府市田島の善正寺さんの「お寺で聴く古典落語の夕べ」
今回が8回目です。
3．善正寺改
本日のネタ帖
・船徳
　仲入り
・百川
6月17日「住吉亭」でやったのと同じ演題になりました。
2023年住吉亭切り抜き47回
『船徳』はお客様のリクエストです。
周南市在住の方ですが、私のホームページやブログを見て住吉亭のことをご存知だったのでしょう「『船徳』が聴きたい」と言われ、それにお応えしました。
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実はこの噺は、にわか船頭の若旦那が船を漕ぐ仕種や、二人の客が右往左往する形などがあって、体力的にかなり疲れます。
「住吉亭」の後も、しばらく筋肉痛に襲われました。若い頃はそんなこともなかったのですが、これもやはり年のせいでしょうか。
6．

今回のツアーでやる気はなかったのですが、リクエストされちゃあしょうがありません（笑）
お客様に望まれるというのは噺家冥利につきるものです。思い切ってやりました。
美樹さん提供
じゃ、ついでに・・・・
と二席目は『百川』をやりました。こちらもなかなか楽しくできました。

終演後は、毎年アッシー（古い？）をしてくれる高校時代の同級生のＴ君とラーメン屋に行き、二人で打ち上げをしました（笑）
8．改
青いネギがたっぷりかかったネギ玉ラーメン、美味しくいただきました

14時から住職のお経があり、総代さんのあいさつの後、落語会が始まります。
すっかり支度をすませてスタンバイしていましたが、時間になっても合図がきません。
おかしいなと思って、本堂の高座のそでに様子を見に行ってみたら驚きました。
もう出囃子が流れているではありませんか？！
「おいおい、呼びに来てよ」と思いました（笑）
しょうがない、そのまま高座に上がりました。
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一席目は『普段の袴』
これが思ったほどウケません。
終わったら仲入りにしようと思っていたのですが、このままでは悔しいです。
昨日と同じように一席目を終えてそのまま二席目に入りました。
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『紀州』
ようやく笑い声が大きくなってきました。ひと安心です。
ここで仲入りにしました。
休憩の後の三席目は『悋気の独楽』を演りました。
6普段からやり慣れた鉄板ネタで、バカうけでした。自分で言うのもなんですが、お客様みなさん喜んでくださいました。
本日のネタ帖
・普段の袴
・紀州
　仲入り
・悋気の独楽
終演後の抽選会はいつも通りに盛り上がってお開きになりました。

打上げは「あいお荘」何年ぶりでしょう
ちょうど夕日の時間。瀬戸内海に沈む太陽はあいにく雲に隠れてみえませんが。
食事会場からの景色
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あいお荘の名物車エビづくし
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エビフライ
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ふるさとツアー三日目楽しく終了



朝、防府のホテルに迎えが来て、下関市阿川の善照寺さんに向かいました。
山口県も広いです。我がふるさと防府市は瀬戸内海に面していて県のほぼ中央です。
阿川は現在は下関市ですが、合併する前は豊浦郡（とようらぐん）豊北町（ほうほくちょう）でした。日本海に面した町で、防府とは正反対に位置します。地図をご参照ください。遠いんです（笑）
地図
車で約1時間半かかります。
迎えに来てくださったのは、阿川のお客様です。実は、昨日も菜香亭の落語会に来てくださいました。夜は山口市内の親戚の家に泊まったそうです。山口市と防府市は隣合せで、近いんです。
今朝そこを出て、防府のホテルに私をピックアップに来てくれました。
朝9時半にホテルを出発して、阿川のお寺に着いたのは11時でした。Kさん、ありがとうございました。
まずは腹ごしらえ（笑）
近所の食堂「ながれだ」さんで
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メニューの中で突出して一番高い「さしみ定食」をいただきました（笑）
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揚げ物はアジフライです。サザエのつぼ焼きが2個ついていてビックリ。これで1400円は安いです。
さて
2023,6,25,善照寺
作上夏法座とはなんでしょう？住職のお話を聞いてやっと理解できました。
作上とは田植えのことです。お米作りの始まりである田植えが無事に終わったことを仏様に感謝することだそうです。
そんな法話のあと、落語会が始まりました。
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写真はご本尊様に向かってお客様が座っているところです。つまり正面です。ご住職の法話を聞く形です。
高座は写真の右側です。お客様は椅子を自分で右に向けて座り直します（笑）
本日のネタ帖
・宗論
・転失気
　仲入り
・抜け雀
善照寺さんの落語会は2015年に始まって、今回で7回目です。途中コロナ禍で2年間中断して、去年3年ぶりに再開しました。
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『宗論』は2017年の第3回目に演やっていますが、今回はご住職のリクエストで再演となりました。
客席に姉妹かと思しき小学生ぐらいの女の子が二人いたので、急きょ続けて『転失気』をやりました。二席しゃべった後、仲入りにしました。
最後は『抜け雀』
満員のお客さんには楽しんでいただきました。

帰りはこれまたお客様に送っていただきました。周南から来たIさんです。
昨日も菜香亭に来てくださり、今日また善照寺に来てくださった熱心な落語ファンです。有り難いことです。周南市は防府よりもさらに遠いです（笑）
お言葉に甘えて、送っていただきました。
ふるさとツアー二日目は無事に終了しました。

いよいよ毎年恒例のふるさとツアーが始まりました。
羽田空港12時55分発ANA3813で山口へ向かいます。
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ちょうどお昼時分ですので、腹ごしらえは「ヨネスケのこだわり天むす」
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中身はこちら。出発ロビーでいただきました。
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初日の会場は山口市の菜香亭です（写真は公式ホームページより拝借）
2023,6,24,菜香亭
明治時代に創業した由緒ある料亭で、現在は営業はしていませんが、歴史的な価値のある建物なので今の場所に移築して、資料館として残っています。誰でも見学できます。
この菜香亭では、なんと落語界中興の祖、名人三遊亭圓朝師匠が明治29年4月に落語の口演を行なっているのです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。

大広間で第一回目の独演会を開催ました。
スタッフの皆さんで高座の設営風景
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若き事務局長の松田さん。開会のあいさつをしてくださいました。
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１２０枚の前売券は完売したようです。当日券のお客様もいらして、全部で140名様の大入りでした。
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当夜の演題は
紙入れ
文七元結
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大圓朝ゆかりの会場ですので圓朝作品をやりました。
皆さん、喜んでくださいました。
終演後は手伝ってくださった皆様と共に、菜香亭2階の部屋で楽しい打ち上げ
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ふるさとツアー、先ずは上々のスタートを切りました。

いよいよ明日から始まります。
2023年春風亭正朝ふるさとツアー
詳細は以下です。山口県の皆さ〜ん！お誘い合せの上ご来場ください。

◆6月24日（土）　第1回春風亭正朝独演会
【会場】菜香亭大広間（椅子席）　山口市天花1-2-7
【時間】17時受付開始　17時30分開場　18時開演
【木戸】前売 2000円 当日 3000円
【主催】春風亭正朝独演会実行委員会
【共催】NPO法人歴史の町山口を甦らせる会
【後援】山口市
【問合せ・ご予約】山口市菜香亭　083-934-3312
2023,6,24,菜香亭独演会
◆6月25日（日）作上夏法座落語会〜第7回春風亭正朝独演会
【会場】善照寺本堂　下関市豊北町阿川594-1
【時間】13時半〜おつとめ（正信念仏偈）住職法話　14時〜正朝独演会
【木戸】無料
【問合せ】善照寺　電話083-786-1053
【アクセス】ＪＲ山陰本線・阿川駅より徒歩8分
2023,6,25,善照寺
◆6月26日（月）東泉寺落語会〜第6回正朝独演会
【会場】東泉寺　山口市秋穂東1333　電話　083-984-3251
【時間】14時開場　総代長あいさつ　住職法話　15時落語開演
【木戸】500円
【問合せ】田中 090-4101-8387
　※下の写真は2019年7月1日撮影
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◆6月27日（火）第8回お寺で聴く古典落語の夕べ
【会場】善正寺　防府市大字田島南山手2584
【時間】開場17時30分　　開演18時
【木戸】500円
【問合せ】 善正寺‎　電話　0835-29-0406
　※下の写真は2022年6月28日撮影
7.美樹
◆6月28日（水）台々亭寄席〜第10回春風亭正朝独演会
【会場】江戸前手打ち蕎麦・上善庵　山口市平井549番地　電話 083-941-6766
【時間】開演14時30分　開演15時
【木戸】3000円
【定員】30名
【問合せ】荒瀬　090-2291-1756
　※下の写真は2019年7月7日撮影
6.改
◆30日（金）防府市江泊地区敬老会〜第10回春風亭正朝落語会
【会場】江泊自治会館　防府市江泊　電話0835-24-2363
【時間】開場13時　開演13時30分
【木戸】1000円
【問合せ】曽我隆　090-9065-8817
　※下の写真は2019年7月3日撮影
8.改
◆7月1日（土）第1回春風亭正朝落語会
【会場】昌福寺　山口市徳地堀1449
【時間】13時30分開場　14時開演
【木戸】無料
【問合せ】昌福寺　電話0835-52-0161　

以上、7会場で独演会を開催します。
お誘い合せの上ご来場ください。
心からお待ちしています。

今週の土曜日です
第47回住吉亭春風亭正朝独演会
2023年住吉亭
令和5年6月17日（土）
ティアラこうとう小ホール
江東区住吉2-28-36 　電話 03-3635-5500
木戸：2000円　全自由席　正朝後援会1500円
東京メトロ半蔵門線/都営新宿線　
住吉駅A4出口徒歩4分

夏の噺二題申し上げます
2023年住吉亭切り抜き47回
『船徳（ふなとく）』
道楽が過ぎて勘当になった若旦那の徳三郎は、柳橋の船宿「大升」に居候しています。
ある日突然、船頭になりたいと言い出した徳三郎に困った親方ですが、望み通り船頭の修行をさせました。
ところが、船頭なんてそんな簡単にできるものではありません。
素人同然のにわか船頭が、四万六千日（ホウズキ市）お暑い盛りの日に、初めてお客様を乗せて隅田川を漕ぎのぼります。
案の定、船はとんでもない状態になってしまいます。
若旦那の奮闘ぶりと危険にさらされるお客の珍騒動をお楽しみください。

『百川（ももかわ）』
日本橋浮世小路の「百川」は江戸時代後期から明治初頭にかけて実在した懐石料理の名店です。
ここで実際に起きた出来事をそのまま落語にしたとされています。一説には「百川」の宣伝、今で言うコマーシャルのために作られたとも言われています。
日本橋魚河岸の若い衆が朝から「百川」の二階座敷で酒を飲んでいました。
そこにやって来たのが田舎から初めて江戸へ出て来て、この日「百川」に奉公することが決まったばかりの百兵衛（ひゃくべえ）さん。
あいにく女中が全員髪をほどいてしまい座敷に出られなくなったので、主人に「ご用を聞くだけ」と言われ仕方なく座敷に上がりました。
「河岸の気の荒い連中だから、言葉に気をつけて」と言われた百兵衛さん、田舎言葉でバカっ丁寧に自己紹介をしたりしたものですから、すっかり面喰った河岸の若い衆。
とんちんかんなやり取りの末、隣町（となりちょう）の祭の掛け合い人と勘違いしてしまいます。
そこから巻き起こる笑いの数々。最後までごゆっくりお楽しみください

ご予約・お問合せはこちらのコメントでどうぞ。
またはメール  shocho@rakugo-net.jp
または電話 03-6755-1991
で直接正朝まで。
皆様のご予約を心からお待ちしております。

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