December 18, 2011 22:11

「20代にしておきたい17のこと」by 本田 健

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なかなか良い本でした。

僕は、彼の「ユダヤ人大富豪の教え」は、
それこそ、本がボロボロになるまで、
何度も何度も、繰り返し読みました。
(赤ペンで線を何度も引き、余白には自分の感想を書き込みまくっていた。)

しかし、彼の講演会に、2009年の1月に参加をしてからは、
彼の出で立ちを拝見して、まあ、ガッカリしてしまったわけで、
(彼はその時、全身ムラサキ色のスーツを着ていらっしゃいました)
それから、何だか、
「あんなに崇拝していた本田健は、こんな人だったのか・・・」
と、勝手にガッカリして、彼の本からは大分手を引く様になっていました。


しかし、それも、
人を外見で判断している様なものですから、
失礼な話ですよね。

そもそも、僕は彼の中身を最初に読んで、
それで好きになったのですから、
外見は、関係ないですからね。
(もしかしたら、紫のスーツも、ちょっと目立つ為にしていたのかもしれないし。)

*****

ということで、この本も、
出た時には、「どうせまた、金儲けのためか」なんて
ひがんで読まずにいましたが、
今日図書館で見つけたので、借りて来ました。

さらっと、30分ちょっとで読める内容でしたが、
非常に良かったです。


中には、
親友を何よりも大事にしておくこと、
メンターを持つことの大事さ、
親と和解をすることの重要さ、
「自分は何のために生まれて来たのか?」の問いに、
真剣に考え、自分なりの明確な答えを出しておく事の大切さ、
自分の大好きなことを知り、それを突き詰める事の大事さ、
趣味を持つ事の大事さ、
大切なパートナーを持つ事の大事さ、
そして、自ら、運を強める事の大事さ、
などが、書かれています。


タイトルには、「17のこと」とありますが、
実際は、それぞれの17個のテーマに対して、
3〜4つずつくらいのコラムがあるので、
恐らく全部で、50から60ほどのことが書かれています。



本田健の素晴らしいところは、
彼も自分で書いていますが、
「何が正しいか、正しくないか」のジャッジは、
一切書かずに、
その本を読んで、どう感じたかは、
全て、読者に任せようとしているところです。


彼の小説の場合には、
少なからず彼の意見が入りがちですが、
今回読んだこの本に関しては、
そういったところがなく、
よって、すっすっと読みやすいタッチになっていました。

*****

実際に、彼がこの本に書いた全てのことを、
自然にできている20代というのは、余りいないと思います。

そして、彼はいつも、
お金の事や、愛情の事などを本に書きますが、
それは結局、
自分のルーツを知る事、
自分の親のことを良く知って、
自分の持つ「常識」「考え」は、
どのように構築されてきたのかに気づき、
それを癒す事から、全てが始まりますよ、
ということが、根本のメッセージに入っているので、
読んでいて、読み終わった後に、
自分を振り返り、まるでセラピーに行って来たかの様な、
爽やかな爽快感が感じられます。

*****

彼が書いている事は、ほとんど宗教に近いものだと思いますが、
世の中の健康的な宗教というのも、
結局は、そういうことを根本では伝えようとしているのだと思います。

*****

「自分は、何のために生まれて来たのか」
「自分のルーツはどこにあるのか」
「自分にとっての幸せとは、何なのか」


そういった、根本的な問いかけに対して、
自らが、自分なりの答えを出せること。

それが、自分の揺るぎない価値観となり、
人生を送って行く上で、大切な軸となります。


その大切さを、彼は説いています。

******

彼のこの他のシリーズも、ぜひ読んでみようと思います。

そして、彼も、よりスタイリッシュなスーツを着て下されば、
ますます僕はファンになるでしょう。

2011/12/18 22:07



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