stt0909240808005-p1それだったら、最初から「辺野古V字滑走路案を少し縮小して海岸の浅瀬に」といっておれば政治生命が危うくなるほど混乱はしなかったように思う。アメリカはどんな俄仕立ての案を持っていこうと、普天間が厭だというから辺野古にしたのだから、YESというはずもなく、代替施設として辺野古海岸を「候補」として検討してやったのだから、それしかなく、それがいやなら普天間にいるだけのことだという
アメリカの主張は、一応筋が通っている。いずれにしても屋久島をはじめ地元の了解がとれる見込みもない「県外」案も、アメリカの了解するはずもない「海外」案も、甘い言葉で選挙向けの方便でしかなかった。「詐欺男」といわれても仕方あるまい。

昔の歌に「♪嬉しがらせて、泣かせて消えた」という薄情男への女の未練節がある。次に典型的な演歌のテーマ「恨み節」を歌うのは、福島みずほちゃんの番であろう。IMG_0663

男ならここは一番、腹を括り、一国の首相として
「辺野古の海を汚せない。これは住民及び国民の総意である。ワシントン条約という国際的取り決めにも違反することは、したくない」とはっきり言えばいいではないか。抑止力もへったくれもないが、嘘は嘘で容認してもいい。でも単に「厭だ」といって困るのはアメリカだけである。困るといっても、無料で自国の快適な基地を提供して貰ってきたのが、そうでなくなるだけのことで、本来自己負担であるものが普通に戻っただけである。「抑止力」という呪文で無賃乗車が出来るのは、むかしヤクザの用心棒が顔パス(いまでも国会議員特権はあるが、似たような家業だから許されている)でいろんな遊興施設に無料で入れたことと類似する。

まっとうな軍事専門家の意見を聞き、ペンタゴンの関係資料を読んだ限りでは、アメリカ軍(特に海兵隊)が沖縄に駐留しなければならない軍事的根拠はない。政治的にも一国の断固たる主張(しかも民主主義に基づいた)を他国(アメリカ)が介入し覆すことはできない。ミャンマーや北朝鮮にだって妥協の幅があるのに、なぜ保安官助手・日本の要求は受け入れられないと決まっているのだろうか。答えは簡単である。日本が「断固」主張しないからである。

斟酌する、慮る、というのは日本人同士の美しい文化である。でも城壁都市アンド狩猟肉食民族には通用しない。というよりも「抑止力」呪文で金儲けしたり、政権の甘い汁を吸うことを隠蔽し、反対されそうなこと(たとえば核持ち込み)は密約にするという外務省の「常識」はアメリカ隷属を確固たるものにしている。「いやよ、いやよもすきのうち」花街文化はいまも顕在である。これはアジアを排撃する右翼がアメリカにだけ攘夷思想がないという不可解さと共通している。

昭和天皇がマッカーサーに命乞いをしたとき、「自分はキリスト教に改宗することも辞さず」といったとされるが、鳩山の本根が出てきたような気がする。

僕は護憲派で反国粋主義者であるが、日本人としての最低限の矜持だけは持っていたい。民主党支持者はであるが、鳩山の欺瞞に、もう我慢できない。多分政治に失望させる手段の一環だろうけど、まんまと国民政治離れ作戦に乗せられそうである。民主主義の危機だ。