6700031823_2150d96c70
なぜ急に解散風が吹き出したかと問われれば、急にではなく財務省の熟慮の上での解散風であると言わざるを得ない。

なぜなら、

四月の消費増税で景気の腰折れは回復せず、7〜9の速報値を見るまでもなく再びこの時点での消費増税は延期するしかしかない、だからその延期の決定を来年度の予算編成にまえにしないと編成そのものが不可能になるのである。

それゆえ

予算の年内編成をぎりぎり間に合わせるには11月中に仕方なく消費税一年半先送りを決定する代わりに、来年の一年半さき2017年4月には消費税が絶対実行が確約されてなければならいことになる。

ところが

衆院議員の任期は2016年12月までしかないから、2017年の実行という担保がされていない。、、、、ということは消費税延期を決めた同じ政権がその時まで続いていていないと将来の消費税による税収が計算できないのだから「政治的に」延期したのなら「政治的に」その決着の責任を取ってもらおうというわけだ。

したがって、

12月の早い時期に解散総選挙を行い2018年までの政権維持を確保するべきである。、、、というのが財務省の理由である。


安倍内閣は一見政治主導に見えているが、実態は官僚主導で政治家は「駒」でしかない。

だから政権与党は年内解散を急がざるを得ないのである。

与党自民党の後付けの理由として、党内統治つまり消費税強硬派の意見を抑え込む狙いが安倍にはあるだろうなどと永田町雀が言ってるようだが全然違う。彼の関心はあくまで安保法制・国防問題しかないのであって、どうしても彼の望む「日本を取り戻す」ためには相当の反対も顧みず政策を強引に推し進めることが必要であるからだ。

さすれば、

総選挙によって国民の信任を得たという「錦の御旗」を得て、フリーハンドを持つしかないだろう。しかもこれから
四年間。

ならば、

野党の足並みがそろわず、国民が「まだ」目覚めていない「今」しかないと考えるのは当然だろう。


ほかの解散の理由はテレビで御用評論家のいい加減なご高説を賜っておけばいいと思うが、要は政治家とか権力闘争に原因があるのではなくて、税収の伸びにしか関心がない「大蔵官僚のそろばん勘定」にしたがって政局があるという「事実」を忘れてはならない。

とりあえずここで選挙をやると思い切り投票率は下がるだろうし、国民の無関心がこそが「パワー」の源泉である自民ナンミョウが勝利するであろう。

国民は自ら招いた不幸を再びしょい込みさらにあと4年間塗炭の苦しみにあえぐはずである。

自己選択の責任は自分で取るしかない。


ところで、

「選挙に行かないのは適当な人かいないから?」

バカ言ってはいけない自民ナンミョウ以外なら猿でもなんでもいいから投票するしかないのである。

でなければ、

原発は再稼働し、辺野古は埋め立てられ、戦争できる国になり、生活は一層苦しくなるのは目に見えている。それでも自民ナンミョウがいいからというのであれば選挙に行かないことが一番であろう。そうすれば自動的に自民ナンミョウにフリーハンドを与えられるから、マゾヒストの願いは簡単にかなえられるというものだ。

また

「政治に倦んで棄権する」というインテリを気取った馬鹿者は、結局自民ナンミョウの応援団なのでありことを自覚してほしい。

いずれにしてもどんな手を使ってでも今の与党に反対の意思を示すしかない。全選挙区で与党以外に候補者がいない選挙区は今回ないはずだ。この際、与党以外なら親の仇でも構わない、憎んでいても、「共産党」でも仕方ないから選挙を棄権してはならないと思っている。

どうせ今の間接民主主義を革命で変える勇気も力もないのだから、、、、。