
要するに
政治屋を堅気だと「誤解」しているようだが、彼らこそ極道=ヤクザであり、地位と権力(代紋)をちらつかせれば何でもできるの信じている集団である。これこそ日本の伝統芸であるから無形文化財にでもしたらどうだろう。
いまだに
ヤクザな「業界」で仁義を切るとき「衆議院議員をしておりますあまり何某の〜〜」から始まるのが通例だし、あらゆる興業や乗り物ですらほとんど関係者は「顔パス」がまかり通っている。
しかるに、
あの腐れ顔をみたくもないから今回は写真だけは勘弁してもらいたいが、甘利明がどの面下げて「美学」だの「矜持」だのいいだせるのか。
それでは
やくざ同士で大枚を包むことで暗黙の義理かけをすることや、お足を当然のようにもらう、うすぎたいないドブネズミ野郎どものどこに「美学」や「矜持」があるというのか。
ちゃんと
答えてほしいものだ。美学ではなく醜学とでもいうべき。
いまさら
言い逃れや誤魔化しほど醜いものはなく、それでも「自分自身は公明正大だが”秘書が”」という主旨の弁明が党創立以来何十年もつづいているけれどよく飽きないものだと呆れてしまう。
もっとも
それが彼らやくざ稼業の「シノギ」だといえばそれまでだが、ならば専門のユスリたかりだけで飯を喰えばいいものを歳費だけでなく政党助成金まで余計に国民から掠め取っている「上に」まだハッタリ脅しでゼニを稼ぐとは外道もいいとこである。
、、、、てなことが
大方の国民感情だろうが、この犯罪は現実には立件するのが現行法では難しい。
つまり
政治家の「あっせん、受託、収賄罪」という容疑をかけ裁判で罪を確定させるためには、まず当該公的業務に対する権限がなければ「口利き」と見なすのは難しく、今回、国土交通省の管理下のURに権限を行使する立場には甘利大臣といえども他省であるため「ない」とされるのだ。
したがって
いくら脅しても具体的権限の行使ではない(とみなされる)ため、なんとなく政治家は金をもらい、なんとなくURは2億五千万はらったのであって、いわゆる「口利き」には当たらないというのが現行法の「正しい」解釈だと思う。
だから
法的に無罪放免だからといって腹の虫がおさまるものじゃないというのが庶民感覚なんだから今度の参院選で恨みを晴らすかといえばそうではなく、おそらくそのころには札びらが乱舞し伊勢志摩サミットのお祭り騒ぎで
このことなどすでに忘却の彼方なんだろう。
また
いまだに三権分立がなされていないこの国では検察当局だって動かないし、もし仕方なく動いたとしてもなるべく参院選に影響を与えないような配慮をするに決まっている。
だって
これよりもっと立件が「無理筋」の小沢事件を意図的に長く引っ張り、かならずしも「無理筋」とばかりは言えないこの件に手を付けないか、たとえつけても穏健に早く済ます宦官どもしかいないとおもわれる。
だいたい
ドリル優子だってそうだが、責任を鉄砲玉や爺がかわりに被るというのもやくざ業界の「常識」であるから、いつものように「本丸」は落ちないでそのうちシャンシャンになるのは分かっている。
それゆえ
癪に障るから自分のできることをなるべく「犯人」たちの実名でストレートに事実関係だけを報道するしかないだろう。
ちなみに
一通りおさらいすれば、この事件は甘利明TPP担当大臣と秘書の金銭授受疑惑であり、公設(税金で食っている)秘書二人のUR(独立行政法人都市再生機構)に対する口利きがあったいう単純な噺だ。で、この二人とは薩摩建設の一色武の依頼を受けた公設第一秘書の清島健一そして政策秘書の鈴木陵允というおとこたちであり、清島はかって江田健司の秘書でもあった。
、、、という
たった数行のストレートな単純報道ですらS社だのI氏だのK秘書だのS秘書だのと訳のわからん配慮で大手マスコミは(記者クラブ加入の)すまそうとしている。
なんで
街頭インタビューと各党インタビューなどという「おきまり」のメッセージではなく、実際に脅されたURの交渉担当のコメントをなぜ報じないのか。
せめて
表に出ている録音の内容だけでも、、、大手マスコミは報道すべきである。国民が愚民ではなく官民一体となった狡さや狡猾さ、誤魔化し。隠ぺい体質こそが問題なのだ。ただの事実をきちんと教えないから大多数の国民が誤った選択をするのである。
ちなみに
「その」録音内容の一部とは、、、、、、
〈開口一番威圧したんですよ。私たちは、今までこれほどこじれた話なんだから、現場ではなく、ちゃんと本社に持って帰る話だろうという話をしてたんです〉
〈最初にガツンと会った瞬間に「あんたたち、俺たちの顔立てるっつったよな、わかんなかったの?」って言ったから〉
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
〈「駄目なら駄目なりにね、なんで値段上げられないのかね」って言ったら、「そうですよね」と〉など、URに対し補償金額の話をした上で、
〈「大臣もこの案件については知っているんで、こっちもちゃんと返事を返さなくちゃいけないんですよ」と言った〉
、、、、、これって山口組内での会話記録じゃないいんですが、まさにしゃべり方が玄人のやくざそのもののしゃべり方である。これで具体的に管理権限がないから収賄にならないってのは、、、
おいらにゃわからねぇ!
甘利氏の「首をとる」たらどうたらって話ではなくて、(有力)政治家の影響力について、このケースを例に具体的に知りたいと思っているのですけどね。それが司法上で問われるかどうか以前に、現実の政治の基盤として。
そういう「国民の知る権利」については、ぜんぜん奉仕してくれないよー、マスコミ。
まあ、おいおいURの周辺を取材した報道とかも出てくるのではないかと期待しているのですが、テレビでは圧倒的に「政局」報道。
そうした報道は視聴者が需要しているのでしょうが、別の報道のありかたも試してほしいものです。
そういえば、小沢一郎の秘書逮捕って、一頃、大騒ぎしていましたねえ。
小沢一郎のときあれだけ騒いだのだから、秘書さんの国会招致ではないかなあ。