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「世界の95%のテロはCIAのオーケストラだ(拙訳)」というプーチンには好き嫌いは別として度胸と思い切りの良さに加えた知性のようなものが匂ってくる。

どこかの

非知性総理とは大違いである。

もとより

orchestrateという動詞には音楽以外に周到に練られた(悪事?)と言う意味があり、英語が苦手な僕なんぞが驚くに値しないのかもしれない。

とまれ

ドナルドの軽挙妄動にも見えるシリア攻撃は世界中を震撼させているのは疑いようもない事実であり、北の指導者が発狂しているように見せかけるのなら俺はもっと発狂してやるぜと言ったところなんだろう。

しかし

親分や強いモノであれば二念なく直ちに従う我が国の「すねおくん」にも困ったものであるが、ダイナマイトを体中に巻きつけて大親分に喧嘩を売っているいる北のチンピラも、ここいらでいい加減にして欲しいものである。

ところが

謀略史観を得意とする連中は今まで反軍産だったトランプが今まで通りのアメリカのやり方(つまり濡れ衣を着せて侵略戦争を始めるやり方)に自分の人気取りのために豹変したとか、北と中国に対する脅しに過ぎないなどとまことしやかにノタマワっているようだが僕には単にそうとは思えない。

なぜなら

今回のシリア攻撃でロシアの怒りを買った軍産はこれ以上の拡大(第三次世界大戦)は望んではおらず、軍事専門家ほど腰が引けており、結果的に中東全体とりわけシリアはロシアの軍門に下らざるを得なくなってくるからである。

したがって

元「飛ばしの共同」の某田中宇などは、これはトランプの軍産向けの演技であり結果的に多極支配が一層進むためのアメリカンファーストの深慮遠謀であるとまでノタマワっているらしい。

だが

実際の国際政治というものはバーチャルな思考ゲームではなく、実際には血が流れ多くの被害者がでる「戦争」という忌まわしい行為が残念ではあるが基本となっているのである。

だから

現実にたとえ命中率が低かろうと効果が「それほど」でもなかろうと、現実にトマホークは夜空を切り裂き爆音とともにさく裂したのである。

それゆえ

現実に火器は使われたのであって、その後ろには直ちに「核」の使用という「戦略」が用意されていることを我々は十分再認識してからモノを言うべきであると僕は思うのだ。

それゆえ

シリア攻撃であれアルカイダ系の武器庫から飛散した化学物質であれ何であれ能書きなんぞは要らないから
武器が実際に使われ人が傷つき死ぬと言うことの愚行がいまだに止められないことをもっと問題にすべきだと思うのである。

したがって

「正義の戦争」などありえないし、そのものが名辞矛盾であり「戦争」自体が「不正義」であることをさらに強調してからしか世界情勢の論評や分析はありえないと考える。

なんとならば

抑止だとか制裁だとかを高めることがすなはち「敵基地攻撃能力向上」だとか挙句の果ては「核保有論」に繋がり、いずれは人類を破滅に至らしめることになるのである。

だから

僕は昔から一貫して言っているのだが、人間はいつかは絶対死ぬのだから座して死を待つのも無駄に抵抗してあるいは仕掛けて死ぬのも同じことであり、ならば徹底して戦わずして「生き、死ぬ」(たとい勝ったとしてもそれがどうした)という自然な流れに任せると言う方法しかないと思われるのだ。

ゆえに

いまだにビビり魔どもが火遊びをして馬鹿なことを繰り返しておるのだから、自分としては大声で「喝」と叫ぶしかあるまい。