Noriakiの楽雅記(らくがき)

雅楽「アジア里探(Return)Project」を進める三田徳明雅樂研究會・三田徳明主席のPrivate Blog。   東京・ソウル・中国北京/上海/杭州など、アジア各国での雅楽レッスンの模様、中国・朝鮮半島では消滅した一方で日本には残存する古代シルクロード芸術<唐楽/高麗楽舞踊>に接したアジア人の反応などをはじめ、 日常のよしなしごとを気の向くままに記して参ります。 お時間のあるときにお付き合いください。

2008年09月

Noriakiの北京滞在記  張龍妹先生と

3600e506.JPG昼休み、北京外語大学日本学研究中心の張龍妹先生と、舞踏学院前で待ち合わせ。
昼食をご一緒しました。

張先生とは東京大学留学中に神野藤昭夫先生のご紹介でお目にかかり、瑞穂雅樂會の公演の際に中国語での通訳をお願いしたこともあました。
北京に伺う際には私の精神的支えになっていただいています。

日本国内で見ていると非常に不満に思える自国のマイナス面が、中国サイドから見るとプラスに見えることがあること。
伝統と普及、歴史と今、つなぐことの困難な二つの事柄を結びつけるための「仕掛け」などなど、本当に食事することを忘れるくらい、いろいろ有意義なお話が出来ました。

張先生、お茶以外も「創作」山東料理、おいしかったですよ。
ご馳走様でした!
11月は東の都で是非!!




Noriakiの北京滞在記  夜明けの北京

364a4274.JPG舞踏学院教員&外国人用宿舎から見た朝日。
ビルの谷間から太陽が昇ります。

どんよりとした朝。
この後稲妻が走り、スコールが来ました。

北京はもともと乾燥した町でしたが、このところ異常に雨が多いそう。

そういえば毎日のように一時的に豪雨が来ます。

気候の変動、東も北も一緒ですね。。。

Noriakiの北京滞在記 中国で韓国料理(?)

da4e2aa4.JPG張哲さんに「韓食チュワエヨ」って言ったところ、彼女も大好物だそう。でも、今夜は「ローストビーフ、食べに行きましょう!」って言う・・・???
何君とBen君(ごめん、簡体字、読めないんだ。。。)も一緒に行くそう。

で、レストランに到着して納得。

「韓国焼肉」のお店でした。

入り口にはチマチョゴリを着た朝鮮族らしきアガッシがいて「オソオセヨ〜!」。

ふふ〜ん、もう完全に「故郷」に帰ってきたぞモード。。。

メニューを見ると、お、大好物の<スンデ>!
こうなると、もうハングルしか目に入らないのね!
(韓国語できないけど、メニューにある好きな食べ物の字は読めるんです。ソウル生活の知恵ね。)

「オー、スンデ、イッソ!?」

店員「ぽか〜ん・・・」

そっか、朝鮮族ばかりが働いてるわけないか。。。
(あ、中国語でスンデのこと、なんていうのか、聞かなかった。。。)

ところがこれが「売り切れ!」
で、マッコリはメニューにもない。。。
で、頼んだお肉がマトン。

かなり変化球気味です。

で、「スントゥブチゲ」頼んだら、チゲのおっきいこと。。。
味は日本人向け並みにマイルド。。。

ハサミの使用法とキムチの味は本場のままでした。。。

Noriakiの北京滞在記  王・劉 両老師との再会

朝、部屋の電話が鳴ったと思ったら、きき覚えのある声。劉青弋老師からだった。
2004年にソウルの国際会議で私が出会って以来お互いに両国を行き来している中国芸術研究院の王克芬老師にとっては一番弟子にあたり、中国古典舞踊界の重鎮だ。
今春、東京の私の家を訪ねてくれた。
現在は芸術研究院にお移りになったが、以前の勤務校である北京舞踏学院の中にまだお住まいだという。
で、「すぐに三田老師の部屋に会いに行く!」
と、おっしゃる。

(私も「老師」らしい。。。中国では「先生」を尊敬と親愛の意をこめてこう呼ぶ。しかし日本人であり、しかも数ヶ月前に四十台に乗ったばかりの私にとっては、少々複雑である。。。)

果物、お菓子、コーヒー、ミネラルウォーター・・・山ほどのものを部屋に持ってきていただいた。(・・・この山、誰が消費するんだろう???)

いやー、とにかく大歓迎していただいて、大興奮してくれてるのはよーくわかるんだが、劉先生の英語が、むずかしい。。。彼女は英文は書けるが、話すのが大の苦手なのだ。中国語と英語が混じってくると、難度はさらにあがる。

「劉老師、張哲嬢に通訳に来てもらうから、ちょっと待ってね。」
って言っても、
「深い話はしないから大丈夫よ。」
っておっしゃる。

でも話の内容は、すぐに深みに入っていく。

「そうだ、王克芬老師も交えて一緒に昼食しましょう。私も王老師にお目にかかりたいし。そのとき英中通訳がいたほうが、王老師のためにはいいでしょ!?」

で、やっと話がまとまった。
内心ほっとしながら張さんに電話する私。。。
(張さん、いつもごめんね!)

学院からほど近い、老舗の山東料理屋で王克芬先生、劉先生、張さんに私で昼食をとった。

いやー、お二人はお年なのに、すごい量を注文するんだ。
4人で8人前くらい頼んでる。

何であれで痩せてんの!!?

考えられない!  信じられない!!

中国に雅楽を持ち込んだ震幅は、韓国の時の10倍以上だ。

その大きな理由は、やはり王克芬先生の存在だ。
中国古典舞踊界では、王克芬先生が早くから日本雅楽の重要性を繰り返し説き続けてきた。
そして現在の指導者のほとんどが、王先生の教え子なのだ。

そこに舞楽を持って、私が現れたのである。
かつて某氏は私のことを「不思議に身軽でよく跳ぶドラえもん」と評したが。私はここでは、既にドラえもんの域を超えていると言える。

先年大病された王克芬先生だが、今は至ってお元気でおいでだ。これからもさらにご活躍いただかないと!

一方の私は、そろそろ胃が疲れてきてることを実感してきた。。。
中国は、食事が、一番辛い。。。(おいしいんだけどね。。。)

Noriakiの北京滞在記

74c09d09.JPG北京舞踏学院のスタッフ・大学院生と一緒に

正午、学院内のレストランで歓迎昼食会を開いてくれました。

日曜の昼から少し飲み過ぎた先生たち。すっかり出来上がっちゃった顔してますねぇ・・・。

コロコロ変わる日本の首相に、世界の目は冷ややか。。。
「失笑って感じかな?」と思うと、日本の行く先を本気で心配されちゃう始末。
そして出てきた質問は・・・
「あんな最悪な政治情勢なのに日本経済は急激に落ち込むことなく平然と機能するのは、官僚制度が完璧だからか?」

う〜ん、日本人としては複雑だぁ。。。皆さんなら、なんて答えますか?

何か言わなきゃ!と思った私、こうはぐらかしました。

政治のトップがあれほど簡単に職務を放り出す国は確かに信用のおけない最低レベルの「政治小国」だといわれて仕方ないでしょう。
しかし他方で日本は、「潜在的」には類稀なる文化大国でもある。特に伝統文化の保存に関しては世界に冠たるものがあるといえましょう。中国大陸や朝鮮半島では既に滅びた唐楽・高麗楽舞踊を日本雅楽の中に保存していることは、その象徴だといえます。
アジアの人々の果たしえなかったシルクロードの音楽・舞踊芸術の保存という大業を、他ならぬ日本が今日まで成して来たわけです。
そして私は今、そのアジアの至宝を中国の皆さんと共有するためにここにいるのです。

(実は、「潜在的」には、ってところがミソなんですがね・・・)


「政治小国」の名誉挽回! 雅楽は日本を救えるか!?

これは明日から「本気」にならざるを得ないね。。。
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