週刊メインストリーム通信Vol.378 新スタッフ紹介

5月より千葉県から引っ越して、スタッフになった高橋枝里子です。私はお酒が大好きでビールを毎日呑むのが日課です。これから暑くなる時期なので、更にビールの本数が増えると思いますがそこはお許しください。(笑)
私が障害者になったのは7年前で、原因はお酒を呑みすぎて酔っぱらって帰ってる途中に転んで沼地に落ちて脊髄損傷になりました。


目覚めた時は朝の5時くらいだったので人通りもなく、どんなに助けを呼んでも全然助けてもらえませんでした。落ちたのが沼地だったのですごい寒いし、腰はすごい痛いし足の感覚はないし、このままだったら死んでしまうと思いながら必死に自分の携帯を探しました。すると、運よく頭の方に携帯がささってたのですぐに警察に連絡して助けてもらうことができました。
病院についてすぐに検査して腰と肋骨が折れて肺に穴があいてることがわかりました。腰よりも肺のほうが問題で、ICUに移されました。高熱が続き状態が悪くなり、父と母が医者から「今夜がやまです」と言われ号泣していたそうです。しかし生命力が強い私はそのやまを乗り越えました。そこからどんどん状態がよくなり、腰の手術も無事終えて何ヶ月か入院してリハビリ専門病院へ転院しました。

最初はリハビリして絶対に歩いて帰るんだと意気込んでたんですが、そんな甘いことではないとすぐに思い知らされました。でも歩くことは不可能でも、自分で何でもできるようになりたかったのでトイレの練習や着替えなどのリハビリを頑張ってやっていました。
リハビリ病院で一番の思い出は訓練よりも、同じ障害の人達と友達になれたことです。

夜の自由時間に下ネタで盛り上がり、騒ぎすぎて毎日看護師にめちゃめちゃ怒られてカルテには下ネタ好きと書かれてたらしいです。(笑)
まあそんなこんなで、無事に退院し仕事も始めて健常者だった時とあまり変わらずに生活してきたんですが、脊損や頚損の大敵の褥瘡ができてしまって入院することになったのが転機になりました。


前から少し海外旅行に興味があった私は、偶然話が合った看護師や隣の部屋のおっさんにネパールがおすすめだよと言われ、褥瘡が治ったお祝いに休職の期間を延ばして一人で海外旅行に行ってみようと思い立ちました。
空港に着いた瞬間、ネパールはどんなところかあまり調べずに行ってしまった自分がばかだったと気づきました。道はガタガタで、一人で行動するのは絶対に無謀すぎると思いました。でも奇跡的に日本人のおじいさんや介助ができるネパール人と出会い、めぐりめぐって当事者にも話を聞いたり、障害者施設も見学することができました。その施設は、物凄く汚くトイレや廊下は日本でいう公衆トイレ以下だったのに驚きましたが、もっと衝撃的だった事は廊下にいた小さな車いすに乗っている3歳くらいの女の子がいてその子は視覚、聴覚、運動障害があり、障害があまりに重すぎる為、施設の前に捨てられてたということでした。どうしようもない気持ちになり泣いてしまいました。一緒に来てた当事者の旦那さんに私にできることはありませんか?と聞きました。そこで言われたことは、どんなに貧しくても、他の人とコミュニケーションをとってみんなで楽しく笑いあえることが一番大事なことだと教えてくれました。私は、今までにない感情を持ちました。どういう風に表現していいかわかりませんが、いろんなことを教えてくれたネパール一人旅行は物凄く自分を変えてくれました。帰国してから、何か自分にできることはないのか考えた時、全然思い浮かばずネパールの当事者の旦那さんに連絡しました。そこでメインストリームのことを教えてくれ、ターニングポイントというイベントがあることを知り、すぐに応募したけど褥瘡の再発で断念してしまいました。でも気になりすぎたので、いろいろ調べた時にスタッフ募集のことを知りすぐに連絡し代表とお話して受け入れてもらうことができました。今こうしてスタッフとして働かせてもらって本当に嬉しく、毎日物凄く充実した日々を送ってます。自立するということは、そんなに簡単なことではないと思いますが、メインストリームと出会い人生が変わった私からすると、何かきっかけがほしいと思ったら是非一度メインストリームにきてほしいと心から思います。

まだまだ未熟ですが、一生懸命頑張っていこうと思うのとやってやろうという気持ちでいっぱいですのでこれからもどうぞ温かく見守ってください(^^)/

週刊メインストリーム通信Vol.376 トライやるウィーク


みなさんこんにちは!

今週のメルマガは「トライやるウィーク」についてお伝えします。

 

トライやるウィークをご存知でしょうか?

地域の中学生が街のスーパーや幼稚園、工場など様々な場所で1週間職場体験をするといったイベントです。

メインストリームでは3年前からこのトライやるウィークの受け入れをしていて、今年で4回目になります。今までは大社中学校と平木中学校の2校を受け入れていましたが、今年からは深津中学校の受け入れもすることになりました。深津中学校は去年、先生のトライやるというイベントでメインストリームに研修を受けに来た先生が今年のトライやるウィークの担当になり、ぜひ中学生もメインストリーム協会でトライやるをやってほしい!という推薦で、今年から受け入れ先に追加されました。このように以前研修を受けに来てくれた先生がメインストリームのこと薦めてくれることは嬉しいですね!

 深津中学校は日替りで違う生徒が来る方式でした。そのため合計10名もの生徒がメインストリームに来てくれました。1日だけなので、研修内容はお宅訪問を中心とした内容でした。車イス体験をしながら電車やバスを使って、スーパーで買い物をして、障害者から指示を受けて料理も一緒に作り、ちょっとしたアテンダント体験をしてもらいました。深津中学校には障害者の生徒がいないため、ほとんどの生徒が障害者の人と話すことが初めてだと言っていました。みんな緊張しながらも真面目に話を聞いてくれました。深津中学校は事前挨拶がちょうど介助スタッフ会議のときとかぶっていて、たくさんの障害者に囲まれながら挨拶してくれましたが、あとからその時のことを聞くと、めっちゃ人が多い上に車イスの人をこんなに一度に見るのは初めてなので圧倒されたと話していました。私もアテンダント面接をしに、初めてメインストリームに来た時は圧倒されたなぁと思い出しました。

 深津中学校の校区はメインストリームとも近いこともあって、建物の存在を知ってる子はいたけど、何をしているとこかは知らないと言ってました。行く前に郵便局の人に聞いたらあそこは障害者の施設だと教えられたそうです。確かに障害者は事務所にいっぱい来てるけど「施設」ではありません!その話を聞いてまだまだ地域の人達にはメインストリームは障害者施設だと思われているんだというこを知りました。世間では障害者が1つの建物にたくさん集まっていたら、そこは障害者施設だと思う人が多いのではないかと思います。そもそも障害者施設がどんな場所か知らないから、簡単に「施設」というワードでまとめられるのでしょうか。

中学生には施設の説明もして、メインストリームは施設じゃなくて、どんな重度の障害者でも地域で自分らしい暮らしができるように活動している自立生活センターだと説明しました。実際にお宅訪問で障害者が一人暮らしをしている家を見てもらったので、施設じゃないということは分かってもらえたとは思います。

 平木中学校と大社中学校は今までやっている1週間もののトライやるをしました。今年は平木中学校から男の子が3人、大社中学校から男の子が2人、女の子が2人の合計7名が来てくれました。7名ともメインストリームは第1希望ではなかったそうですが、それは毎年のこと!最終日にはメインストリームに来てよかったと思ってくれるように、できるだけ楽しくおもしろく自立生活センターのことや障害者のことを分かってもらえる内容を考えました。

 深津中学校と同様に、大社も平木も身体障害のある生徒は学校におらず、このトライやるで初めて身体障害者の人と関わることになりました。私は言語障害クイズの講義をしたのですが、みんな真剣に聞き取ろうとしていて、講義が終わった後も言語障害のある人と話していたので嬉しかったです。

毎年恒例の運動会も中学生に人気で、みんな張り切っていました。私が中学の頃、車イスの子がいましたが運動会はずっと見学していました。メインの運動会みたいに工夫すればその子も参加できたのになぁと今になって思います。運動会も自立生活もそうですが、工夫すれば障害があっても一緒に楽しんだり、1人暮らしができたりします。障害があるからできないと諦めたり排除するのではなく、様々な工夫を考えることが大切ですね!中学生にもこのことを覚えておいて欲しいです。

 4日目は車イスに乗って西宮の各所をまわるポイントラリーをしました。中学生は車イスに乗るのも押すのも初めてで、普段は気付かない段差やちょっとした坂道が車イスでは大変だと言っていました。他にも駅によってホームと電車の段差の高さが違ったり大変やなぁと車椅子ユーザーの目線で街を観察できていました。

最終日の感想では第1希望じゃなかったけど、メインストリームに来てよかったと言ってくれました。中にはお宅訪問に行った家に、今度は友達も連れて行きたいという子や、ここでバイトしてみたいという子までいてくれて嬉しかったです。今回来てくれた子達が、友達や家族にメインストリームで体験したことを話してくれたらいいなと思います。そして、この体験で学んだことや感じたことを大人になっても忘れないで欲しいです。

 太田遥


週刊メインストリーム通信VoI.375 アクセス関西春の学習会

みなさんこんにちは。今週のメルマガは5月16日に行われた「アクセス関西春の学習会について茂上がお伝えします。

 

今回の学習会では「鉄道事業法と道路運送法についてもっとよく知ろう」と題して交通アクセスに関する法律について、日本福祉のまちづくり学会の山名さんに講演をしていただきました。

 

私たちが交通アクセス問題で考えるのはバリアフリー法ですが、鉄道などの公共交通機関は多くの法律に則って運用されています。例えば「電車に車いすで乗る」という行為は「旅客運輸規則の旅客営業取り扱い規定」という法律の中に書かれています。この法律の中ではなぜか「電動車いすは4輪に限る」という文言が入っています。電車に3輪式の車椅子で乗る際に拒否されていたのはこの法律が根拠になっています。

更に「鉄道運輸規則」の中には「職員は鉄道の安全を第一に考え、客は鉄道職員の指示に逆らってはならない」との文言が入っています。よく聞く「電車に乗る時にスロープを頼んだら時間や乗車場所を指定される」という問題はこの規則によって駅員が正しいということになってしまいます。更に鉄道各社はこの法律をもとにして内規などを作っています。

 

なぜこの様なことが起こるかというと、大本の「鉄道営業法」という法律が明治33年にできた非常に古い法律だからです。鉄道を時間通りに安全に運用していくことが前提の法律です。車椅子の取り扱いについても後から作られたものです。だから沢山の問題が起こるのですね。

 

その一方でバス・タクシーの問題は「道路運送法」です。この法律は自動車で安全に人を運ぶための取り決めが書かれている法律ですが、安全に運ぶことが出来ないと運転手が判断した場合は乗車拒否しても良いということになっています。この安全というのは運転手によって判断が変わります。そのためにバスの乗車拒否は起こってしまいます。

講演の中では滋賀の帝産湖南交通バスの事例が紹介されました。これは車椅子の降車時の転倒事故をきっかけに全てのバス停で車椅子の乗降を禁止したという問題です。一つの転倒事故をきっかけにバス会社が過剰反応してしまいました。この問題はJCILの交渉と近畿運輸局の勧告により問題解決に至りました。その時の根拠になったのは道路運送法第三十条でした。三十条には「不当な差別的取り扱いをしてはならない」と書いてあります。

勧告をきっかけにJCILと帝産湖南バスは話し合いと研修を重ねて、乗車できる様になったそうです。

 

昨年のメルマガで「西宮でユニバーサルデザインタクシーに乗れる日が楽しみだ」と書きましたが、この問題はUDタクシーにもあてはまります。すでにUDタクシーの乗車拒否は起こっています。それはスロープの出し方が分からない・固定をしたことがないなどの問題で起こります。UDタクシーは間違いなく普及します。しかし、それをどう使うかはタクシー会社の判断です。A社では乗れるけどB社では乗れないということも起こると思います。そんな時に乗車拒否は問題だと認識させて、解決して行くのは当事者の役割です。

 

講演の中で「問題が起こった時に、どんな法律が原因なのかを知ることが重要」と山名さんはおっしゃっていました。全ての障害者が法律に詳しくなれという訳ではありません。でも、差別禁止法ができても不当な扱いの原因は「鉄道営業法」や「道路運送法」にあることが往々にしてあるのです。

僕自身、今回の学習会は難しそうだと思っていました。でも問題の根源がどこにあって、どの様に解決して行くのかと考えるのはシンプルなことだと感じました。

 

アクセス関西では秋にも学習会を企画しています。次回の学習会もお楽しみに。


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