人間は「慣れる」生き物だから幸せな毎日にも慣れてしまう。感謝を忘れないように。
平成最後に読んだ本に書いてあったフレーズ。結婚して子どもが生まれてから、今まで本なんか全然読まなかった私が本を読むようになったのは驚くべき変化だ。人間は「慣れる」生き物、ほんまその通り。今の自分の生活が当たり前になっている。良く家事をしてくれている旦那にも感謝の気持ちを忘れたらあかんなと思った今日この頃。
現在2人の子どもの子育てしながら、介助スタッフとして働いている。私の周りには子育ての先輩や友達がいて話には聞いていたが初めて子育てしてみて「こんなに大変だったとは!」と知る。子育て中のお父さん、お母さんほんまお疲れ様です。子どもって忙しい時に限って寄ってくる。子どもってなかなかさっとできない。子どもってなかなかはっきりいえない。育休中に感じたことは子どもは可愛いけど、1日中ずーっと誰とも話しせず子ども(赤ちゃん)と2人きりだと大人と話したくなったし外の社会と繋がりをもちたくなった。仕事だと分かっていても誰かと話できる旦那が羨ましかった。1人目の時はとにかく余裕がなくて今思えばちょっと産後うつになってたのかなと思う。保育所入所激戦区の西宮で保育所が決まり、ほっとした反面少し寂しい気持ちにもなった。働きたくても保育所に入れない人もいる中でなんとも言えない気持ちだった。仕事復帰するともっと余裕がなくなるのと同時に私の中のモヤモヤした気持ちがどんどん膨れ上がっていった。メインストリームは夜にお客さんの歓迎パーティー等がよくある。パーティーだけではなく普段も夜遅くまでうだうだ話してることがあって、そんなんが好きな私に葛藤が出てきていた。事務所に残ってもっとみんなと話したいけど、帰って子どもを寝かしつけなあかん。子どもがいるから子どもを見ることは当たり前。頭では分かっていても気持ちが整理できていなかった。どんな働き方をするか、どんな子育てをしていくかを日々日常が流れていく中で考えれていなかった。今は自分ができる範囲で自分なりに関わっていこうと納得できたら前向になれた。育休中メインストリームから少し離れる時間があって思ったことは、私やっぱりこの仕事が好きなんだなっということを再確認できた。働けるってことは幸せだなっと実感した。
私は今メインストリームで2018年4月から始まったインクルーシブ教育部に関わらせてもらっていて、それがすごくやりがいがある。障害があっても地域の学校に行っている子を持つお母さんの熱い話は何度聞いても泣きそうになる。
障害者のことをまだまだ知らない人が多いのが現状の今。メインストリームのスタッフの子どもが小学校に行った時に言った言葉が「何で車椅子の子がいないの?」だった。これ聞いてみなさんどう思いましたか?障害者と日々関わってたら障害者が当たり前に町に、学校にいるものやと思っている子ども。そんな社会いつになったらできるやろうか。そんな社会にしていきたい。娘の友達がメインストリームに遊びに来た時に「あの人何で車椅子なん?この人は車椅子に乗ってるけど歩けるの?」と聞かれていた。私は何も教えてないけど、娘は娘なりに説明していたしよく見てるなーと感心した。平成が終わり令和の時代が始まった。どんな時代になるのかな。障害者のことを知ってもらうには私達も活動をもっと頑張っていかなければならない。今から楽しみなのは、子どもの頃からメインストリームに関わってる子どもがどんな子になっていくのかな。
松島早七代