現在、中国北京では、冬季オリンピック・パラリンピックが開催中!!半年前の夏は、東京で夏のオリパラが開催されていました。

今回は、ろう者のことぷきが、東京オリパラで、フィールドキャストとして参加したボランティアのお話を、手話動画でお届けします。
今、北京で活躍中の様々な選手や、ボランティアの皆さんの姿にも思いを馳せながら、2021年を締めくくるきいろぐみのメンバーの話を見てください。



(簡単な内容)
〜きいろぐみ2021夏の手話ライブ映像から〜

今、東京2020オリパラが開催中です。(2021年8月)
ことぷきです。ろう者です。
南 瑠霞です。聞こえます。

今日は、ことぷきがとあるものを持ってきてくれています!!
東京2020オリンピックボランティアのユニフォームです。

ことぷきは、今、ボランティアに参加中!!
日に焼けました。笑

ボランティアは、駅や街を案内するボランティアのシティキャストと、大会会場内を案内するフィールドキャストがいます。
ことぷきは、フィールドキャストに参加しています。オリパラ両方に参加しています。

場所は、選手村に入っています。世界中の人がやってきて、皆さんが寝泊まりされている場所です。そのみなさんのサポートをしています。

担当しているフィールドキャストの仕事も、大きく分けて、4つあります。日によって、担当が変わります。

1、選手村の事務の受付。
選手だけがトレーニングするエリアがあり、そこの受付で、中へ案内したり、器具の故障などを確認したり、ボクサーなど、ウエイトを管理しなければいけない選手は、サウナにも入ります。

2、選手村の、生活居住エリアの1階の受付。
タオルやシーツを渡したり取り替えたり、クーラーやシャワーの調子が悪い場合は処理したりもます。

3、選手村への、選手たちの案内。
大きな荷物の運び入れの手伝いをしたりします。

4、生活居住エリアから選手たちが退出して帰っていく際の管理。
テーブルや椅子、ベッドなどの備品のチェックをしたりします。

そういうボランティアを体験しています。

ことぷきは、聞こえないけど、どういうふうに参加しているの?

ことぷきは、最初、手話通訳もいないだろうけどいいやと思い、ボランティアに申し込んで、UDトークや筆談など、コミュニケーションの準備をして、ボランティアに入りました。
中に入ってみると、ろうの人と手話のできる人のペアが組まれており、一緒に配置されました。

会場では、ボランティアのいろんなルールややり方の説明会などもありましたが、ペアになった手話のできる人が、きちんと通訳してくれました。中身を理解して、みなさんと一緒に活動できました。
数人でボランティアチームが組まれて、最初に自己紹介などもしましたが、手話のできる通訳者も一緒に、ろうの人とどうコミュニケーションを取りあえばいいかという情報交換も行いました。
通訳者がいないタイミングでも、みんなが積極的に、筆談などをしてくれて、いろんな話もしました。

選手村の受付をしている時、突然、話しかけられることもありましたが、通訳がいない際にも、相手にわかるように、耳のマークのついたマスクを手作りして、会場で活用しました。(動画をご覧ください。)
東京2020専用のマスクも、配られていたのですが、これだけだと、分かりづらいと考えて、自分の手作りマスクを使用していました。

外国の方が、肩をたたいて、話しかけてきたこともあります。どうしよう!?と思いましたが、相手は身振り手振りで話をしてくれて、「床が汗で濡れたので、拭いてください。」というふうに言ったことがわかり、床を清掃したりしました。
いろんな人と、コミュニケーションも、とても楽しかったです。

南も、ボランティアに参加したくなりました!!

ことぷきとしては、今回は、コロナ対応もあり、すごく大変だったと思っています。
マスクの人の口が読み取れない時もありました。
PCR検査も、毎回やっています。全ての日程で必ず事前にPCR検査を行いました。陽性が分かるとすぐに連絡がくるのですが、僕の場合は、連絡が来ることはなく、無事全てのボランティアに参加できました。毎日ドキドキしていました。

選手村では、いろんな国の人たちが集まり、国を代表する人たちの、力強いオーラも感じました。競技に燃える思いも伝わってきました。
たくさんの感動をもらいました。
みんなと一緒に、コミュニケーションをとりながら、残りの期間も、頑張りたいと思います。

以上、ことぷきのオリパラボランティアのお話でした!!

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提供:手話あいらんど手話教室

出演:ことぷき & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木孝二