魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (上) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
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面白かったんで「ぼくらの」の記事を書いて以降完全にほったらかしてたデッドカテゴリを掘りだしたよ!

多少ネタバレありですが、既読者向けに掘り下げるより未読者にオススメするスタンスで書いてます
というわけで以前本編のコミカライズを担当したハノカゲ先生によるスピンオフコミック。期待してなかったわけではありませんが、これが意外と面白い。

まず今作のメインは表紙を見ての通り、杏子とマミさんのベテラン魔法少女二人です。本編の魔法少女5人の中で、この二人の作中での重要度は正直4番手と5番手ですよね、どっちがどっちにしろ。何が言いたいかというと尺の都合上仕方ないですが、この二人は本編での描写がものたりないんですよ、色々と。主人公ながら契約を最後までじらしつづけたまどかや、4話で契約してから5678と4話かけてゆっくり地獄に堕ちていったさやかや、過去編だけに丸々一話つかわれたほむらと比べるとどうしても掘り下げ不足は否めない。

だから今作、少なくとも上巻はこの二人だけを徹底的に掘り下げてます。なのでまどかもさやかも出番はほとんどなく、ほむらちゃんにいたっては台詞ナシの1コマだけの出演。なので本編と時間軸がかぶるところはほとんどありません、上巻の引きを見るに中巻からは完全に本編と重なってくるようですが。

というわけで「掘り下げ」と書きましたが、要するに過去編です。ここではアニメ本編では早すぎる退場ゆえにあまり描かれなかった「人のために戦う魔法少女巴マミ」と回想でしか知られていない「裏と表から世界を救おうとしてた魔法少女佐倉杏子」が描かれていますが、「different」と銘打ちながらも杏子とマミの関係以外は元の設定に大変忠実で本編と大きく矛盾するところはありません。

じゃあわざわざスピンオフなんか描かなくても…と思われるかもしれませんが今作(上巻)で本当に大事なのは過去のマミさんや過去の杏子そのものではなく、彼女たちを取り巻く環境、杏子の家族や本編に出てこなかった名もなき魔法少女・名もなきクラスメイトの描写なんですよ。QBが「マミみたいなタイプの魔法少女は珍しかった、普通はもっと損得を考える」と言ってたのを裏付ける「損得を考える珍しくない魔法少女」が出てきたり、魔女退治でクラスメイトの誘いに応じる暇がなくて孤独だったり(二次設定に引きづられて安易にぼっち扱いにしなかったのは好印象)杏子が父親に魔法少女バレした後の二人のやりとりを長く描いていたりと全体的に本編では台詞だけで語られた部分を丁寧・忠実に漫画化してるんですね、だからdifferentとついていますが本編の前日談として非常によく出来ています、杏子とマミさんの関係のアレンジの仕方もいいファンサービスですし。そして中巻以降の大幅な本編改変の期待をあおる引きも上手い。

というわけで言うまでもないけど巴マミが好きな方は是非お買い求めください、
佐倉杏子が好きな方も是非お買い求めください。あとウチはノンアフィなんでアフィ嫌いな人もそのまま上のリンク経由で買って大丈夫ですよ。