名塚佳織キャラクターソングベストコレクション
名塚佳織キャラクターソングベストコレクション [CD]

名塚佳織 HAPPY ~KAORI NAZUKA CHARACTER SONG COLLECTION~ 評価B-

B1.桜
C2.けがれなき笑顔で -2009 version-
B3.ハートのつばさ <未夢ヴァージョン>
C4.成敗つかまつりますっ!!
A5.Birdie, birdie -Kaori Nazuka version-
B6.恋速ジェット -Solo version-
A7.ミライエンジェル -Solo version-
B8.恋の英単語
B9.Wind is calling me
B10.Will ~ココロの道標~
A11.雨の夜 虹の朝
A12.ma maman (私のお母さん)
A13.夢で会おうね -Album version-
B14.笑って
最近だとロボティクス・ノーツのフラウが記憶に新しい声優名塚佳織さんのキャラクターソングアルバム、私は古手川さんも絢辻さんもナナリーも好きです。さて、今作はTSUTAYAで随分前に発見してから、ずっと借りるか否か迷っておりました。その理由はですね、アマガミのエンディング「嘆きの天使」ですよ。いやーあれには衝撃を受けましたね。というわけで声優であることを考慮しても上手くな…いや、ここでオブラートに包むのはこれまで「上手くない」と形容した人に失礼なのではっきり言います、声優としても下手です、あまり詳しくないですが80年代のアイドルとかこんな感じだったんでしょうね。だってアマゾンのカスタマーレビューでは案の定ファンが星5つつけてるわけですが「はっきり言うと、歌は全然上手くありません。」ときっぱり断言したレビューに17人中17人が参考になったって投票してるんですよ。少し話を戻しまして残念ながら今作には収録されてないアマガミEDの「嘆きの天使」ですが、あれは歌はすんげー下手だなあと思いながらも、なんだかんだでトータルでは良い曲だなと思ったんですよね。で、今作を聴いてみてわかったのはその「すんげー下手」な歌は名塚さんの歌の中では「かなりマシ」なレベルの出来だということ。

というわけで曲に触れますと、まずM1「桜」からもうやばい、問答無用で歌の下手さが伝わってくる。そしてM2「けがれなき笑顔で -2009 version-」が輪をかけて酷い。Aメロはわりとまともなんですが名塚さんのオンチっぷりをご堪能くださいといわんばかりのBメロとサビでやたらと声を張らせる&音を伸ばさせるという歌が下手な人にもっともやらせちゃいけないことを要求する歌メロはもう完全に名塚さんとリスナーに対する嫌がらせですよ、作曲者は名塚さんに何か恨みがあるんでしょうか

更にすさまじかったのはM4「成敗つかまつります!!」ですね。萌えアニメでありがちなチープでダッサダサな打ち込みサウンド(微妙に和風)に曲名からも臭うようにキャラソン特有のキャラクターの心情をなんのひねりもなくストレートに綴った歌詞、これに井上麻理奈さんか日笠陽子さんあたりのボーカルが乗れば粗製乱造キャラソン一丁あがり!って感じなんですが(名前をあげたお二方はキャラクターを考慮してのチョイスです)名塚さんのネタにもならない圧倒的に下手なボーカルがとてつもない怪曲に仕立て上げてます。キャラソンはキャラクターや楽曲によっては時にちょうしっパズレに、オンチに歌うことが要求されるものですがそれとは違う、明らかに下手に歌うことを要求するタイプの楽曲ではないし、演技で狙って出せない本物の下手さ。サビで「お兄様しっかりなさって」と歌ってらっしゃいますが、まずボーカルがしっかりなさってくださいと。ちなみに曲の途中で語り、というか他の声優さんとの掛け合いがありますがそこはまとも。演技はいいんだ、演技は。

ただ歌が下手すぎて救いようがないかというと、そうでもないんですよ。全体的にバラードはマシです。まずしっとりスローバラードのM5「Birdie, birdie -Kaori Nazuka version-」は前の曲↑との落差もあってよく聴こえますね、バラードも上手いわけではないんですが、アッパー系にくらべればはるかにマシというか声の魅力で十分補える範囲。前の曲との落差も~と書きましたが普通に良い曲で、今作の中では一番歌がまとも。

M6「恋速ジェット -Solo version-」はアッパー系ですが、Aメロでちょっと可愛めの声色を使ってるのでまあなんとか聴ける、サビは厳しいですが。M7「ミライエンジェル -Solo version-」は打ち込み全開の電波系ソングですが歌の下手さが電波曲としてならギッリギッリで許せる範囲でとどまっているので、普通の電波曲として聴けます。

ベストトラックはM11「雨の夜 虹の朝」一択、歌は相変わらずかなり不安定ですが必死さが伝わってくる。あ、他の曲も必死こいて歌ってるのはわかるんですが、表現力的な意味での必死さが伝わってくるというか情感がこもってるので下手さも味と思える。あとはギター弾き語りに挑戦したM13「夢で会おうね -Album version-」も結構いい感じ

歌は基本かなりヤバイ部類、特にアッパーな曲は声優界でも指折りの下手さ、というか私の知ってる範囲では声優界で下が見つからないレベル。しかしバラードはわりと聴けるのが今作を救いようのないカラオケアルバムではなく、聴けなくもない愛すべき迷盤に引き上げてます。心の耳で聴きなさい、古手川さんや絢辻さんが実はすごいオンチなのがコンプレックスだからヒトカラでこっそり練習してるところを想像しながら聴くのです。そうそう、ジャケットの笑顔がすごくいいですね、あまりゴテゴテ修正かけてない感じがいいと思います。それにこの構図だと肩はbゲフンゲフン