カケヒのしづく

そして、魂の叫び。

未知なる山へ


 先週の水曜は、勤労感謝の日。
 あいにくの天気でしたが、最後の色づきを眺めに呉羽山周辺を散策してきました。
 赤いじゅうたんの上から富山市街を見下ろす、五百羅漢さま。
IMG_2029



 小雨降る中、燃える小路をゆく。
IMG_2045



 自宅近くの小さな神社も、晩秋の美を飾る。
IMG_2068



 大きく育ったイチョウと、大きく育ちゆく子供。
 まだまだ、大きくなれ!
IMG_2071



 ずっと氷雨の降る寒い一日でしたが、夕方、東の空の雲がパッと取れて、粉砂糖でコーティングされた山々が姿をあらわしました。
 あまりにも神々しくて、昔の人々が立山連峰に信仰を求めた気持ちが、なんだか、わかるような。
 世界一美しいスタバと、世界一美しい剱・立山連峰。
IMG_2085






 土曜日、午前中は晴れそうな予報だったので、そういえば今年はまだ登っていない、駒ヶ岳(越中駒ヶ岳)に行ってきました。秋や残雪期は何度も登っているけれど、初冬のこの時季は初めてで、なんともワクワク。
 6時50分、東又谷の僧ヶ岳登山口から、山歩き開始。
 宇奈月側はすぐ通行止めになったり、林道の状況がよくわからんので、最近はもっぱら東又を利用してます。こちらは標高700mほどなので、雪は全くありません。
IMG_2091



 毎度のことながら、いきなりの急登に、ドM登山者の血が騒ぎます。
IMG_2096



 標高1,000mを超えるあたりから、雪がチラホラ出てきます。
 杉と雪とのコントラストが、なかなかいい感じです。
IMG_2105



 7時25分、毛勝山の端から御来光。
 霧氷が朝陽を浴びて、キラキラと輝く。
 陽が昇るとすぐに融けて消える、一瞬の美しさ。
IMG_2117



 8時10分、成谷山。ここで目指す僧ヶ岳、駒ヶ岳がドーンと現れます。
 ここから先は、気持ちのいい稜線歩きが始まります。
IMG_2124



 朝陽を浴びた、凍てつく池塘。
 滝倉山とウドノ頭の間からは、鹿島槍のネコ耳がチラリ。
IMG_2132



 ここら辺で、くるぶしからスネラッセル。
 天気もいいし、まだまだ余裕があります。
IMG_2135



 稜線の北側には、大きく富山湾が広がる。
IMG_2138



 と、いつの間にか、南側から怪しげなガスが湧きたち・・・
IMG_2150



 みるみるうちに、稜線を覆い始めました。
IMG_2152



 しばれるなあ・・・
IMG_2157



 あっという間に、「ザ・冬山」の様相。
 ここら辺から膝ラッセルになり、展望は無いわ、ラッセルはキツイわで、折れそうになる心。
IMG_2161



 でもなんとか頑張って、9時10、僧ヶ岳(1,855m)。
 さっきまで、あんなにいい天気だったのに・・・
 なんも見えねえ。
IMG_2164



 ここでしばし、休憩も兼ねて、ガスの動きを注視しながら、今後の行動を検討。
 進むべきか、戻るべきか。
 15分ほどして、次第にガスが流れてくる。
 よし、行くしかない!
IMG_2165



 僧ヶ岳からは、一旦大きく100mほど下ります。
 最低鞍部まで下って、ここからようやく登り返し。
 先行者の、小さなケモノの足跡を辿ってゆく。
IMG_2191



 ヒーヒー言いながらも、やはりモフモフの新雪の感触は、たまらなく気持ちいい。
 点々と続くケモノの足跡に、バージンスノーを奪われているようで、なんだか悔しい。
IMG_2204



 久々の膝ラッセルは、やはりキツイ。
 ここを登りきれば、ピークのように見えるけれど・・・
IMG_2211



 10時5分、北駒ヶ岳。
 わかってる、もちろん何度も登っているのでわかっているのだけれど。
 それでもやはり疲れる、ニセピーク。
 目指す駒ヶ岳は、未だにガスに包まれています。
IMG_2212



 さあ、また一旦下って、ここからが最後の登り。
 どうか、登頂する頃には、あのガスが取れますように・・・
IMG_2218



 稜線上は、やはり風が強い。
 エビのしっぽ、鋭意成長中です。
IMG_2224



 ふと南側に目を向けると、毛勝山の後ろから、徐々に剱岳のシルエットが。
IMG_2225



 そして山頂直下、最後の急登が始まります。
IMG_2231



 今回唯一の、難所を攻める。
 アイゼンが効かない雪の状態なので、ツボ足で登るしかありません。
 埋もれたロープ、雪の下のツルツルに凍った岩に難儀しました。
 ここを登りきると・・・
IMG_2232

 

 10時40分、越中駒ヶ岳(2,003m)。
 ぐへー、疲れた。
 ツボ足でラッセルせざるをえない、今頃の雪がいちばん手ごわいかもしれません。
 それでも、ガスが取れての絶景に、大満足!
 生きててよかった。
IMG_2239



 まず目に飛び込んでくるのが、この後立山連峰のオールスター・パノラマ。
IMG_2262



 真っ白に冠雪した、雪倉岳、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
IMG_2263



 シルエットもエレガントな、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳。
IMG_2264



 そして南側には、なんとも魅力的な、滝倉山からウドノ頭、西谷ノ頭を経て毛勝山へとつながるセクシー稜線。
IMG_2240



 黒い霜降り牛肉を思わせる、毛勝山と剱岳。
 奥には小さく針ノ木岳の姿も。
IMG_2265



 本日のおやつは、スイスのマッターホルン型の三角チョコ、「トブラローネ」。
 チョコの中にハチミツでコーティングされたアーモンドが入っていて、カロリー高めで食べごたえあり、山の行動食にピッタリ。
 「やまや」などの輸入食品屋さんや、ネットでも購入できますよ〜!
IMG_2258



 こんなに天気がよくて、しかも誰もいない時には・・・
 「駒ヶ岳の山頂で、愛を叫ぶ」!
 しかし、寒い。
 気温は1℃くらいだったけど、風が強くて、体感温度は間違いなく氷点下。
IMG_2256



 というわけで、絶景を目に焼きつけ、11時15分、下山開始。
 ああ、素晴らしい稜線なのだけど、あの登り返しが、気になるわね・・・
IMG_2275



 下りこそ、慎重に、慎重に・・・
IMG_2285



 さあ、目指す僧ヶ岳をロックオン。
 気合を入れて、最後の登り返しへGo!
IMG_2283



 そして12時10分、再び僧ヶ岳へ。
 振り返り、来た道と駒ヶ岳を眺める。
 ぐへー、疲れた。
 これでもう、大きな登り返しはないはず。
 さあ、のんびり帰ろう。
IMG_2291



 しかしそれにしても、素晴らしい稜線。
 そしてなんとも愛嬌ある、鹿島槍のネコ耳。
IMG_2295



 天然のイケス富山湾と、能登半島までクッキリ。
 昨年は散々だったけど、今年の寒ブリは大漁とのウワサ。
 はやく、日本酒とともに味わいたいなあ。
IMG_2299



 再び、池塘のあるお気に入りの場所。
 陽を浴びて、なんとも神々しい眺めです。
IMG_2309



 だいぶ標高を下げ、毛勝山に最後の別れ。
 春になって、谷の雪が落ち着いたら、また、必ず訪れます。
IMG_2316



 そして13時50分、登山口に戻る。
 ああ、今日も無事に帰ってくることができました。
 山の神さま、ありがとうございました。
 途中ガスガスだったのに山頂では晴れにして頂き、本当にありがとうございました。
 しかし、この初冬の中途半端な雪、アイゼンもスノーシューも効かず、かなり手ごわい。
 久々のラッセルで、膝はガクガク、腿はツリツリになりました。
 本格的な雪山シーズンに備え、もっとトレーニングが必要です。
 でも、いい山歩きでした。
 さあ、家に帰ろう。
IMG_2320

 
 
 帰宅後、天気が良かったので、環水公園までサイクリング。
IMG_2334



 ホットドリンクで、ほっと一息。
 ココアとミルクティーで、心と身体を温めます。
IMG_2326



 そして橋の上のいつもの場所で、魂の定点観測。
IMG_2322



 今日は一日中ご機嫌で、その美しい山並みを見せてくれました。
IMG_2323



 晩秋から初冬へと装いを変える、暮れなずむ公園。
IMG_2344






 日曜日は、職場の後輩の結婚式。
 実は、先日、大熊山に一緒に登った彼が・・・
IMG_1609



 今度は、「結婚」という、大きな未知なる山へと、登り始めました!
 Congratulations!!
20161127142646



 新婦の手紙朗読シーン、もう、わかっちゃいるけど、ダメです、涙腺大崩壊。
 新郎も感極まったのか、新婦の涙を拭くためのハンカチで、自分の涙を拭きまくっていたのが、なんとも微笑ましかった。
20161127151508



 久々の出席だったけど、本当に、いい結婚式でした。
 結婚式って、やっぱり、いいですね。
 毎度のことながら、こちらまでほんわか幸せな気分になってくる。
 そして、明日を生きるパワーをいただきました。
 本当に、おめでとう。
 本当に、ありがとう。
20161127121827






 初めての山を登る時や、同じ山でも季節やルートを変えて登る時には、ワクワクドキドキして、心地よい武者震いに襲われる。
 未知なる山への、期待と不安。
 「結婚」という大きな、そして未知なる山へ登り始めた彼も、きっと同じような気持ちで、神妙に第一歩を踏み出したことだろう。

 でも、どうか忘れないで欲しい。
 どんなに激しく雨が降り、酷い吹雪になって、進むべき道を見失いそうになっても、その隣には、一生を添い遂げると誓い合った、大切なパートナーが居ることを。
 未知なる山も、ふたり一緒ならば、苦しみや悲しみは半分以下に。
 そして、楽しみや喜びは、2倍以上に。
 人生の、ちょっとだけ先輩として、それだけは、断言できます。

 結婚、本当におめでとう。
 お互い支え合って、どうか幸せな家庭を築いて下さい。

 愛、それはチームワーク!!

20161127113921








追伸:
娘たちの「その時」のために、これで涙腺トレーニングしてます。
が、毎回見るたびに、完敗の巻。
克服できる日は、来るのだろうか・・・



風情で腹は満たせぬが


 土曜日は、涙の休日出勤。
 日曜日、癒しと最後の色づきを求め、寺家公園と猿倉山に行ってきました。
IMG_1917



 寺家公園、もう終盤戦でしたが、僅かながら色づきは残っていました。
IMG_1920



 名残惜しや、去りゆく秋よ。
IMG_1929



 落ち葉のじゅうたんを、サクサク歩く。
 なぜか踊っている人が、約一名。
IMG_1927



 小さな手に、小さな秋。
IMG_1954



 坂道を駆け上がったり。
IMG_1935



 濡れ落葉も、絵になります。
IMG_1963



 色づきの中を駆け巡る、子鹿たち。
IMG_1953



 秋色少女。
IMG_1971



 地面に落ちた葉や池に浮かんだ葉が、いいアクセントに。
IMG_1969



 穏やかな時が流れる。
IMG_1980



 お次は、燃える猿倉山。
IMG_2010



 曇り空ながら、とても暖かい日で、この階段を上るだけで汗が出てきました。
IMG_1986



 猿倉山のてっぺん、風の城にて微笑む、風の精。
IMG_2003



 燃える御前山と神通峡。
IMG_1994



 富山平野を見下ろしながらの、癒し系ハイク。
IMG_2007



 お昼は、熊野の隠れた名店、懐かしの「天狗」にて。
 子供の頃よく連れてってもらったので、今でもたまに行きたくなります。
 久々に来たら、メニューに見覚えのないブラックラーメンが。
 ああ天狗よ、お前もか・・・
 味は、煮干しが激しく効いていて、美味しかったです。
IMG_1910



 そして、両親がおとなしくラーメンをすする一方で、子供たちは牛カルビ丼とカツ丼をがっつく。
 まあ、成長期だもんね。
 おなか、空くよね。
 紅葉なんて、関係ないよね。
IMG_1912



 自宅に戻り、特に理由もなく、のんびりラピュタ鑑賞。
 30年前から、もう30回以上は観てる。勢い余って、なぜかブルーレイまで持ってる。
 いいものは、いつ観ても、誰と観ても、いいのだ。
 もちろん、家族全員で絶叫するぜ、「バルス!!」
IMG_1863



 紅葉狩りの後には、紅葉色の濃ゆいビールを楽しむ。
 秋って、いいなあ。
IMG_2015






 子供にとっては、はっきり言って紅葉なんて、「どうでもいい」。
 それより、なにか美味しいものを食べることのほうが、どんなに幸せか。
 自分自身を振り返ってみても、当然の如く全然興味はなく、やたらと心動かされるようになったのは、ここ数年のこと。齢を重ね、紅葉や花など、「儚いもの」や「限りあるもの」に対し、なんとも言えぬ「もののあはれ」を感じるようになってしまった。

 紅葉をバックに、ついつい子供たちの写真を撮りまくってしまい、「えー、もう写真はいいよー」と呆れられる始末。
 呆れられても構わない。一瞬の色づきの中に、彼女らの、今だけの輝きを捉えたくて、夢中でシャッターを切り続けた。

 風情で腹は満たせない。
 でもいつか、大人になったときに、ふるさとの四季を愛で、風情を感じる心は、もってほしいと思う。

 そんなことを願いながら、春夏秋冬、いろんなところを駆け回っています。

IMG_1961



Recent Comments
Archives
livedoor プロフィール
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: