カケヒのしづく

そして、魂の叫び。

いつか花ひらく


 土曜日、のんびり目覚めると、予報に反していい天気。
 これはムズムズ、家でじっとして居られません。
 というわけで、いつもの愛すべき里山、ハゲ山(464m)に行ってきました。
 西種の集落に突如現れる、ステキな看板が登山口です。
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 土が露出したところには、はやくもフキノトウが。
 春は、間違いなく近づいています。
 天ぷらやフキ味噌にして、あのほろ苦い春の味を、はやく楽しみたい!
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 ふかふかの、田んぼの中を進む。
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 意外とスリリングな、急斜面のトラバース。
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 急登を越え、鞍部にて目指すハゲ山をロックオン。
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 アツい視線を感じて、振り返るとつぶらな瞳。
 彼らは保護されているので人間を恐れず、じっとこちらを見つめています。
 毛がふさふさで、とてもあったかそう。
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 峠山との分岐からいったん下って、最後の登りです。
 みんな暑くて、上着を脱ぎます。
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 ここにも野生動物が。
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 山頂直下をゆく。
 こうして見ると、ちょっとアルパインな雰囲気。
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 振り返ると、富山平野と富山湾の、穏やかな広がり。
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 今日も、来てよかった。
 冬でも、ツボ足で30分ちょっとで登れる里山ですが、いつ来ても十分な満足感があります。
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 完全なブルーもいいですが、雲と青空のミックスも味があって面白い。
 2月に、これだけの展望が得られれば、御の字です。
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 本日のキング。
 相変わらずのイケメンぶりです。
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 生クリームのような大日岳、奥大日岳。
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 「ハゲ」山から眺める、「毛勝」三山。
 なんともシュールです。
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 今日のチャレンジは、「抹茶シーフードヌードル」。
 かなりまろやかで、かなりフツーに美味しいです。
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 静かで和やかなる、時の流れ。
 すでに、春の空気感。
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 のんびり過ごした後は、里へ向かって駆け下ります。
 今日も、癒しのひととき、ありがとうございました。
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 翌日、これまたいいほうに天気予報が外れ、午後から長女とあわすのスキー場へ。
 イベントがあったらしく、ゲレンデ下部はけっこうな人出でした。
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 こうして2ショット撮らせてくれるのも、あとどれくらいだろう…(涙)
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 雪質は良好。
 雪不足に苦しまされた昨シーズンに比べ、今年はけっこういい感じです。
 ガンバレ、あわすの!
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 いつ来ても、混雑知らずの癒し系スキー場。
 これからも、末永く続いていってほしいです。
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 次女は、「昨日は山に行ったから、今日はインドア!」と、声高らかに宣言。
 まあ、それもよかろう。
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 夕方、剱・立山連峰の雲がスッキリとれて、その雄姿を見せてくれました。
 冬、これが見えると、本当にラッキーな気分になります。
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 そしてカップラーメンに続き、ビールでも新商品に手を出す。
 ホップの薫り爽やかで、たいへん美味しゅうございました。
 そして穏やかに、週末の時は流れてゆく。
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 先日、帰宅すると、次女が目を真っ赤にして泣いていた。
 わけを聞くと、卒業式で6年生におくる、在校生からの「よびかけ」のメンバーに立候補したのに、選ばれなかった、とのこと。各学年各クラスから3名限定の、狭き門だったらしい。
 しかし、泣いていた本当の理由は、今回のことだけではなく、今までのいろんなことが積み重なってのことだった。
 
 クラス委員にも立候補したのに、選ばれなかった。
 合唱コンクールの指揮者にも立候補したのに、選ばれなかった。
 選ばれるのはいつも、かわいくて頭がいい〇〇ちゃんとか、△△ちゃんばかり。
 「どうせ選ばれないのなら、これからもう、手をあげるのやめる!」と、泣きじゃくっていた。

 そうか、そうか。
 しくしくと泣き続ける次女の涙をふき、小さな体をそっとハグしながら、こう伝えるしかなかった。

 本当に残念だったね。
 思い切って立候補したのに選ばれなかった悲しさ、よくわかるよ。
 でも、どうか諦めないで。
 先生は、前向きなあなたの姿勢を、きっと見ているはず。
 もし仮に先生が気づいてなくても、お父さんやお母さん、神さまや仏さまは、ちゃんと見ているよ。
 どうかこれからも、あなたらしく、いろんなことに積極的にチャレンジしていってほしい。

 雪に耐え春を待つ、小さな蕾たち。
 きっといつか、大輪の花ひらく。

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求めず抗わず


 2月11日は建国記念の日。
 今年は土曜日と祝日が重なって、なんとも残念なカレンダーだったけど、昨年に引き続き、長女が富山県の書き初め大会に出場することになりました。
 真っ白な環水公園をてくてく歩き、会場の富山市総合体育館を目指します。
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 書き初め、バトル・ロワイアル!
 広い体育館で、これだけたくさんの子供たちがいっせいに書に取り組む姿は、ある意味、荘厳です。
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 カメラの限界ズーム&トリミングで、戦いの一瞬を切り取る。
 みんな、真剣です。
 ガンバレ〜!!
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 家に戻って、次女はエビぞり!
 姉に対抗するには、肉体に訴えるしかありません。
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 翌日は、芦峅雄山神社へ、お祓いを受けに出かけました。
 今年、なんと本厄なのです。
 自分は厄とか全然気にしないタイプで、今までもお祓いを受けたことはなかったのだけど、実家からの並々ならぬ圧力に屈して、ついに出かけて参りました。
 ちなみに、立山(雄山)の頂上にあるのが峰本社、ここ芦峅寺が中宮祈願殿、メジャーな岩峅寺が前立社壇で、3つともいわゆる雄山神社。それら三社は三位一体であり、どの社殿に参拝してもご利益は同じとされています。
 我が家は昔から、厄祓いも高校入試も大学入試も百日参りも七五三も、雄山神社ひとすじなので、浮気はまずいと思って雪深いこちらに出向いた次第。
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 岩峅よりもさらに山深く、訪れる人もまばらなこのピリッとした空気が、降りたての雪と相まって、なんともいい感じです。
 ちなみにこの場所、映画「剱岳 点の記」のロケにも使われたのです。
 どのシーンか、わかるかな?
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 ジャージ姿のおじさんが雪かきをしていて、雪多くて大変だなーと思っていたら、なんとその人が神主さんだったというサプライズ。
 いやー、なんとも生活感があって、いいですねー。
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 ジャージ神主さん、雪のなかから突然現れた参拝者にビックリしながらも、手早く正装に着替え、やさしく対応してくれました。
 氷点下の中、白い息を吐きながら、厳かに祈祷をしていただき、なんともありがたい気持ちになりました。なお、お題目は厄祓いではなく、より広範囲に効き目がありそうな「家内安全」にしてもらいました(静かなる抵抗)。
 ちなみに、この日は仏滅だったので、祈祷料金が3割引きでした。
 というのは全くのウソで、祈祷に大安も仏滅も関係ないそうです。たぶん。
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 神社からの帰り、通り道にある実家に寄り、祈祷の実施報告。
 そして近所のラーメン屋、「天狗」にてランチタイム。
 子供の頃から通っているお店ですが、数年前にリニューアルし、店内はかなり広く、メニューも豊富になりました。
 じいちゃんはチャーシュー入りオムレツ定食、長女は豚生姜焼き定食、次女は牛カルビ丼定食、妻は濃厚煮干ブラックラーメン、自分はチャーシューメンをチョイス。
 子供たちの食欲が、親を逆転しつつある…
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 昔ながらの、あっさり昭和テイストが懐かしい、チャーシューメン。
 チャーシューは、箸でちぎれるほどトロトロです。
 本日も、ごちそうさまでした!
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 自宅に戻り、実家から貰った、ひと足早いバレンタインのチョコを開封。
 なんとも春らしい、鮮やかなチョコです。
 いつも、本当にありがとう。
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 あまりに食べてばかりなので、天気が回復してきた午後、呉羽山に散歩に出かける。
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 冬のこの時季、空に青色が見えるだけで、なんとも嬉しい気分になる。
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 で、おやつにまた貰ったチョコを食べるという、終わりなきループ。
 外で食べると、これまた美味しいのです。
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 穏やかな、冬の夕暮れどき。
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 晩ごはんに、神社で貰ったお神酒をいただき、身体の内側を清める。
 これにて、真のお祓い完了。
 ちなみにこの雄山神社のお神酒は、近所の富美菊酒造さんのもの。 
 スッキリ辛口の、美味しいお酒でした。
 やるなー、羽根屋!
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 週明けの2月14日、家庭内で唯一の恵まれない男子のために、妻と娘がチョコケーキを作ってくれました。
 とっても、とっても美味しかったよ(涙)
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 心配していた今シーズンの雪も、1月中旬からの寒波到来により、山間部では日に日にその深さを増している模様。雪をこよなく愛する人間としては嬉しい限りだが、その一方で、山での遭難事故の報道も連日のように聞かれるようになってきた。
 冬山を少しかじる者にとっては、決して他人事ではなく、大切な人々を悲しませないためにも、改めて気を引き締めたいところである。

 幾度となく読み返している愛読書、新田次郎の「孤高の人」。
 その中で、主人公の加藤文太郎が初めて冬の八ヶ岳に挑み、強風に打ちのめされた後、冬山との付き合い方を悟る、こんなシーンがある。


 冬山への挑戦という観念が大きな誤謬だった。戦いであると考えていたところに敗北の素因があった。山に対して戦いの観念を持っておしすすめた場合、結局は負ける方が人間であるように考えられた。
 加藤は、赤岳に眼をやった。
 「あの山をおれは征服したのだ」
 そう思ったとたん、彼はまた伏兵のような突風に襲われて、あやうく突き飛ばされそうになった。挑戦も、戦いも、こんちくしょうも、征服もいけないのだ。そのように、冬山を敵視した瞬間、自分自身もまた山から排撃されるのだ…

(2013年2月、地蔵の頭より赤岳を臨む)
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 自分も冬山に限らず、道迷いや滑落を何度も経験している。
 そんな時はおそらく、「もう十分経験値あるしこれくらい余裕!」という思い上がりや、「多少無理をしてもとにかくターゲットを征服したい!」という功名心や、「SNSでたくさんの『いいね!』を稼ぎたい!」という承認欲求などによって、山に向き合うココロに、何らかの隙が生じていたのだと思う。
 そして山や自然や大いなる存在は、その僅かな隙を見逃さず、ヒトの傲慢さを正すため、然るべきペナルティを与える。
 
 ちっぽけな人間が、どうやったって太刀打ちできない存在に対しては、求めず抗わず、ただこうべを垂れるのみ。
 神さまに対しては、「いつも見守って下さって、ありがとうございます」。
 山に対しては、「いつも無事に登らせていただき、ありがとうございます」。
 それだけでいい。

 静寂なる雪深い境内を歩きながら、そんなことを思いました。

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