カケヒのしづく

そして、魂の叫び。

雪!雪!雪!


 先週末、ついに待望の寒波がやってきて、そこらじゅうが雪に覆われました。
 「犬は喜び庭駆け回り…」の歌そのままで、いてもたってもいられず、吹雪の中、八尾の夫婦山に行ってきました。
 小井波方面から、目指す夫婦山を見上げる。
 夫婦だけに、左が男峰、右が女峰と、仲良く鎮座しています。
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 例年通り、除雪は手前の養豚場まで。
 懐かしくもかぐわしいニオイの中、11時15分、山歩き開始。
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 11時35分、ようやく夏道の登山口へ。
 ぐへー、日本海の水分をしっかりと含んだ雪のラッセルは、いい運動になります。
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 ココロ癒される、モノトーンの世界。
 雪が全てを道に変え、どこを歩いても、あなたの自由。
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 里山ながら、巨岩が多いのもこの山の特徴。
 巨岩に連なる、荘厳なるツララのカーテン。
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 巨大ツララで、「 We are X 」!!
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 なんだかよくわからないけど、信仰心が芽生えてきそうな感じ。
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 峠に近づくにつれ、徐々に斜度は急になっていきます。
 だんだん、ももラッセルから、腰ラッセルに。
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 13時25分、松瀬峠。
 ぐへー、ここまでで、既にけっこう疲れました。
 自らのトレースを、雪があっという間に埋めていく。
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 女峰も寄ろうと思っていましたが、峠まででかなり時間がかかったので、男峰のみを目指します。
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 峠から男峰方面は、さらに急斜面かつ深雪が続く。
 特に急な箇所では、胸ラッセルになるところも。
 ああ、この奈落の底までズブズブいく感じ、たまりませんなあ。
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 大きなスノーバスケットをつけた125センチのストックが、ここまで沈む。
 い、意味ないッス。
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 山頂手前の荒々しい巨岩は、左から巻いていきます。
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 ここが本日の核心部。
 普段はロープが張ってありますが、今は雪の下。
 岩や木の枝につかまりながら、腕力まかせに登りきる。
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 岩を越え、しばらく行くと、もう高いものが見当たらない。
 おそらく、山頂周辺なのだけど、よくわからん。
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 かすかな膨らみを掘ると、標柱が現れました。
 というわけで、14時10分、夫婦山男峰(784m)。
 ぐへー、雪深く、無雪期ならば1時間もかからない山に、3時間近くかかりました。
 恐るべし、里山。
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 しっかし、なんも見えねえ。
 持ってきたおやつのドーナツは、悲しくもつぶれていました。
 でも、あったかいコーヒーと食して、パワー回復。
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 吹雪がひどく、あまりのんびりもできません。
 14時20分、早々に下山開始。
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 新雪の下りは、とにかく楽しい。
 滑るように駆け下りて、14時50分、下山完了。
 3時間かけて登り、30分で下る。
 うーん、ロマンですね!
 さあ、家に帰ろう。
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 日曜日は、これまた吹雪のひどい日でしたが、負けてはいられません。
 ようやく全面滑走可能となった、牛岳スキー場に行ってきました。
 しかし雪がひどい日は、このリフトがいちばんの苦行。
 雪のつぶてがビシバシ当たって、顔が痛えよ!
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 寒いだけあって、雪質は最高。
 子供たちも、ゲレンデトップからスイスイ滑る。
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 雪とともに、生きる。
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 恵みの雪、待ちわびていた人々で牛岳も大繁盛。
 富山のスキー場で、 ここまで人がいっぱい居るのも、久々に見たような。
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 ん?
 このポーズ、どこかで見たような記憶が…
 恐るべし、DNA!
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 家に帰って、黒ビール。
 なんとなく、寒い季節に飲みたくなります。
 あまり冷やしすぎないのが、ポイント。
 焙煎の薫りと苦みを、楽しみます。
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 冬は寒い。
 でも、あったかい。
 寒いからこそ、いろんなものの温かさやありがたさが、いっそう、身に染みてくる。
 そして、全てを覆い隠す、真っ白な雪。
 春に向けて、あらゆるものごとを、リセットするかのよう。

 そんな冬が、大好きです。
 どうか、子供たちにも、このふるさとの冬を、好きになってほしい。
 
 そう思いながら、この冬も、いろいろ連れまわそうと思います。
 覚悟のほど、よろしくね!

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絶対値確認作業


 正月の暴飲暴食で、予想通り、体重はすこぶる高位置をキープ。
 3連休の初日、運動不足解消とデトックスを目的に、山に向かう。
 冬のこの時季、北アルプスは天気が悪く、八ヶ岳や南アルプスに向かうことが多いのだけど、土曜日は奇跡的に日本海側も晴れの予報。というわけで、久々に岐阜側の中尾高原から焼岳を目指します。
 5時35分、中尾登山口より、山歩き開始。
 登山届を忘れずに(岐阜県の北アルプスエリアは未提出者への罰則規定があります)!
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 やはり雪は少なく、暗闇の樹林帯をツボ足でガシガシ登る。
 途中立ち止まって、木々が開けたところから、朝焼けに色づく笠ヶ岳を眺める。
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 7時10分、秀綱神社。
 今回の登山の無事を祈念します。
 ここらへんで、やっと膝ラッセルくらい。
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 7時30分、中尾峠。
 霞沢岳からのご来光が、斜面にテラテラと反射する。
 強風吹きすさぶ峠は、雪面がカリカリのアイスバーン状態。
 ここでピッケルとアイゼン、バラクラバを装備し、行動食を摂って臨戦態勢に備える。
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 これから目指す焼岳が、なんとも言えぬ威圧感をもって迫りくる。
 パッと見、そんなに難易度は高くなさそうだが・・・
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 振り返れば、朝陽を浴びて輝く、笠ヶ岳から抜戸岳の真っ白な美しいライン。
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 7時50分、いざ、出発。
 シュカブラを踏みしめながら、まずは正面にある大きな岩を目指します。
 最初は、傾斜も緩くて歩きやすい。
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 徐々に斜度を上げていきます。
 上高地を挟んで対峙する、明神・前穂と六百山・霞沢岳。
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 そして今回の核心部、山頂直下急斜面のカリカリトラバース。
 アイゼンを思い切り蹴り込んでも、氷化した雪面には僅かしか刺さりません。
 ピッケルを深く突いて確保しながら、慎重に歩を進める。
 緊張して冷や汗がタラタラ流れ、身も心も痩せる思いでした。
 (が、家で体重を測ったら痩せてなかった・・・)  
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 よせばいいのに、つい下を見てしまいます。
 こいつは、Can't stop です。
 くわばら、くわばら。  
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 危険地帯を抜け、北峰の噴煙が見えてくると、鞍部までもうすぐです。
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 ようやく鞍部へと辿り着き、生きた心地を取り戻します。
 稜線上のバージントレースを、刻む喜び。
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 焼岳南峰へのナイフリッジが美しい。
 中の湯からのルートは、あちらの鞍部へと向かいます。
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 地球が生きていることを、体感するひととき。
 氷雪と噴煙、冷静と情熱のあいだ。
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 そして9時5分、焼岳北峰(2,444m)。
 ああ、冬の北アルプスで、こんな展望を独り占めできるなんて!
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 もう、叫ぶしかありません。
 焼岳の山頂で、ヤケクソに愛を叫ぶ!
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 明神〜前穂と西穂〜奥穂の荒々しいライン。
 厳しさと美しさは、表裏一体。
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 いつまでも美しい、品のある笠ヶ岳から奥黒部の峰々。
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 上高地を見守るようにそそり立つ、六百山と霞沢岳。
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 焼岳南峰の向こうに、大きな乗鞍岳。
 今日は山スキーを楽しむ人々で、いっぱいだろう。
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 爆裂火口湖の向こうには、霊峰白山の清らかな姿。
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  南岳・大喰岳の奥に、黒くトンがる槍ヶ岳。
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 Don't think , just feel it!
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 まだ鏡開き前なので、気分はお正月です。
 丹波黒豆で栄養補給。
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 この眺めを、もう一度網膜に焼きつける。
 ああ、帰りたくない・・・
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 風も大したことなく、結局山頂で、1時間以上ものんびり過ごしてしまいました。
 10時10分、自らのトレースを辿り、下山開始。
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 しかし、自然の造形美には、本当にかなわない。
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 登りもコワかったけど、下りはもっとコワい…
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 牛歩戦術で、焦らず慎重に下ります。
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 山頂直下は未だに日陰で、カリカリのままです。
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 陽が当たりそうで、なかなか当たりません。
 雪崩とカリカリ、どちらもコワい…
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 ようやく安全な斜面まで辿り着き、振り返ってホッとひと息。
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  もう少し雪が多ければ、下部のほうは快適な山スキーエリアになりそうです。
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 11時すぎ、再び中尾峠へ戻る。
 振り返って、威厳ある焼岳を眺める。
 今日は登らせていただき、本当にありがとうございました。
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 中尾峠では、今日初めての、単独行の方と出会う。
 振り返ると、自然の前に人間は、あまりに小さな点としての存在。
 どうぞ、お気をつけて!
 装備を雪山ハイク仕様に戻し、11時15分、峠を出発。
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 下山途中の沢にて、これまた不思議な、自然の造形美。
 なんだか、春みたいです。
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 雪道を駆けるように下って、12時10分、登山口へ戻る。
 付近では、地熱発電の機械が忙しそうに動いていた。
 次世代のクリーンエネルギーとして、もっと活用できたらいいのに。
 いやしかし、今日も無事に帰ってくることができました。
 山の神さま、本当にありがとうございました。
 雪は予想通り少なく、登山口から中尾峠まではずいぶんラッセルでラクをさせてもらいましたが、中尾峠からのカリカリ斜面は、なかなかのスリルでした。特に山頂直下の急斜面カリカリトラバースは、登りはよくとも、下りで進退窮まる可能性があるので、冷静な判断が求められます。
 何はともあれ、新年山初めを無事、静かに終えることができ、展望も楽しめて、感謝、感謝のひとときでした。
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 自宅に戻ると、お昼過ぎ。
 まだ天気もいいので、次女を誘って、自転車で環水公園へ。
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 いつ来ても、本当に気持ちのいい公園です。
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 ここからの眺めは、富山県民の、新しい心の原風景になりつつあります。
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 散歩コースにぴったりなので、わんわんパラダイス化しつつあり。
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 夕暮れの土手沿いを、のんびり自転車で進む。
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 自宅前の土手からも、神々しい剱・立山連峰がクッキリ。
 クレーンが立つのは新しい県立美術館、8月のオープンに向け、鋭意建設中です。
 今日は一日中、冬の神さまからの、展望のプレゼントが楽しめました。
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 翌日は、曇り空ながら雨の心配はなく、家族登山の登り初め、ということでいつものハゲ山(464m)に行ってきました。
 予想通り、1月なのに、雪は殆どありません。
 なんだか、悲しい・・・
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 目指すハゲ山。
 あちらも、雪の気配はありませんね〜
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 山頂直下、今回は直登ルートから。
 多少のヤブこぎも、これまた楽し。
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 30分もかからず、山頂へ。
 ハゲ山を笑う者は、ハゲ山に泣く。
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 昨日は県外の山に浮気していたので、今日はふるさとの山へ。
 山々が、箱庭のように集落を包み込むこの構図、やはり落ち着くなあ。
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 曇り空ながら、剱のシルエットはクッキリ。
 ああ、たまらんなあ。
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 僅かに残る雪の上にシートを敷いて、いつもの山頂ランチ。
 曇り空でも、みんなと一緒なら、美味しいし、あったかい。
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 のんびり過ごして、富山湾を見下ろしながら、山を後にする。
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 途中、田んぼの資材置き場に、ひょっこりとカモシカくんが。
 相変わらず、じーっとこちらを凝視して、一歩も動きません。
 一体、何を思い、考えているのだろう。
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 冬の里山は、雪で道具の手入れが楽なはずなのに、雪が少ないと、もう田植え後のような泥んこに。
 まあ、それでも新年の家族登山初めを無事終えることができて、めでたし、めでたし。
 今年も、いろんなところに、巻き込んでいきますよ!
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 翌日は、ひと足はやく、次女の誕生祝い。
 今回のケーキのリクエストは、シンプルなデコレーションケーキ。
 実は、これがいちばん、難しかったりして。
 まずは、スポンジを焼いて、冷やしておきます。
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 その間に、次女が「いっぺん行ってみたかった!」というカラオケへ。
 みんな、歌は好きなほうなので、初めてとは思えぬ歌いっぷり。
 AKB、SMAP、いきものがかり、ジブリ、アナ雪など、さんざん歌いまくってストレス解消!なひとときでした。
 (オヤジもハッスル!)
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 スッキリしたあとは、家に戻り、先ほど冷やしておいたスポンジに、デコレーションしていきます。
 自分の誕生日ケーキですが、自分で作らないと、気が済みません。
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 完成!
 見た目は重要じゃない、大事なのは、ハートだ!!
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 8歳の誕生日、おめでとう。
 これからも、あなたらしく、元気にすくすくと育っていってね。
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 見た目はワイルドですが、味はダイナミックに美味しいです。
 これ一個食べれば、ひと山登れそうなくらい、パワーが満ち溢れてきます。
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 夕食は、リクエストにより、手巻き寿司パーティー。
 子供たちの嗜好により、サーモンマシマシの内容となっております。
 子供は、巻いて巻いてガツガツ。
 大人は、立山のぬる燗をコピリンコとやりながら、まったり。
 なんとも、至福のひとときでした。
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 今年の誕生日プレゼントは、「家庭用プラネタリウム」!
 いろいろ候補がありましたが、結局こちらに決定。
 次女いわく、「スターウォーズのロボットみたいでかわいい」、とのこと。
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 夜、部屋を真っ暗にして電源を入れると、自宅の天井や壁がプラネタリウムに。
 タイマーも付いていて、「毎晩これを眺めながら寝る!」とのこと。
 これなら、眠りに就きながら、いつの間にか星座が覚えられる!
 ・・・かもしれない。
 しっかし、星空って、ロマンチックやね。
 ああ、ロマンのない人生なんて!
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 人間というのは、贅沢な生き物である。
 自分がどんなに恵まれ、幸せであったとしても、それに慣れて当たり前になってしまうと、感謝する心を忘れてしまう。それどころか、まわりのモノや暮らしがより豊かに見え、「いいなあ、羨ましいなあ」という思いまで抱いてしまう。
 幸せかどうか、満たされているかどうかなんて、本来、ごく主観的な感覚であり、ようは「自分がどう感じるか」だけの、「絶対値」の世界である。しかしながら哀しいことに、人間は弱い生き物でもあり、時に、その自分自身の感覚への信頼が揺らいでしまう。そして、「本当にこれでいいのか?まわりと比べてどうなのか?」なんて、ついつい、客観的・相対的な判断尺度に頼りたくなってしまう。

 そんな迷いを感じた時、自分はひとり、山へ向かう。
 「ひとりで自然と向き合いたい」とか、「心を空っぽにして山と会話したい」とか、「そこに山があるから」とか、そんなたいそうな主義思想があるわけではない。
 ひとりで山に行くのは、逆説的だけど、「人はひとりでは生きられない」、ということを体感するためなのです。

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 リスクのない山はない。
 山の中でひとり、技術・体力・天候など、様々なリスクに対峙していると、ふと、大切な人々の顔が目に浮かんでくる。そして、その人々のためにも、必ず無事に帰らなければ、という思いを強くする。
 やがて、なんとかリスクを克服して下山すると、「生きているって素晴らしい。自分は、みんなに生かされている」、という思いで胸がいっぱいになる。生かされている、ただそのことを、家族や友人に、感謝したくて、感謝したくて。

 ひとりになりたくて山へ向かったのに、結局いつも思い知らされるのは、「人はひとりでは生きられない」、ということ。
 そして、何気なく過ごす日々の生活が、いかに恵まれ、幸せであるかということ。
 幸せとは、何かと比べるのではなく、感謝の心を忘れず、絶対値としての自分の幸福感を肯定するものであるということ。

 そんなことを確認するために、また、山に向かうのかもしれません。

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