カケヒのしづく

そして、魂の叫び。

地上の星


 先週の水曜日、秋の叙勲を受け、皇居での拝謁のために上京してきた両親と、赤坂のホテルで小さな祝賀会をしました。
 河島英五の「時代おくれ」を地でいくような父と、それを支え続けた母、ふたりで授かった勲章だと思います。
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 若い頃はギクシャクしていて、なかなか素直になれなかった、親との関係。
 今は、ためらわずに言える。
 「本当に、おめでとう」
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 そして週末金曜日は、お休みを頂いて、子供たちが通う小学校の創校記念式典と音楽会に出席するため、2週連続の帰省。
 子供たちの真摯な演奏や合唱は、いつ聴いてもピュアで、日常生活でダメージを受けがちな精神の根っこのほうが、穏やかに浄化されました。
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 長女にとっては、小学校生活最後の式典。
 替えがきかないとのことで、朝の発熱を押しての気迫のスピーチ、父ちゃん涙目でした。
 「音楽は形の残らない儚いものです。でも、だからこそ私たちはこの一瞬に心を込めて歌います」
 我が子ながら、いいこと言うなあ...(親バカ全開)!
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 さて、魂がデトックスされた後は、肉体のデトックスということで、午後からおなじみの中山へ。
 週末で天気がマシなのは、本日だけなのだ。
 中山登山口に着いたのは、もう14時50分。
 さあ、時間との戦いです。
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 スタート時点では、キングは濃いガスの中…
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 いやあ、やっぱり雪は嬉しいなあ。
 モフモフの感覚を味わいながら、ガシガシ登ります。
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 いつも娘たちを中に入れて写真を撮っていた、立山杉の巨木。
 今日は、ひとりなので寂しいね…
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 15時30分、ツボ足でヒーヒー言いながら、なんとか中山山頂(1,255m)。
 うーむ、肝心なところが…
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 手ごわいガスが、キングをガードしている…
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 ま、果報は寝て待て、ということで、きなこ味のブラックサンダーでおやつタイム。
 「いとおかし、イナズマ級!」の意味がよくわからない。
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 そして、待つこと20分、ついに奥ゆかしいキングが、そのありがたいお姿をチラリと…!
 キター!!
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 ブルブル震えながら、待った甲斐がありました。
 中山のてっぺんで、溜まりに溜まった、愛を叫ぶ!
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 いやあ、この眺めを見ると、ああ、富山に帰ってきたんだなあ、としみじみ思います。
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 本日のキング。
 降雪直後ならではの化粧が、ああ、もう、タマラン、タマラン。
 言葉にならないッス。
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 沈みかけの太陽の光線によって、刻一刻とその表情を変えていきます。
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 本日のキング、再び。
 厳しさと美しさの、絶妙な同居具合が、タマリマセン。
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 ああ、生きててよかった。
 帰省のタイミングで、たまたまの夕方ハイクのタイミングで、こんな景色を眺めることができて、本当にシアワセです。
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 アーベンロートに燃える猫又山、ブナクラ峠、赤谷山。
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 夕暮れ時の富山湾も、ほのかに色づいて。
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 下りは足スキーで、わずか15分ほど。
 山の日暮れは早い。
 16時を回ると、あたりはすぐに闇に包まれていきます。
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 そして帰り道の伊折橋から、いつもの「ふるさと定点観測」。
 馬場島線も、例年11月いっぱいで閉鎖され、長い冬が始まります。
 キングさま、冬支度前に最後の雄姿を見せてくださり、本当にありがとうございました。
 また、会いに来ます。
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 土曜日は天気も悪く、ぶらりと実家に立ち寄る。
 座敷には、叙勲のお祝いの品が溢れかえっていました。
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 次女、狙っていたかっこいいメダルをついにゲット。
 8歳での受章は、史上最年少か?
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 お昼は、大久保の名店「ぱんだ・ぱんだ」でお好みのパンを。
 おススメはやはり、やわらかジューシーなカツサンド。
 ばあちゃん特製の、かぼちゃのポタージュといっしょにいただきます。
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 姉妹対決!
 お姉ちゃん、決して手加減はしない。
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 そしていつも通りの、おだやかな、ふれあいの時間を過ごしました。
 叙勲がどうとか、孫たちにはあまり関係ありません。
 いつも遊んでくれる、楽しいじいちゃんが元気でいてくれれば、それでいいのだ。
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 日曜日は、午前中の晴れ間を狙ってクルマ2台のタイヤ交換。
 さあこれで、いつ冬将軍が来ても大丈夫。
 まだ天気がもちそうだったので、最後の色づきを眺めに、呉羽山麓の長慶寺へ。
 我が家から、クルマで10分もかかりません。
 で、着いたとたんに雨が本降り。
 ま、マジッすか…
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 でも、雨に濡れた葉っぱも、キラキラ輝いて、これはこれで趣がある。
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 五百羅漢と、晩秋最後の色づき。
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 傘の外からコンニチワ。
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 傘をさしながら、秋をのんびり味わいます。
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 じゅうぶんな色づきに、満足、満足。
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 冷たい傘さし紅葉狩りも、きっといつか、いい思い出のひとつに変わるだろう(希望的観測)。
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 黄・橙・赤の燃えるグラデーションに、萌える。
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 秋色の中、静かに富山市街地を見下ろす五百羅漢さま。
 いったい、何を想っているのか。
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 そして最後にはなんと、雨が上がって青空ものぞきました。
 あなたも嬉しい、ワタシも嬉しい。
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 ほんのわずかな時間だったけど、最後のふるさとの秋を家族とともに過ごせて、大満足でした。
 秋よ、また来年、会いましょう。
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 そして家に戻って、ツリーも準備OK。
 次に帰ってくるのは、クリスマスです。
 ちょっと時間が空くけれど、楽しいクリスマスパーティを心の支えに、またなんとか生きていこうと思います。
 みんな、本当にありがとう。
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 中島みゆきの名曲、「地上の星」。
 その歌詞には、夜空に燦然と輝くきらびやかな星だけでなく、派手さはないもののしっかりと輝く地上の星にも目を向けてほしい、という願いが込められている(と、自分なりに解釈している)。

 地上にある星を 誰も覚えていない
 人は 空ばかり見てる
 つばめよ 高い空から教えてよ 地上の星を
 つばめよ 地上の星は 今何処にあるのだろう

 両親から叙勲の話を聞いた時、最初に思い浮かんだのが、この「地上の星」というフレーズだった。話題性や華々しい成果はなくても、長年コツコツと日々の職務に身を捧げてきたことに対する、貴重なスポットライトが当てられたように感じた。
 そういう意味では、日陰の苦労に報いる、大変意義のある制度なのだと思う。

 しかし一方で、世の中には、叙勲も褒章も受けずに人生を送る人のほうが、圧倒的多数である。
 その中には、世間的にクローズアップされていないだけで、数えきれないほどの「地上の星」が眠っていることだろう。

 そして思う。
 たとえ今回の叙勲を受けていなかったとしても、これまでずっと、温かい食事を作り、衣服や部屋を与え、教育を施し、価値観の礎を築いてくれた両親は、間違いなく自分にとっての、「地上の星」なのだということを。

 実は身近な存在である「地上の星」に、感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。

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巡り巡って半世紀


 先週の土曜は、父方の祖父の五十回忌のため、富山に帰省してました。
 父方の親戚が一堂に会するのは、本当に久しぶり。
 まずは、伯父さんの家で簡易法要。
 お坊さん役は自分の父です。
 大人も子供も、みんなで元気に正信偈を読み上げて、浄土にいる祖父(子供にとっては曽祖父)に思いを届けます。
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 古い写真より。
 左側のばあちゃんはよく知ってるが、右側のじいちゃんは自分が生まれる前に亡くなっているので、全くイメージがない。
 親戚の皆さんに、「なんか雰囲気が似とる」と言われたが、あまりピンとこない。
 そう言われてみれば、そんな気もするが...
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 法要の後は場所を移動し、新湊の「錦松亭」にて懇親会。
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 ああ、富山に生まれてよかった...
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 富山湾の紅ズワイガニは、「高志(こし)の紅(あか)ガニ」とブランド化して売り出し中だそうです。
 ネーミングはともかく、あとはマーケティングのセンスと創意工夫が問われるところです。
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 県外在住の親類も多く、なかなか全員が集まることはないので、みなさんと会えただけでも、帰省した甲斐がありました。
 あっという間のひとときでしたが、本当にありがとうございました。
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 翌日、午後から天気が回復してきたので、秋の色づきを確かめに、寺家公園に行ってきました。
 公園のベンチで、久々のドーナツランチ。
 11月の風は冷たく、熱い紅茶がドーナツによく合いました。
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 父ちゃん、君らのその笑顔を見るために、帰ってきたんやで。
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 ちょっと早いような気もしましたが、緑・黄緑・黄・橙・赤のグラデーションが素敵でした。
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 京都の嵐山を模して作ったという寺家公園。
 静かで気持ち良い散策コースです。
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 高台から、秋を見下ろす。
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 やっぱり、紅葉には青空がよく似合う。
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 赤だけでなく、黄金色のイチョウも味があってよろしい。
 そしてその傍らを、「ぎんなんくっさー、ぎんなんくっさー」と走り抜ける次女。
 ああ、きみも、いつの日か…
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 モミジとテナガザル。
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 次女に鉄棒の実技指導をする長女。
 とりあえず、逆上がりができると自信がつきます。
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 太陽の光を浴びて、葉っぱも嬉しそう。
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 写真を撮ろうと並ばせると、必ずどちらかが後ろに一歩下がろうとする。
 すると、「あー、小顔効果ずるーい!」といって、お互いに下がろうとする。
 うーむ、どうしたものか。
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 スポーツの秋なので、バドミントン。
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 わずかなひとときでしたが、秋、堪能できたかな。
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 秋色パワー、チャージ完了だぜ!
 ありがとう!
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 そして自宅に戻り、最後の晩餐は、キノコと里芋たっぷりのあったか鍋で大満足。
 シメのおじやまで、美味しくいただきました。
 ちょっと慌ただしい帰省だったけど、たくさんのパワーをいただきました。
 また元気に、毎日を生きていきましょう。
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 両親は末っ子同士の結婚だったので、自分が生まれたときには既にそれぞれの父親は亡くなっていた。
 だから、自分は生まれてこのかた、「じいちゃん」という存在を知らない。
 じいちゃんに遊んでもらったこともなく、じいちゃんにお年玉をもらったこともなく、じいちゃんに触れたことも見たこともない。

 でも、五十回忌という大きな区切りに、普段は滅多に揃わない親戚全員が集まり、古い写真や似顔絵を眺めたり昔話を聞いたりしているうちに、かつて、自分のじいちゃんが確かに存在し、生きていたのだということを感じた。
 そして、そのじいちゃんとばあちゃんから父が生まれ、父と母から自分が生まれ、自分と妻から子供たちが生まれ、その命は今も脈々と引き継がれている、という感覚や、ここにいる全ての人々にその命が引き継がれている、という感覚が得られただけでも、大きな意義があったのだと思う。

 巡り巡って半世紀、これからも、命のリレー、大切にしていきたいです。

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