カケヒのしづく

そして、魂の叫び。

山と泪と男と家庭


 先週の土曜日は、小学校の運動会。
 最高の運動会日和のもと、懸命にがんばる子どもたちを応援してきました。
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 お姉ちゃん、ごぼう抜き!
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 次女もハッスル!
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 お母さんの手作り弁当、美味しかったね。
 ふたりとも同じ赤団で、本当によくがんばりました!
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 さて翌日、今度は父ちゃんが頑張る番です。
 子どもたちは運動会で、母はお弁当で、父は山で。
 目指すは、先週入山規制が解除されたばかりの、「麗しの君」、剱岳。
 午前3時45分、早月尾根登山口(760m)より、いざ、スタート!
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 日の出は早く、4時半過ぎから明るくなり、ヘッデンを消す。
 1,800mを超えたあたりから残雪が出始めるが、まだアイゼンは不要。
 5時過ぎ、大窓のあたりからご来光。
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 ガシガシ登って、6時10分、早月小屋(2,200m)。
 ここでストックをデポ。アイゼン、ピッケル、ヘルメットを装備し、アタックモードに入ります。
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 小屋からは、目覚め始めた山々の姿が。
 赤谷山と、ブナクラ峠を挟んで毛勝三山。
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 順光で白く輝く大日岳、奥大日岳。
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 準備を整え、6時半、小屋を出発。
 さあ、ここから先は岳人の世界。
 まずは日陰ガリガリ、日なたザクザクの雪面を、慎重にトラバースしていきます。
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 しばらく進むと、木にフィックスされた大型ザックがポツリ。
 持ち主の帰還を、待っているのだろうか。
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 2,600mを超えると、雪のべったりと着いた急斜面が立ちはだかり、難易度が上がります。
 どこから、攻めていこうか・・・
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 ルートは雪や氷、岩のミックスですが、よく見るとちゃんと弱点があります。
 アイゼンを着けたまま、岩稜帯をバランスよく登る技術も必要です。
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 クサリは殆ど雪に埋もれています。
 アイゼンとピッケル、そして自分を信じて、よじ登っていきます。
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 日が当たって、適度に緩んだ雪は、岩場よりも全然登りやすい。
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 いちばん緊張したところ。
 日陰で雪が氷化してコチコチ、アイゼンもピッケルもうまく刺さらず、何度もキックステップを繰り返してようやく登りきりました。
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 さあ、あとはこの斜面さえクリアすれば・・・
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 おなじみの、別山尾根・早月尾根分岐の目印。
 バックには、うねる別山尾根と、雄大な立山や弥陀ヶ原の姿。
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 そして、山頂の祠を目視でロックオン!
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 9時10分、剱岳山頂(2,999m)。
 あ、今は雪があるので、たぶん3,000m!
 やっぱり、いつ来ても気持ちのいいところです。
 気温5度、風は弱くて快適、山頂貸し切り!
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 ヤバい別山、剱沢、立山三山。
 奥にはうっすら、槍・穂高。
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 ヤバい室堂・弥陀ヶ原、バックに薬師岳。
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 ヤバい八ツ峰と後立山連峰のプリンスたち。
 白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳。
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 ヤバい北方稜線と奥に毛勝三山。
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 ヤバい今日のおやつ。
 ドーピング指数、けっこう高いっす。
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 360度の絶景に浸りながら、いつまでも居たい思いに駆られるが、帰らなければ。
 残雪期の下山こそ、緊張感をピークに高めて臨まなければ。
 9時50分、下山開始。
 あの斜面をトラバースしながら下るなんて、気分が萎えそうですが、行くしかない。
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 夏はボルト一本の上を歩くこの難所も、雪があれば寧ろ歩きやすい。
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 キャー、こんなトラバースばっかり。
 池ノ谷側に滑落したら、ジ・エンドです。
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 滑落の恐怖と戦いながらも、ふと目を横にやると、小窓尾根の荒々しい造形。
 厳しさと美しさは、表裏一体です。
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 だいぶ下ってきました。
 振り返ると、剱本峰があんなに遠くに。
 しかし早月尾根、相変わらず、カッコいいなあ。
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 そして早月小屋の赤い屋根が見えてくると、本当に、心からホッとします。
 ああ、ようやく、この緊張感から解放される・・・
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 11時5分、早月小屋へ。
 ああ、なんと平和な大日・奥大日。
 転がるドラム缶さえ、愛おしく思える・・・
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 順光になってくっきりと映える、赤谷山と毛勝三山。
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 さあ、この荒々しい眺めも、見納めです。
 アタック装備を収納し、ゼリーとチョコで栄養を摂って、11時30分、下山再開。
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 小屋から先が、試練の長丁場です。
 芽生え始めた花々を眺めながら、のんびり下ります。
 遅咲きのイワウチワ。
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 アジサイのように青空に映える、ムシカリ。
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 鮮やかなムラサキヤシオも、そこらじゅうに。
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 早月尾根の主は、今日も圧倒的な存在感でした。
 いつまでも、お元気で。
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 ティッシュのようにひらひらと、タムシバ。
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 木陰に群生する、けなげなコイワカガミ。
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 急坂を経てたどり着く松尾平は、癒しのグリーンシャワー。
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 そして13時10分、下山完了。
 ああ、本日も「試練と憧れ」、ありがとうございました。
 無事に帰ってくることができて、山の神様、本当にありがとうございました。
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 馬場島では、家族連れがのんびりとキャンプやハイキングを楽しんでいました。
 ついさっきまでの、「絶対に滑落しない!」という張り詰めた緊張感と、この平和な日常とのギャップ。
 このギャップがたまらなくて、また足が山に向かうのかもしれません。
 生きてるって、本当に、素晴らしい。
 さあ、家に帰って、ビールを飲むぞ!
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 翌日は、午前中が健康診断で、午後からフリー。
 運動会の振休だった子どもたちとタイミングが合い、高岡のおとぎの森公園に行ってきました。
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 久しぶりに訪れる、自然豊かな、美しい公園です。
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 新聞で、ちょうどバラ園が見ごろ、とのことだったので、さっそく散策。
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 確かに、よく整備され、キレイでした。
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 イン・ザ・ローズガーデン。
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 上品な定番カラー。
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 黄色は春らしくてよろしいね。
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 珍しい、エレガントな薄紫。
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 我が家の庭にもバラがあるが、虫がついて葉っぱがボロボロに。
 これだけたくさん、綺麗に咲かせるのは、かなりの手間がかかっているだろう。
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 ふたりとも、運動会で、こんがりいい色に焼けたね。
 バラに負けてないぞ!
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 新緑も美しく。
 のんびりとした、癒しの春のひとときでした。
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 生きるってことは、ただそれだけで、ストレスがたまる。
 自分はお酒は好きだけど、酔っぱらって愚痴を言うのは好きじゃない。
 人に弱みを見せるのも苦手なので、日常生活で生じた毒素が、解放されることなく、どんどん体内に蓄積されていく。
 その溜まりに溜まった毒素が臨界点に達しそうなタイミングで、山と家庭という大いなるパワーを介入させ、なんとかギリギリ、精神を安定させている。
 
 だから、自分にとって山と家庭は、なくては生きていけぬ、かけがえのない存在なのです。




「山と泪と男と家庭」

忘れてしまいたいことや 
どうしようもない寂しさに
包まれたときに男は
山に登るのでしょう

登って 登って 疲れて 下りて
登って 登り疲れてバテるまで 登って

やがて男は 
家庭に戻るのでしょう

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追伸:こちらが元歌です。
40代になって、ようやく、良さがわかってきたような。


失って初めて気づく


 土曜日は、先週渡せなかった、一週間遅れの母の日祝いを持って実家へ。
 ばあちゃん、いつもありがとう。
 いつまでも元気でね。
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 実家の畑で、土と触れ合う。
 まずは、新タマネギの収穫。
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 そして、ホウレンソウの種植え。
 大きくなれよ!
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 30年前、自分が遊んでいた公園で、今は我が子が遊ぶ。
 光陰矢の如し。
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 伝説の超絶技巧・速弾きギタリスト登場。
 あまりに速すぎて、何の曲だかよくわかりませんでした。
 そしてまったりと過ぎてゆく、土曜の昼下がり。
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 日曜日、実はロングルートの山歩きをしたかったのだけど、朝起きると腰に鈍痛が。
 そして中腰になると、ビビビッ!と激しい電撃が走る。
 こ、これは・・・
 経験のある方ならわかると思いますが、いわゆる、「プレ・ぎっくり腰」というやつです。
 いつ爆弾が爆発しても、おかしくない状況。
 とてもロングルートどころではありません。
 GWの暴飲暴食や日頃の不摂生、複雑に絡み合う仕事のストレス等が化学反応を起こし、持病の腰痛を悪化させたようです。

 ああ、こんなに天気のいい、登山日和なのに・・・
 というわけで、腰をかばいながらでもなんとか歩けそうな、やさしい千石城山(757m)に行ってきましたよ。
 気持ちのいいダム湖畔では、たくさんのキャンパーたちが寛いでいました。
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 木々が伐採されて、とても明るくなった登山口。
 だいぶ雰囲気が変わりましたね。
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 道沿いには、ウツギの花が咲き乱れます。
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 凛とした杉並木の中をゆく。
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 見上げれば、青空と新緑。
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 ミズナラやブナのグリーンシャワーが、目に沁みます。
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 野生のフジの花が、風景に彩りを加えます。
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 どこまでも続く、新緑街道。
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 そして40分ほどで、山頂へ。
 残念ながら、剱は雲の中・・・
 腰をかばいながら慎重に歩いたので、かなり汗だくのヘトヘトになりました。
 こんなに疲れた千石城山は、初めてだわ・・・
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 大日岳、奥大日岳も、間もなくガスに包まれそう・・・
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 やっぱり気になる毛勝三山。
 雪はもう、だいぶ少なくなっています。
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 暑いので、木陰で休みます。
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 まだ時間は10時半すぎですが、ランチにします。
 今日は久々のドーナツランチ。
 ドーナツを食べると、笑顔も丸くなるね!
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 一生懸命、何を見つめているのかというと・・・
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 ・・・巨大なアリ。
 山は住宅地のように障害物がないので、なんでも巨大化しますね〜
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 人気の山ながら、珍しく山頂では人に会いませんでした。
 隙間の時間帯だったのかな。
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 ほんとにあったかく、富山湾で蜃気楼が出そうな陽気でした。
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 さあ、新緑の中を、のんびり帰りましょう。
 腰に負担をかけないように・・・
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 ただ山の中を歩く、それだけで嬉しい。
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 新緑のシャワーをたっぷり浴びて、腰の痛みも、少しよくなったような・・・
 気のせいか。
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 家に帰って、チューリップの球根を収穫。
 来年もまた、綺麗に咲きますように。
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 月(にくづき)に要(かなめ)と書いて「腰」。
 本当に、人体のかなめとなる重要な部分で、ここが痛むと、ほとんど何もできません。
 普段はなんとも思わないのだけど、年に数回、その存在をアピールするかのように痛みを発し、「おい、オレのおかげでオマエは立ったり身体を支えたりできてるんだぞ!」と訴えかけてきます。

 人間とは愚かな生き物で、失って初めて、その意味や意義に気づく。
 腰を痛めて、健康を害して、初めてその重要性に気づき、二度とおろそかにしないよう反省する。 

 でも中には、失う前に気づくべきものも。

 家族や両親の大切さ、そして平和の尊さ。
 決して失うことなきよう、あたりまえの毎日に感謝しながら、生きていきたいです。

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