先週末は貴重な梅雨の晴れ間で、土日ともいいお天気でした。
まずは土曜、いろいろ予定があったので手軽な大辻山へ。
5時50分、白岩川ルートより山歩き開始。

暑い時季に、とっても気持ちのいい沢コースです。

核心部を登りきって、上から滝つぼを見下ろす。

突如現れる、鮮やかなショウキラン。
白岩川ルートで目にしたのは初めて。
ギンリョウソウと同じく、葉緑体を持たない腐生植物です。
なんだか、三つ首の怪獣「キングギドラ」みたいでかっこいい。

6時25分、北尾根に合流。
木々の合い間から射す朝陽がまぶしい。

そして6時40分、大辻山(1,362m)。
人気の山ですが、早朝は貸し切りでした。

大日連山とキング剱。

立山と弥陀ヶ原、称名渓谷。

でっかい薬師岳。

仲良くそびえる毛勝三山。

大好きな峰々のシルエットを満喫して、6時50分、下山開始。

7時20分、スタート地点に戻る。
中腹以下はガスガスでしたが、よき朝活でした。
さあ、家に帰ろう。

帰り道、おサルさん親子とこんにちは。
仲良さそうね。

家に帰って少しのんびりし、ランチにお気に入りの「はねるや」へ。
いつ来ても人気のこの店、味も接客もかなりの満足感です。
真夏日の中、特製煮干しそばを美味しくいただきました。

午後からは次女の通う高校で、保護者向けセミナーを聴講。
さらにその後、カナルパークホテルに行って担当の方と同窓会の打ち合わせ。
暑い中、けっこう頑張った一日でした。

そして風呂に入って、いつもの儀式。
ああ、頑張ったあとに飲むビールって、ホント神の水。
このために、生きてるなあ。

晩ごはんに、揚げたて唐揚げと夏野菜サラダを。
水のようにビールがススム君で、幸せなひとときを過ごしました。

翌日の日曜も、晴れの天気予報。
片貝山荘への道が開通したとのことで、お気に入りの毛勝山に行ってきました。
3時25分、西北尾根登山口(713m)より山歩き開始。

毎度のことだけど、いきなりのドM急登りに、滝汗が止まりません。

夜明けのシャクナゲ。

早朝のゴゼンタチバナ。

朝陽に輝くブナ。

グッドモーニング・ニッコウキスゲ。

ハバナイスデイ・アカモノ。

徐々に雪が増えてきて、アイゼン装着。
今年はやはり雪が多い。

6時15分、モモアセ池のあたり。
池はまだまだ雪の下。

ようやく、目指す毛勝がチラ見え。

ボコボコの斜面を直登する。

ミサイルが貫通したかのよう。

そして目指すピークをロックオン。
雪が多くてクワガタ池も全く見えませんが、慎重かつ大胆に行きます。

ファイト、一発!

そして7時35分、毛勝山(2,415m)。
けっこう疲れたけど、チョー気持ちいい。
山頂だけは、いつもと変わらず雪がない。

歩いてきた西北尾根と、バックに僧ヶ岳・駒ヶ岳。

阿部木谷から富山湾へ。
谷の雪はまだけっこうある感じ。

釜谷山・猫又山・赤谷山から北方稜線を経てキング剱へと連なる、実にビュリホーな稜線。
たまらんなあ。

どっしりとした釜谷山・猫又山の向こうには、これまたどっしりとした大日岳・中大日岳・奥大日岳。

威風堂々の、初夏のキング。

相変わらずイケメンな、後立オールスターズのみなさん。

可憐なハクサンコザクラが、毛勝の遅い春に彩を添えていました。

本日のおやつ、冷凍杏仁フルーツ。
ちょうどシャーベット状になっていて、暑い日にピッタリでした。

ああ、去りがたき眺めよ...

8時5分、後ろ髪引かれながら下山開始。
行きはよいよい、帰りは...

もう一度、毛勝山を振り返る。
ホント、どっしりとしていい山だなあ。

帰り道、カモシカだと思ったら、鹿でした。
こんなところで鹿に遭遇するのは、初めての経験。

天然ハーフパイプ。

吸い込まれそうな雪渓。
急斜面をトラバースする箇所もあるので、まだアイゼンは必携です。

8時40分、再びモモアセ池のあたり。
ようやくアイゼンを外し、足スキーで軽快に下ります。

雪がなくなってからの下りが、早月尾根のごとく、異様に長く感じる。
それでも、グリーンシャワーに癒されながら、てくてく降りる。

そして10時15分、スタート地点に戻る。
ああ、今日も無事に帰ってくることができました。
山の神さま、本当にありがとうございました。
今年は予想通り、高所ではまだ残雪がかなり多いです。
この感じだと、7月以降もしばらくは、毛勝や剱周辺ではアイゼン・ピッケル必携と思われます。
みなさん、どうかご安全に。
さあ、家に帰ろう。

お昼ご飯は、冷やしうどんでした。
やはり暑い日だったので、ツルツルの冷たいうどんがとても美味しかったです。

午後から、中沖いくこさん主催の「クラシックの雫」を聴きに、オーバード中ホールへ。
今回はフォーレとラヴェルの室内楽でした。
おなじみの曲から怒涛の四重奏まで、変化があって飽きることなく、毛勝帰りでも寝落ちすることなく楽しく聴くことができました。

そして家に帰って、やはりいつもの儀式。
ああ、生きてるって、ただそれだけで、素晴らしい。

晩ごはんにみんな大好き煮込みハンバーグを。
コンサートが夕方遅くまで続くのを予想して、妻が予め作っておいてくれました。
フォーレとラヴェルに影響されて、フランスワインを味わいながら、ほろ酔いで週末のひとときは過ぎていきました。

2025年の参院選が告示され、さっそく選挙カーが大声で走り回っている。
今回の選挙は、いったいどんな流れになるのだろう。
個人的には、今回は投票率が上がるのではないかと思っている。
いや、上がらないとおかしい。
なぜなら、コメや食料品やガソリンをはじめとした生活必需品の物価が急激に上がるいっぽうで、それに見合った所得が全然増えていないこの現実に対し、「まいっか」「しゃーないな」と看過できるほど余裕のある人なんて、そんなに多いとは思えないから。
我が家は大学2年と高校2年の娘がいて、現状、ひとり暮らしの長女への仕送りや学費だけでもヒーヒー言ってるのに、あと1年ちょっとでそれが2倍(次女も県外大学・ひとり暮らし希望)になるかと思うと、この物価高の中、資金繰りへの恐怖で卒倒しそうである。
「投票しない」という行為は、政治家に「国民は現状を是認している」という勝手な解釈を許し、その結果、民意とはかけ離れた、彼らにとって都合のよい政策を推進する口実を与えることになる。
今のこの「高物価・低賃金」という現状そのものが、これまで我々が政策に無関心で、低投票率というぬるま湯の中で政治家たちを野放しにしてきた妥協の産物であり、それは大いに反省しなければならない。
だからこそ、今回の選挙では、すべての有権者が危機感をもって、投票所に足を運んでほしいと思う。
「候補者がみんなイマイチだから投票しない」という行為は、結果的に、その「イマイチな人」を当選させてしまうことにつながるのだ。
「現金2万円給付」とか、「消費税を守り抜く」とか。
なんだか冗談みたいなワードが飛び交って、ゲンナリするけど。
それでも、公約や信条や「人となり」やいろんなことを確り調べて、選ぶしかない。
未来を生きる、次の世代のためにも、選挙に行きましょう。
