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 いわゆるこれが、城みちるが永年追い求めてきた、「イルカに乗った少女」です。ハイホー!




 いやしかし、ようやく暑い日が続くようになり、夏らしくなってきました。
 夏といえばビール。何はさておきビール。こんな暑い日は昼間っからビール。夜は夜で、もちろんビール。できれば早朝、起きがけにビール。
 そんなビール狂いのあなた、ここ最近、コンビニやスーパーのビール売場を見て、ふと思いませんか。
 
 「そう言えば、キャンペーンガールのお姉ちゃんのポスターがめっきり減ったぞ、プンプン」
 「あと、昔はよくあった試飲のコーナーが全然ないぞ、プンプン」

 いや、私が言いたいのは全くそういうことではなく、「カロリーオフ」とか「糖質ゼロ」とかを売り物にした商品がやたらと多いような気がしませんか、ということなのです。
 個人的見解を述べると、健康志向やメタボ対策はわかるけど、カロリーとかを気にしながら飲むビールや発泡酒って、果たしてどうなんだろう、と思う。あんまり楽しくないような気がする。本当にカロリーを気にしてるなら、完全に飲まないほうがいいし、結局カロリーオフといいながら、ギトギトの揚げ物とかを一緒に食べたら、同じことではないだろうか。飲むときは美味しいものをガツンと飲み食いし、普段は適度に運動する。そんなメリハリがあると、気持ちいいんじゃないだろうか。
 
 まあ、嗜好については人それぞれの考え方があるからいいとしても、一番がっかりするのは、国内ビールメーカー各社の思考回路が、完全に横並び化している、ということ。すなわち、他社がカロリーオフや糖質ゼロの商品を出したら、必ずそれに追随して似たような商品を出す、という流れが定着してしまっている。
 競争上やむを得ないのかもしれんけど、その結果、各社の商品ラインナップは全く同じものになっている。値段が高いほうから順に、まず「エビス」や「プレミアムモルツ」等のプレミアム系があり、次に「ラガー」や「スーパードライ」等の定番ビール系、その下に「淡麗」や「本生」等の発泡酒系、さらにその発泡酒の中に「淡麗ZERO」や「ゼロナマ」等のいわゆるメタボ系、そして最下層に「のどごし」や「クリアアサヒ」等の雑酒系が存在する。
 はっきりいって、店頭にビールを買いに行っても、各メーカーがそれぞれのカテゴリーで同じようなものを並べているだけなので、なんか選ぶ楽しみがあまりない。一社くらい、
 「俺は、メタボ系ビールなんて軟派なモノ、絶対やらないもんね。他がやらないような、こだわりのビールで勝負するもんね」
という、独立系ミニシアター的、武闘派メーカーがあってもいいのではないだろうか。地ビールメーカーは全国に星の数ほどあるけど、もう少し元気を出して、現状の独占的閉鎖的保守的ソビエト的ビール市場にケンカを売って、その存在感をアピールしてくれないか。
 だって僕ら、独自性ゼロ、リスクゼロの世界に、飼い馴らされているんだぜ。
 

 最近は久しく行ってないけど、富山市総曲輪の、旧西武百貨店の裏のほうに、「独乙屋」という輸入ビール専門の店があった。今もあるのかな。そこでは、落ち着いた雰囲気の中、ドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス、チェコといった世界各地のビールを、その専用のグラスで、ビールに合った料理とともに、ゆっくり楽しむことができる。値段もそれなりにするので、そうしょっちゅうは行けなかったけど、毎回、マスターのアドバイスのもと、いろんなビールを選ぶのが楽しかった。
 その中でも特に、ベルギービールのインパクトはすごかった。ビールにハーブやフルーツが混ざっていたり、修道院で熟成するために賞味期限が5年以上あったり、アルコール度数が10度以上あったり、日本における普通のピルスナータイプのものしか知らなかった自分にとっては、ちょっとしたショックであった。そして、その多様性や独自性、ビールというものの奥の深さに、しばし、いたく感動した。
 
 現在、輸入ビールも多少流通してきて、やまやとか輸入品店に行けば、「シメイ」とか「ヒューガルデン・ホワイト」とか「禁断の果実」とか、ベルギービールのメジャーなものに関しては割と手に入りやすいです。皆さんも一度、試してみてはいかがでしょうか。
 国産ビールでは得られない、新しい世界が得られるかもしれません。


 ああ、ビールの話をしていたら、むしょうにビールが飲みたくなってきたぞ。
 そこでおもむろに冷蔵庫を開く。
 もちろん、キンキンに冷えているのは、「淡麗グリーンラベル」。
 カロリーも気になるしね。

 「イインダヨ、グリーンダヨ!」

 ああ、まるっきり、説得力、ゼロ。