【1.謎語り】
レギュF初シーズン、魂の最終2桁を勝ち取ることができました。

image1
結果が残せたのは幸いですが、ここまでの道のりは本当に長く険しかったです。このなんとも例えがたい感情をだれかと共有したいメンヘラモードに入っているので、まずはシーズンの振り返りにお付き合いください。


<序盤~中盤>
レギュEで最終13位を取った構築をそのまま使用。ハッサムパオランドの完成度が自分の想像以上に高く、基本的にこの3匹を投げれば高い勝率を維持できていました。瞬間2ロム1桁を達成した時などは完全に有頂天で、「このまま3匹構築で2桁めざしちゃおうかな~w」と、余裕をぶっこいていました。このころになると、X(旧:Twitter)でポケモン界隈での出来事に”お気持ち表明”ポストを連発するなど、慢心が止まりませんでした。そんな私を、ポケモンの神は決して黙って見逃してはくれなかったのです。

<終盤>
1月25日くらいのことでしょうか。ある運負けをきっかけに、気持ちが切れてしまったのか、連敗を繰り返すようになりました。その時期は、とにかくパオジアンが技を外しまくり、ハッサムは突然の炎テラバに焼かれ、ランドロスはご自慢の氷テラバーストで出落ちさせられまくっていました。この前まで2桁前半で戦えていたパーティが、2桁どころか3桁にさえも上がれずにいたのです。25日~30日まで、1度たりとも3桁に上がれず、ついには5000位台を維持するのがやっとの状態でした。前期の結果に慢心し、1度もパーティの課題に向き合わなかったツケがここにきてやってきたのです。本当にそれは、「絶望」というほかなりませんでした。あまりの絶望からXのアカウントを削除し、逃亡しました。

<最終日当夜>
仕事から帰り、息子の寝かしつけをしながら「今期はもうあきらめて、もうこのまま寝てしまおうかな」と、強く思っていました。しかし、その時私の心の中のハッサムがこう語りかけてきたのです。

「諦めたらそこで試合終了ハム!」

そうだ、俺のシーズン14はまだ終わっちゃいない!息子が寝るまでの間、頭の中で構築を一から組み上げることにしました。

【2.構築経緯】

①軸の決定・・・pokemon-0212-00pokemon-1002-00pokemon-0645-01pokemon-0987-00
前期使用のこの4匹は、絶対に強い軸であるという信念でやってきたので、ここは貫き通す覚悟で構築を組みはじめました。ハバタクカミのテラスをステラからゴーストテラスにすることで、鋼タイプのポケモンを見ても積極的に選出できることに気づき、テラスタイプを変更しました。これによりカイリューハッサム構築への選出の理由付けもできました。

②BIG6への回答・・・pokemon-1017-02
初手のラオスとランドの対面があまりにも相手依存になっていることが敗因の原因だと薄々気づいていたので、その解答を模索。終盤ほぼ出さなくなっていたpokemon-1017-01を思い切って耐久にがっつり振って対面性能を上げたpokemon-1017-02へ変更。これがレート爆上げの大きな要因となりました。

③補完枠・・・pokemon-0381-00
これまではチョッキウーラオスやチョッキガチグマを使用していましたが、Sの遅いポケモンは下振れが多すぎるため代案を検討。そこに入ってきたのは、まさかのラティオス。そう、私が散々こき下ろしてきたラティオスです。今では、心からラティオスに謝りたいたい。そしてこう言いたい。「あんた最高だよ」と。

image8

構築完成!!


<最終決戦>
11時から育成し、0時からランクマッチ開始。その時の順位は5151位。(こいこい!とか思ってたのでよく覚えている)レッドブルとZONEでエナジーブーストし、カフェインガンギマリの状態で、それはもう無我夢中で潜りました。0時から7時まで、1秒も休むことなく。
結果、今までの悪夢が嘘のようにあれよあれよと勝ち進み、気づけば最終2桁をとることができました。
ジェットコースターのようなシーズンでしたが、最後の最後に魂の構築を掴むことができてよかったです。
長々とお付き合いありがとうございました。それでは個体紹介のほうへどうぞ。


【3.個別紹介】

☆ハッサム
image0

役割はゴツメでスカーフウーラオスをパオジアンの不意打ち圏内に入れることと、対面操作からパオジアン降臨を狙うこと。ランドロスの威嚇と合わせることで疑似的に耐久を上げ、2回程度のサイクルなら回せるようになる。対鉢巻き悪テラスパオジアンを最重要視し、HB特化。
今回はタイプ相性の良いラティオスを入れたことで選出率がさらに飛躍し、ほぼすべての対戦で選出した。
今シーズンは炎のパンチを持ったカイリューが爆増したため最終日まで永遠に焼かれ続けた。みんなハッサムをナットレイと勘違いしているのでは???飛行テラバで勝てますよ普通に。


☆バオジアン
image5
今シーズンのパオジアンは本当に荒れ狂っていて、つらら落としを外しまくっていた。4桁を彷徨った原因の一角は間違いなくこいつ。最終日ですら外しまくっていたので、よく2桁に残れたなと思う。レート2145から潜った一戦でカイリューにつららを外して負け、「潮時だな」と感じたので撤退した。
ただそれでも僕はパオジアンが好きです。今までも、そしてこれからも。


☆ランドロス

image1
起点づくりだけでなく、受け構築のラッシャやクレベースにも役割を持たせたいので草結び採用。ラオスやガチグマにも有効で、相手に想定外のテラスを強要できるのが強み。
前期はガッサ対策に草テラスで使用したが、炎ポンを採用したことでガッサをランドで無理やり見る必要がなくなった為、安定の水テラスに変更した。
相手のランドロスの下から動きたいのと、草結びの火力を上げたいので生意気個体。
初手のビックリ氷テラバーストに永遠にカモられ続けたため、最終日はビビってあまり出せなかった。
スカーフランドロスが氷テラバしてきたときにはひっくり転げて後頭部を強打し、救急搬送された。


☆ハバタクカミ
image2
ゴーストテラスに変更。これにより相手のサーフゴーを一撃で仕留められるようになり、対ディンカイサフゴが安定した。鋼弱点を消すことでブリジュラスやカイナにも安定して仕事ができたので、これは大正解だった。
Sは準速パオジアン抜き抜き。最速にしたい場面もあったが、詰めに使う上で対物理性能を下げたくなかったので、最低限にとどめた。
クイックボールに入っていること以外は最強の神。


☆炎オーガポン

image3
救世主。このポケモンに出会えていなければこの結果はあり得ないだろう。BIG6やアロキュウ&ツキに対して投げてく。対面性能があまりにも高く、まさに鬼だった。Aにほぼ振っていないのにテラスを切った時の火力がすさまじく、水ポンにはない強みがあった。
調整は前期の上位構築にあったものを参考にしていたが、同速が多かったのでAを削ってSを上げた。これが生かされた試合は驚異の0だった。
技構成は、原案ではパワーウィップが採用されていたが、じゃれは交換読みカイリューに、岩石はミラーにおいて必須なのでどちらも外せなかった。水ウーラオスをワンパンできないが、残った体力はハッサムのゴツメで無理やり削っていた。いつでも手榴弾として扱われる相棒。


☆ラティオス
image4
ずっと弱い弱いと言い続けていたラティオスだけに、最終日に構築に入っているなんて夢にも思わなかった。「人生は小説よりも奇なり」とは、まさにこのことである。
カイリューサーフゴーに安定して勝てるポケモンを考えていたところ、以前使っていた霊テラスサザンドラを思い出し、「ふゆう+霊テラ」で神速&地震カイリューを完封するラティオスを採用。副産物として、ラスターパージ+ゴテラシャドボで受けに来たH252サフゴやハバタクカミを処理できる。
HPが1でも残って入れば神速+地震のカイリューを完封することができるし、スケショカイリューはハッサムが圧倒的有利なので、ラティオスとハッサムでカイリューサフゴラオスに対応するルートを見いだせたのがバク勝ちの大きな要因になった。
全人類ラティオス=拘りのイメージがまりにも強く、ラスパに受けだしたカイリューがテラスせず行動し用としてくるので流星群で吹き飛ばしまくった。
5000位~2桁に上がる過程で、このラティオスでカイリューサフゴを何体葬ったか数えきれない。
最強の補完枠、いやそれ以上にもはや軸として活躍していたレベルかもしれない。ラティオス、ありがとう。
技は流星ラスパシャドボは確定。ラス1は補助技なら何でもよかったが、無限の勝ち筋になる電磁波を採用。初手のコノヨ対面も電磁波から入ることで悪いことができることがある。
調整意図は、火力が欲しいのでCぶっぱ。Sは準速ラオス抜き抜き。HBはテラスした状態でステロ+特化パオジアンのつらら落とし確定耐え。余りD。


【4.終わりに】
こうやって記事を書いている今でも、5000位の自分がここまで上げられたことはにわかには信じがたいです。しかし、構築と自分を信じて戦い抜いた経験は、自分にとって大切な財産になりました。
最終日付近、ポケモンをやりすぎたせいで、妻に「明日からポケモン1週間禁止」を言い渡されてしまいましたが、後悔はしていません。
2シーズン連続で本気で戦って疲れたので、シーズン15は楽しくポケモンを遊ぼうかなと思います。ユーチューバーでもないのに、勝手に「(ハッサムを除く)上位20位までのポケモン禁止で2桁目指す」とか、挑戦してみようと思います。

【5.余談】
TN:ティファニーの由来は、私のあこがれの女優、オードリーヘップバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』から。いろんなジュエリーショップがありますが、ティファニーは格別です。
20160822231704
なんやこの終わり方。