岸部一徳さんの言葉で、「芝居って、演技が上手いからって、いい芝居したからって、伝わるってものじゃないのが、難しい、、」というのがありました。 役者になろうとする人は、とりあえず、芝居をはじめると、皆、上手い演技を目指すわけです。まずそれが、基本だから。でも、続けていると、だんだん、演技の評判も結構いいし、自分でもうまく演じられていると思っているのに、なにか物足りない、という事に疑問や悩みを持ち始める。・・・以前、サスペンスの名物女優Mさんが、演技に悩み、森本レオさんに相談したら、レオさんは、「それで、さ、オファーが来てるんだから、それで、いいんだよ、そのままでいいんだよ・・・」って言っていました。 確かに彼女の演技は、台詞のアクセントも独特だし、上手だとは、言えないと思うんですが、ところがどっこい、、若い時の演技は、全然下手に見えないんですよ、なんか、上手くはまっている。又、その逆のケースもあります、若いときは、強烈で、濃い俳優さんが、年を取って、台詞回しもよれよれなのに、すごく感情移入できたりします。役者は、一人一人、最高の芝居ができる年齢というものが、違うのではないかと思います。個性と、年齢と、それに見合った演技に、観る人のエゴと感傷がうまく、シンクロしたときに、きっと最高の感情の揺れ動きが出てくるんじゃないでしょうか、。学生時代、漫画、「めぞん一刻」を見ていた若者たちは、皆、口々に「俺、って、五代君とそっくりなんだよなー」って言っていたのを思い出します。ちなみに、先日、テニスの全米オープンで、優勝した、大坂なおみさんは、ガラスの仮面に出てくる、紫のバラの人が大好きだそうです。そして、歌の歌詞でもありましたが、「自分の人生のなかでは、自分が主人公なのだから・・・」・・・舞台においての本当の主役は、結局のところ、観ている観客本人だと言う事なのでしょう。横道にそれ過ぎましたが、金曜日と土曜日昼の残席があと、3席づつです。 完売です。(ゴメンナサイ、もう、これ以上は、席数を増やせませんでした、これ以上増やすとと、芝居がちゃんと見えません。)・・・皆様、他の日時での予約、くれぐれもお早めにどうぞ・・・
この写真で、あのシーンを思い出した方は、かなりのツウかも、P5021267s