論語と算盤

2008年03月27日

論語と算盤

数日前の話になりますが、日経新聞に東商130周年を記念した
東商の岡本会頭と渋澤健氏の対談が掲載されていました。
ご覧になった方も多いかと思います。

渋澤健氏は日本の産業の祖である渋澤栄一氏の子孫で、
渋澤翁の設立した東商の会頭と対談というのは面白い試みだな、
と思いました。

私は埼玉県で育ったのですが、子どもの頃「埼玉郷土かるた」という
埼玉オリジナルのかるたをよくやりました。
郷土かるたというと、群馬の上毛かるたが有名ですよね。

埼玉郷土かるたも、市の大会や、県大会まであったので、
埼玉で小学時代を過ごしたかたはご存知かと思います。
その中に「日本の産業育てた渋澤翁」という札があったんです。
子どものころ暗記したものはよく覚えているもので、
渋澤栄一という偉人は埼玉出身なんだ・・・
産業を育てるってなんだかよくわからないけど、すごい人なんだ・・・
と小学生の時に思ったことをよく覚えています。

今回、対談を読んで恥ずかしながら初めて知ったのですが
その渋澤翁の残した言葉に「論語と算盤」があります。
今回の対談はその「論語と算盤」について語られていたのですが、
記事を読んで驚きました。

まさに、SIFEで皆さんに伝えようとしていることではないですか!
「論語」は道徳を、「算盤」は経済を表しています。
どちらかだけでもダメなんですね。
両方を行なっていくことで、持続可能な社会ができる、という意味です。

SIFEでは「地域や人々の抱える問題を、ビジネスで解決する」
プロジェクトを推奨しています。
それを実現するには「ビジネスは利潤のみを追求するもの」という
考えかたでは到底実現できませんし、
問題解決を誰かの負担、善意に全面的に依存していては持続性がありません。
両方のバランスをとりながら、適正な利潤をだして、
ビジネスを継続する、つまり問題を解決し続ける。
そういったプロジェクトを大学生が行なうのがSIFEです。
まさに「論語と算盤」!

100年以上前に日本人がそのような考えをもって、
日本の産業を興したという事実に感動しました。
そしてますます、今の日本の大学生がSIFEに参加してほしい、
と強く思いました。

対談について詳しくは渋澤健氏のブログから記事が読めたので、そちらをご参照ください。

渋澤健氏のもうひとつのブログ
「渋沢栄一の『論語と算盤』を今、考える」もご紹介しておきます。


sifejapan at 21:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)