先のGWは、なんだか楽しくなかった。

というのも、不整脈の疑いで5月1日〜2日にかけ、

ホルター心電図を付けるハメになったから。


ホルター心電図って、簡単にいうと携帯の心電図で

24時間身体に付けその記録がとれる、というところか。



そもそも、事の始まりは、古い友人と競っていた、

血管年齢計測器でどちらが若い年齢が出るかという

いわば遊びからだった。


この年ともなると、健康と若さがとても気になる。

それは私だけではないだろう。

テレビの健康番組の数の多さからも歴然だ。

誰も実年齢より老けているのは嫌だろうし。



最近では公民館や自然公園の管理事務所などで、

血管年齢計測器をよくみかける。

私も一時、ちょっとしたマニアだった。


それがあるとき、実年齢より若く計測されるのに、

不整脈の疑いがあるので医者への受診をすすめる旨の

メッセージが出るようになった。


再度チャレンジしたが、結果は同様だった。



かくして医者へ。

そこでの心電図検査では異常は認められなかったが、

私の年齢や、近頃は疲れているといった発言をした私の

万が一を考慮し、ホルター心電図をすすめられた。



「これで異常が出た場合は、大学病院を紹介しますから」

「最悪の場合は、どんなことが想定されるのでしょう?」

「うーん、ま、いまはなんとも言えませんが、

検査の結果次第ではペースメーカーとかが考えられますね」



親戚の年の離れた従兄がペースメーカーを付けているが、

いままで全く他人事だったので、

この医者の話に私はかなり驚いた。


が、反面「しょうがないな」と思っている自分がいた。


あきらめ半分というか、

逃げようにも逃げられない現実があることも

承知しなければならないのだから。


結果がもし最悪なら、そこから最良を考えるしかない。


いまのペースメーカーはかなり良くできていて、

風呂もシャワーもOK。運動も問題ないとのこと。

これを聞いて、少し安堵した。



さて、ホルター心電図だが、これは装着が簡単だ。

胸3カ所にペタッとシールみたいなものを貼り、

そこから出ている線が、

腰ベルトに装着した小型の機器に繋がっている。

が、この小型機器がクセモノで、

服の着脱時はかなり邪魔だし、

寝るときも気になる。



あとは心理的違和感だ。

24時間に渡って計測器を装着しています、

と意識した途端、ストレスとなる。


私は最初、意識過剰になっていたが、

ちょうどこの頃、仕事が忙しくなってしまい、

意識するどころではなかったのが、

結果良かったようだ。



翌日、ホルター心電図を外しに医者へ。


電極をはがすと、肌は真っ赤になっている。

トクホンとかサロンパスと同じ状況。


で、ここからが長ーい日々が続く。


検査結果は連休明けと言われていたので、

休み明けの5月8日に問い合わせたところ、

結果はまだ、とのこと。

「明日、また連絡くださいね」

と病院の女性の明るくハツラツとした返答。


結局、検査結果が出たのは5月12日。

連休中のストレスはソコソコだったが、

連休明けからのストレスは、

かなりキツかった。



当日、医者は開口一番私にこう告げた。


「ああ○○さん、やはり不整脈ありましたよ」

「!!!???」

やはり出たか、不整脈…


続けて医者がこう告げる。

「でもね、うーんこのくらいの不整脈は、

えーとえーと…」


(早く言えよ、このウスラ医者め!)

「許容の範囲内の不整脈だから、

うーん、大丈夫かな」

「かなって…」

「そういうもんですか?」


「そういうもん、うん大丈夫だよ」


医者のこの回答に私たち夫婦は

大きく安堵した。

長期にわたった緊張感がどっと解け、

ちょっと不可解かつ妙な脱力に襲われた。


またこの前々日、

私の友人が胃がんの手術を受けていたので、

私も彼の奥さんを励ましつつも、

ちょっと自分の気持ちの不安定さが

制御できないでいた。


検査結果の出た翌日、

新横浜の彼の病院を訪ねた。


奴の元気な顔をみて、

私はさらに脱力してしまっていた。





思うに、

年を取ってゆくリスクは相当なものであるなぁ、

というのが私の実感。


予期しない脅威が

次々に現れては襲ってくるような不安。

これはもう、未知の領域を探検するのと、

なんら変わりないではないか。


年を取るって、実は冒険なんだ。

そしての先には確実に「死」がある。


さて楽しくイキイキ、

元気な老後ってホントにあるのでしょうか?


これは現在の私にとっては、かなりの難問である。


青汁飲んで平気平気と思っているそこのご同輩よ、

地獄はいつだって大きな口を開けて、

あなたが落ちるのを待っているのですよ!