2007年08月24日

レミーのおいしいレストラン

本日(8月23日)ららぽーとTOHOシネマにて観てきました。
 実は前日(22日)にも勇んで赴いたのだけれども、水曜レディースデーに加え夏休み中。おまけに夫婦割引きまでついてチケット売り場の物凄い行列(プレミアムスクリーン入口に繋がる階段まで列が及んでいました)に気圧されて、すごすごと引き返したのです・・・・。引き返す道すがら心の中で罵詈雑言を吐いたのは言うまでもないですが。最近の邦画、特にシネコンバブルの支持層がなんだかんだとこういう動機で来てるってことに判ってはいても軽い目眩が。
 ネットでチケット買っとけば良かったと激しく後悔。時間が不定だったのでしょうがないとはいえ、ネット購入者用の発券機械前はガラガラでしたよ・・・・。

 そもそも普段(平日)は満席になんてコトにまずならないんだから無条件に鑑賞料金を1000円以下にしろよ!!!座席中段中央列だけは高い値段設定でもいいと本当の映画ファンはそれでも観たいと思うだろうし、昔の劇場は場末でさえもS席が必ずあったものだぞ。プレミアムスクリーン?100年前なんて殆どの連中が百姓の身分だったくせにナニ気取ってんだ!!!席が埋まらなきゃ意味無いだろが!!!
#一応夏休み中はシネマイレージ会員の料金が1300円とはなっていますが・・・・
#今日観たシアターは当然ガラガラ(全309席で40人程度の観客)状態。

以上で文句終了。


参考リンク:レミーのおいしいレストラン
公式サイト
imdb

どうでもいい参考リンク:
いまんとこ73件



感想:
 ピクサー製作の前々作、「Mr.インクレディブル」(大傑作)を手掛けたブラッド・バードに脚本・監督よる、高度な知能を持ちシェフになる夢を抱いたネズミと、出来損ないな見習いシェフとの(まずこの世の中では起こりそうにない〜といったら殆どのオハナシは否定されちまいますが〜)お伽話的なバディームービー。あまり細かい事は言うまでもない良作でした。
 CGで再現された世界(パリの町並みやら下水道やら)も、単に“写実的にリアル”なだけとか“実写を補う手段”というモノではなくて、キャラクターの造形に始り背景・小物などにおいて非常にバランス感覚の優れた適度なデフォルメを施して統一感のある、観ていて“気持ちのよい画”の作り込み(と拘り)がとにかく素晴らしく(そのディティールにただただ圧倒されます)、それでいて環境(光や影・反射、透過など)のシミュレーションは自然界の現象を見事に再現し、こういう世界がホントに実在してるんじゃないか?と思わせる手練手管の巧みさは、他のCGスタジオによる有象無象の作品と(比較的ラクなセルシェーダーに頼りっきり〜ってもアニメ的であるという点では優れた表現ですが〜な日本の製品なんかとは特に)違ってさすがに経験値の高いピクサーだなあ、と(勿論、製作総指揮に関わるジョン・ラセターのバランス感覚のおかげのハズ)思わずにいられません。
#「Cars」で劇的に進化した表現力が更に洗練されていました。
#ちなみに「Cars」で冒頭のレースシーンでアップルマークのついた白い車が走ってます。車番は84!

 ラストのエンディングクレジットでおなじみのドルビーデジタルなどのトレードマークの羅列冒頭に『コノ映画はモーションキャプチャーを使ってません!』と堂々と表示するあたり、レンダリング能力だけじゃなくてキャラクター達の生き生きとした動きを三次元のモデルに投影するという複雑な作業においてもオレタチは凄いんだぞ!と、ピクサースタジオのアニメーター達の自信の程が伺えます。このあたり、モーションキャプチャーで体の動きはなんとかしたのはいいけども、キャラの表情づけや根本的な造形において不自然どころかほとんど破綻していた「アップルシード」の続編で今秋公開予定の国産CGアニメである「エクスマキナ」がどれだけ洗練されてきたかには期待したいところでもあります。
#んでも見かけは似たような作品である現在公開中の「ベクシル」は予告を観る限り人物造形がなってないなああああ。全然魅力的じゃない。ゲームなんかで散々消費されてきたモノをまだ引摺ってる。なんで無駄に美男美女ばかり、恰好良い方へ(8頭身とか)デフォルメするかね。そんなの今更大画面で観たいか?
#大昔のスタイリッシュであったタツノコプロですら各キャラクター毎に体形を含めてとても個性的な造形でそれも生き生きしていたのに!!!
#日本に既に土壌としてあるキャラクター造形の保守本流や要望が仮にそういう方向であったとしても、今回の映画の料理評論家のイーゴのそれは最高じゃあないか!?ああゆうのみてなんとも思わんのか?日本の3D映画の企画屋は。

閑話休題(以下ネタバレ含む)

 ストーリーは良くある相互理解とサクセスストーリーなのだけれども、観る人によって幾つか出てくるキーワード(料理とかシェフとか夢とか家族とか)を再設定したり、登場人物(レミーやリングイニやコレットやグストーやイーゴ)の誰に感情移入するかで結構印象が変わるんじゃないかな?という感じで個人的にいままでのピクサー作品(「トイ・ストーリー」ではオモチャを通じて大人になることの刹那を「バグス・ライフ」は七人の侍まんまの勧善懲悪活劇「モンスターズ・インク」は初めての子供との交流「ファインディング・ニモ」では子育てと子離れ「Mr.インクレディブル」はオッサンの回春「カーズ」はスローライフと失われるであろう文明へのオマージュ)みたいな、明確に観客と意識を共にする主人公視点や目標というものが無い(あるいは曖昧。勿論“ネズミの”レミーの夢の実現こそがそうであるけれども、よくよく考えるとオチも含めて遥かに現実味が無い完全なファンタジー、お伽話だという)のが特徴的でした。
 ネズミを被差別的なマイノリティー(最近のアメリカでいうとメキシカンなどのヒスパニック系が〜教養も能力があるにも関わらず不法移民などの問題で職に就けない〜それにあたるかも)として捉えるとその監督や製作者の意図するところが良く判りますが、いかんせんその対象がコノ作品では明らかに言葉を解する“その存在がありえない”ネズミとしてしか描かれないのがむしろスゴイというか潔いというか、ネズミが既に大スターそして存在するディズニーからこんな作品が産まれたことこそ奇跡的と言うべきか。
#つまり、今の大スターもモトは迫害されてしかるべき対象という身分を努力の末その境遇を克服したのだ!!
 と、イロイロな解釈も人それぞれで産まれそうではあるけれども、オイラの場合の現状はさして人生的に成功もしていないのでレミーのごとく努力を続け良き理解者とチャンスを見つけることが大事なのであろうな(それも恐らく死ぬまで)とコノ映画を観て思った次第であります。
 ピクサーも「カーズ」で一区切りし、夢見がちなオッサン共を今作で改めて現実的世界に(やんわりと)振り戻し(てくれ)たある意味リスタート的作品というべきなのだろう、多分。

#コレットのリングイニに対する恋心は唐突な印象。もう少し丹念だと良かった。
#数々のアクションシーンの秀逸さはただただ溜息。とにかく飽きさせない。無駄が無い。
#イーゴの回顧シーンはベタで大笑いしました。美味しんぼでの京極さ(は)んの鮎とおんなじ。ラストでは頬がふっくらしていたのも最高であった。今作ではこのヒトの登場シーンが個人的にとても気に入りましたです。

余談:
 スキナーがリングイニをワインで酔わせて尋問するシーンで使ったワイン「シャトー・ラトゥール」が最近作った小物と同じ銘柄で少し親近感(や、ただそれだけなんですが)。
で、その小物画像。映画ではマグナムサイズでしたが。結構な高級ワイン(750mlで3万円以上する)の模様です。一度は呑んでみたいモノです。

sigkob_x1138 at 04:30│Comments(0)TrackBack(1)clip!エンタメ 

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1. トランスフォーマー アルティメット バンブルビーほしいです  [ 藤本美貴の画像送ります ]   2007年08月27日 14:14
レンタルDVDと映画館昨日、大仕事の2/3が終了??♪ 残すは大ボスのみ ^_^; 2日程、体調整えてボス戦に備えよう!

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