2010年07月02日

映画館のナゾと『スペル』の感想

シネコンとか映画館の劇場で、上映回で全く観客が居なかったらどうなるか皆さんはご存知だろうか。
オイラはとある機会にこの疑問を係員に聞くことが出来た。

係員によると、お客さんが居なくてもとりあえず空席に向けて上映開始し、30分ぐらいフィルムを回して、その時点でお客が誰も入って来なかったらフィルムを止めてしまうそうだ。

なるほどと言うか、まあ当たり前か。電気代勿体ないしね。とも思ったが、チケット購買窓口からオンラインで客が入ってるかどうかは映写室には伝わっていないんだ、とも思った。


で、とある機会というのは去年の年末、ららぽーとのTOHOシネマへ『スペル』を夕方に観に行ったら、観客がオイラたった一人だったからなのだ。上映終了後、劇場出口に待っていた係員(『観客はオイラ一人だけです』と言ったら少し驚いてた)に良い機会だから尋ねてみたと言う訳。

予告が開始されても誰一人として入ってこない劇場、それも映画はホラーもの、それをたった一人で暗がりで観なきゃいけないと判った時の心細さと戦きは映画本編よりも遥かにスリリングでありました。

で、映画本編が始まったらば、その内容に妙に安心し、むしろ恐怖など感じなかった。
「良かった、監督がサム・ライミで本当に良かった。「死霊のはらわた」のサム・ライミで。心残りなのはもっと沢山の観客とその殆どがこけおどしとギャグに転換される恐怖シーンをワイワイ楽しみたかった」と。



簡単な感想:『スペル』(少しネタバレ)

 こけおどしという表現を使ったけれども実際、そんな間抜けとも言える恐怖シーンがしかとあるべきところでこちらの期待通りにお約束的に登場するその潔さと、怖がらせようとする悪霊のしつこさと表現の過剰さ、本来は嫌悪感が先立つ筈のグロい体液描写や暴力が恐怖を通り越してギャグになっているのが何よりも楽しかった。

 オチも(まさかの)伏線を上手く回収しているし、ヒロインの数々のコンプレックス描写(冒頭でヒロインが車内で訛り矯正ヒアリングテープを聞いていたり)が今回の事件の遠因として機能し、それらは社会批判にも通じているのは感心。ラストの描写は果たしてあのままで良いのかどうかは判断が迷うけれども(どこかでハッピーエンドを考えた方の文章を読んだけれども良く出来てた)、因果応報と言えばそうなんだろうな。

いずれにせよ子猫を手にかける様なヤツは地獄に堕ちて当然かもしれない。

sigkob_x1138 at 00:27│Comments(0)TrackBack(0)clip!エンタメ 

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