sigoto_design_labのブログ

ワッツコンサルティング株式会社代表高橋寛美による、いい仕事をしたい人へのメッセージ。経営コンサルティング、マーケティングのフィールドで培ってきた方法論や仕事の進め方に関わる指針、脳力開発の指針などについてとりあげて行きたいと思います。 Copyright © 2011 Wat's Consulting Inc. All rights reserved.

2017年11月

今月の一言



『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』
(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット  池村 千秋 訳 東洋経済新聞社)



代表・高橋の一言

 最近は少子高齢化の問題に関わることが増えました。この本も気になる一書でした。今生まれた子供たちは、半数が100年以上生きる・・・という衝撃的な予測が話題を呼びました。100歳が普通になる時代に、その世代はどう生きるかと言うビジョンを語っています。


 長寿という贈り物を喜べるようにするには、これまでの教育・仕事・引退という3ステージを前提にした生き方を見直さなければならない。そのためには、貯蓄などの有形の資産に加えて、技能・知識などの「生産性資産」、自分の活力源となる健康・友人などの「活力資産」、変化に対応する能力「変身資産」をどのように備えて、人生をマネジメントして行くかが大切になると言います。


 現実にその変化は始まっているように思います。いつの時代も現状打破ですね。

 

そのブランドを試すきっかけとなった言葉

先日メンズのショップに、この秋冬用のジャケットやパンツを買いに行きました。私は気に入ったお店を決めて長くお付き合いをする方です。店頭のスタッフの方もリピータ客として心得ていて、私がどんなコレクションを持っているかを把握しています。そしてジャケットを探しに来たと伝えると、新作の内から私が好きそうなものを見繕ってくれます。

 

平日だったせいもあってお客様も少なく、店内に余裕があったため、支払が終わってから、長い付き合いのスタッフの方に、最近知ったスタッフの方も加わりしばし懇談しました。「(うちのブランドを)いつから使っていただいているのですか?」と聞かれて当時のことを振り返りました。正確にいつかははっきり覚えていませんが、最初に試したときの場面は、写真のように鮮明に覚えています。

 

当時、それまで愛好していたブランドのデザインが少し変わってしまってので、それに代わる新しいお気に入りを探していました。そのニューヨーク発のブランドは、スリムなシルエットで私より大分若い人が好んで着ています。私はひかれるものを感じてジャケットの前で手に取ったりしてはいましたが、とても自分から試す勇気がありません。そのとき、一人のスタッフが声をかけてくれました。

 

「僕なんかが着ても良いのかな?」との私の問いかけに、「僕は父の誕生日にプレゼントしました。今では父のお気に入りの一着になっています」と。なんと言う素敵な一言でしょう。その言葉を発した親子くらい年回りの違うこの若者に、私は任せてみようと思いました。実際に着てみると、とても工夫されたつくり方がされていて、着心地、履き心地も抜群です。以来毎シーズン、そのスタッフを訪ねることになりました。ようやく決まったお店ができたのです。

 

自分が売る立場からもそのブランドを愛しているだけでなく親にも贈る。その体験を語る言葉に真心を感じ取りました。その話を聞いていた店頭のスタッフの一人は「素晴らしい。僕も使えそう」と言います。確かにその言葉は顧客を動かしたビッグ・アイデアだと思います。若者が愛好し、その父にも似合うデザインであることを約束する確かな言葉です。しかし、使えるかどうかという手段としてみるといかがでしょうか。その言葉を使えば感動させられる、と思った途端にそれは陳腐な言葉になるに違いありません。あくまでも感じ取るのは顧客の方だからです。私はお店を探していました。良さそうだと思いながらも、試して良いものかどうか迷っていました。その状況を見事につかみ、私のために声をかけてくれた言葉だから感動したのです。

 

そのスタッフのホスピタリティは今でも受け継がれていると思います。もちろん「使えそう」というスタッフも、そのことは充分に承知しています。これからもよいお店を守って下さいね。


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2017年10月

今月の一言



『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める 生活人新書』 築山 節 著



代表・高橋の一言
 

 働き方改革が話題となっていますが、まだまだ、遅い時間まで残業をしている人がいます。責任を果すためなら、必要な時はやらなければなりませんが、いつもとなると心配になります。

 今月の一言は、脳神経外科医の築山節氏の書籍の一節を引用しました。脳の特性を理解し、トレーニングをすると、仕事にも良い結果が期待できそうです。大事な試験に挑みたくさんの問題が解けるのは、時間の制約によって、脳の「基本回転数」を上げることができるから。集中力を高めて効率よく仕事をこなせるようになるためには、時間を決めて頭を使うトレーニングが必要なようです。あなたが「時間をかければ、かけただけ良い仕事ができる」と考えているとすると要注意かも知れません。

 集中力、実行力を高めて早く帰ることに挑戦したいものです。

 

実行力の高い人になるために、脳を鍛える話

先日、お客様の会議で仕事の納期の大切さに話が及びました。城野宏先生の「脳力開発」では主体性を身につけることが求められています。主体性とは「環境のせいにしない姿勢」ということです。「納期が守れなかった」、「仕事ができなかった」理由について、「時間がない」など自分の外部(環境)あると考えるのではなく、自分の内部にあると考える姿勢のことです。

 

約束したことを計画し、約束した期日までに成し遂げる責任は自分にあります。それでも、前日あるいは朝一番に作成したTo Doリストに書かれた事柄が、一日の終わりになっても、まだ手つかずになっている。繰り越して次の日にはやろうと思うのだが、やはり手つかずになってしまう。そしてまた繰り返すと言うことであれば、何か自分の内部に原因があるはずです。内部の原因となりそうなことを聞いて行くと

 

・ 自分がその仕事が重要だと位置づけていない。

・ 重要だと思っていても、その仕事の成果物のイメージがない。

・ あるいは、その仕事を処理する方法がわからない。

・ 具体的なプロセスに分けるなど、処理する方法を明らかにしようとしていない。

・ ブレークダウンする作業をやると決めていない。

・ そのための時間を確保するという決意がない。

・ せっかくの時間を、勝手に押し寄せて来るような仕事に譲ってしまう。

などが上がります。

 

では、やるべきことを先延ばしにしないためには、何をすべきか。その答えを出して、決めた通りに行動するしかありません。これらの行動の指令をだすのは、大脳の前頭葉の働きだと言われています。

 

先日、仕事と「脳力開発」への関心から、脳神経外科医の築山節氏が書かれた『脳が冴える15の習慣 –記憶・集中・思考力を高める 生活人新書』を読みました。その中には以下のようにありました。「サッカーでも、有能な司令塔がいるチームは強い」、「司令塔が的確な指示でチームを動かせれば、それなりの試合ができる」、「逆に、司令塔がチームを動かせないと戦力があってもそれを活かすことが出来ません」と、氏は前頭葉の働きをサッカーの司令塔に例えた上で、「前頭葉の力が高くなると、限られた知識や経験しかなくても、それを使って有効な組み立てを考え、行動に移すのが上手くなります。要するに実行力の高い人になる」と。

 

逆に、「前頭葉が指令を出し続けられなくなったとき、次に人間を動かすのは感情系の要求です。つまり、面倒なことはしたくない、楽をしたい、人任せにしたいという、脳のより原始的な欲求に従って動いてしまう。結果的に、前頭葉の体力が落ちてくると、やればできるのにやらない人、自分を律して主体的に行動するよりも、人から命令されなければ動かない、感情系の要求に従ってダラダラ過ごす時間の長い人になってしまいます」と厳しい警告をしています。

 

そうであれば、仕事でも実行力の高い人になるために、前頭葉の働きを高めたいと思います。自分で考えて行動するときに、前頭葉の指令を出す力が鍛えられるとのことですから、城野先生の主体的な行動習慣を身につけよという指針に共通するものがあります。

 

興味深かったのは、前頭葉を鍛える一つの方法として、氏が「家事」や「雑用」を奨めていることでした。仕事では、誰かが命令してくれることもあり、全体の流れに乗っていれば、終わってしまうこともあるが、家事は自主的に動かないと終わりません。例えば、料理でも片付でも、「選択」「判断」「系列化」という脳の働きが連続して求められ、その訓練によって、前頭葉の働きが活発になるのだそうです。

 

ともあれ、自分で行うトレーニングを積むことで前頭葉の働きが増すのですから希望が持てます。自分が動かないと結果がでない仕事の決着をつけるのは、最高のトレーニングだと思います。自分の力がつくという報酬を期待してチャレンジして参りたいと思います。

 

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