今月の一言
「自分でやる姿勢」の人は、自らの努力を中心に進める人ですから、どうしたって必死に考え、色々な行動を重ねざるを得ませんから脳力はどんどん発展します。
『脳力開発入門 −基礎編−』(著作 城野経済研究所 発行 脳力開発センター)
代表・高橋の一言
去る3月22日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では「侍ジャパン」がアメリカ代表に3―2で勝利し、3大会ぶり3度目の優勝を果たしました。「侍ジャパン」は、どの選手も自分の役割をわきまえて仕事に徹する素晴らしいチームであったと思います。中でも、MVPに選ばれた大谷翔平選手の働きには感動しました。特に準決勝のメキシコ戦で2点リードされたまま迎えた9回裏、打席に入った大谷選手の行動が印象に残っています。大谷選手は、気迫の2塁打を放つと、「後に続け」とばかりに味方を鼓舞。重苦しい雰囲気を一掃して、後続の村上選手の起死回生となるサヨナラ打を引き寄せました。
今月の一言は、「脳力開発」から引用させていただきました。その習慣づくりの大事な指針に「主体性」の確立があります。大谷選手は最高のお手本のように見えます。反対に、自分ではなく、他人や周囲の条件に原因(原動力)を求める傾向性を「人頼りの姿勢」と言います。
優勝を決めた直後、大谷選手がアメリカメディア(FOX Sports)のインタビューに応じた映像が話題を呼びました。大谷選手も尊敬する元メジャーリーガーのデービッド・オルティス氏が放った質問、「翔平。真剣な質問だけど・・・どこの惑星から来たの?」に周囲は大爆笑しました。しかし、大谷選手は真面目に「僕は、日本の田舎というか、あまりチームもないところで野球をやっていた」と。「(それでも)頑張ればこういうところでできると日本の人たちにもわかってもらえたのは良かった」と答えました。そこに、自分の生まれた環境のせいにすることなく、野球を求め続けた少年大谷翔平の姿を想像しました。