今月の一言



「よみがえる美空ひばり」NHKスペシャル12月17日(火)[NHK総合]より



代表・高橋の一言

 明けましておめでとうございます。年頭に皆様のご多幸をお祈りいたします。

 美空ひばり没後30年となる昨年、大晦日のNHK紅白には「AI美空ひばり」が登場しました。あたかも本物の美空ひばりが天から舞い降りたようでした。30年の時を越えて大勢のファンに再会し、語りかける「AIひばり」に私たちは心を揺さぶられました。

 これはNHKが取り組んだプロジェクトで、最新のAI技術によって、新曲を歌う美空ひばりを蘇らせることができるかという挑戦でした。今月の一言は、そのプロジェクトで、「AIひばり」のために新曲をプロデュースした作詞家の秋元康氏の言葉を引用させていただきました。

 この取り組みを取材した番組の中で、秋元氏は「『あれからいろんなことがあったけど、ずっと見ていたわよ。』ひばりさんが空の上から『私の分まで頑張って』と言う。それが一番伝えたかった所なので」とおっしゃっていました。それは十分に伝わりました。往年のファンならずとも聴いた人は、ひばりのメッセージに感動し勇気をもらいました。
AIエンジニアをはじめ、プロジェクトに関わった全ての人が「ひばりに会いたい」という思いを実現するために、いくつも立ちはだかる壁を乗り越えたのです。

いよいよAIが本格到来する時代を迎えます。技術は使う人の心によって善にも悪にもなります。私たちは何のためにこれらの技術を生かすかが問われます。大切な人のために、人間の夢とか願いのために奇跡を起こす・・・そうありたいものです。