~Steel soot of The Flower~

☆2022年2月28日より活動拠点をTwitterから本ブログに移行しました。
Twitterからの継続で、記事の簡単な英語翻訳に対応しました。

★2021年8月より新規のレーベル 『Project NOICE』を発足。こちらは日本国外のデザイナー発のアートを造形化させるものです。専用ページを作成しましたら詳しい詳細をお伝えします。


◇オリジナル創作群専用サイト ~RNA EVE~
http://blog.livedoor.jp/sigp226maid-rna_eve/

完成品はこちら~Ms.MAID SiG~(建設中)
http://sig-maid.doorblog.jp/

◇質問等ありましたらこちらまでご連絡ください。リンクはご自由に。
sigp226maid@gmail.com


※画像の無断転用は禁止です。

【お知らせ】Twitterから活動拠点の移転


この度、Twitter(@sigp226maid)より造形関係の活動場所を本ブログに移転しました。

理由としては複数ある中で、特に気になっていた事柄として、作品の認知率での個人的な懸念が以前からあり、SNSという性質上拡散しないと誰にも見られないという形態が現在の自分のニーズに不適合と感じたため。SNSは多くは最新の情報共有に特化しているサービスなので、過去作に焦点が当たりにくいというのも機能不足というか、不向きと感じました。


しばらく以前より、上記の不満はあり代案も考案していたのですが、長期間に渡り中々決断に至らず、先日、精神疾患に罹ったり、非常に交流のあった友人と不仲になってことも重なって、そろそろ精神的にも限界でした。造形は続けていたものの、SNSですとアーカイブというような機能が無いのでタイミング次第で投稿伸びが大きく変わるため、恒久的に確実に一定以上の注目が集まるようブログへの移行を検討する、という考えもありました。

 
本ブログはしばらく更新してなかったのですが、移る以上は今後更新は増えると思います。

ブログのレイアウトも更新しようか検討中なので、仕様が変更されたらお知らせします。変更すればの場合です。

VIA Anti Ambience #3(停止中)

 

前に言っていたここのスペースには、結局ピカティニーレールを設置することにしました。
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本当は元々付いていたんですが、これは独自のRNA内での独自規格というもので、規格が実物とは全く違い小型になっていたんです。見た目もまあまあ良かったんですが、やっぱりせっかく原寸で作ってる作品なので、こういうところも実在する規格で合わせた方がいいんじゃないかと思ったわけです。
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なんでその作ったやつを紹介しますが、このレール知らない、このギザギザ何?っていう人ももしかしたらいる…のかな。 なので一応説明します。

ピカティニーレールというのは、アメリカ陸軍の兵器製造所が規格した銃火器などにアタッチメント(照準器、その他備品)取り付けるための基盤部分のパーツです。近年では世界中で採用されていますが、規格は統一されてるので、製造国やモデルが違う銃火器であっても、レールが付いていれば完全な互換性があります。この凹凸になっているのは、高温地帯(砂漠等)などで熱を放出しやすくさせ膨張や歪みを防止する為の形状です。放熱効率はこれはヒートシンクに似ていますね。


まずこれが原寸のレールになります。手前のやつは上記であった最初に付いていたものです。その大きさは原寸の5/2くらいになっていました。
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 ただこんな長さは必要なく、せいぜい5〜6cmあれば十分だったので、切断します。レール自体の素材は磁石に反応しなかったので、アルミニウムかと思われます。これが鉄とかだったら加工がめんどくさいのでよかったです。ただちょっと5mmほどの厚みがあったので、切断を容易にするために、切断部分を最初にボール盤で穴を空けて、ピラニアで切断しました。
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断面を見た感じやっぱりアルミで合ってると思います。
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それで、断面を綺麗に研磨します。ここはちょっと大変だったので、グラインダーで荒削りした後にサンドペーパーでひたすら磨きました。
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次にレールを載せるための台座なんですが、プラだけで作りました。というのも、強度の面から金属を使うべきではないかとも思ったのですが、思いのほか大丈夫…というかレールそのものは飾りなので実用的な耐久性はそもそも要らないと思ったのでプラだけで作りました。
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そしてレールを載せるんですが、このレールは国外メーカーの物で、たまたま接地面がUの字になっているんですよ。そのままでも付けられそうではあったんですが、ネジ穴の方が少々遊びがあって結構ズレやすいんですよね。なんで台座とレールをズレないように軽く矯正させることにしました。と言っても、Uの字をパテで平らにするだけです。刺さってる瞬間ノズルは元々付いてるネジ穴を後から綺麗に空ける(ドリル等)などが現状無いので、塞がらないようにノズルを刺してからパテを盛ってます。
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ネジの方は六角です。M4くらいのサイズですね。長さが合わないので余分な部分をカットして調整しました。ただ、このネジは鉄なのでこのままだと断面が酸化ないし錆びるので適当に塗料でも塗ってしまいます。構造上ここの断面は絶対に見えないので適当でいいです。
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そして台座に付けるとこのようになります。結構大きい感じでちょっと想像と違いましたが、悪くはないです。側面のネジはダミーなので固定とかしてません。
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このネジは実際はネジではなくてピンなんです。
少し前に色々考えて開発したんですが、ピンそのものはアルミ線で、プラ板を重ねたものに同径の穴を空けて先端をそのまま研磨して平らにしてます。マイナスの溝はこれの場合はピラニアで掘っています。
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ただ後になって発見したのは、これをボール盤に噛ませてヤスリに押し付ければかなり正確に先端が平らになるんじゃないかと思ったら、その通りでした。しかも細目のヤスリとかに押し付けると回転してるので、研磨跡が円形になるんで、どっかの製品みたいな印象になるんですよ。
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あとはまあ刀身ですが、レリーフを彫った…というか、作ってるというか。
元々レリーフになってるというデザインだったんですが、実際どうやってやったらいいのか2〜3ヵ月くらい考えたんですが、イマイチ思い付かなかったんですよ。レリーフがある部分がここだけじゃないので、やや時間が掛かりそうです。ここは次回までに完了させるのでその時に、やり方?などを書きたいと思います。
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VIA Anti Ambience #2(停止中)


今日は分解をします。
昨日作業を挙げたんですが、この先作業が進むに連れてどうしても分解しないと説明が難しいと思うのでメンテナンス風に分解します。結構パーツが多いのでちょっと今回は記事が長くなるかもしれませんが、ご理解くださいね。お茶飲みながら見た方がいいかもしれません。



まず全体です。昨日載せ忘れて、一応今出来てるところまでの状態です。
全長は今初めて測ってみたんですが95cmくらいですね。重さは全体で600gくらいだったと思います。 
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最初は穴の空いてる胴体部分から紹介します。
胴体自体は1cm厚で 3つのパーツから成っています。4|2|4mmの構成です。小さい穴は全部ピンを通すところです。
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 穴にあるリング状のパーツはアルミです。これは最終的にここにクルクル回せるシリンダー状のパーツを組み込むので摩擦耐性を持たせるために仕込まれてます。ディスクブレーキをモデルにしたような気がします。これはかなり拘ってるパーツの一つで、研磨跡が円形になるように、奥に写ってる治具でわざと傷が残るように荒目のヤスリを使いました。
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これを合わせると胴体部分が出来ます。
物理学的には支点に当たる部分なのである意味全体の中心に当たる部分です。
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次は刀身の基部です。ここは刀身自体が長くてどうしても負担が掛かってしまう部分なので、長期的に思考錯誤してつい先日やっと安心できるところまで来ました。さっきの胴体と繋ぐに当たって金属を使用しないとダメだったのですが、明らかに補強してます、みたいな見た目にはしたく無くて、ディティールを兼用する形で補強パーツを組みたかったんです。
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合わせるとこうなります。これで刀身から柄まで支えてます。
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ただあの基部は縦方向の負担には強かったのですが、横方向からの耐性は殆ど無くてグラングランだったんです。なので先週に真横に大きなアルミパーツを新しく付けました。刀身基部とさっきの本体をまたがるパーツでこれを付けるとかなり頑丈になりました。ちょっと成形が大変で縁が微妙に歪んでるので、最後にはラッピングした方がいいかもしれませんね。
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付けたらその上に元々あったカバーを付けます。アルミパーツを下に仕込むにあたって厚みが変化するので、ちょっとこのカバーも修正しました。
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ここまで来ると柄の取り付けが出来ます。
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柄は内部に2mm厚のアルミ板を仕込んで、万が一僕や厨二さんとかが実戦で使っても曲がったりしないようにしました。カーボンシート張ったのですが、この柄を分解するってことはそうそう無いと思ったのですが、一応ここも作り込んでますよっていうことで貼りました。指を掛けるトリガー状のパーツは別パーツです。これは元々無かったんですが、握った時にどうも人差し指の遊びが大きい感じだったので、指を乗せられるパーツを設置しました。指が常にかかるのでパーツが痛まないようにアルミになってます。引いたりするギミックもやろう思えばできるんですが、トリガー引けたところで何も無いので固定になってます。
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あと柄に関わらず殆どのピンはどのみちマイナスモールドのピンにします。
柄のはサンプルで作ったものです。アルミの棒を平らに研磨してエッチングソーで溝を入れてます。エッチングソーがダメになるかと思ったのですが、意外と大丈夫でした。エッチングソーって一応ステンレスなのでアルミくらいなら大丈夫なのかなと。こういうパーツは高いので、作れるなら作った方がいいかなとずっと考えてたんですよ。
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胴体とは側面に固定用のパーツを介して繋ぎます。
その後に1234って感じで固定のパーツの上に上にと更に重ねていきます。最後はアルミパーツです。
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ここまでやると大まかなシルエットが出来ます。
この状態でも一応持って振り回しても多分大丈夫です。
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後は刀身基部のところにパーツを付けます。このΠ字型のパーツは固定なんですが、下側が飛び出してい
るので、絶対これはいつか折れると思って、0.5mmのアルミ板をインサートしました。
➀って書いてあるパーツは新規パーツです。なんかその周辺がガラっとしてたので、もっとスマートにしてもいいかなと思いました。
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この上には上下に可動するパーツを付けてます。当初は軸を複数の口径で重ねて可動軸にしようと思っていたんですが、定位置での保持力が弱かったので、画像のような構造にしました。小さいピンの方の溝幅を固定位置で僅かに狭くしているので自然に動くということは無いです。
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この上に更に肉抜きされたパーツを付けて側面は終了です。この窓付のパーツは固定です。最終的にここだけクリアパーツを使うので窓が空いてます。
なんか、SFとかで透明なプロテクターみたいなのがたまに出るんだけど、あれが個人的に好きでクリアパーツ=近未来みたいなイメージがあるんですよ。それを結構インスパイアしてます。
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最後です。最後は一昨日完成した、刀身基部上部にあるパーツです。これはそもそも本来は無かったパーツなんです。でも、さっき出てきた大きな補強のアルミパーツを作る時にここの部分が何も設置されて無くて、デザインバランスが悪い気がしたので、ここに何か付けられるようにしました。ただ、元々無かったパーツなんで、現時点ではあまり深く考えられたパーツでは無いので今後変更する場合もあります。
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ここの突起が前後に動きます。
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こんな感じですかね。
今やったところはおおよそこの仕様で変わらないと思います。もう少し細かい芸をチラ見せしてもいいかもしれませんね。


ちなみに今はここの部分にアタッチメントを付けたいと思って、今まさに一式作ってます。新規では無いのですが、以前設置したものとは違い新造しています。それは次回解説します。
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ではちょっと長くなったのですが、今回はこれで以上になります。
大体わかってもらえましたかね。わかってもらえれば良いのですが。歴代の作品の中でも相当複雑な作品なので、僕も少し上手く説明出来ないところがあります。次回はこんなに長くはならないと思うので、よければまたご覧ください。 
プロフィール

SiG / Project RNA

元は戦闘機を制作する人でしたが、現在では多数のジャンルの造形作品を手掛けています。戦闘機・フィギュア・建築模型など。1992年生まれ

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