part5の続き

最後は塗装です。


塗装は...毎回そんなんですが、
かなりやり方が複雑で、もしかしたら訳わかんなくなるかもしれませんが、
何とかわかやすくしてみます。


最初にメタリックの部分を塗ります。
下地は艶ありの黒で塗っておきます。
このメタリックは最終的な色味は違うのですが、元は全てメッキシルバーNEXTで
その上から各色を薄くコートしながら色を変えてます。
SH3C0711

エンジンは一応実機を参考にしていますが、
もう少し艶を残しても良かった感じですね。
エンジンはメッキシルバーの上に最初にコッパー色を付けて
その後マスキングし青を塗り、最後にスモークで焼けを付けました。
SH3C0713
SH3C0715

その後ドライブラシやウォッシングなどで質感を出しています。
ノズルの細かい点はアクリル白の筆塗りです。
最後に80%つや消しでコートします。
SH3C0716

機銃口の部分の放熱板も同じやり方で塗ります。
ここはコートしません。
SH3C0712

その後塗った部分をマスキングし、1500番のサフを塗ります。
SH3C0720

そして白を塗ります。
これはフィニッシャーズのピュアホワイトです。
この機体は全身の殆んどが白なので真っ白に塗ってしまいます。
主翼のロゴは設定にはあるのですが...オモチャっぽい。
ので左のマークを消し、UPEOの文字だけにしました。
ちょっとここもアレンジして赤ハトを添えてみました。
このマークはデカールではなくて、マスキングです。
最初に手書きしたものを基にマスキングシート、テンプレートを作ってそれを当てて塗ってます。
SH3C0723
SH3C0726

それで...えー。
これは何をしてるところだろうか...まったくわからん。
...あ!思い出した。
これはですね、何といえば言いのでしょうか...
退色なんですが、やり方が綿棒にコンパウンドを付けて、
パネルラインやリベットラインの内側の部分を擦って
下地のサフ色を出して退色としています。
フィニッシャーズを使ったのはこれが目的で、かなり強めに擦るので普通の塗料ではモロに剥がれるので、
塗膜の硬いフィニッシャーズを選択したんです。
SH3C0729

その後、翼端をグレーを塗ります。
これと同じ色で今度はリベットラインとパネルラインに沿って線状に細吹きで汚れを描いていきます。
これは、塗装する以前より白色の機体は通常運用した場合どのように汚れるのかという
疑問の結果で、例として白に一番近いグレー一色の機体の汚れ方を見て、
そのグレーを白に置き換えて考えました。

つまり、実在する白い機体というのは殆んどは実験機など汚れるまでは酷使されていない、
綺麗な状態のものしか存在しないので、どういう汚れ方をするのかわからなかった、ということです。
これは具体例が無いので憶測ですが、多分このように汚れるだろうと仮定してこのようにしました。
一応EF-2000などグレーの機体も参考になっています。
SH3C0731
SH3C0733
SH3C0748

この作業は何度も様子を見て、調整しました。
理想だったのはうっすらと汚れてる感じでした。
SH3C0735

そしてトップコートですが、コートは2回に分かれており、
一回目は画像の半光沢を全体に塗りました。
ここはフィニッシャーズのスーパーフラットコートを使用し、
同メーカーの光沢調整溶液で光沢率を場面によって変えてます。
SH3C0751

その上に2回目のコートとして、
100%つや消しを先ほどのグレーの細吹きと同じ要領で吹いてます。
ただこれはそれよりももっと雑に、ランダム性を付けて吹きます。
これは実際の飛行機の表面は実は色だけでなく表面の艶にもムラがある場合が多いので
それを再現してます。
これは初めてやりましたが、中々いい感じです。
ただ側面から光を当てない限り、まず判らないのです。まあ実機もそうなんですが。
SH3C0753
SH3C0755
SH3C0754

これでとりあえず完成です。
SH3C0764



忘れてましたが、キャノピーはこういうように塗ってます。
六角形の模様を使って、駐機時は透明になるんだけど、飛行時には機体色と同色になる
という設定です。
デカールは裏面から貼り、ここは確か半光沢でコートしてます。
SH3C0742



とりあえずこれで制作は終了です。
もっと早く書けばよかったのですが
これ作ってたときは納期の問題で余裕が無かったんですよ。