一枚の短冊を手に取り、机に向かって考える。


「お願い事、何て書きよろう」

 寮に七夕飾りを作って飾ると言われ、短冊を配られ、願い事書けと言われても、そこまで欲のない私にそれは結構無茶な願い事である。

 もういっそ願い事が思いつきますようにと短冊に書いたほうが早い気がする。


 願い事……夢…………。

 叶えたいもの。叶えたくないもの。

 叶えられるもの、叶えられないもの………………。


 予知夢、明晰夢、将来の夢。


 将来の夢はプロ麻雀選手。

 まあ小学生のなりたい職業ランキングでも毎年上位に食い込む人気の職業。

 高校で麻雀やってて、プロ目指さない人とかいるのかな?

 少なくとも自分は目指しているが……。

 そんなこと願い事に書いてる時点で、なれない人筆頭みたいになるし……。


 インターハイ優勝。

 当たり前だが、目先の目標はこれ以外にない。

 けど、目標って感じで、夢ではない。

 叶えたいけど、叶えられないほど遠いものでもない気がするし……。


 レギュラー選出。

 これも目標ではあるけど、叶わない願い事じゃない。


 彼女が欲しいだとか、お金持ちになりたいだとか、そういうのも凡庸すぎる気がするし。


 彼女……。

 花田先輩……。


 いやいやいやいや!

 花田先輩と付き合いたいとかそういうんじゃなかけん!

 そういうん書くは違うっちゃん。

 しかも、花田先輩絶対人の短冊読む派の人っぽいし、絶対バレゆ!


 バレるんがいっちゃん恥ずかしか!


 でもまあ、これくらいならいいかな、というのを一つ思いついた。


「花田先輩にタメ口で話してもらえますように」


















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あとがき
 七夕といえばアレですよね。アステリズム。
 去年の七夕のSSのあとがき見たら同じこと言ってました。

 人というものは案外変わらないものですね。

 関係ないですが、僕が初めて創作物を世に送り出した時の作品が、ニコニコ動画にあるんですが。
 物語の作り方とか変わってねえなーって思いましたね。

 そんな感じでまた次回