今日は、抗がん剤注射の日でしたが、連れていくことができませんでした。
黒豆はお外でずっと生きてきた猫です。
住み慣れた場所で好きなように過ごさせたいと、3月、極寒のやわらいだ頃、
エサやりさんは黒豆をお外に放したのです。
それによるリスクは承知したうえで。

それ以降、週に一度、治療のたびに捕まえていきました。
先週の金曜日、私が見た時、少し元気がないように見えました。
エサやりさんのお話では、金曜日、朝、いつもの場所に寝ていた黒豆を、
事務所に入れていたら、外に出たがって鳴いたので、外に出した。
私が見たのは、その後でした。

次の土曜日、エサやりさんも、朝から姿を見ないというので、
周辺を探して回りましたが、見つからないままでした。
日曜日も同様で、私はそれからずっと黒豆に会っていません。
でもエサやりさんは、その朝、隣の会社の倉庫で鳴いていた黒豆をみつけたので、
なんだ、閉じ込められていたのか、と、安心しました。

月曜日、黒豆を見ないので心配していたおにいさんが、
空地の草原に座っていた黒豆を、事務所に連れてきてくれました。
でも、安心したエサやりさんは、また近くにいるだろうと考えて、放してしまいました。
そして、火曜日も今日も一度も見なくなってしまいました。

黒豆に最初に投与した抗がん剤はよく効いて、肺を覆っていたがんは小さくなったのです。
しかし、ある日発熱した黒豆は抗がん剤の点滴を一度見送り、
血液からは、がんの成分が検出されました。
先週も元気がなかったけれど、逃げ回る元気はありました。
点滴した後は、少し楽になったように見えました。

完治しないとしても、このままではまたがんが大きくなり、苦痛が増すばかりでしょう。
みつけたらすぐに病院に連れて行くことにしています。

いったいどこにいるのか。
毎日見るこの風景のどこに。

何回も何回も何回も探したのに!!
外猫のことはほんとに全然何もわからないと、痛感します。